炉内に、燠火から少しだけ浮かせるようにセットした網の上に、洗った芋を置いて、くるくる、くるくる、様子を見ながらひっくり返すだけで……ハイ♪たちまち焼けました~~中はしっとり、表面はほんのり焼き色、甘~い香りが鼻をくすぐる、美味しい焼き芋が!!
……いや、ホント、どう考えても「簡単」なんですよ。なんで、こんなに簡単に焼けて、しかもムチャクチャ美味しく出来上がるものを、わざわざ、濡らした紙やらアルミホイルで包んで、見えない状態で焼かなきゃならないのか……私には、さっぱりわかりません。
今、「わからない」、と、言いながら、実はわかってまして(笑)……要は、燠火の様子(強さや、今後の見通し)と、焼き芋を焼き始めるタイミングと、その条件に適した焼き芋の太さ……これを、見極めるのに、五感をフル活用した、経験とセンスが必要なのです。
そう言ったって、人間って、本当は大したもので、ちゃんと、できるようになります。だって、生き物ですから……五感を使って、燠火と芋の様子を、見て、嗅いで、触って(手がデリケートな方は間接的になりますが、私はいつも素手で芋をひっくり返します)……最初は何回か失敗するかもしれませんが、コツがわかってきます。
あのですね……ここだけの話。
こうやって、燠火で、自分の五感をフル活用して焼いた焼き芋を、家族とか、友達に出してあげて「美味しい~~!!どうやって焼いたの?」って、言われるのって……この上なく嬉しいというか……むっちゃくちゃ快感ですよ?!「ドヤ( ̄∇ ̄)v」みたいな!!(笑)
それがアルミホイル包み焼きだと、そもそも、たいていこう言われちゃいます「あ~、それ、私も知ってる~~♪」五感には何にも関係のない話、知っているか、知らないかだけ。薪ストーブでなくても、バーベキューでもやれば誰でもできる。何の自慢にもなりません(笑)
さて、そんな「誰にでもできるものではない」薪ストーブでの燠火直焼き、アドバイスしますと、最初は、細いめ、小さいめの芋を、かなり穏やかになっちゃったな、という弱火の燠火で焼くということから、「訓練」を始めるのがいいでしょう。
意外と早く、簡単に焼けてしまうものだな……ということがわかると思います。時間にして、たいていの場合は20分くらい。その間、マメにひっくり返してあげると、本当に均一に美味しく焼き上がります。薪ストーブの側で座って本読んだりしながら、焼き芋の「お世話」をしてあげるのがオススメです♪
そんなにマメにひっくり返さずに、放っておいても良いのですが、どうしても、焼け方が不均一になってしまって、一部は焦げたけど、一部はもう少し火が通っている方がいいとか、そういう微妙な脇の甘さが出やすいので(笑)だから、忙しいです。
そうやってコツをつかんで「上級者」になってくれば、かなり太い焼き芋も、ホントに美味しく焼けるようになります。ちょっと自慢(?)になりますが、私の妻なんか、素手では熱いものに絶対に触れないくせに、その才能(?)に嫉妬するくらい、ホント上手に焼き芋を焼きます。こんな感じ。
薪の調達から家に戻ってきたら、待っていたお昼ご飯……すごい、でっかい焼き芋!!! pic.twitter.com/uNCvtZIYVL
アルミホイルも使わずに、遠赤外線で、直接焼き上げた焼き芋は、外は香ばしく、中味は、ものすごく柔らかく……指で押すと潰れてしまうくらいです。 pic.twitter.com/BspdF44mn2
私も、妻のように天才的ではありませんが、一応、上級者です。天才でないものは、理屈に頼るのです(笑)とんでもなくふっとい焼き芋だったら、どんなふうに焼くのか、やたら詳しく解説したのが、こちら。興味がおありの方は、読んでみてください♪
「いや~、焼き芋って、本当(ほんっとう)に良いもんですね~」(映画評論家 故 水野晴郎氏の口調で)
あなたも、この世界へ、ぜひ♪
あなただけでなく、あなたの周りの皆が、幸せになりますよ~~~
……このことこそ、まさに、モキ製作所の薪ストーブの本質なんですね(といいますか、真面目な話をしますと、「誰も」不幸にしてはならないのです。ご近所も含めて。)……というわけで、本ブログにおいて、最も重要かつ本質的なテーマ「焼き芋」でございました♪
次回は……そうですね、せっかく「燠火を見極めるセンス」の話をしましたので、その続きを。たぶん。お楽しみに。