ここのところ「長い」テーマの記事が続きました。書くのも大変ですが、読むほうはもっと大変ですよねぇ?(笑)そこで今回は、箸休めではないけど、短くてお気楽な話を。
薪ストーブがついている昼間なんかに「ちょっと、何か食べたいな」とか言って、何かを焼いたりするのは、なかなか幸せなことです。我が家、薪ストーブが来てから、本当に出かけなくなってしまいました(笑)
で、薪ストーブでおやつといえば、お餅を香ばしく焼いて、ぜんざいというのも素敵ですが……
ぜんざいともなると、実はけっこう本格的です。「重い」です。おやつへの期待が高まってしまいから……ええ、私、根っからの甘党ですので(笑)だからガッカリしないように井村屋なんです!本籍、三重県人ですが井村屋の回し者ではありません。比較して、やっぱりこれがいちばん美味しい。ちょっとお高いですが。
というわけで、もっと軽いおやつはどうでしょう?…小さな食パンを焼いてみました。全粒粉入りのパンですが、軽い安価な食パンです。
薪ストーブのある暮らし、何が良いかって、ネコではありません。本人もとい本ネコは幸せですが(笑)今日のはなしは「おやつ」。これらの「おつまみ編」では何度も言いましたが……
何でもない食材が、ものすごい、美味しい、素敵なものに化けるのです!!薪ストーブの魅力。この、天板の上に置いただけの食パンだって例外ではありません。
オーブントースターでは、絶対に出せない美味しさなのです。しかも、炉内だったら熾火の具合を気にしたり、けっこうマメにお世話をしたり、それなりに「大変」ではあるのですが……
厳冬期だと、天板がいつも熱いので、食パンをそこで載せるだけで超簡単に焼けるのですが…これが超美味しい!!
薪ストーブMD80Ⅱを、犬山までご見学に足をお運び頂いた方には、私、いつも天板でパンを焼いて食べて頂くのですが、皆さん、一様に感心されます。オーブントースターで焼くよりも圧倒的に美味しい。「パリパリ」&「しっとり」感が違う。
なんでかな?って思うのですが……まず、燠火なら、わかりやすいと思うのです。炭火焼と同じ、強力な遠赤外線が出ているのがいかにもですから。しかし、当ブログを初期の頃からお読みでない方も増えましたので、もう一度、押さえておきたいのですが
どれほどお読みになって頂けている方がいらっしゃるでしょう?なんと4番目の記事です(笑)ここに書いたように真っ黒い天板からも、遠赤外線がちゃんと出ているわけです!!
身近で遠赤外線を活かした調理器具といえばオーブントースターですが、水蒸気が出ないということでも一緒でして、ここに書いたように同じくらい美味しく焼けるような気がするのですが……
実際は、薪ストーブの天板で焼いた方が、オーブントースターで焼くよりも圧倒的に美味しいのです!!その違いは、おそらくですが……
表面を、均一かつ広範囲に焼き上げる、スピードの速さ
ではないかと。
考えてみると、薪ストーブ、特にモキ製作所のMD80Ⅱの天板って、面積が広いんです。そして、その広い面積の天板が均一に熱くなっていて、全面から輻射熱つまり遠赤外線が出ている。だから遠赤外線の発生する「面的な絶対量」は、熱源だけを赤くするオーブントースターの比ではない。
その圧倒的に大量の遠赤外線で「表面だけ」が、ものすごく早く、均一に焼けるわけです。これで、水分が内部に閉じ込められる。だから、「パリパリ」&「しっとり」。
ちなみに遠赤外線では「表面だけ」が焼ける科学的な理由は、こちらの記事にリンクを紹介しました。
そして、旨味を内部に閉じ込めるためには、表面を焼き付ける必要があるという基本はこちらの記事に書きました。
今回の考察の根拠を、それぞれご紹介しました♪よろしければ、ぜひどうぞ。
でも、そんな理屈は、たぶんどうでも良いのです。事実としてとっても美味しい。それだけが薪ストーブの本質です。理屈抜きに幸せになれるという。
この焼いた食パンに自家製ツナ(マグロのさくを、オリーブオイルでやさしく煮て作ります。超美味しいです♪)と玉ねぎを混ぜ合わせたものと、瑞々しいパプリカを載せました。冒頭写真。
……もう、幸せっぷりが、ハンパないです。超簡単なのに、パリパリしっとりした焼き立てパンの味わいとジューシーな具の、とても上質なコラボレーション。
薪ストーブと暮らすようになったら、ぜひぜひ、この幸せをお楽しみください♪
そういうわけで、いかがでしたでしょうか?短い記事、のつもりが……2125字……たぶん、途中で「理屈」を考えちゃったのが「敗因」ですね(笑)気を付けます。
次回も、薪ストーブの「楽しい」をご紹介♪それでは、また!!