超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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『デメリットを沢山出してくれる方が取り組みやすいのでありがたい』と高評価の動画!たしかに!!……でも……

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「購入前に知って欲しい!薪ストーブの苦労と大変さ」https://youtu.be/MyA1ochyd9Yより

 「薪ストーブへの関心が高い」と言われる昨今のこと、いろんな情報発信がなされていますが、面白い動画を見つけました!

youtu.be いや、これ、大工さんDIY情報的なチャンネルで、もともとチャンネル登録者数2320人とか、この分野にしては人気あるのですが、この動画は、その中でもたぶん一番のアクセス、だって公開後40日程度で視聴回数56,134 回、コメント42件ですよ??

 それに引き換え、弊社チャンネル、登録者数222名(本当にありがとうございます!!)最も見られている動画でさえ、公開後4年で視聴回数28,662 回、コメント5件……

youtu.be ……まさに「桁違い」というデータで、情報発信としても弊社の弱小っぷりが目に余るというか、そういう状況にあるわけですが!!(泣笑)

 そんなことはどうでも良いとして、ぜひ、評判の動画、ご覧になって頂くと良いと思うのです。私が見ても「うん、そうだろうな」と、ほぼほぼ納得の内容、この手の動画の中では、とても良い動画じゃないかなと思うのです。

 何しろ事実ベース、この解説者さんの実体験と実際に触れた一次情報から構成されている内容なので、ウソや誇張がない。やっぱりそういう情報って価値があるし強いなと改めて思ったのです。

 で!!だからこそ、なんと申しますか個人的に残念と申しますか、動画の中で仰っている「地域性」以外の部分で、デメリットに関しまして

 

「いや~~ホントその通りなんだけど、『全てが』そうでもないんだよな、これが……」

 

 という部分が多々あるなぁ……というのが私の率直なところでございまして、せっかく良い動画ですので、この動画を題材としまして、これまた実体験と一次情報から、私としての見解も述べてみたいなというのが、今回の記事の趣旨でございます!!

 これ、ホントぜひ、弊社ユーザーさんで、これから述べることに対して「いや、違う!」と思われる部分があれば、コメント寄せて頂きたいのですが、実際問題、弊社ユーザーさんから一番多く頂く「困りごと」が『ほかの薪ストーブユーザーと話が合わない』ことなので

理論家肌の実践家が施工するとストーブメーカーが想定した以上の能力と、ユーザーの想像を超える魅力が引き出されるのだなと。薪ストーブの先輩に話しても超えちゃってるから中々伝わらなくて困ってる笑

wood-stove-shop-251.business.siteたぶん、これから述べる内容も、別段ウソや誇張ではないと、思うのですけどねぇ……

 ともかく早速、冒頭の題材動画からのキャプチャ写真に示したデメリットごとに(動画の中での説明順とは異なりますが)、弊社としての見解を述べていきます。

1.乾燥する

 のっけから見解のぶつかるところですが、これが、ある意味、一番重要でして、弊社見解は、こちらの当該テーマにおける検索第一位とかになってしまっている記事

aiken-makiss.hatenablog.com こちらの冒頭追記にも書きましたが、どうやら、実際に「凄まじく」乾燥するようなんですよ、巷の薪ストーブって!!

 でも、それは動画でも最初の方に出てましたが、私に言わせれば「焚き過ぎ」、そりゃ、そんだけ景気よく大きな炎で燃やして、半袖でも暑いくらいまで室温上がれば、乾燥だって問題になるわ……という感じで。

 そこまでの暑さって、必要なんですか??別に、ちょうど良い暖かさで、煙も問題なく、運転も容易な薪ストーブがあれば、別に、そんな乾燥だってしないですよ?というのが弊社としての公式見解でございます。あと最後にも述べますが薪も少なくて済むし……

aiken-makiss.hatenablog.com 要するに、この乾燥デメリットは、薪ストーブの機種による部分があって、一般論(巷でよくある薪ストーブ)としては動画は正しいですが、『薪ストーブの本質的なデメリット』とは、ちょっと違うだろうと。

 本質的には「想定している薪の消費量」、どれだけの薪を燃やすのが、運転におけるデフォルトか??という問題が背景にあるのです。そりゃ、動画くらい派手に燃やすのがデフォルトの機種なら、乾燥しますわな……ということでございます。

2.火事の危険性

 ここもまた微妙な部分がありまして……動画では「やっちゃった系で火事を起こす例は意外とあるかも」というお話でしたが、煙突の側に布団干しちゃったというのは「やっちゃった系」かもしれませんが、動画で仰っている「火の粉が飛んできて」云々というのは機種依存だと思うのですよね……

 すなわち「4.周辺が汚れる」で詳しく解説しますが、たぶん、炎が大画面で鑑賞できるスタイリッシュ系の薪ストーブって、実際に、火の粉が飛ぶというか、ヘタしたら火のついた薪が手前に転がり落ちてくるくらいの「ヒヤリ・ハット」のご経験も、あるんじゃないのかな……って。

 弊社で扱っているような薪ストーブなら、確かに火の粉は飛ぶことありますが、扉が開いているのは通常なら立ち上げ動作中に限られるはずで、「人の目」がありますし、比較的すぐに消しにかかると思うんですけどね……

 とはいえ、私も火事については神経尖らせておりまして。なぜなら、実際の薪ストーブにおける火事の大部分は

  • 設置施工ミス(低温炭化への考慮不足)
  • 煙道火災のリスク想定と煙突掃除等運用状況のズレ

ほぼほぼ、このどちらかが原因と考えられるためです。

 すなわち、普通に使っていて低温炭化を生じるような本体やら煙突の取り付けは「プロとして論外」(素人さんはけっこうやります)ですし、万一煙道火災を生じたときに、それでもまず火災には至らない施工なのか?一発アウトあり得るくらいにギリギリな施工か?をユーザーさんにしっかり自覚頂き、確実にリスクをカバーする運用をして頂くことは「暮らしの幸せ」を確保するためには必須中の必須なわけです。

 もう少し言えば「ハゼ折りシングルがダメ」なのではなく、ハゼ折りシングルに見合うリスク管理がない状態こそがダメなのであって、それはブレーキの甘い一般車両でサーキットでのレースに出ようとするようなものなのです。でも、一般の走り方ならレーシングマシンのような強力ブレーキは、安全のためにあっても良いけど絶対必要とまでは言えないのも真です。要は状況バランス&実際の使い方の問題なのです。

3.メンテナンスが大変

 これは「巷によくある薪ストーブ」かつ「よくある薪ストーブ屋さんの設置」なら、本当に動画で仰る通り。でも弊社イチオシ薪ストーブ、弊社主導の設置なら

  • 交換部品や消耗部品なし
  • 煙突掃除以外の「メンテナンス」がそもそも不要
  • 煙突掃除はご自身で無理なくやれる設置又は無理なく煙突掃除ができる範囲で収まる薪ストーブの運用方法をお伝えする(汚れ方も使い方による)

 ということで、このメンテナンスが全然大変ではない、本体も長年壊れないというのが、動画のデメリット説明とは、弊社が根本的に違うところです。長い目で見る想定上、メンテナンスにお金かからない永続性を最大というほどの「強み」としておりますので。

www.aikenmakiss.com ただ「ガラスが割れることがある」という話は、弊社イチオシMD70Kissでも長所の裏返しとして唯一の弱点で、そこは予備ガラス標準付属、DIY調達方法説明、DIY困難な場合は消耗品として提供(税込み5060円)、さらには高価ですが特殊強化ガラスオプションも検討中といった具合に、とにかくメンテナンス上の心配をゼロにすべく鋭意努力を重ねております!

4.周辺が汚れる

 ここが!!ここがまた「巷のよくある薪ストーブ」では確かにそうだろうな、でも実際ウチは違うんだよな……と、むちゃくちゃ思う部分です。要素は二つありまして。

  • 灰とか火の粉がこぼれにくい
  • 稼働1回あたりの薪の量が少ないので持込み量がそもそも少ない

 百聞は一見に如かず、このブログを書いている、まさに今現在の薪ストーブの周辺。運び込んだ薪やらは、大きなステンレスバットに収まってます。

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 動画だとこんな感じ。

 ユーザー時代の我が家、今思えば「業者さんお任せ」だった設置は「実験的設置」と呼ぶにあまりに相応しい「??」がいっぱいありまして(笑)灰や火の粉が散るストーブの前面の炉台スペース「ゼロ」という野心的な状況ですが……

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 床は薪ストーブに関係なく普通に傷だらけですが、薪ストーブに起因する「汚れ」って、この焦げ跡ぐらい。それこそ10年かな?この状態で使い続けている初期の頃なので、状況忘れちゃいましたが、爆ぜた火の粉が、かえって保護のために敷いてあった何かに焦げ拡がった結果だったような気がするのですが……

 それはともかく、最大のメリットは、やはり「運び込む薪の量の少なさ」だと思います。ユーザーさんから聞くのも「ゴキブリの話が、他の薪ストーブユーザーさんと合わない」と。確かに薪置き場では、たまに越冬しているゴキブリ見ますが、運び込む前に気が付くし、家の中で薪からゴキブリ出現の体験は「ない」です。気付いていないだけかな?とも思いますが。

 ですので、この問題も薪ストーブの機種依存があって、一般論(巷でよくある薪ストーブ)としては動画は正しいですが、『薪ストーブの本質的なデメリット』とは、ちょっと違うのかなぁ……と。要するに「デメリット」になるかどうか程度問題。

 ちなみに薪ストーブの前に、こうして陣取っているのは、ひとえに「大戦末期」、火持ちの悪い薪で、細々と戦っているからです。こちらの昨日夕方ツィートから深夜まで、一連の報告を辿って頂くと、その実際の状況をご覧いただけます。

5.忙しい人は使い難い

 ここも「巷によくある薪ストーブ」ならホント仰る通りなんです。とりわけ次の部分に明確に言及なさっているところが、この動画の内容が非常に優れている査証だと思います。

点けるまでの手間がある

忙しい人だと

朝とかは結構じれったい

 そこが、また弊社イチオシの薪ストーブなら、本当に、まるっきり違うところでして……

youtu.be

youtu.be 焚き付けを中心に細く割った薪さえあれば、ガチで薪ストーブ「だけ」で暮らして頂けるよう想定しております。もちろん題材動画での解説のとおり「併用」もアリだと思いますが、実際に、多くのユーザーさん(皆さん総じて忙しい方ばかり)が弊社の薪ストーブだけで現に暮らしております。

6.ニオイ&煙

 これもホント一大テーマで、自らも設置販売しているのに

密集地・住宅地で普通の二階家で

普通に煙突をつけたら

まずクレームが来ます

ここまでハッキリ言いきっているところが、この動画出されている方の信頼できるところです。

 とにかくココこそ薪ストーブ屋さんのセールストークを鵜呑みにすることなく、「現実」をよくよくリサーチしなければなりません。

 弊社の現実を申しますと、これまで、そういう厳しい設置環境のユーザーさんも、けっこういらっしゃいましたが、薪を大量に炉内に入れて小さな炎で燻らせながら長時間無補給を保ってガラスも真っ黒という運用をされてしまった方以外、クレームを受けた話は特に聞いておりません。

 現に私自身が、まさにクレーム来ておかしくない住宅街のど真ん中で、毎晩毎朝薪ストーブを焚いてクレームの経験なく暮らしておりますので、時々「一番説得力がある材料」などとお褒め(?)の言葉を頂戴することがあります。でも、それも燃やし方次第なので、ニオイ&煙にはとにかく気を引き締めてあたる必要はあります。

aiken-makiss.hatenablog.com

7.イニシャルコストが高い

 これだけは、弊社でもどうしようもないです。何より本体が高い。MD70Kissも税込みで本体327,800円します。モキ製作所の薪ストーブは安いというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、次の2点の理由から、本質的にどうしても高くなるのです。

  • すぐに立ち上がって少ない薪で暖まるのに超耐久性&長寿命
  • 立ち上がり後に速やかに無煙にできることも含めて煙がトータルで非常に少ない

 この2点を真似できているメーカーさんがあれば、私も是非扱いたいです……本当に。モキ製作所さん1点頼みのビジネスなんて怖くて仕方ないのですが、これはどうしても他のメーカーや鉄工所さんオリジナルブランドとかでは絶対に真似できません。言葉の上では真似できるようで実際のレベルが違うのです。

 その本体が高い代わり、立ち上がりが容易で煙がトータルで非常に少ないために、重い断熱二重煙突を真っすぐ高く上げることが必須でなくなるので、煙突及び設置施工に関連するコストはグッと下げることもできます。

youtu.be  こちらの森の中の平屋の事例だと、モキ製作所以外の薪ストーブでしたらそもそも「設置不可能」(煙突掃除の頻度が非現実的になるとかも含めて)か、長期雨漏りリスク覚悟で真っすぐ屋根を抜いた煙突設置にしない限り、設置費用は税込みで200万円とかも平気で超えてくると思います。新築屋根抜きで仕込まない限り、薪ストーブの後付けって本当に高いのです。

 けど、モキ製作所の本体ならではの利点をフルに生かすことで、この件の設置のトータルコストは、ここだけの話ですが、炉壁炉台も遠方交通宿泊費も何もかも含んで税込みでも100万円切っているはずです。

 もちろん「それでも」イニシャル高いでしょうし、煙突仕様に起因した運用管理上気を遣うべき部分はありますが、薪ストーブ導入によるユーザーさんのメリットは、ずっと大きかったと自負しております。

8.薪の為に必要な物が多い(費用、手間、置き場)

 そして!!題材動画では、メンテナンスのところで触れられていましたが「薪が高い」「『薪集め』にかかる時間やコストが大きい」という問題!!!これこそが弊社の「一番わかりやすい強み」にしている部分です。

youtu.be  これも「実際のところ」というのが非常に大事で、ポイントをひとことで言えば「少ない量の薪で、いかに『実際に』暖まることが出来るか?」という問題に尽きます。

 暮らしで大切なのは、自動車でいうところの「実際の燃費」であることと同じで、カタログ上の燃費がいくら良さそうに書いてあっても、立ち上げから実際に暖まれる状態になるまでの薪の消費量が大きければ、暮らしとしては、かなり厳しいことになります。

aiken-makiss.hatenablog.com  もちろん「使い方による」というのは、本当にその通りで、家の断熱性能にも暮らし方にもよりますが、一般的なご家庭なら、弊社の薪ストーブは「薪ストーブの方が高くつく」ということはないと思います。

www.aikenmakiss.com ただ、まあ、やっぱり薪の量は少なければ少ないほど、お金も労力も時間も、人生の他のことに回せますから、私なんかも、実際には、とにかく節約、節約、ということで「薪暮らし」を営んでおります!!(笑)

【薪ストーブがあるおかげで】超多忙な中でも、パフォーマンスはどんどん上がっていくのですが……でも多忙は物理的には辛いので(ヘトヘトになる(笑))、実は、最も合理的に節約できるのは、薪ストーブのためのメンテナンスだったり、薪を集めたり切ったり割ったり乾かしたり……という薪ストーブのための手間だったりするのです、本末転倒?(笑)

aiken-makiss.hatenablog.com

 以上、題材動画にインスパイアされて、本当は全く別テーマでブログ記事書いていたのですが、それは放り投げて、弊社なりの「薪ストーブの現実」を論じてみました。既出のコンテンツを改めて紹介したような形の記事になりましたが、ちょうどお知りになりたい内容ではなかったか??と願っております!!

 でも、いずれにせよ、薪ストーブの設置販売をやっている当事者からも、こういう情報発信がなされるようになってきたのは本当に喜ばしいことだと思います。ユーザーさんの利益を考えて「不都合な真実」も含む情報を率直に発信する商売のほうが、より信頼され、支持されていく世の中になればと、業界の片隅から改めて願っております。

 それでは、また!お元気で!!