超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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本当の意味で助けてくれる存在とは?

 タイトルは何やら大袈裟ですが、そう大した話をさせて頂くわけではなくて、基本的には、キャベツのチーズ蒸しって美味しいですよ、という話なのですが……

 今は本当に大変な世の中で、一つ間違いないのは、現金資産、手持ちの日本円の価値は、今後、間違いなく減っていくであろうということで……

 今日はちょっと値下がりしましたが、いわゆる「暗号資産」、本来ならネットゲーム上の「コイン」に過ぎないのですが、現物のゴールドじゃあるまいし、2年前の高騰もはるかに超えてバカ上がりです。私は円が信頼を失って、資産の保全先としての逃げ場を探した結果、暗号資産も買われている(円から暗号資産に交換されている)とみています(通貨の価値の本質は、通貨を発行している政府への信頼ですから、政府への信頼が失われていっているのは、円に限らず西側諸国全般で認められる傾向ではあります)。

 暗号資産はともかく、実際問題、物価上昇は止まることを知らず、賃上げも大企業において「過去最高」などと言われますが、そんなの、ある意味「対処療法」に過ぎず、社会全体での賃上げが円の価値の低下を追い越すことは期待できません。

 このような日本経済の先行きへの懸念は、別に私ごときが言うまでもなく、過去最高の株価に関しても色々言われています。タイトル見るだけでも雰囲気がわかります。

diamond.jp こういう八方塞がり的な事態を招いたのは、長期の失政であることは、以前から言われてきました。

www.hokende.com 長い年月をかけて固定化してしまった根深い問題を根本的な解決するのは……「これ、どーすんだよ?」と誰もが頭抱えるほど難しいことを思えば、やはり、私たち日本人の暮らしは苦しくなっていく傾向を今後辿っていくことは避けられないと覚悟するべきでしょうorz

 よって、日々を一生懸命に生きている私たち庶民としては、これは諦めるしかないと申しますか、出来るだけ楽しく暮らしながら、増え続けるミッションをこなすべく時間と労力を捻出していく工夫を考えないと仕方ないわけです。

 私も、先日、昼間は在宅ワークだけど、夕方には仕事で出掛けていてご飯作る時間もないな、という状況がありました。珍しくもないのですが、こんな時、薪ストーブは、ものすごく助けてくれます。

 薪ストーブの役割は、まずは「暖房」であるわけですが、とりわけモキ製作所の薪ストーブの場合、40センチ×60センチ角の天板の全体が、鉄板の温度として例えば300℃とかになるので、これはガスコンロとか点状の狭くて焦げやすい熱源とはわけが違って、非常に気楽に、便利に、仕込みも含めて色んなことができるわけです。

 キャベツのチーズ蒸しなんて、超簡単調理としても、あまりに簡単すぎますが、作ったことのない方に紹介しておきますと、「包熱効果」に出来るだけ優れた厚手の鍋(いわゆる「オーブン鍋」と銘打たれたようなものが最もお勧めです)を用意して、まずニンジン、それからお好みのキノコを油(例えばオリーブオイル)で炒めてあげるのがお勧めです。例えばこんな具合。ここから色んな料理に転用できます。

 キャベツのチーズ蒸しは、ニンジンとキノコに、ある程度火が通った状態で、刻んだキャベツを、その上にドサッと載せて(といっても、刻んで嵩の増えたキャベツは鍋から溢れる場合があるので、刻む前に予め包熱効果を利用して減容化してあるのが上記の動画です)、溶けるチーズを振りかけて、あとは蓋してしばらく待つだけ。

 この時、私が使っているのは、最強の保温と包熱効果を持つ「超耐熱セラミック」のオーブン鍋です。なんなら「焼き芋鍋」として最も優秀で、ガスコンロのような点状で温度が高い熱源では、全体にジンワリ火を入れる焼き芋の作成は本質的に難しいのですが、それを可能にするくらい包熱効果に優れています。

 よって、この鍋に関してはチーズ入れて蓋したら、あとは薪ストーブの天板から外して置いておくだけで、重い鍋自体にたっぷりとした熱が蓄えられていますから、余裕かつ火が通り過ぎることもなく、きれいにキャベツが蒸し上がって、チーズも溶けて、冒頭写真の状態となるという、あまりの簡単っぷりに呆れるくらいです。

 で、ですね……そんなあまりに簡単な調理のことを、どうしてわざわざブログで書いているか?と言いますと、薪ストーブをはじめとして、ここまで述べてきた調理道具は

 

『手間と労力や気遣いを最小限にして、取り出せる価値は最大』

 

という、本当に素晴らしい働きをしてくれることを、まずお伝えしたいからです。

 この日の私の置かれた状況は、次の通りでした。

  • 昼間も寒く、これなら暖房として薪ストーブを強く焚いた方が合理的
  • 夕方には出掛けていて、戻ってきてから晩ご飯を作るとかたいへん

 この状況に対して、薪ストーブ&超耐熱セラミック鍋の提供してくれた価値は

  • 広大な熱源としての天板が可能にする熱源に置く順とか考えなくて済むこと
  • 暖まりにくい超耐熱セラミックを予熱するガス代とか考えずに済む気楽さ
  • 火が通り過ぎることなく放っておくだけで完了する蒸し工程
  • とても美味しく、出来立てでなくても、ちょっと温めなおすだけで大満足

 特に薪ストーブは最後の部分が重要で、本当にまじめな話、ガスコンロで出来立ての料理と、薪ストーブで予め作って置いておいたのを例えば電子レンジでちょっと温めなおしたのと、どちらが美味しいか?というと、ほぼほぼ後者なのです。

 結果、心地よい暖房をたっぷり味わいながら、非常に簡単に調理を済ませて、それから外に出かけて一生懸命仕事してヘトヘトになって帰って来ても、ちょっと温めなおすだけで超美味しい、身体にも良くて、毎日食べても飽きの来ない滋味に溢れたお料理が待っているという……もう、どれほど助かるか?!

 しかも、これは、もちろん薪ストーブを盛大に焚いている時に限られますが

 パンも物凄く美味しいし(トースターとは比較になりません)

 ネコだって、寒い日中のこと、普通なら凍え気味で少しでも暖かいところを探すか、若さを頼みにエイっと外に遊びに行くしかないところ、優れた薪ストーブがあれば、とっても幸せそうに暖を身体中で楽しむことができるわけです。

 ただ、こういうことが可能になるのは、「道具」としては、実は非常に厳選している必要がありまして……たとえば当ブログの長年の読者さんなら「あれ?」と気が付かれたはず。「包熱効果」を求めるなら、アサヒ軽金属の重力鋳造方式の分厚いアルミでできた、例えば「ワイドオーブン」じゃないのか??と。

aiken-makiss.hatenablog.com もちろん、味としては超耐熱セラミック鍋と同等以上に美味しいし、何より「早い」です、熱が伝わって調理可能になる予熱時間が短くて済みます。より少ない火力でも稼働できるということでもあります。ですので、パッと作って、パッと食べるなら良いのですが……

 この日の目的は「来るべき忙しさに備えた作り置き」なわけです。この料理を実際に作ってみられたらわかりますが、チーズからの水分とキャベツからの水分が混然一体と混ざり合って、さらにキノコの旨味まで加わったりして、鍋に溜まった最後の一滴までむちゃくちゃ美味しいのですが……

 

 テフロンコーティングが表面に施された鍋は、塩分を含んだ料理を長時間保管することは禁忌です(銅鍋においても同じ)!!

 

 そもそも、ちょっと温めなおすにしろ、アルミ鍋に入っていると電子レンジが使えません……orz そこで、そういう場合に最強なのが「超耐熱セラミック鍋」なのです。ホント、落としでもしない限り、何をやっても「大丈夫」という……どれほどありがたいか!!

 だから私、もし、自分が「たった一つ」しか鍋を持ち出せないとすれば、重たいですけど、間違いなく超耐熱セラミック鍋を選びます。だって、なんでもできるし(ご飯も炊ける)、美味しいし、劣化も傷みもせず、ものすごく永続性が高いから。

ちょっと「重い」かもしれないが

タフで

長持ちで

決して裏切らない

 かつて世界に冠たる経済大国だった頃の日本社会は、そういう製品を好んで作っていました。ところがバブルの崩壊以降、私たち消費者は選択を誤り、結果的に、軽く、壊れやすく、すぐにダメになり、長い目で見ればガッカリばかりの製品を支持してきてしまったため、今や、そういう製品を作ってくれる会社自体がなくなってしまいました。

 私は「日本の最後の良心」だと思っているのですが、国内で唯一、今なお、この素晴らしい超耐熱セラミック鍋を作り続けていらっしゃる会社がこちら。

www.toceram.com いい会社さんです。私もお世話になってます、蓋が割れてしまった旧モデルの在庫の蓋を出して頂いたり……超耐熱セラミック鍋を新品でお求めになるなら、ぜひ、この会社の製品を購入してあげてください。今は珍しくなった「直火のみ」対応タイプもまだ残っています(IH対応って、IHでなければ無意味に重くてお値段高くて、美しくないんですよ……)。

www.toceram.com 本当の意味で助けてくれる存在ってのは、モキ製作所の薪ストーブもそうですが、パッと見でわかりやすく、「わぁ素敵」と目を引くようなものでは決してないんですよ……

aiken-makiss.hatenablog.com むしろ、わかりにくくて、どちらかと言えば、やっぱり「重くて」……ってものなんですよ。そうじゃないと、様々な状況、困難に「いつも」助けになってくれる、なんて存在にはなり得ないんです。だから、そういう「本当の価値」を見分ける力を、せめて、今の世の中の状況と「これから」を見通せる人だけでも、持たなければならない。

 そういう力ってのは、既存の学問体系だと「哲学」であろうと思います。哲学って、表面的に割り切れない、深くて、わかりにくいテーマを扱うじゃないですか。

 哲学大好きな、こちらのお医者さん(端くれ先生)の話、例えば、最後33分半くらいから最後までお聴きになってみて下さい。今の社会が進んでいるおかしな方向を変えるためには「本物を応援しなければならない」など、様々な人間らしい智慧についての紹介、論評です。

 いいですか??庶民の私たちはそれなりに粘りますので、変化も多少は減速されるであろうと思いますが、これから世の中はトンデモな状況、わけのわからない世界になっていきます。その中では、お手軽で分かりやすいものではなく、哲学のようにわかりにくい学問であったり、端くれ先生も残り40分くらい(1時間06分30秒くらい)のところで言ってますが五感・身体性としてリアルに感じられる存在が重要になります。進むべき方向を間違わないで済むために。

 そういうわけで、美味しいご飯というのは、いつだって「自分を大切にするために」何よりも大事になってきます。今日も工夫しながら頑張ってお料理に励みましょう♪

 それでは、また。お元気で!