もう、すっかり春めいてきましたね~~とはいいつつ、まだ薪ストーブ焚いて、私の場合は、その素晴らしさに感動ばかりしておりますが!!
いや~~「調理のブログ」書いている人間としては、手抜きが過ぎてみっともなくてお見せ出来ないのが残念ですが、薪ストーブ+アサヒ軽金属「ワイドオーブン」で作る料理がホント美味しくて!!それに料理のあとも芋がこんな具合に焼けるしネコも暖めるし、控えめに言って薪ストーブ素晴らしすぎ!! pic.twitter.com/8PWI9R46YE
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年3月18日
何年経っても、なんというか飽きないというか、 心動かされるものがあるのが、とりわけ「マニュアル操作感」満載な薪ストーブでの暮らしだと思います。
さて、前回記事から間があいてしまいましたが
aiken-makiss.hatenablog.com今回はこちら↑の続きです。3月10日時点の「薪のシーズン消費量」は実績実測値で805.3kg、見掛け比重0.5(体積としては多くなる、安全側の方向)として1.6立米の消費量という話をしました。
薪ストーブのことを少し調べて頂いたらわかるのですが、例えば公的機関である長野県の調査でも薪の消費量として
年間の薪使用量は4~10立米の世帯が多く、平均は9.0立米
www.pref.nagano.lg.jp このような数字を結論付けておりますので、3月10日時点にせよ1.6立米というのは、いかにも少ない、本当に、これで薪ストーブで暮らしているの??という数字です。
もちろん、この少なさには理由があって、意図的に抑制しているという話と、その理由をお話ししました。一言で言えば「時間をおけば、もっと価値の高い薪になるのに……ここで燃やしてしまうのは勿体ない!!」という理由でした。
前回記事では、それをナラ・カシとして説明しましたが、記事を読まれた私のユーザーさんから鋭いご指摘が!!
2番目に測定した薪は桜?3番目も桜に見えるような…。
— kantabou (@kantabou) 2021年3月10日
ぼくもある程度までの乾燥…つまりカラカラではないくらいの薪の方が、脂の関係がよく燃えるような感覚があります。そもそもカラカラの薪燃やしたことないけど😅
実際に検証してみたら、ご指摘の通り!!さすが!!私のユーザーさんでも、とりわけ薪の準備の出来ていた、木にも馴染んでもいた方でしたが……やっぱりタダモノではないですね(笑)
おかげさまで改めて認識したのですが、サクラって、ナラ・カシよりも軽いという先入観が強かったのですが、個体差が大きく、サクラでも非常に材の密度感の高い個体だと、乾燥しにくさも、そして炎の粘りも、ナラ・カシ(検証はアベマキ)と区別がつかないくらい同じでした。実際に燃やしてみた結果として。
ご指摘ありがとうございました!実物を再度確認、検証してみました!!ご指摘のとおりサクラだと思います。ただ、やたら密度感が高く、そして実際に燃やしてみたら、やはりシューシュー言いました。左からブログ記載順(5年乾燥薪、3ヶ月乾燥薪2本)です。 https://t.co/1i6ujb2QGR pic.twitter.com/G0BX830qKB
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年3月12日
そして、燃やし始めはシューシュー言っても、やはり非常に良好に炎を上げて良く燃え、ネコもしっかり暖めてくれました! pic.twitter.com/YGLzewaeZB
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年3月12日
さらに、燃えっぷり全体も、これらのナラ(正確にはアベマキ)とサクラは同等に、良く粘り、炎を上げ続けてくれたので……ブログも訂正しなければなりませんね……サクラであっても密度感がナラ・カシと同等に高ければ、乾きにくさも、火力の強さや粘りも同程度、平均値はともかく個体ごとの差が大きい pic.twitter.com/Ng4W47GGKl
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年3月12日
自分的には、重要な検証結果でしたので、スレッドですが一つ一つ出しておきます。また、前回記事中では「実質的な長期保管場所の環境に依存する」として、カビが生えるような環境だと何年置いても乾かない、ということを申し上げましたが、もう一つ補足すべきことがわかりました。
この「木の密度・個体差」という切り口から、それこそ10年間、風通しも良い住環境に置いてあった、本来は家具材だったケヤキのかなり重厚で艶も保たれた材を燃やして検証してみたのですが……「やっぱり」シューシュー言いました!!
法隆寺の1300年のヒノキは、今なお「生きている」と言われますが
www.kidukai.com ……ちなみに、この記事の「元ネタ」は、私も存じ上げておりまして(笑)
www.shinchosha.co.jp 記事中の「宮大工」というのは、西岡棟梁のことだと思われます!!間違いなく。もしご関心あれば、良い本ですから、ぜひ。
しかし、実際の薪暮らしの話をすれば、 ヒノキったって様々で、実際には2年もすれば、けっこうスッカスカというか……やっぱり木の種類もさることながら「個体差」が、より本質なのかな、という思いを抱いた、という次第でございます!!
話が逸れているかもしれませんが、本質は逸れてはおりませんで、何を言いたいかというと
薪暮らしって、面白い!!
もうホント、このことに尽きるのです。薪という「命」と日々向き合うからこそ、様々な気付き、そして様々なことに目が行くようになります。「命」として「こんな即席な使い方は勿体ない!できれば時間をかけたい!!」と思うから
tenki.jp こういう気象見通しを早めにウォッチして「残りシーズン、それほど薪を使わなくても、暮らせそうだな」と。そして何より、この「3ヶ月乾燥薪」は、いろんな木が混在してて、今使ってしまっても惜しくない(シューッって言うことなく良く燃える)木も豊富にあるのですが……
ここから、ナラ・カシ・一部サクラ以外の、密度の重くない木だけを取り出すには、この薪棚をいったん取り崩さなければならないのです!!!
それにしても……立体パズル、疲れる……我が家の薪の原木って、ホント曲者揃いで、燃やす時は、そのバリエーションがすごくありがたいのだけど……積む時だけは修行というか、薪棚を有効に、かつずっと上まで積み上げて行くために、長さ、出っ張りを組み合わせて組み合わせて………すっごく消耗する。 pic.twitter.com/EhqHgc1gaU
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年1月21日
いやだーー(笑)せっかく、あんなに苦労して、上までギッシリ積み上げたのに!!!一部でも、この「美しい立体パズル」を崩したくなーい!!
……と、このような理由で、私は奥の手を使うことにしたのです。何しろ、薪暮らしというのは「木」、多種多様な木材との出会いでもあります。
薪として我が家にやってきた「木」たちは、大部分が薪としてありがたく成仏してくれますが、一部は、薪以外の用途として残されるものがあります。この写真の木も、何かわかりますか??……って、書いてありますよね(笑)
チェンソーのエンジンを始動させたり、あるいは玉切りをする際に切り終えた刃が地面に接触するのを保護するために、軽くて丈夫な「台」というか、板なんですけど、とても役に立ちます。冒頭写真ですね。エンジンをかける際にチェンソー地面に押し付けますから。
あるいは、こんなふうに「輪止め」ですね、二駆なら要らないんですけど、4WDって、二駆の要領で輪止めなしでジャッキアップしてしまうと「センターデフ」のおかげで車輪が回って動けてしまうのですね?それを止めるために。ウッディーな生活でしょう?(笑)
ここでポイントなのですが、少なくとも私のユーザーさんでしたら「ははーん」と思って欲しいのですが、薪暮らししている人は常識と言えば常識ですが、この「アテ材」という存在。
xn--diy-5x1e787bbdw89e.com 具体的には、割ろうにも、割れてくれないんですよね~~木目が複雑で!!だから、非常に頑丈なのです。木目の影響って、薪暮らしでは「本質的」ともいえる問題です。
これはコナラの木目がぐちゃぐちゃになったところ、アテ材の重症版ですが、もうね、何やったって割れてくれません。こんなの(笑)
上記のチェンソー台も、輪止めも、この素直に割れてくれないアテ材の頑丈な性質を利用して、薪以外の用途に活躍しているのですね!!
……で座右の銘を『こんなこともあろうかと思って……』としても良いんじゃないかと思う想定大好きのわたくし、「何かの時のために」と、これまで薪として我が家にやってきた中で、そういう変なヤツを色々、何年にもわたって取り置いてあったのですね?!……ええ、モノを捨てられない性格でもあります(笑)
ちょっと探したら、出るわ出るわ!!用途がすでに重複しているものも、大戦末期じゃないですけど、この際ですから薪にすることにしました。何しろ、けっこうスペースも食ってたし、そもそもどれもすごく乾いているし!!(ちなみにこれだけ放出しても、まだまだあるのデス……)
そういうわけで立体パズルを手付かずで残したいがために、心を鬼にして、取ってあったタンス預金というか、家族に言わせれば我が家の狭いスペースをさらに狭くしている邪魔な木材の山に他ならないのですが、電動薪割機で割って、薪として調製してみたのです!!
これで正確に20.3kgあります。黄色コンテナに積まれたぶんですね。20kgというのは「よくある薪ストーブ」なら、普通に一日(ないし夜の1回分)で灰にしてしまう量なのですが……
平日の4日間は夕方から就寝までなので薪運びは2バッグ分で済む。 焚いてる時間は1/3なんだが、焚付ロスがあるから薪は半分も食う。 真冬日なら27kg、そうでない日で20kgくらいか?
blog.goo.ne.jp 写真の奥に見える灰色の小さなカゴが「おママゴト」に見えます。普段、その小さなカゴで勝負をしている私からすれば、20kgの、この黄色コンテナは「異次元」です。ちなみに灰色コンテナは、最大でもこんなの。
これで10kg(正確には、9.6kgですけどね……)こちらのブログ記事から再掲です。1月寒波の中での一コマ。灰色カゴは大体6~8kg程度、山盛りにしても10kg程度しか入らないのですが、1日に1回、持ち込むという感じで暮らしてきました。
aiken-makiss.hatenablog.com ですので20.3kgというのは、なかなかな量でして、しかも、これはコンテナに収まったぶんの量であって「タンス預金」は、まだこれだけ残っています!!
重量を正確に測ってみたら、14.8kgありました。合わせて35.1kg。では、これで、どれだけ持たせることができるか??需給見通しですが、前回報告1月16日以降の実績として……
- 1月16日~31日:131.2kg、稼働日数16日(1日あたり8.2kgの計算)
- 2月:185.1kg、稼働日数25.5日(1日あたり7.6kgの計算)
- 3月1日~10日:25.1kg、稼働日数3.5日(1日あたり7.1kgの計算)
少し詳しく説明しますと、文字通り丸一日、ないし、朝、晩2回稼働したら「稼働1日」とカウントし、朝か晩どちらかなら(もちろん晩が多いですが)「稼働0.5日」とカウントしています。3月は出張も多かったので稼働日数は極小です。
いずれにせよ、今後の見通しとしては、1日7キロ、稼働1回あたりなら3.5キロでイケるだろうという計算ですから……
35.1kg÷3.5kg/稼働1回=稼働10回ぶん
ということになり、朝を我慢すれば、あとは出張不在もあるし(現に10日夜から18日までの稼働は4日間の実績)、1回あたりの消費量も減ってくるだろうし、たぶん、これだけで今月乗り切れるでしょう!!と(笑)
以上まとめますと、令和2年度シーズンの薪の消費量は、我が家としても過去最低の840.4kg、見掛け比重0.5としても1.7立米(1.68立米)、これでもツィッターアカウントご覧になって頂ければわかりますが、今シーズンも相当薪ストーブを楽しめました!!
そして、ネコが安らぎを求めて移動したら、炎もネコを追いかけて炉内でそちら側に移動する。これが「薪ストーブの丁寧な運用」(笑) pic.twitter.com/dvthd4s3fi
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年3月16日
……ただ……ネコって、やっぱり、長時間穏やかな暖かさが続いてくれることを求めるのですよね、そこで!少ない薪で可能な限り効果的に、長時間、ネコを暖め続けることができるように、焚き火としての運用は、むちゃくちゃ細かく、丁寧にやってますけどね~~~(笑)
薪ストーブのある暮らしって、そりゃ、薪を買ってくれば「解決」出来る部分も多いのだろうけど、やっぱり、すごく面白いというか、素敵なんですよね?木と向き合い、自分自身と向き合い、ネコと向き合い……そして何より、やっぱり料理が美味しい!!
薪ストーブで作るとホント何でも美味しいのですが、とりわけ熱が均一な薪ストーブの天板と、さらにそれを均一な火あたり+包熱効果抜群のアサヒ軽金属「ワイドオーブン」での最強組み合わせと言ったら、どんな「つまらない」料理も感動的な味わいになってしまうという!!
……あ、出しちゃった(笑)私の門外不出の超手抜き料理!!けど、これ、野菜が簡単にいっぱい摂れるし、なにより準備から後片付けまでむちゃくちゃ短時間なのでお勧めです♪(笑)
調理のポイントは麺は規定量の半量とかギリギリのお湯で銅鍋で同時に別茹でして、ニンジン&キノコ炒めに続く青菜の無水蒸しが火が通った段階で合わせるとともに、スープの味を麺よりも先に野菜にしっかり回すことです。忙しいけど野菜しっかり摂りたいなら、ご参考に。
味は色々お好みですが、こちらのラーメンで作ると「神じゃなかろうか……」というくらいに美味しいです!!!
www.nissin.com おあとがよろしいようで(笑)それでは、また!!お元気で!!