超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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令和3年度の薪の消費量についてーその1;すぐれた保険の重要性

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 今年度の薪ストーブシーズンも、急速に終わりを迎えつつある……と思ったら、東北地方の大きな地震に続いて、寒波の揺り戻しで東京も雪が降るとか、それで電力需給ひっ迫警報まで出されたり、見たことないというか、そりゃ「初」ですから当然ですが……

 今般、私たちが当たり前だと思って享受しているものが、実は非常に脆く、自然の気まぐれにかかったら、あっという間に危機に追い込まれるという事態を実感する羽目になる出来事が続いております。

 そのリスク要因の一つが気候で、近年の夏の「暑さ」というのも熱射病という部分で殺人的ではありますが、やはり「寒さ」というのは、人がたくさん亡くなる状況にまでつながります。

 今日からまた暖かくなってきて良かったですが、この冬は脳卒中外来も過去にない忙しさだったと聞きました。それ以前に風邪が増え、熱が出ても、なかなか医療にアクセスできないという大変な冬になりました。

yoshida-kiji.clinic 当ブログ、この冬は、なんとなく、こういう「うっかり風邪も引けない」事態に陥るのではないか?という予測をして、備えを充分にされますように!!という見解を10月下旬に出しましたが……

aiken-makiss.hatenablog.com 結果的に予測は当たってしまい、私自身、今シーズン、ほとんど初めて、まとまった量(実測したら0.85立米でした)の上質のナラ薪を購入予約して備えていたのですが、前年度からの蓄積と合わせて、それでなんとか1月から2月にかけての寒波を乗り切ったという感じでした。

 さて、そんなふうに、たぶんここしばらくなかった厳しい寒さに見舞われた今シーズン、令和3年度ですが、どのくらい薪を使ったのだろう??ということを、まず、参考までに報告したいと思います。

 計測は簡単な体積方式ですが、細かく記録しておりました。

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 我が家の薪のストックは、細かく分散されているのですが、それを黄色コンテナ1箱単位はもちろん、それより少量の束もシーズン前に全部体積を測定して記録しておいたのです。そのうち、消費されてなくなった薪の体積を足し合わせた結果は?!

 

1.95立米(少なっ!)

 

 ……え??あれ???おっかしいな……もっと燃やしたかと思ってたんだけど……

 条件としては、22畳のLDKで、出張以外は眠る以外全部居て、もちろん薪ストーブ以外の暖房を一切使わなかったのですが……出張、多かったかな??去年並だよね……

 正確に言えば、シーズンインのタイミングで積まれていなかった、焚き付け用に剪定したままの状態で枯らしてあった枝(多めに見積もって25kgかな?見かけ比重0.5として0.05立米)とかを合算したら、2立米くらいになるかな、と思いますが……

aiken-makiss.hatenablog.com 暖冬だった昨年度は燃やしたものを焚き付けも何もかも漏らさず正確に重量測定して、見かけ比重0.5として、昨年度の薪消費量は1.6立米でした。冒頭写真は、このブログ過去記事内で温存対象として紹介した薪棚が、今シーズンで消費された状態です。

 よって、今年度の薪の消費量は、昨年度比25%増し、割合で言えば毎年4立米燃やされているなら今年は5立米という増え方……そんなこともあるか??とも思えなくもないのですが……

 他の薪ストーブのユーザーさんの皆さん、どうだったのでしょうね?去年比1.5倍くらいいくんじゃないか??などと、私は遠慮なくガンガン燃やしているあいだ、思っていたんですけどね……

 待てよ、昨年度は見かけ比重0.5で計算したけど、実は見かけ比重0.6くらいあったかな??だとすれば昨年度の消費量が1.33立米と計算されて今年度の消費量(2.0立米)は、昨年度の1.5倍か……そうですね、まあ、暖冬から厳冬への変動により、シーズン消費量として1.5倍くらい増えるというのは、実際に燃やしている現場の感覚とは、よく一致しています。

 いずれにせよ、今や実際問題として戦争も始まってしまい、社会的に何があるかわからない、という中で、そういう気候変動のようなリスクに対しても5割増しレベルとかで備えなければならない、となると、なかなか頭が痛くなるところですが……

 そんな時に、あなたを助けてくれるのが「優秀な薪ストーブ」です。「優秀な薪ストーブ」の本質って、ベースとなる普段の薪の消費量が少ないこともさることながら、実は、存在そのものが保険なのです。どういうことか?と申しますと、次のようなロジックです。

  1. 人間、いくら能力が高かろうと、結局は一人で困難を乗り切ることはできない。
  2. いざというときに助け合える関係性を普段から作っておくことが大切。
  3. 薪ストーブ絡みで助け合えるすれば「薪」。親切に、ないし処分に困って持ってきてくれたものに対して「あれは受け取る、これは要らない」とかやっていると、助け合いは成立できない。
  4. 優秀な薪ストーブは、燃料を選ばないことで、助け合いを媒介してくれる(ただし!!「煙が少ないこと」が前提として絶対条件
  5. そのような助け合いが成立している人間関係は、困難な時に、非常に有効な保険となり得る

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 今まさに、我が家に置いてあるこの写真のものも、元々みんな「不要物」です。処分に困るもの。でも廃材は濡れていなければそのまま良好な燃料になるし、腐っていく途中とかではなく伐採されたばかりの木の幹や枝は、ちゃんと乾かせば、すごく良い燃料になります。

 また不要物の中には、そのままでは乾いていないし、割ろうにも割れなくて乾かすことも困難、みたいな「本当にどうしようもないもの」も混じっていたりします。でも、そんな時も優秀な薪ストーブなら、なんとかなる!!

youtu.be こうやって、自分以外の人たちと助け合いの関係を築きながら、燃料としても備蓄していくことができる……これって、ものすごい「保険」なのです。この先、何があるかわからない、視界不良な世界を生きていくうえで。

 しかも、しかも!!いざという時に役に立つ、というのが「いざという時の備え」というだけでなく、何もない普段から、暮らしをとても楽しくしてくれるという!!!

 普段の暮らしを楽しくしてくれる、というのは、保険システムの維持管理として考えると、むちゃくちゃ低コストなわけです。保険のためにやっているとか、そんな意識ありませんから。

 すぐれた保険って、そういうものです。つまり、普段は低コストなのに、必要な場合には非常に効果的に機能してくれるもの。そういう保険が何故良いかというと、普段の暮らしで邪魔になることなく、身軽でいさせてくれて、安心感を与えてくれるので、機動性が柔軟に発揮できるのです。

 

 さて、ここまでが実は本記事の「前置き」です(笑)本当にお伝えしたかったことをこれから。

 私も、先月51歳になりましたが、最近ようやくわかってきたことは、自分だけで出来る、備えることができることなんて、実に限られているということ。

 すなわち、己の能力とか計算は、アホなことで身を滅ぼさないよう防御する、警戒するためには最低限必要ですが、今申し上げているようなすぐれた保険のような、本当に重要な機能は、善き人とのご縁に任せた方が良いというか、自分以外の他人の助けを得られなければ決して手に入りません。

 その他人だって、もちろん人間、神さまでは決してありませんので、相手を選ぶ必要はありますが、基本的には、こちらが信じると、相手も善き人になってくれるものです。多少なりとも真っ当な人なら、自分を本当に信じてくれる相手には、なにかしら報いたいと思うのが人間の真理ですから。

 ご縁として任せて良い人は、基本的にどんな人か??一応、私の思う目安、判断基準を紹介しておきますと……

 

自分自身の限界を素直に認めて表明してくれる人

 

です。「(自分は)間違えているかもしれないが」「(自分は)不完全であると思うが」と自分自身への疑いを率直に表明できる人でもあります。強がりや長所の裏返しとかではなく、自分の純粋な限界について、正直に認めている人。

 

 だって、生身の人間なんて、絶対に、欠点でしかないような純粋な限界、ありますから。

 

 私も、モキ製作所の薪ストーブ「MD70K」のオリジナル改良版の「MD70Kiss」を優秀な薪ストーブであると自信を持って設置販売しておりますが、もしかしたら私がモノを知らないだけかもしれないし、またリアルな私を知る方なら、私の至らない点なんていくらでも挙げることができると思います。実際、こんな読みにくい文章を長々と書いていることが、私のどうしようもない欠点を雄弁に物語ってます(笑)

 そもそも、私の提供するモノについては、やはりモキ製作所というメーカーが凄いのであって、あるいは旧「iGブースター」を開発した「いで爺さん」が凄いのであって、またあるいは現「MD70Kiss」への改造を原料の鉄鋼値上がり顕著なのに私を心配して値上げもせずに仕事してくれる鉄工所(有)TERRAさんが凄いから成立しているのです。

 私は……至らないですけど、私を信じてくれたユーザーさんのために、自分の出来るベストを尽くそうとするだけです。そして私にとって何より励み、喜びになるのは、旧「iGブースター」モデルにせよ、現MD70Kissにせよ、ユーザーさんにとって、普段の暮らしのパートナーとして、そしていざという時の保険として、現に、ちゃんと機能していることです。

 

 本当に、こんな、将来何があるか予想もつかない、厳しい時代ですから、低コストで効果抜群な保険について、ぜひ、検討されることをお勧めします。薪ストーブも保険の一つですが、それに限らず、いろんな側面に関する保険も。

 その時には、保険に関係する人間を見るということ。いかに能力があるか?も大事かもしれませんが、それよりも、いかに自分自身の限界について正直であるか?ということが大事です。

 そういう人とのご縁を大切にして、助け合っていけば……自分一人では想定できなかったような困難に直面しても、なんとかなるんじゃないかな??たぶん……などと、私は思うわけです。思うだけですけど(笑)因果は巡ると言いますし。このことが本記事で最もお伝えしたかったことです。

www.durm-jp.org NHKのニュースで和田さんと仰るかたの活動(きっかけはポーランドの難民受け入れに比べてモルドバの難民受け入れの様子が質素だったことに「あれ?」と思ったこと、東日本大震災の時にモルドバは欧州最貧国にもかかわらず720万円相当の義援金を日本に送ってくれたとを知ったことだったそうです)を知り、ささやかですが、私も賛同、寄付させて頂きました。

 そんなわけで、意味があるんだか、ないんだか、よくわからない記事になりましたが、もしかしたら、大切なことについて言及できているのかもしれません(笑)最後までお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。

 これに続きまして、次回は「その2」として、もうちょっと、薪ストーブ屋として実務的なことを一つ、ご紹介したいと思います。

 引き続き「風邪」にはくれぐれも気を付けて(私は、やはり、オミクロンはただの風邪ではない(本質は血栓症的リスク増)と思っております。そこで武漢株mRNAワクチンは実質には、むしろリスクのデパートの如く色々リスクを増してしまいますが、一方イベルメクチンを用いた防御はリスク減に間違いなく有効、お勧めです)、お元気でお過ごしくださいませ。

 それでは、また!