超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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拝啓 塩釜焼きとマグロのカマ焼きの件①

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 ここのところ3回分ほどの記事のテーマを提供して頂いております、今度、弊社のユーザーさんになって頂けることが決まっている心優しくて愉快な方なんですが、前回取り上げました「干物って塩分強いと思いますけど、炉内で焼いていいんですか?」というご質問に関して、こんなことをおっしゃるのです。

塩釜焼きもできるのですか?(できるとしてもやりませんが。)
挑戦したいのは、マグロのカマ焼きです。

  この「(できるとしてもやりませんが。)」と、さらりとおっしゃりながら質問されるあたりとか、「釜」と「カマ」をかけてくるあたりとか、そういう部分が、私が、この方が愉快で大好きな理由なんですが(笑)、真面目にお答えしますと……

 まず「塩釜焼き」って、実は、私、初耳でして。こんなのなんですね?こんなメニュー、よくご存じですね~~?!

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 要は卵白で固めた塩で全体をピッチリ包み込んで水分を閉じ込めて「蒸し焼き」にしようというのが、その調理法の本質なようです。

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 「蒸し焼き」の一種として理解した場合、いわゆるオーブン料理の一環として、薪ストーブの炉内で焼くのも確かにアリだとは思いますが、どうも「合理性」を感じないような気がいたします。

 薪ストーブの炉内で焼く「合理性」の例を挙げますと、ピザは、炉内の遠赤外線で直接加熱される「表面」だったり、乾燥した高温に晒されることで生まれる生地のパリパリ感を楽しみます。

 土鍋や耐熱セラミックを薪ストーブの炉内に放り込むのは、炉内の熱源としての均一さが陶器系の鍋の弱点(熱伝導率が低い)を打ち消して、遠赤外線で包み込むという利点だけにしてくれるからです。

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 そういう視点で、塩釜焼きについて検討してみますと、確かに遠赤外線の作用で塩がパリッとすれば、ショー的な要素としてとても魅力的ですが、その塩を食べるわけでないし……そういえば、塩って、どうするんだろう??と思ったら、いらっしゃいました!同じ疑問を抱かれた人(笑)

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 ……いや~~、やっぱり楽しいですねぇ♪ お料理、調理の世界って。

 話を戻しますと、塩釜焼きの本質を、ピッチリとした被膜を用いた蒸し焼きであると理解しますと、蒸し焼きって熱を均一に伝えるための手法ですから、オーブンを使うのは熱源としての均一さが必要というよりも、上面の塩をパリッとさせる意味合いの方が大きいのではないかと思うのです。

 ところがその点、薪ストーブは、炉内でも上面の加熱は苦手としているところです。

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 そうなると、薪ストーブを使う合理性というのは乏しくなります(ピザは、上面加熱が苦手というのを上回る合理性があります)。

 その一方で、何よりも前回記事で申し上げましたように、塩の塊が燃えている炉内に間違ってポロっと落ちちゃったりすると「さすがにまずいのでは?」と思いますので……(笑)

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 以上のような理由から、ご質問の件、塩釜焼きはやめておかれた方がいいのでは?と思います!!(笑)

 その一方で、「挑戦してみたい」とおっしゃるマグロのカマ焼きは、本当に素敵だと思うのですよ??

 まず、すごく「ロマン」がありますよね!!魚焼きグリルなんかには入りきらない大きくて迫力ある、マグロのカマを、炉内の遠赤外線で表面こんがり&中身はジューシーに焼き上げる……!!

 薪ストーブを入れたいなって思う「動機」で、「ロマン」って、いちばん大切なものだと思うのです。これだけ「コスト・コスト」と言い続ける私も断言いたします。

 ええ、もうすぐですよ?薪ストーブのある暮らしは。マグロのカマ焼き、間違いなく超美味しく焼けますから、ぜひぜひ楽しみになさっていて下さい♪

 ……それにしても、薪ストーブのある暮らしに、こうやって、具体的な夢を抱いて頂けるというのは、私としても、本当に嬉しいのです♪ あと弊社ユーザーさんであるかどうかに関わらず、当ブログへのご質問、大歓迎ですから、こちらまでどんどんお寄せ下さいね~~

www.ai-ken.co.jp

 ……で、そんなロマンいっぱいの、来るべきマグロのカマ焼きにちなんで、今日の冒頭写真は、我が家で「似たようなもの」として、ブリのカマ焼きです。ロマンはちょっと落ちますか??しかも天板で焼いてるし。いったいどうしたことでしょう(笑)

 最初に謝っておきます!!このブリのカマ焼きも、炉内の燠火で焼いた方が、たぶん美味いんじゃいかなという気がします。あと「端っこ」をパリッパリにして食べたいやつだったら、「炉内」「熾火」の一択になります!

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 けれども、実際問題として、ぶりカマでしたら、燠火に限ることなく、薪ストーブの天板で焼いても、もう充分、ものすごく美味しいのです!!

 話がまたもや長くなってしまったので、今日はここまでに(笑)次回は、なぜブリのカマ焼きなら、天板でも美味しいのか??厳冬期の魅力、薪ストーブの天板焼きについて、ここぞとばかりに、解説します。

 乞うご期待♪ それでは、また!!