超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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キミは「こみちのパン屋さん かて」を知っているか??―食通(笑)が「これは通う価値アリ」と太鼓判を押す理由(前編)

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 えー……ホント、暑い日が続きますね。当ブログ、薪ストーブ調理をテーマとするブログではありますが、こう暑いと薪ストーブ調理どころではありません。そもそも白状すると、単に食べるのが何よりも大好き、というだけの人間ですので、あれが旨い、これはこうすると美味しい、とか好き放題に主張してみたいだけで、薪ストーブは実は単なる口実……

 ……と本当のことを言ってしまうのは、さすがにマズいのですが、これは客観的な評価の方が真実を物語っていて、もう何記事かしら?薪ストーブを中心に書き連ねたはずの当ブログ、常に、安定してアクセス上位にいるのが、この記事!!

aiken-makiss.hatenablog.com ……薪ストーブなんて、ぶっちゃけ、ほとんど関係ありません。ガスコンロでもほぼほぼオッケー。ちょっと食通ぶって書いてみただけの、この記事が、渾身の薪ストーブブログシリーズの、しばしば、アクセス第1位( ノД`)シクシク…

 こうなったら開き直りです!!ええ、食通(笑)の手による当ブログ、暑さにかまけて、薪ストーブ調理からは離れて、単に、美味しいものについて書いてみようかと!しかも、面倒くさがりで外食大好きの人間でもありますから、もともと言いたいことはいっぱいあるのです。

 けれども、同時に超ケチケチで、先日も東京・千葉方面出張2泊3日において、飲み物買ったのは最後の新幹線に乗る1回だけ、喉の渇き?そんなの水道水でも飲んどけ!それで充分だ!!という某大学自転車放浪生活同好会もといサイクリング同好会の当時の教えを今も地で行くわたくし、よほどの「理由」(例えば半額以下とか、超コスパ高いとか(笑))がない限り、飲食物を買ったり、特に二度、三度と同じ飲食店に通ったりすることってないのですが……

 トップを飾る写真は、先日衝撃を受けたパン。いや、私、北海道に暮らしていたころも、何時間もかけてパンを買うためだけに、あちこち走ったくらい、パン好きなんですけど、衝撃を受けたことって、これまでなかったんです。確かに美味しいけど、1回食べたら、ふーん、まあ、いいや、また近くに来ることがあればね……みたいな。

 でも、このパンは違います。これだけのパン、誰か書いているだろうと思ったら、やっぱり書いてました。例えば

www.hankyu.co.jp さらに、パンに反応したあなたなら、当ブログというか私、実はコーヒーについても人一倍口うるさく、なんだかんだ書いてあるのを、ご存知かもしれませんが…

aiken-makiss.hatenablog.com こちらのブログで我が家の豆の購入先として紹介している神戸上島義弘ブレンドコーヒー - フレッシュ・フィールド | FRESH FIELDさん(我が家に来訪いただいた方が皆さん口をそろえて美味しいとビックリされる、コスパの高いすごい美味い豆を届けてもらっております)が、たまたまこのパン屋さんのお近くだったのです。それで、「ご存知ですか?とっても美味しいのでお勧めですよ」とお節介メールしてみたら

こみちのパン屋さん かてさん もちろん存じております。
店舗を出されていた頃にもよく買いに行かせて頂いておりましたし、こちらではかなり有名なパン屋さんです

  とのことで「たいへん、失礼しました!!」(そりゃ、珈琲豆の味にとことんこだわる人が営んでいらっしゃる地元のお店ですからね……)というところでしたが(笑)……

 

 これが、とんでもなく、美味しいのです、本当に。

 

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 冒頭写真、左側のパンは「あなぼこパン」という新作だそうでして、

がっしり焼きこむクラストが香ばしく、不揃いにのびた気泡が特徴の生地です。少し切り込みを入れ、生地の赴くままの方向にちぎっていただくのがおすすめです。

   http://panyasankate.asablo.jp/blog/より

 

  素直に、そのとおりにちぎってみて、気泡が見えるように表面を焼いてみたのですが……

 

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  モチモチ、半端ないって!!

 

 焼けた部分のカリッカリの食感と、内部のモチモチの柔らかさによる圧倒的な対比、そして小麦本来のほんわりと、でも確かな甘みが、対比を含む全体をやさしく包み込むようにして奏でる「ハーモニー」は、ほとんど犯罪の領域です。

 冒頭写真、右側は、一見、とくに変哲もないパンですが……

スカルペッタ(2つ1セット)

ガーリックソースがたっぷり染み込んでいるパンです。

ガーリックが苦手な方にはおすすめできません。

ソースの面を上にして焼いていただくとジュワジュワとなり、縁に少し焼き色がつくと食べ頃です。

とても熱くなるので気を付けて下さい。

   (付属の商品案内書より)

  素直に、そのように焼いてみました。

 

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 ジュワジュワ、半端ないって!!

 

 これは、犯罪ですよ……Mさん………

 

 そう、これは、Mさんという女性の店主さんが自ら焼いて、自ら売っていらっしゃるパンの一部でして、ほかにもいろんな種類があるのですが、どれも美味しくて、このままいくと、それだけでブログが終わりすぎてしまうので、このへんにしますが……

ときぶどう

ぶどう酵母、干しぶどう、ワイン、時をかけて美味しくなるぶどうが

それぞれの力を発揮してできあがる生地を、香ばしく焦げる寸前まで焼き込んでいます。

シンプルな食べ方がおすすめです。

   (付属の商品案内書より)

やっとトースト

ぶどう酵母でたっぷりの熟成時間ねかせてできあがるので、小麦のあまみ香りを感じていただけるパンです。

時間が経つごとに深みが増すので

買っていただいた日よりも 次の日から が食べ頃です。トーストしていただき、無塩バターや亜麻仁油がよく合います。

   (同)

 つや小麦

やさしい風味の素朴なパン。

いつでもとびぬけて目立つ存在ではなかったけど、

路上販売時代から

ひそかに1番長く愛されている生地です。

   (同)

  ……いかがですか、どれも、なんだか興味惹かれないですか?こんな調子で、扱っているパンについての説明が、それぞれに与えられているのですが……

 

 ひとつひとつのパンに、そうでなければならない、切実なまでの「理由」がある(だから、一つ一つのパンにおいて、目指す方向性、役割、達成していることが全く違っていて、際立っている、「どれを食べても同じ」とは対極)

 

 ここが、普通のパン屋さんとの違いなのです。同じ生地に、載せるものだけ変えてみたりとか、成型方法を変えてみたりとか、揚げてみたりとか、バリエーションの豊富な、一見華やかな、でも、ほとんど「どこにでもある」パン屋さんとは、訳が違います。

  その違いが、あまりにも圧倒的だったので、きっと、私以外の誰かも、このあたりに言及しているはずだと思ったら、やっぱり、いらっしゃいました。

www.hashisho.info 長いですが、素晴らしい文章だと思いますので、以下、このブログから、引用します。

ここ数カ月で食べたパンのうち、一番衝撃を受けたパンと言っても過言ではないかもしれない。
ぶどうから起こした自家製酵母を用いて、小麦、おそらくライ麦を配合して焼き上げたくるみのパン。
この説明だけではこだわったパン屋ではよく見かけるありきたりなものなのだが、このパンは何かが根本的に違うぐらいに美味しかった。
手に持つと、ビニール袋越しにも伝わってくる弾力感。むちっとしたクラストから溢れ出る旨味で弾けそうだ。

封を開けた瞬間から馥郁たる濃密な芳香が嗅覚を刺激する。いわゆるパンの焼けた香ばしさとは違う、形容し難い濃密な香り。

たまらずかぶりつくと、見た目通りムチっとした薄いクラストの中に、むっちむちのクラムとくるみが待ち受ける。非常に滋味に溢れたパン。素材の一つ一つから自然が溢れ出てるようだ。
ひたすら優しく、深い。
絶品です!!

   (上記ブログの中から「くるみぱん」紹介部分、太字は当ブログでの強調改変)

このお店のオーナーシェフの女性の出自がどのようなものなのかは存じ上げないが、パンと真摯に向き合って正直な丁寧なパン作りをされていることがヒシヒシと伝わってくるパンであった。
是非とも食べていただきたい。

   (上記ブログの中から最終段落、太字は当ブログでの強調改変)

 ……いや~~圧倒的な表現、文章力。これこそが、本当の「食通」ってやつです。「食通(笑)」とは格が違います!!やっぱり、私は、薪ストーブのことに絡めてしか、ブログの存在価値はなさそうですなぁ~~( ノД`)シクシク…

 でも、この薪ストーブの仕事していて良かったな、と、思うのは、この仕事をしているおかげで、私、この謎の「こみちのパン屋さん かて」の女性オーナーシェフ、Mさんと、あっという間に「お友達」に……(で、いいですよね??とっても厚かましくてすみません(笑)

 そうです、私、このたび、このMさんから、薪ストーブ導入のことでご相談の指名にあずかりまして、この素敵なパンたちの「ふるさと」、神戸、六甲山のご自宅に伺って、過去から現在に至る経緯など、いろいろ、突っ込んだ話をさせていただく機会があったのです!!

 実は、有名なパン屋さんのオーナーシェフとは、実際にお会いするまでつゆ知らず、お会いして感じた「このひと、本物だ」という感覚だけがあったのですが、実際にパンを頂いてみて、ものすごい確信に変わりましたので、上記ブログで謎とされた、女性店主Mさんの出自のようなものに、薪ストーブ屋である私の感覚で迫ろうというのが、本記事の趣旨でございます。

 前置きだけで、すでに4000字に迫ろうという、この、やたら前置きが長いことが特徴の当ブログ(笑)まあ、これに関しては、この前置きだけで、ほぼほぼ十分な気もしますが、酷暑のなぐさみにでもなればと、前編と後編の2回に分けてお送りいたします。

 次回は、Mさんと、もしかしたらMさんよりも重要な意味を持つかもしれない、Mさんのご主人から伺ったお話、お二人の様子をもとに、私なりに確信を持った「本物が、本物たり得る理由」、これを解説したいと思います。

 ……Mさん、性格としては、とってもシャイな方とお見受けしますので、ネタにされたー!って、怒らないでくださいね?(笑)パンはどれも、お世辞抜きに、とっても美味しかったですよ~~~!!

 そういうわけで、次回は早めの更新を心掛けたいのですが、ありがたいと申しますかなんともうしますか、相変わらず仕事でアップアップしておりますので、忘れた頃にでもお越しくださいませ。

 とにかく酷暑、とりわけ被災地であるとか、お仕事であるとか、厳しい環境に身をおかれていらっしゃるなら、異常事態と心得て、身を守る行動を取っていただけますように。

 くれぐれも、ご自愛ください。それでは、また。