超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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【問題提起】薪ストーブは見た目・デザインで選ぶべきか?――モキ製作所の評判が良くないのもデザインが理由なのか?

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https://www.moki-ss.co.jp/burning/sauna-stove より

 ここしばらくの冷え込みもあって、世の中の「薪ストーブ欲しい」熱も、一気に高まったように感じております。弊社としての意見表明である「薪ストーブの選び方」サイトも、アクセス急上昇、検索順位も8位くらいまで上がってきました。

www.aikenmakiss.com

 そんな様々な意見がある中で、私が「なるほど、面白いな~~」と思ったのが、こちらのような方のご意見です。

stand.fm

 我が家は見た目で薪ストーブを決めました、機能よりも見た目を重視した方が満足度は高いのではないか?というお話なのですが、音声での説明ですので、読むよりも時間はかかるかと思います。

 そこで私なりの理解で文書化すると、次の1.~7.のような趣旨のことを仰っておりました。ざっくりですみません。

  1. 薪ストーブは、一年の半分以上は、ただ置いてあるだけになる。
  2. 薪ストーブは、一たび設置したら使っていない間も仕舞うことができず、ずっとそこから動かせない。
  3. 薪ストーブは、想像以上に面積を食う。リビングでは邪魔になりやすい。
  4. 置いてあるだけのものが、もし、見た目が気に入らないもの、あるいはインテリアとして周りの同調していないものだったら、邪魔になるばかりで、見るたびにストレスになる。
  5. リビングでとても目立つものなので、デザインについての家族の意見も大事である。
  6. 機能、大きさ、色々あるけど、やっぱり見た目重視で選んだ方が良いと思う。
  7. なぜなら薪ストーブ本体の性能が良くても、煙突や薪の状態にも左右されるので、薪ストーブ本体の性能はそこまで影響しないと思われるので。

 確かに仰ることは、一面の真理を語っております。そして、この方が選ばれたのはドブレの薪ストーブなので、この方にとって、結果的にこの説は正しいことになると思います。ドブレって、実際の場面で使い勝手の良い、とてもよく出来た薪ストーブですから……

 しかし、私は、この方の説明に、あえて異を唱えたいのです。ドブレなら、まあ、私も許せますが(むっちゃ偉そう(笑))、やっぱり、本体の機能、性能の差って、あまりにも大きいのです。実際のところ。

 やっぱり、例としてわかりやすいのは「選び方」で掲げたように、自動車なんですが、使用環境、使用目的(期待する効果)によって、機能、性能が合っている機種、合っていない機種は確実にあります。

 その、ご自身の使用環境、使用目的(期待する効果)に合っている機種を探すのは、実際、かなり大変なことです。苦労を伴います。

 そのため最後は「最近の薪ストーブであればどれも一緒です、好みの問題ですね」とか、なりがちですが(販売する側のプロですら、そう言う人が多いのにガッカリです)、実際の火のある暮らしのためには、ここは頑張って見分けた方が絶対に良いと思います。

  ただ世間一般では「薪ストーブはデザインで選ぶべき」という風潮は根強く、薪ストーブメーカーとしてのモキ製作所は「こんなに良いものが、なぜ売れないのだろう?」という、自社製品の評判がイマイチである原因を、自分たちのデザインのせいだとして、長年悩みに悩んできました。私の知る限り。

 なにしろ、もし「薪ストーブでございます」と置いておくだけのインテリアとするならば、モキ製作所の薪ストーブって、おそらく誰も選ばないんじゃないでしょうかねぇ??(笑)

 だってインテリアでしょう?雰囲気、質感っていうのは、それ自体に価値がないと意味ないじゃないですか。インテリアならば、いかにも「薪ストーブらしい」ということが大切ですよ。贅沢さとか、重厚感とか。なにしろ「飾り」ですから。

 それこそ家のデザインとして採用される「飾り煙突」が、実際には使わないにせよ、いや、使わないからこそ、とても目立つ、ひどく立派でないと意味ないのと同じです。目的そのものが「飾り」ですからね……

 ……ということで、なにしろリビングに設置するような薪ストーブは、一般的には総額100万円からの投資になりますから、実際に使うにしても、インテリアデザインとしても優れたものであって欲しい、と願うのは、ある意味自然な感情であります。

 そりゃ、人間の場合を考えても、もし結婚相手にするなら、美女、イケメンの方が良いに決まってます!!そんなの。ごく自然な感情です。自分の容姿を棚に上げて!(笑)

 そういうわけで、モキ製作所も「デザインストーブ」として独創的な「IILA」という機種を出してみたり

www.moki-ss.co.jp

 そして、まさに今、モキ製作所は薪ストーブの利用のあり方として革命を起こすべく、冒頭写真ですが「サウナストーブ」という新製品を投入してきました!相変わらずの高出力もさることながら、デザインを特に重視した意欲作です。お値段も、この雰囲気外観にしては、すごくお手頃です!!

www.moki-ss.co.jp

 私も、モキ製作所の新製品の中では、これは珍しく「クリーンヒット」として高評価です。実際にこれ使ったら幸せになれそうなユーザーさんがいらっしゃったら、私も積極的に売り込みたいと思うのですが………

 

 でも普通のご家庭において、毎日の暮らしで使う薪ストーブとして、あなたの考える「ベスト」をチョイスしなさい、と言われたら、私はモキ製作所の伝統のMDシリーズ、とりわけMD80より下位のシリーズ一択となります。もちろんデザインのことも含めて。

www.moki-ss.co.jp どうしてかと言いますと、ご指摘のあった1.~7.について、モキ製作所のMD80より下位のMDシリーズの薪ストーブは、それぞれ次のような具合になります。

  1. 薪ストーブは、暖房器具というよりは極めて優秀な調理器具でもあり、暖房として暑さが不快になったり、やたら高額な薪を使うなどランニングコストに問題がなければ、年中でも使いたい(実際使っているユーザーさん珍しくない)。
  2. 薪ストーブは、もし邪魔になったら動かして別の場所に仕舞うことも可能。70kgとかそこらの本体重量なので、二人がかりで普通に移動できる。
  3. でも、実際には、どうせまたすぐに使うし……ということで仕舞われず、オフシーズンは、多くのご家庭で、何かの物置台などにされている。調理で大活躍する広い天板は、結構具合よく、色々置けますから。
  4. 少なくとも冬の間は物凄く役に立つ、世界を変えるほどの力がある存在であることをわかっているので、薪集めの苦労もあまり苦にならないのと同様に、使っていない間も「邪魔だ」とは思われない。
  5. リビングでとても目立つものではあるが、あくまでもその場所でこそ活躍する実用品であるので、冷蔵庫などと一緒で、そこに存在していることが家族に自然と受け入れられる。
  6. もし機能や性能が、結局は似たようなもの(五十歩百歩)であるなら、確かに見た目は大切であるが、あまりにも機能や性能が違えば、インテリアとしての意味合いは薄れざるを得ない。
  7. システムとしての薪ストーブの機能、性能は、確かに煙突や薪の状態にも左右されるが(薪の状態の影響は非常に大きい)、薪ストーブ本体の性能が良ければ逆にシステム全体にイマイチな部分があっても「勝負のゆくえ」を大きく好転できる。

 特に7.については、早い話が、平凡なピッチャーしかいなければ、バックの守備も固めなければならないし、平凡なバッターしかいなければ、慎重にバントで繋いでいかないと仕方ない。けどピッチャー兼バッターとして抜きん出て凄い選手が一人でもいれば、それだけで実際の試合にも勝ててしまうのと同じです。

 要するに、薪ストーブ本体による機能の差、性能の差、が、どんな薪ストーブでも結局は似たようなものなのか?それともそんな大きな差が本当にあるのか??が、議論の根本として存在するわけですが……

 

 もし10年間、毎日使ったら、その薪ストーブ本体、幾らで売れると思いますか??

 

 普通のご家庭において、毎日の暮らしで使う薪ストーブとして、機能の差、性能の差が、本当に大きな差としてあるのかどうかを、ワンイシュー(one issue)で見分けるとすれば、私は、この視点を上げておきたいと思います。

 もちろん、使用頻度が低くてほとんど使っていなければ(要は飾っているだけの状態に近ければ)、高く売れるでしょう。飾りとしての薪ストーブが「欲しいもの」であれば、そういう「使用頻度によって劣化・消耗度合いが全然異なる機種」を選んだ方が、逆に合理的かもしれません。

 あと、もちろん、使い方(針葉樹を焚き過ぎないとか)やメンテナンスの状況によって、劣化具合も異なる場合が普通です。それは、それだけ普段温度を上げ過ぎないようにとか注意して慎重に使って、なおかつ充分なメンテナンスや消耗部品交換などを定期的に行わないと、機能や性能が維持できないということです。

 暮らしの中での実用品に、そんなに気を使わなきゃならないって……どうなんでしょうね??それが「薪ストーブ」である限り、すべからく例外なし、というならば(先ほどの五十歩百歩と一緒)、どんな薪ストーブでも等しく気を使って、手間やコストをかけるしかないでしょう。

 そんなに手間のかかる存在で、年中スペースをやたら食う割には、冬にしか使い物にならないような代物なら、「せめて」デザイン外観だけでも、「飾り」として役に立つものでないと、そりゃ、困りますよねぇ……

 けれど、モキ製作所の薪ストーブは、まさに「そこ」が違うのです!!

 ほとんど何も気を使わなくて、ガンガン使っていい、調理で年中使う人が実際にいるくらいに「使える」、そして定期交換しなければならない部品もほとんどなければ、分解メンテナンス清掃とかまるで必要としない(煙突掃除は必要)……それで、三十年とか使い続けることができるわけです【ただ、この点についてはコメント本文末尾に注釈つけておきます】。

 たとえばモキ製作所の薪ストーブ10年落ちなんて、機能性能は新品と別に何も変わりません。使える期間があと30年なのか、20年なのかの差に過ぎません(基本的に、熱酸化によって本体鋼板が薄くなっていくのが寿命を規定します)。

 

 「デザイン」というのは、実は、そのようなことを如実に表しているのです。

 

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 写真は、我が家のMD70K改、「MD70Kiss」の本体外観(改造とは無関係のところ)です。これ以上なくシンプルに、少ない部品点数で、曲げと溶接だけで造られています。

 よく勘違いされるのですが、有名な「モギプレート」ではなく、この曲げと溶接こそが、「鍛冶屋」を名乗るメーカーとしてのモキ製作所の心髄、どこにも真似できない技術要素(強み)です。

 どこまでも実際の暮らしの場面で使い易いことを目指した、モキ製作所の薪ストーブに、鋳物の重厚感がないのは当然のことです。材質自体に加工性と耐久性を持たせたい場合、鋳物は選択すべきではありません。

 さらに、薪ストーブとしての暮らしの実用、必要な機能性能をできるだけ少ない燃料で、できるだけ早く発揮させるためには、実際の本体重量を、できるだけ軽く作る必要があります。ここは自動車と一緒です。

 私がモキ製作所の薪ストーブのラインナップの中でも、最もトラディショナルなMD70を推奨し、せいぜいMD80までとするのは、普通の家庭で毎日の暮らしで使われる薪ストーブとして必要な機能性能は、これらの70ないし80クラスまでで充分カバーされているからです。

 MD120やMD140といった、MD80以上の上位機種は、それが必要・適切な場面ならとても良いですが、昨今の普通の住宅環境においては、そこまで強力な暖房能力は不必要であり、本体重量として重過ぎると考えるためです(あくまでも「私は」です)。

 

 こういったことを私は「美しさ」の問題、すなわちデザインというのはどうあるべきか?という本質的な問題であると考えています。すべからくデザインには、「どうしてそのデザインなのか?」徹頭徹尾、細部の細部に至るまで、合理的な「答え」が用意されていなければならないと考えます。

 そこま考えたとき、薪ストーブは、見た目・デザインで選んで良いと、私も思います。でも二点、私から注意点を挙げておきます。

 

 一点は、お値段って大事です。デザインもさることながら、そのデザインで、どうしてそのお値段??ということについても、徹頭徹尾、細部の細部に至るまで、合理的な「答え」が存在しなければならないと思います。

 モキ製作所のMDシリーズに関しては、この高機能・高性能と、超耐久性を両立させるために、ものすごい設備と、ノウハウと、実際の人の手が投入されています。とりわけ人の手が大事で、人の手ではどうしても不可能な部分に設備が投入されています。

 コストダウンのために人の手を機械で置き換えるのが、昨今の製造の流行りではありますが、そこはトラディショナルなmade in JAPANらしく、人間の能力を最大限使って高度な職人的技術で手造りされているため、自動化とか機械に置き換えようとすると、よほどの大量生産でないとペイできません。

 そんな大量生産を前提とすると、自動車メーカーがそうであるように、企業として大きな図体を養うために、作りたいモノじゃなくて売れるモノを作るしかなくなるので、何のための事業なのか、たぶんわからなくなると思います。

 モキ製作所がモキ製作所であるために、手造り前提、そしてそのためのコストは、消費者としてちゃんと支払ってあげないことには、メーカーとして存続できません。

 ちなみに、私自身は「モキ製作所万歳」のメーカーにとって優等生的な代理店などではありません(それでもモキ製作所は弊社をとても大切にしてくれています)。メーカーに対し文句を好き放題に言いまくっていますし、販売戦略の違いから、モキ製作所からの脱却を検討したこともないわけではありません。

 でも信頼のおける腕のいい鉄工所さんにMDシリーズの薪ストーブの実物を見せて「これと同じもの、この値段で造れる?」と聞いたところ

え??

これを??

売価20万円台で???

……いやいや、ムリムリ!そんなの絶対ムリ!!(笑笑)

 その理由が、結局は、設備と、手間(人の手)なのですが、結果的に私としては、残念ながら(笑)今後もモキ製作所さんと一蓮托生です。ビジネスとしてはいかにも悪手だけど、私がお客様に届けたい価値を考えた場合、他に代えようがないので仕方ありません。

 

 さて「薪ストーブは見た目・デザインで選んで良い」という際のもう一点の注意点は

 

 いわゆる「一目惚れ」が、本当に正解かどうかは、ここは慎重であるべき

 

 ……これ、むっちゃ、余計なお世話だろうと思うのですが、例えば結婚相手選ぶ時と同じです。第一印象って、大事じゃないですか??けど、その第一印象が本当に正解かどうかって、なかなか難しいって、きっとお分かりですよね??

 外見って、飾れますから。本当に「飾り」です。「飾り」そのものが、あなたの本当に欲しいもの、一番欲しいものであれば、全然それで良いのです。

 あるいは結果的に、第一印象が「正解」、外見にたがわず中身も確かであれば、冒頭ご紹介のドブレのトラディショナルな機種を選択した方が、おそらくそれほど不幸にはならないように、「見た目」を選定理由として、大きく主張しても良いと思うのですね??

 でもね、胸に手を当てて考えてみて下さい。第一印象が「正解」というのは、けっこうレアケース、むしろ第一印象は「パッとしない」「悪かった」という方が、実は長く付き合ってて、結果的にとても幸せな選択だったってこと、ありませんか??

 そもそも選ぶべきパートナーが人間の場合、「外観で選びなさい」って言う人は、あまりいないと思います。薪ストーブは人間と違って、そんなに複雑で裏があるようなものではない??……いやいや、それは、楽観的に過ぎますよ(笑)※いかにも良さそうに見えて、実際の暮らしでは使い物にならないような機種も普通にある、ということです……※

 人間、派手なデザインに思わず目を引かれてしまうように、なんと申しますか「騙されやすい」です。その場、いっときの話であれば、思わず目を引かれて……ということで良いと思います。人生のスパイスです。

 けれども、本当に毎日、そして何年にもわたって長く付き合う相手なら、やっぱり、長く付き合うほどに「ああ、選んで良かったな」と思える相手の方が、絶対に良いと思うのですよね?

 そんな時間が経つほどに「選んで良かった」と思える相手は、どうやって選べばいいか?人間相手と同じです。パッと目を引かれた第一印象に支配され過ぎることなく、全体を、そして細部に至るまで、落ち着いて、ジーッと眺めてみて下さい。すべてのデザインには、理由があるのです。

 そして「良いもの」には、デザインについても、普遍的ともいえる共通点があります。「良いもの」は、よく見れば、デザイン的にも似ている部分があるって感じでしょうか?

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http://camp-lab.com/?p=26453 より

 最近、「テントにインストールする」として大人気のアウトドア用薪ストーブ、機能が最優先に求められる薪ストーブとして人気のテンマクデザイン(tent‐Mark DESIGNS)の「ウッドストーブ(Wood-Stove)」。こちらのWebサイトからお借りしました。

camp-lab.com

 手前味噌ですが、弊社イチオシの、家にインストールする用の薪ストーブ。

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愛研大屋環境事務所オリジナル改良版「MD70Kiss」(オプション専用台付き)

 薪ストーブとして機能・性能を突き詰めると、家のリビング用・アウトドア用問わず、デザインも、まあ、そんなものになるのかなと(笑)

 そのようなわけで、今回の結論言いますと

 

 薪ストーブは見た目・デザインで選んで良いのですが、「一目惚れのワナ」にだけは、気を付けて!!

 

 要するに自分の一番求めるものはバランスも含めて何か、ということです。「いわゆる」薪ストーブの醸し出す、リッチでステータス的な雰囲気が一番なら、それって「飾り」重視ですから、モキ製作所のMDシリーズは、あまり当たらないと思います。

 さらに言えば、自分が一番求めるものが、もっとはっきりしている、サウナを絶対楽しみたいなら冒頭写真ですし、調理を絶対に何よりも重視して楽しみたいというなら、モキ製作所の中でもMDシリーズより、むしろこっちの方がお勧めとか、そんな具合ですよ~~~

www.moki-ss.co.jp 人生も一緒!欲しいものが明確であるほど、選択を誤ることなく、人生楽しいと思いますよ?!……って、それが、一番難しいのですけどね(笑)答えは、常にご自身の中にあります。おあとがよろしいようで!!それでは、また!!!

 

※※以下、コメントの代わりに、本文追記にて注釈(10月14日記)※※

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https://camphack.nap-camp.com/2924 より

 当記事は、初出後、かなり修正を繰り返しておりまして、お気付きの方もいるかもしれません。文意、内容は何も変わっていないのですが、言い回しや順番などは相当変えております。

 その中で、事実関係的な修正が1点だけありまして、アウトドア用、屋外テントなどで用いられる薪ストーブについて「垂涎の」と書いていたのですが、その分野で「垂涎」と言えば「テンマクデザインのウッドストーブ」ではなく「G-STOVE」(写真)でした。

 私、実は昔はアウトドア派でしたが、薪ストーブを導入してからというもの、すっかりインドア派になってしまっておりまして、ツィッターとかでよく「これがあこがれ」と見掛けるのが「テンマクデザインのウッドストーブ」だったので、迂闊にそう書いてしまったのですが……

 こっちの「G-STOVE」こそが「本家、垂涎というべき」だとご指摘を頂きまして。すみません。

camphack.nap-camp.com ただ、この「G-STOVE」の写真を見たとき、ああ、やっぱりと申しますか、これこそモキ製作所の薪ストーブとしては、一番古いデザインなのですね……(ただし、窓はありません)。

 テントだとか、アウトドアに「飾り」が要らないなどというわけではないですが、グッズに要求されるのは、機能であり、携帯性であり……何よりも、信頼性耐久性なのです。どんな過酷な状況でも、ちゃんと機能する、使える。

 その中で、研ぎ澄まされた、本質的な「美しさ」、デザインというのが、自ずと生まれてくるわけです。それ以上、足してもいけないし、引いてもいけない、ただ磨き上げていく、みたいな。

 薪ストーブでいえば、やっぱり「飾り」、暖炉という、本質的に「なくてもいい」からこその贅沢さ、ステータスを示す存在に起源を持つ機体の美しさと、上記のような「美しさ」は異なって当然なわけです。

 モキ製作所のデザインは、「実際に確実に役に立つものであること」、つまり機能的な道具に起源を有する、研ぎ澄まされた種類の美しさであるということです。

 そして、このような「どんな過酷な状況でも、ちゃんと機能する、使える」高耐久性の道具であっても、もちろん「誤った使い方」をしてしまえば壊れます。モキ製作所の薪ストーブでもそこは同じです。

 寿命30年以上、というのは「正しい使い方」の場合であって、誤まった使い方――具体的には、モギプレートを、横に流れるような速い炎であぶり続けるような、常時としては不適切な空気コントロールでの連続運転(燃費も最悪です)――を、ずっと続けてしまった場合、モギプレートが一番先に焼け落ちて、本来寿命よりもずっと早死にとなります。

 この「弱点」はMD80Ⅱの前・中・後とある後期型以降(もちろんⅢを含む)、そして上位機種では「対策済み」ですが、私は誤った使い方さえしなければ良い話なので、より軽量だったMD80Ⅱ中期型まで、そしてMD70以下の機種こそが、足すものも引くものも何もない「デザイン的傑作」と見ています。

 ……というか、手間の割に、むっちゃお値段が安くなっちゃっているのですよ~~(おそらく市場価格をにらんだ結果)。売れれば売れるほど儲かるってわけじゃないからと言って、廃止しないでくださいね~~~モキ製作所さま!!!

G-STOVE
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