私、自分が生きているうちに、日本社会がこんな追い詰められてしまうとは思いもせず、今回、こんな記事を書かなければならないことに、国民の一人として忸怩たる思いを抱いております。
ただ、私には私の役割がありまして、社会が大変なことになってしまったとしても、私とこうしてご縁のあったあなたさまだけでも、この難局を無事に乗り切って欲しい、ということで、現在、私として取り得ると考える、自衛の手段についてご紹介します。
最初に、これは薪ストーブのブログですから、表題の件を簡単に紹介しておきます。私は薪ストーブをご提供する際に、私の思いもお伝えするのですが、かつては「とても優秀な調理台」でしたが、最近は「これは、生き残るための薪ストーブです」として説明しております。どういうことかと申しますと
冒頭写真もそうですが、モキ製作所の薪ストーブは、その耐久性、タフネスさ、部品交換(定期消耗品)を基本的に要しない、そして「何でも燃やせる」ことにより、たとえ「何があっても」「どのような状況に置かれても」あなたさまを必ず助けてくれます。
私は、写真の機種、MD70Kに炎の安定化(低出力時及び持続安定性)と炎の鑑賞価値を追加した、ご家庭のリビング使用を想定したオリジナル改良版MD70Kissをメインに扱っておりますが、縁起でもないですが、たとえ家屋が崩壊、ないし焼け落ちたとしても、モキ製作所の薪ストーブを持ち出して、煙突をほんの少し(2メートル程度)立てれば稼働できます。
定番のこの子達も、よく燃えています。MD-80と、MD-140。煙突シングル2mで良いのね…ドラフト。 pic.twitter.com/XvDWZTdbGW
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2015年11月28日
このような視点からの「備え」としての薪ストーブの推奨は、実は、今に始まったことではありません。2017年年初のこちらの記事や
当然、コロナウイルスの感染拡大に伴って、日本社会がおかしくなり始めた2020年3月にも、私は非常に危機感を覚えて「備え」としての薪ストーブの重要性を説く記事を書いております。
aiken-makiss.hatenablog.com もちろん、そのような、実際に非常時になった場合の備えだけでもなく、単に日々暮らしていて、忙しくてどうしようもないとか、よくある場合でも普通に助けてくれます。こんな記事。今の事業テーマとして掲げている写真の初出記事です。
aiken-makiss.hatenablog.com これらの記事で述べた内容については、今も何も変わりありませんと申しますか、これから申し上げるように、むしろ重要性が加速度的に増していますので、ぜひ、改めてお読みくださったらと思うのですが……
問題は、いよいよもって、日本社会がこれから逼迫に向かうことが明瞭になってしまった、ということです。今思えばターニングポイントは、上記記事のリリースの理由でもありますが、2020年2月頃だったと思います。京都大学の宮沢孝幸先生の著作から、少し長いですが引用します。30ページから。
日本では基本再生産数が1.7くらいでしたから、欧米諸国ほど急激に広がっていかないことを示しています。特別な行動制限をしなくても、「100分の1作戦」を推進すれば、感染の広がりを医療崩壊しないレベルに抑制できると考えられました。ウイルスの性質を考えると、通常より少し行動制限を加える程度で十分だったのです。
ところが、2020年の2月後半の段階で、首相が突然、小学校・中学校・高等学校を一斉休校にすると決めました。そこから日本のコロナ対策は歯車が狂っていったのではないかと思います。
この頃には、「新型コロナウイルスでは子供が亡くなることはほぼない」とわかっていました。感染して亡くなるのは、高齢者など年齢の高い人や基礎疾患を持っている人たちが中心です。
今から振り返るとわかるはずですが、2020年2月当時は、感染が広がり始めたといっても、インフルエンザや通常の風邪のような流行には至っていませんでした。それなおに、なぜか学校を休校することにしてしまった。そこから過剰な対策や的外れな対策が始まり、歯車が狂い始めたのだろうと思います。
www.php.co.jp 私も全く同感で、新型コロナウイルスを巡る、その過剰な対策や的外れな対策は、日本社会を傷め付け続けたと考えています。そして極めつけは……
日本社会、こんなことやってて、世界の中で成長出来るはずないじゃん…………… https://t.co/lWp76BDErp
— 楡科榎 (@wohya) 2022年4月15日
色んな考え方がおありとは思いますが、「私は」そう考えております。問題はお金だけではない(むしろ今後の医療や損失余命問題の方が影響が大きい)のですが、お金の問題は間違いなく痛かった。
ただ新型コロナウイルスを巡る失策の影響は「これから」なので、ここで述べたことの正誤保留として置いておいたとしても、昨今のウクライナ戦争を巡る情勢変化があり、そこに、それまで重ねてきた日本社会再生の試みがあったわけですが、今、それがどのように世界から総括されつつあるか、その答えは、まさに顕在化しつつあります。
jp.reuters.com 一国民として悔しくてなりませんが、私が思うに「そりゃ、そうだわな」、左からも右からも、日本に対する評価は辛辣です。
126円もあっさり
— 宋 文洲 (@sohbunshu) 2022年4月13日
安倍晋三が喜ぶ
「国債は借金ではない…」 pic.twitter.com/W5EKOSMSGo
「円を持つな」、俺は昔から日本人親友に言ってきた:
— 宋 文洲 (@sohbunshu) 2022年4月13日
国債がGDPの2.5倍以上になると、円は永遠にマイナス金利の貨幣になる。少しでも利息が付くと国家は財政破断になる
確かに外債ではないため無限な印刷でディフォルトを回避できるが、その代わりに円の価値崩壊が確実に起きる pic.twitter.com/DPelS9gY2O
単なる通貨の高低ではなく、根本的に日本の信用がなくなっていってる印象を受けますよね。今日の段階でも日銀黒田総裁は金融緩和が経済を回復させると言っとります。 https://t.co/1sxMh9OX6O
— TetsuoWakamatsu (@TetsuoWakamatsu) 2022年4月13日
ああ、ホント悔しい。この現在の日本の状況を、的確に言い表してくれるのが、日本脱出組のこちらのお方。現在の国籍はわかりませんが、氷堂律さんと仰る日本人です。
日本経済は崖っぷちです。米国は利上げに踏み切りましたが、日本はできません。利上げすれば住宅ローンの変動金利も上がり、返済できなくなる人が続出します。一方金利を据え置けば、内外の金利差で円安が更に進み、輸入品は更に高騰します。正に行くも地獄、戻るも地獄。日本の皆様の健闘を祈ります。
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) 2022年4月11日
この記事で、私がご紹介申し上げておきたいのは……まあ、いよいよ負けが込んできたとはいえ、世間は、まだまだ「のんびりムード」。薪ストーブもそうですけど、社会情勢をよく見て、さまざまな備えを、先んじてなさった方がよろしかろうと。
これ、薪ストーブのブログですよね……まさか、この私が、そんなことを言うなって自分でも信じ難いですが、例えばビットコインなどの暗号資産。イーサリアムという暗号資産は、お勧めかもしれません。
portal.premium-yutaiclub.jp 私は「GMOコイン」という取引所に口座を持っております。なんと申しますか、私も「暗号資産なにそれ美味しいの」という状態から始めたのですが、わけわからないと思われるかもしれませんが、実際には、けっこう信頼性あるという印象です。下がったタイミングでリスクヘッジとして買っておかれることを、私として推奨しておきます(当然、保証はできませんので自己責任でご判断下さいませm(__)m)。
【2022年4月21日追記;以下、太陽フレアによるコロナ質量放出(CME)が及ぼす影響に関する宮沢先生の意見の関連部分全て】
ただ、仮想通貨保有は日本円の価値暴落のリスクヘッジにはなりますが、今度は別のリスクがあります。宮沢先生の警告。
キャッシュレス社会なんて、めちゃくちゃ脆弱。しらんよ。
— Takayuki Miyazawa (宮沢孝幸) (@takavet1) 2022年4月20日
どういうことかと言いますと、太陽フレアによるコロナ質量放出(CME)が起こった場合にどうなるか??という問題です。
すなわち、いわゆる太陽風の影響ですが、普段は地磁気によるバリアが働いていますが(オーロラが美しく輝くということですね)、この質量放出が巨大なものになった場合、地磁気のバリアが突破され、電磁パルス(EMP)が地球上の送電線網を始め、全ての電気電子機器を直撃することになります。
www.gizmodo.jp この問題は、充分起こり得ることで、これが起これば、たぶん、暗号資産とか電子上の資産は、ひとたまりもない……かな??と。そんな天変地異への準備やら、吹っ飛んだ場合の裏付けは、特になさそうですからね……
一定頻度で起こる天変地異を人々は忘れていることを指摘したのにガッカリと言われるとはこちらがガッカリ。1000年に一度程度に起こることにもしっかりと備えることは必要です。今の社会は便利さとのバーターで脆弱になっていて、危険な状況です。恐怖を植え付けているわけではない。あと新規医療にも!
— Takayuki Miyazawa (宮沢孝幸) (@takavet1) 2022年4月20日
人間はライフスパンで物事を考えがち。1000年に一度に起こる太陽爆発とか、数万年おきに繰り返す大きな気候変動、数千年おきに繰り返す破滅的な噴火にも注意を払うべき。噴火などは明日起こっても不思議でない。大きな気候変動も急激に起こる可能性もある。生き残りたいならこのことを忘れてはいけない
— Takayuki Miyazawa (宮沢孝幸) (@takavet1) 2022年4月20日
この宮沢先生の警告自体は、まさにその通りであって、実は私も「どうしたものか」とあぐねております。今、その「1000年に一度」が起こる可能性、実際にはけっこう高いともみていますが、それでも日本円の価値下落リスクの方が確実で早いのでは??と思ってみたり……備えの本質は、バランスと分散なんですけどね……
なにしろ、日本への期待、信頼は、円の価値ですが、これが大きく低下する事態を私は危惧しております。ウクライナを巡るロシアへの制裁措置等も、私は疑問に思っております。だって、どんな理屈を言おうとも、現にロシアの通貨ルーブルは
まだまだ戦争が継続中で、黒海艦隊の旗艦も沈みましたし、今後どうなるかわかりませんし……
diamond.jpこんな話もありますし、どうなるかわかりませんが、私は、全くの勘ですが、ルーブル、長期的には下がらないような気がします。ともかく「資源国」は強いのです。世界の中で完全に孤立しているわけでもなし。
そして通貨のルーブルの価値の維持は、その下落を狙って制裁を仕掛けた側の敗北でもあります。日本は、制裁組の筆頭に近い動きをしましたから……私は、日本の先行きを、かなり危惧しております。
だって、日本って、地下資源とか、ほとんど何もない、食料も輸入に頼る「人の活躍」だけが事実上の強みだった国家です。一生懸命働いて、それによって新たな価値を生み出してナンボです。私の薪ストーブも、その文脈の中で、社会のためにやっているつもりです。ささやかですけど。
しかし、その「ささやかな」薪ストーブを巡ってすら、行政に無用に足を引っ張られる始末です。
mbp-japan.com ホント、こんなことやってて勝てるはずがないorz……大谷選手がどーとか、佐々木朗希投手がどーとか、それはそれで結構なことだけど、で?私たち何やってんの?などと、私は、心配性なのでしょうね、どうにも嘆かずにはおられないのですが……
ともかく、これからますます意味が出てきてしまう生き残るための薪ストーブの重要性についてご検討いただけましたらと。日本は生物資源には恵まれており、多様な自然があり温泉もあり清冽な河川もあります。知恵と技術が必要ですが、それらを具現化する優れた道具があれば、その道具は間違いなく、あなたさまの身を助けてくれます。
www.aikenmakiss.com ただ、こんなことを最後にお伝えするのも大変気が引けますが、このMD70Kissも現在価格税抜き31万円(税込み34万1千円)【いったんブログ公開3時間後訂正!!4月1日以降、税抜き32万円(税込み35万2千円)です!!モキ製作所値上げに伴う変更】ですが、来年度からさらに大幅値上げの予定6月3日受注分以降、税抜き33万円以上への値上げが確定しています。値上げは引き延ばすと申しますか、できるだけ低く抑えるつもりですので、都度、お見積もりにてお知らせしますm(__)m
煙突も原材料高騰につき、今後間違いなく値上がりしますが、弊社、成約件数的には充分で、前機種「MD80ⅡiGブースターモデル」で黒字だった頃と同等の件数なのですが、前機種よりも手間が凄まじく増えているため、私の稼働としてはもう一杯でこれ以上成約件数も増やせず、まだ事業黒字を達成できていない中、事業継続のためにやむを得ず薪ストーブ本体も値上げいたしますm(__)m m(__)m
なにしろ私のユーザーさんって、私よりも、ずっと賢いのですよ……とある方なんて、金ですよ?金。昨年のうちに、現在の展開までは見越していたかは不明ですが、「日本円は高リスクですから」とか言って、ご自身の財産を全部、金に換えてしまっていました(薪ストーブの設置代金も、金から日本円に換金してお支払いになられました)。
金相場がますます凄いことに。。
— 新田 剛 Takeshi Nitta (@takenitta) 2022年4月14日
本日の小売価格 8800円
3年前は5000円位だったのに pic.twitter.com/CWMURWXrAU
私などは盆暗ですから「まさか、そんな……そこまでしますかぁ??」とか正直、笑ってしまいましたが、そのユーザーさんがホント正しかったです。ごめんなさい。
そういうわけで、この記事を読まれたのも、一つの運命、ご縁ですよ。薪ストーブに限らずあなたさまの出来る範囲内で、今後への備えを進めてなさって下さいませ。
それでは、また。お元気で。