今日は、それほど寒くないですね♪……ちょっと安心して「昔話」を。
はるか遠い昔の日に、静かな燠火で美味しく焼けるおつまみは、「干物」とはいうけど、実は「水分」こそが本質的に重要だ、という話をしました。たぶん、誰も憶えていらっしゃらないかと(笑)
この記事の写真、丸干しの手前側に「何か」が映ってますよね?今日は、それを例題に、「油」・「脂」と、静かな燠火との関係について。ここのところ、寒かったので、やたらめったら脱線しましたが、今日こそ「書く書く詐欺」返上(笑)
さて、そもそも論になりますが、薪ストーブの炉内料理って、何が良いかって「何を落としてもいい」んです。あっとごめんなさい、モキ製作所以外のメーカーの薪ストーブのことはわかりませんが……焼いて何かが落ちたことでの掃除の手間とか「何も」要らないのです。焼いている途中からして超気楽です。
たとえばサンマの脂なんか、別に落としたくて落ちるわけではないけど、落ちれば燃えたり、普通の魚焼きグリルだと煙で大変なことになるから水を張ったりするわけで、そうすると当然余分な水蒸気によってべチャッとした仕上がりになっちゃうとか焼いたあとの何か汚しくなっちゃった水を捨てるのがイヤだとか、「焼き物から落ちるもの」への対策に苦労するわけじゃないですか。
水蒸気の影響といえば、オーブントースターで魚焼いたりすると、美味しいって、知っている人は知っていると思います。正真正銘、理想的な遠赤外線ですから。でも、それを実際にやる人は少ないのは、魚から落ちた脂で煙もうもう、トースターもまっくろ、臭いまで染みついて大変ですから。
ちなみに焼きナスくらいなら、オーブントースターで焼くと、別に臭いが残ったりとかなくて、簡単で焼き上がりはむっちゃ美味しいです♪ やったことがない方はお試しあれ~~!!
その点、薪ストーブであれば……油とか、焼いているものから落ちても、少量であれば、静かな燠火で静かに燃えたり煙になって、煙突から出て行ってしまうわけです。「超高性能の換気扇」。
あ、だから、脂のよく乗ったサンマとか、脂の多い豚肉とかを「静かな燠火」で焼いたらダメですよ??ちゃんと焼ける前に脂が抜けちゃうし、抜けた脂が多すぎて、さすがに煙モウモウになったりしますから。その場合は、強火の燠火で、一気に!!!
つまり、静かな燠火で焼くといいのは、程よい水分、程よい脂・油のものなんですよ♪ これ、テストに出ます。薪ストーブ調理専攻(笑)
で、冒頭写真は、スーパーで買ってきたカキフライを、薪ストーブの燠火で焼いているところ。遠赤外線で加熱されて、余分な油が抜けて、とっても美味しくなってくれます♪
……そう、マジで、美味いのですよ。飲み屋さんとかで、出て来るじゃないですか、揚げたて、アツアツのカキフライ。衣はサックサク、中味はジューシーで……あれですよ、あれ♪ あのカキフライを「そのまま」再現するのは難しいですけど(そもそも、値段違いますしね)、あれに、かなり近いものが、再現できるのです!!
表面はサクサク(ちょっと、焦げたりしますが(笑))、中味はしっとり、旨みがギュッと濃縮された感じがします。ホント、お酒が進んで……いけません、今晩も、どっかのスーパーでカキフライ半額品を探しに行きたくなってしまいました(笑)
もちろん、カキフライに限らず、揚げ物の温めなおしには、この静かな燠火は最高ですよ?最高の遠赤外線効果で「揚げたての味」になります……というか1個18円の激安コロッケも、サックサクふわふわの、超高級料理に変身(笑)
それから、程よい脂で言えば、手羽元とか、ソーセージとか、火が通りやすいものであれば、表面に浮き出た脂が、とってもツヤツヤと食欲をそそる最高のおつまみが、いとも簡単に……
あかん……やっぱり、酒飲みにとって、薪ストーブって、犯罪的な存在です(笑)幸いなことに、私自身にとっては、お酒って、明日は休みだ~~!!とか「本当に幸せな時」しか飲まない「特別なもの」ので、普段は、まあ、静かな燠火は見て見ぬふりをして、さっさと寝てしまうわけですが……
いざ、お酒を飲もう!となった時には、この上なく幸せなんですよ。薪ストーブという名の「超絶旨いおつまみ製造装置」があるって(笑)
……やっぱり、今日も長くなりました。でも、実際のところ、これだけ燠火、燠火って言いながら、我が家では、燠火を使った料理よりも、ガンガンに燃えている時の薪ストーブを利用した調理の方が、もう圧倒的に多くて。だって寒いときって、薪ストーブはガンガンに燃やしたいですもの。
そして「毎日の力」を養うのは、やっぱり、美味しい料理、美味しいご飯のおかずですから。それを時間のない忙しい中で、いかに簡単に、美味しく作れるか??このブログのメインテーマです。
燠火は、最高に贅沢な時間の悦しみのために取っておいて、普段の薪ストーブは「闘いの最中、背中を預けることができる、最高に心強い相棒」なのです。
……というわけで次回から、ここしばらく続いた寒い中のお話の流れで、「モキ製作所ならでは」の「高温で広大な天板」を使った調理のお話に戻ります。
乞うご期待~~♪