昨日の記事で、燠火料理は、どうしても、炎が収まった状態からの話になってしまうので、じゃあ、次は、にぎやかな夕食時の団らんの場面での薪ストーブの活用を、という話をしたところなのですが……
……「おつまみ」を、上げてしまったじゃないですか。私。しかも日本酒の話もちょっと混ぜながら!
……これはねぇ、いかんのですよ、いけません!!日本酒に限らないのですけどね?静かな燠火ってのは、本当に、素晴らしい「おつまみ製造装置」でありましてね??私、この問題を話をしだしてしまったら、焼き芋と同じくらいに、お伝えしたいことが出てきてしまうといいますか……
この際、前言撤回しまして、もうちょっと(?)静かな燠火の活用について、ポイントを整理したいと(笑)
もうおわかりの方もいらっしゃると思いますが、静かな燠火に適したおつまみとして挙げられるのは、基本的に「乾き物」なわけです。伝統的にはスルメ、干し肉といいますか、ジャーキーなんかもいいですよね♪
こんがり香ばしく、歯ごたえを感じながら。お酒をチビチビ。
変化球で、甘党なら焼きマシュマロなんていうのもあるかもしれません(笑)いや、たとえ失敗して焼いたら溶けっちゃったとしても、オーブントースターのように汚してしまってお手入れ大変とか、そんなこと全くないので、ある意味思いくままに、いろんなものを試すことができるのですね?
これからシーズンが進んでくると、そういう「個別論」も論じることもあるとは思いますが、ちょっと、その静かな燠火による「超簡単薪ストーブ調理」としての「まとめ」を。
脂と、水分が、若干少ないめの食材がいいです。
以上
……「それだけ??」と言わんでください(笑)この「若干」というのが、ミソなんですよ!!特に、水分が大切なのです。
ウチでは、正直、スルメ焼くこと少ないです。薪ストーブで焼くと確かに美味いのですが、最初から「完全に乾いたものを焼く」なら、薪ストーブでなくても、それほど遜色なく焼き上がるのです。
薪ストーブが、静かな燠火が、その「圧倒的な価値」を発揮するのは、上記の条件。ポイントは、「水分」なのです。その「水分」の持つ重要な意味が、一番わかりやすいのが「干物」。
どうです?読まれて「おお~っ」と思いませんでしたか?そうなんですよ、美味い干物って、ジューシーなんですよ。
わたくしごとで、すみません、このブログの書き手、私の「大屋」という名前って、ちょっと少ないめじゃないですか?とりわけ、ここ中部地方では「大矢」さんが圧倒しています。私なんか、口頭で名前を言うと、必ずというほど「大矢」って書かれます。メール送っても「大矢」ってFAX来ます。名刺交換しても「大矢」です。ええ、もう慣れました(笑)
ところが、この「大屋」、とある地方ではムチャクチャ多い苗字なのですが……それが、上の「かすみ屋」さんがある、山陰、島根は「浜田」なんですよ。私が、ここ愛知で世帯を持つまで、私の本籍地は島根県浜田市でした。れっきとした「浜田の血筋」なのです。
その浜田の干物ときたら……これが、超絶品!!!!!「浜田」は酒飲みとか、スーパー仕入れの鮮魚担当の人とか、知る人ぞ知るブランド。私が薪ストーブ以上に保証します。浜田の干物は、美味いです。今なお、私にとって最高のご馳走です。
で、この「かすみ屋」さんは、すみません、いつも利用しているとかではなくて、今、ネットから適当に拾いましたが、でも、やっぱり「浜田」、ブランド背負ってますからね、さすがです。水分の大切さは、まさにそういうこと。
干物を最高に美味しく焼くには、この、水分をいかにうまく扱うかがポイントんですよ。
あったかくて、ジューシーで、でも、表面をパリッパリに焦がしたりするまでの必要はない。あくまでも、やさしく、穏やかに、少しの香ばしさが、ジューシーさを引き立てる……
そこで最適なのが、「薪ストーブの静かな燠火」なのです。これ以上の熱源は「ありません」。
ちなみに、冒頭の写真で焼いているのは、残念ながら浜田の干物ではなく、そのへんのスーパーで売ってるイワシの丸干しです。はい、私、慎ましく暮らしておりますので、一パック198円、これで十分です。それでも、とっても幸せです。ごちそうに化けます(笑)
とにかく、薪ストーブで干物を焼いたら、これが、もう、ご飯にも合いますけど、まあ、なんと言っても、お酒と合うんですよ~~!!日本酒、焼酎、あと白ワインなんかもいい。ホントに美味しい。
バーベキューなんかだったら、いや、こんな静かな燠火になる頃って、もう寒かったり、暗かったり、夏だったら蚊がいたり……お酒とゆったり、この美味しさを、こんなにも楽しめるのも……薪ストーブだけ、なんですよね??本当に。
素晴らしい価値です。この、ジューシーにあったかくて滋味深い、美味しいおつまみを、ゆっくり・じっくり、美味しいお酒を飲みながら悦しむ……酒飲みなら、もうそれだけで、薪ストーブを置く価値ありあり!!!暖房なんていらない!……サンマの時も、焼き芋の時も言ってましたね、私(笑)
……いや、いけません、またもや長くなってしまいました。今日はこのへんにして、次回は……ごめんなさい、もう一回だけ、静かな燠火の活用について。テーマは「脂」・「油」です。お楽しみに~♪