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超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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改めて言うよ、燠火で焼いたアジの開き「だけ」が、超美味しい♪

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 ここしばらく、このブログって、何のブログかしら??「薪ストーブをめぐる諸問題」??というような論説状態が続いておりましたが、久しぶりに、この冒頭写真。言わずと知れたアジの開き。

 ……いや~~、ホッとしますよね?我ながら(笑)当ブログ「実は」調理のブログなんですよ~~♪ご存知でしたか??

 ……こういっちゃあなんですが、ものすごくプレッシャーかかるんです。ご時世を踏まえた提言だとか、この問題ってホントのところどうなの?とか、そういうテーマでは、絶対に、いい加減なことは言えないって。

 大袈裟かもしれませんが、自分自身の経歴、体験、知識、調べもの……「自分の持てる全て」をかけた、真剣勝負になります。だから、たぶん読むほうも大変。例のテレビ番組以降、アクセス数も本当に増えましたが……「大作」の連続にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。

 でも本当は「超簡単」な調理のことをご紹介しようというブログですから、簡単で、実際に私が食べてみて美味しければ、それでオッケーなんですね♪

 で、このアジの開き。炉内の燠火で焼き上げたものなんですが……もう、本当に、ものすごく美味しいんですよ!!

 何がどう美味いかって言いますとね、表面のパリッパリ感が違う。具体的には……魚好きの人ならわかってくれると思いますけど……酒好きでもいいかな?こういうふうに焼いた魚で美味さが一番わかるのはどこかといいますと、「端っこ」なんですよね??

 皮自体も、もちろんそうですが……例えば、このアジの開きなら、写真で一番手前に来ている「お腹」の端っこの方の一番薄い部分、ここを、もう、骨ごと、パリッパリッ……と食べることができたら

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……脂はジューシーだわ、旨味は凝縮されているわ、そこに来てカリカリの歯応え……むちゃくちゃ幸せなんですよ~~~!!!

 さらに、中骨をぺリぺリぺリ~♪と剥がしていったときに、その表面に薄~く残る、半透明の身なんかを剥がして食べるのも、すっごく幸せですよね??当然、その中の身は、プリップリなわけです!!

 こういう超美味いアジの開きを食べるには、どうすればいいか。これ、干物自体が美味しいことは必要ですが、それ以上に、「薪ストーブの燠火で焼いた」っていうのが、徹底的に重要なんですよ。

 そのうちこのこともちゃんと書きますが、今、我が家、燠火ってすごく貴重なんですよ。原因は、製材所さんから出たスギの端材しか燃やしていないからです。スギは、もう本当にパッと短時間で燃え尽きてしまうのです。燠火も含めて。だから冒頭写真でも、もう燠火消えてます。ひっくり返して写真撮る一瞬でも減ってます(笑)

 そういう事情がありまして、最近、熾火の利用は本当に難しくなってて、この、全く同じアジの開きがもう一枚あったのですが、あらら、もう燠火なくなっちゃった?じゃ、仕方ないね……ってことで、ガスコンロの魚焼きグリルで焼いてみたんですね?そしたら………もう、別物。ちっとも美味しくない。

 これ、そっちも写真撮っておいたら良かったなって思うんですが、パッと見は、同じような具合で黒く焦げているんですよ??でも、よく見ると「黄金さ」がない。皮は銀と黒。身は白。そして、肝心の端は……全然、パリパリじゃないんです。小さな骨もいちいち取らないと食べられない。

 遠赤外線をこの上なく重視する当ブログ、ここで得意の遠赤外線LOVEが始まるかと思いきや、それは違うんです。なぜなら、魚焼きグリルは、ちゃんと遠赤外線なんですよ。上部のセラミックをガスの炎で赤熱していますでしょ??あれは、遠赤外線を発生させるためのものですから。

 遠赤外線なのに、あれだけ美味しかったものと同じアジの開きが、さっぱり美味しくない理由、それは、実は昨日の記事の中に答えがあります。

www.ai-ken.co.jp

 怒涛の平日毎日更新の当ブログ、実はちゃんと、前回記事から今回記事につながる「必然性」、流れを意識して書かれているのですが(一度、古い記事から順に読んでみてください)、今回も、ちゃんとつながりました(笑)前回は、この本体Webサイトについて触れながら湿度について解説しました。

  化石燃料の一種である都市ガスやプロパンガスを燃やすと、必ず、大量の水蒸気が出るわけです。物質として「炭化水素」ですから、当然といえば当然。この水蒸気の影響は、ガスファンヒーターなら、お部屋の湿度ですが、ガスの魚焼きグリルなら、アジの開きの端っこに如実に出るわけです!!水蒸気がどんどん当たるのに、パリッとするはずなーい!!

 ちなみに、遠赤外線を出すけど「燃焼」がないオーブントースターで焼けば、ちゃんと美味かったと思います。でも、焼いたときの臭いとかこびりついて、あとから、どんなオシャレなパンを焼いても、そこはかとなく、アジの開き臭とか……

 さらに「燃焼」なら、薪ストーブを日々燃やされている方なら、これまた、実感としてわかっていらっしゃると思うのですが、薪ストーブでも、炎が上がっているうちは「ダメ」なんですよ。水蒸気が出てる。それは、薪が含水率として20%以下でも水分を含んでいるとか、そういうことではなくて……

 木材そのものを作っている構成成分である「セルロース」や「リグニン」自体が、炭素と酸素、そして水素からできているからです。どんなに乾燥させていようと、構成元素として水素を含む物質を燃やせば、必ず、水蒸気が出るのです。

 水蒸気が出ない燃焼は、燠火だけなんです。木材が燠火になる頃には、水素の部分は炎を上げている段階で先に燃え尽きているので。化学的に一番頑丈な炭素結合だけの骨格、いわゆる「炭」だけが残っている状態が燠火です。その段階ではもう水蒸気は発生せず、二酸化炭素を出しているだけになります。

 だから「炭火焼き」というのが、本当に最高に美味しい理由の大切な一つが、この「水蒸気が出ない」ということなのですが、燠火もそれと全く一緒で、燃えても水分が出て来ないので、アジの開きの端っこが、パリッパリに、そして身は遠赤外線でプリップリに、超美味しく焼き上がるわけです♪

 いかがでしたか?今まで、遠赤外線、遠赤外線と言ってきて、一度も触れなかった、もう一つ、決定的に大事な「水蒸気」の問題。前回記事を書くきっかけとなった、今度、弊社のユーザーさんになって頂くことになっている方から乾燥について鋭い質問を頂いたおかげで、この「水蒸気」の問題についても触れることができました!!

aiken-makiss.hatenablog.com

 そんなわけで、どのようなことでも、弊社、お問合わせ、大歓迎で~す♪……でも、いっけなーい。お気楽な調理ブログのはずが、今回もまた長文の「論説」。「調理の科学解説」に……

 でもね、お役に立ちますでしょう?「ナゼ?」を改めて考えるって!(開き直り(笑))

 ……そういうわけで、次回こそ、短く、論説でないものを。目指せ、1500字以下の記事(ちなみに、この記事は2920字です。お付き合い下さいまして、本当に感謝しております)!

 それでは、次回も、乞うご期待~~♪