超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

※各記事の画像は選択後、右クリック「画像だけを表示」でオリジナルサイズで表示できます

【雑感】コロナ新規感染者数2か月ぶり100人超のニュースを受けて

f:id:aiken_makiss:20200702195747j:plain

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00663/ より。線を加筆。

【冒頭追記2020年7月5日;コメントにも書いたし、文中引用記事も変えましたが、ホント、この宮沢先生の発言に耳を傾けて欲しい……今、考えなければならないのは、東京への(東京からの)移動を控えましょうとか、そんなお話では全くなくて、ある種の人々が持つリスクが可視化されてきて、それに対して、社会としてどう対応すればいいのか?極めて生々しい具体的方法論なんですよ。ホストクラブ等を運営する事業者も、そして通う客も、それぞれ言い分もありますし、検査に積極的に応じたり、潜ったりと、当事者の対処も本当に様々ですから……】

 

 もう、書かないでおこうと思ったのですけどね……本日、東京で1日あたりの新規感染者数が100名を超えました。2か月ぶり、ということで……

www.nikkei.com

 当ブログでの見解を参考になさっている方も、意外とお見えになるようですので、簡単ですけど、見解を出しておこうと思います。

 結論言いますと、相当な危機感を持っております。といっても、それは感染拡大の危機感ではなく、この数字の意味を誤って捉えて「対策が不充分ではないか」と浮足立つようなワイドショーや野党的な世論への危機感です。ですので、こんな場末のブログでも、見解出しておこうと思ったのですが……

 もちろん、これからの推移については注視しなければならないことは確かですが(見立て、推論が外れるならば、素早く軌道修正をしなければならないという意味で)、現時点では、これまで以上に心配する必要は特にないです。その理由は二つ。まず第一に

 

同じ「1日あたり100名」でも、データのとり方が違うので、意味がまるで違う

 

新宿のホストクラブなど「接待を伴う飲食店」で感染者が相次いで発生し、集団検査を進めたことで無症状の感染者が洗いだされたことなども影響しているとみられる。

www.nippon.com 2か月前当時の100人は、主に症状がある人を対象として、検出された感染者です。今は症状がなくても、検査することで検出しています。だから、症状の出にくい若い人が中心。

都によると、107人のうち20~30代が71人と全体の約3分の2を占めた。

www.jiji.com これらの「症状の出にくい若い感染者」は、2か月前には存在しなかったのか?というと、実際には、当時もっともっと、潜在的にいたはずなのです。検査能力も限られている中で、検出できなかっただけで。

 すなわち「検出器の性能」というようなもので理解するとすれば、それまで検出できなかった感染者も検出できるまで「性能」が上がっている。そのように「検出器の性能」が違う状態で、その検出された結果だけを、まるで同じ意味を持つ数字のように比較するのは無意味なことと、お分かりいただけると良いのですが……

 本当は、ここで大切なのは、真実への推定、「現場の肌感覚」のようなものなのです。「当時もっともっと」といっても、仮に今の検査能力で当時に検査してたら、どのくらい検出されていたか??という具体的な推定なので、それは「本当の現場」でないとわかりません。

 でも、今は、それを知り得ただろう「現場」は一様に口をつぐんでいますから(だから、当時の押谷教授を私は非常に尊敬し、逆に、西浦教授には「がっかり」しかないのですが……)

aiken-makiss.hatenablog.com具体的な数字の推定は不可能ですが、同じ「1日あたり100人」でも、真実の感染者数が、2か月前よりも今の方が少ないことは、無症状の若い感染者を多く含んでいる、という定性的観察結果から考えて間違いありません

 ですので、仮に同じような「1日あたりの新規感染者数」であったとしても、緊急事態宣言に至った当時と、今は、そのデータの示す意味が違う、ということが、まず最初に頭に置くべきことなのですが、そのうえ……

f:id:aiken_makiss:20200702195747j:plain

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00663/ より、線を加筆。

 そして、「1日あたりの新規感染者数」の増加ペースも、まるで違っていて、「ざっくり」で線を書き入れてみましたが……

  • 3月下旬は、「1日あたりの新規感染者数」が50人増えるのに6日間くらいしかかかっていなかった
  • 現在のところ、「1日あたりの新規感染者数」が50人増えるのに23日間くらいかかっていそう。

 そうなってくると、やっぱり、社会としての対応能力、キャパシティーとしても、増加ペースは遅いし、2回目でもあるし、全然余裕があるのではないかと。マスクを始めとする防護の物理的な備えと、重症者数そのものも、3月当時とは、まるで違いますし……

 そもそも、大切なことは「感染者数をゼロにする」ではありません。

 

感染者は一定数出ることはやむを得ないとして、それが社会的(医療体制的に)に対応できる範囲内である限り、経済を回していく

 

ことが、とにかく大切なのです。命を落とす「犠牲者を増やさない」ために

www.dailyshincho.jp

 つまり、考えなければならないことは、次のようなことです。

  1. 経済活動を活発にすれば、新規感染者数はある程度は増えていくのは当然
  2. 感染者が増えるペースも踏まえながら、増えていったその先において、社会は問題なく対応できるのか

 

 押さえておくべき大切なことは、感染者数は経済活動に伴って増えていくが、従来からの三密対策をやっている限り、どこかのレベルで必ず止まる

 

 と考えられることです。それは過去の状況からの判断を根拠としています。私だけでなく、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授も

緊急事態宣言前の自粛で十分だったということで、宣言は過剰防衛だった、と私は考えています

www.dailyshincho.jp なぜ「1日あたりの新規感染者数」がどこかで止まるのか??私の専攻だった化学の世界では、「平衡状態」といわれるものですが、コロナ感染で解説すると、次のようなことが起こります。今、日本の中には新型コロナウィルスを持った一次宿主(感染者)が一定数います。

  1. 新たな二次宿主(新規感染者)に取り憑いた新型コロナウィルスは、その宿主の免疫に制圧されてしまう前に、増殖を試み、新しい宿主(将来のさらなる感染者)への移住を模索する。
  2. 多くの場合(8割とか?)、新型コロナウィルスは新しい宿主に移住することができないまま、二次宿主の免疫に制圧されて死滅する(あるいは、二次宿主の中で細々と、一見大人しく生きることになる)。
  3. 三密条件が揃った、限られた場面で、新型コロナウィルスは、二次宿主から三次宿主(さらなる感染者)への移行に成功する。その時、基本的に三次宿主は基本的に複数となる(そもそも、複数に移行できないと、基本的に消えやすいために「あっという間に」消えてしまう)。

 このプロセスで、例えば東京なら東京という人の集団を舞台に、2.のプロセスによって1日あたりで減少していく「もと感染者」の数と、3.のプロセスによって1日あたりで増えていく「新たな感染者」の数が、どこかでバランスします

 逆の表現でいえば、三密対策、三密回避が社会全体で維持されている限り、3月下旬のような多数の感染者を、新型コロナウィルスは「維持することができない」(2.のプロセスでどんどん減っていくほうが勝る)ということです。

 大阪大学核物理研究センター長の中野貴志教授は、3月下旬に起こったことについて、次のように言います(太字は当ブログ引用による)。

緊急事態宣言は効果がなく、あったとしてもK値では拾えないほど限定的だったと思います。一方、効果があったとわかるのは、武漢発の第1波を短期間で封じ込めたクラスター対策です。3月の3連休に気の緩みがあったというのも、K値で見るかぎり感染拡大に影響がなかった。3月中旬までの欧米からの感染源の流入とその時点までの行動変容で、日本の感染者の波はすでに決まっていた、というのが私の結論です。

 今、当時よりも悲観的になるべき要素は「何も」ありませんだから、新規感染者数だけに反応して、記憶で浮足立って、安易に自粛だとか休業要請だとか、絶対にやってはならない。いくら感染者数が増えていったとしても。医療対応キャパシティーの範囲内である限り。

 繰り返しますが、経済活動再開に伴って、感染者数がある程度増えるのはどうしようもないのです、残念ではあるけど、世の中って、アホというか、愚かというか、こういう人って一定数いるわけで……【2020年7月5日、記事、直接的なものに差し替えました】

bunshun.jp 

 新型コロナウィルスは、絶対に、どのくらいのレベルかはわかりませんが、一定数の感染者の中で、生き残り続けます。今、知りたいのは、経済破綻による犠牲者も極力生まずに、皆が暮らせる経済活動の中で、「一定数の感染者」とは、どのくらいの数なんだろう??(医療キャパが許容できるだろうか?)ということだけなんです

 この世の中の隅っこの場末なブログで、私ごときが言っていることなんて、本来、多少なりとも賢い人間なら、誰でも思いつくことができる程度のことのはず。でも、どうして、我が国の誇る公共放送NHKは、ただ街角の素人の怯える声を拾い、「心配だ」という専門家の声だけを拾うのか。

このまま何もしないと、再び緊急事態宣言を出さないといけないという事態になりかねないため、ほかの地域への移動やクラスターが出ている夜の街などに対して何らかの対応をとる時期が来ているように感じる。社会活動の緩和についてはいま一度熟慮すべきだ

www3.nhk.or.jp 国立国際医療研究センターの忽那賢志医師、一見、真っ当なことを言っているように見えますが……

  • 「再び緊急事態宣言を出さないといけないという事態になりかねない」→そりゃ、可能性としてはあるけど、当時と今の情勢の違いはどこへ??
  • 「ほかの地域への移動やクラスターが出ている夜の街などに対して何らかの対応をとる時期が来ている」→夜の街は対応が要るのは昔から明らか。ほかの地域への移動と同列に語る問題ではないでしょう
  • 「社会活動の緩和についてはいま一度熟慮すべき」→「緩和」にも色々あるのに、一括りの総論で語るなんて、何のための専門家か……

 ツッコミどころ満載で、この忽那医師は、以前はこのブログで信頼できると評価したこともありましたが、途中から「あれ?」と思うことが出てきて、今は私の中では「専門バカ」という位置づけで信頼しておりませんが、案の定です。

 「専門家」が、こんな安易というか「警告を出しておけばそれでいい」的な立場に胡坐をかいたごとき無責任な発信をしているようでは、ますます社会における信頼性、説得力を失っていくことでしょう。

 専門家がこのような状況下で、では、政治に賢さが期待できるか?というと……私、この「目つきがやたらキツイ」吉村知事のこと、あまり好きではないのですが

失業率が2%増えると、あってはなりませんが、自殺者が2千人ほど増えるという試算もあり、そちらの命も守らなければいけない。つまり“ステイホーム”は、社会、経済への大変なダメージにつながり、それに伴って失われる命もあるのだと、意識しなければいけません。

なにがどこまで必要なのか、しっかり検証する必要があるのに、批判的な意見を言う人がだれも出てこない。そこに僕は危機感を抱いています。“ああすべきじゃなかった”という文句ではなく、学術的にどうなのかという専門家同士の議論を、ぜひオープンな場でやってほしい。未知のウイルスだったのだから、自粛が無駄だったとは思いません。しかし西浦モデルだけに頼らず、K値やそれ以外の指標があるなら、それも含めて知恵を出し合って国の方向性を決めるべきでしょう。

www.dailyshincho.jp ……言っていることが、あまりにも真っ当過ぎて、反論も、付け足すことも、何もありません。

 ただ、この吉村知事以外の、特に中央の政治家に、そういう知性が期待できるかというと、大衆への迎合、人気取りしかしていないような気もしなくもなくて。だから、危機感を抱いて、マスコミによる大衆の煽動にささやかでも抵抗してやろうと、この記事を書きました。

 ちなみに、↑上の記事は、ライターも辛辣で(太字は当ブログ引用による)

 国の専門家会議は、傷をなめ合う仲良しクラブになってしまっている、ということだろうか。

 うん、私も、まさに、そのように感じているのですが……

aiken-makiss.hatenablog.com ぜひ、多数のマスコミや、多数の専門家も、多数の政治家も「あてにならない」中でも、真実を、あるいは誰が真実に真摯であろうとしているか、見抜いて頂きたく

 なお、私は「感染症の専門家」としては、押谷先生が黙ってしまった今、この人は信頼して良いと、一貫して見ています。前出の京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授です。ご参考に。

  だいたい、こういうことを口にできる専門家というか発信者って、もう、それだけで大丈夫ってもんです(笑)「先生」と言われるような、世の中の偉そうな人を気を付けて観察して頂きたいのですが、実際のところ、なかなか居ません。

しかしそれよりも重要なのは、自分で判断すること、自灯明です。この言葉は大事だと思っています。自分で良く考えて、何が正しいかを自分で見極めることです。

 

  相変わらず、長文失礼しました。そういうわけで、三密だけは避けて頂く必要はありますが、コロナを気にしすぎることなく、楽しく、元気にお過ごしください。それでは、また。