過去に経験したことのないような暴風雨をもたらす可能性が言われる台風14号襲来を控えたシルバーウィークの連休中ですが、世間は、まだ穏やかで、主要国道のコンビニなどでは、ドライブとおぼしき高級車や、バイクがいっぱい止まっております。
そんな中、我が家では、台風襲来もあるけど、令和4年度シーズン用の薪の雨ざらし乾燥を終了して、カーポートの屋根の下に積みました。冒頭写真は、屋根の下に積み終わった状況です。
作業中の写真を上から見下ろしたところ。本来なら車が2台縦にはいる大きさのカーポートですが、その半分以上が、薪で埋め尽くされています。これで2立米と少々。我が家には、あと別の場所に、さらに2立米の薪棚があり、そこも満杯です。
合計で4立米の薪の準備量なんて、薪ストーブを主暖房(他の暖房なし、毎日朝晩は焚く運用)で暮らしているご家庭なら普通、むしろ半分以下だろうと思いますが、我が家では異例です。何故なら、暖冬なら年間薪消費量が2立米にも満たない「省消費型」の薪ストーブで我が家は暮らしているからです。
上記記事の冒頭写真は令和3年度に向けて残しておこうとした薪が、カーポート自体の機能を十分維持できる状態で整然と積んであるものでしたが、今やカーポートは、薪をとにかく詰め込めるだけ詰め込んである、そんな状態です。
上記記事にも書きましたが、我が家は、実戦的な乾燥ノウハウを持っているため、シーズン終わった春から薪の乾燥を始めて秋までに使用可能な状態の薪を得ることができるため、本来ならシーズンインまでに2立米準備すれば、だいたい事足りるのに、4立米の準備をしたのは、もちろん考えがあってのことです。以下に示す大きく2点の懸念です。
- 昨シーズン(令和3年度シーズン)は、前年比1.5倍の薪消費量となるくらいに寒さが厳しかったが、今シーズン(令和4年度シーズン)は、昨シーズンよりも、さらに厳しい寒さに襲われる
- ロシアのウクライナ侵攻に伴いロシアから安価な天然ガスを得られなくなったヨーロッパを中心に冬の暖房燃料はなりふり構わぬ争奪戦の様相を呈し、エネルギー価格は極端に高騰する
もしも、こうなったら、薪ストーブが影響を受けないとか、ないです。ユーザーさんから頂いた新聞記事ですが、すでに、ドイツでは議論されています。
「まきストーブを設置してしのごうとする家庭さえ出てきている」だの「苦肉の策」だの……薪ストーブのことを何もわかってないな、と思われる方の手による記事ですが、日本も、対岸の火事などではありません。
一つ、申し上げておきたいのは、ですので、令和4年度シーズン後半には、薪の価格も高騰し、そもそも入手困難になると思いますし、ひとたび、そのようなことがあれば、令和5年度シーズン用の薪の調達も、以前より、ぐっと厳しくなってくるものと思われます。
モキ製作所の薪ストーブは、たしかに、何でも燃やせるというアドバンテージありますから、こういう厳しい状況にも無茶苦茶強いです。
aiken-makiss.hatenablog.com しかし、すでに暮らしていらっしゃる方なら、よくご存じの通り、そりゃ、やっぱり、普通の薪ストーブと競合するような、密度の高い重い薪の方が、便利で贅沢ですよ~~
薪ストーブに良い薪をくべています。よく乾いた、密度の高い、広葉樹の薪。なぜならば、扉を頻繁に開けたりとか、娘の準備のジャマだから(笑)ここで、火力はあるけどすぐに燃え尽きてしまう針葉樹は「使えません」。しかも、密度の高い広葉樹でも、もちろん、よく乾いていないと、穏やかな炎では重量級の薪は逆に火が消えてしまい、炎が保てません。
aiken-makiss.hatenablog.com こういう薪は、令和4年度シーズン終了以降、取り合い状態となり調達が困難になると予想されるため、どうぞ今のうちに確保しておかれることをお勧めいたしますm(__)m
我が家でも、ゴチャット置いてあるのは今シーズン用ですが、その奥に見える、きれいに積んである薪は、すべて来シーズン用の、すべてナラという贅沢な棚です♪
せっかく、こんなにきれいに積んであったのに。それが……こんな感じで、次第に埋め尽くされていったわけです。
もうね、なりふりなんか、構ってられれないって感じですね。お隣さんも「どうしたんですか??」って呆れてました。薪ストーブで暮らして、もう10年とか、長いですけど、今まで、こんな「まきで埋め尽くされた状態」って一度もなかったですから。
私として、推奨するのは、ただ次の一点です。
利用可能なスペースがある限り、今のうちに、とにかく、ありったけの薪の蓄積を進めてください!!
もちろん、空振りに終わるかもしれませんし、私も空振りに終わって欲しいなと心底願っています。けど、人の世の歴史の出来事をみていて、確実に言えることは
- 悪い時には、必ずというほと、(さらに)悪いことが重なる
- 状況が悪化するときは、はじめは、ほとんどの人が気が付かないようなごく穏やかな変化から始まるが、多くの人が気が付くようになる時には暴力的なスピードで転がり落ちるように急速に悪化する
別にこれ、私が見出したとかそんなことではなく、人の世における、ほとんど普遍的な原理です。世の中では、何故かそうなる確率が高いという。
詳しくは例えば、こちらの本がお勧め。私、生涯でもこれは指折りのベストに入る本だと思っています。読まれたことのない方、この機会にぜひ。今、何を読むべきか?と言うなら、間違いなく私のイチオシです!!
今は、まだ全然、穏やかです。シルバーウィークも台風が遅れていて、あら、予定は変更するけど、近所に遊びに行こうか、そういう方、たくさんいらっしゃると思います。でも、そのチャンスを、将来の生き残りをより確かにすべく少しでも動かれる方(あたなさまのような方ですね)は、この本読まれるなり、なにかしらされることと思います。
そう、本当なら、まだ穏やかな今のうちに、より正しい、状況を変えることに繋がる手を打てば、悪化してもそんな酷い状態にならない、もっと言えば、悪化に進むのさえ食い止めることもできるのですよ。
……でも、でも……残念なことに、本当に残念なことに、日本政府が、いや、日本社会の多数決が打つ手は、もう、目を覆いたくなるような悪手ばかりです。そりゃ、悪手を打ち続けても、運良く、そこまでは酷くならないということもあります。でも、それこそ運頼みです。自分自身の力は全く及ぶところではありません。
天は自ら助くる者を助く
本日の業務連絡は、以上です。それでは、また!お元気で!!