えー……ブログはお休みのはずの、オフシーズンですが、久しぶりに出て参りました。あの…最初に申し上げておきますが、わたくし、酔っぱらっております。久しぶりの休日の前夜というか、そんな感じなので、珍しくお酒をいただいて。
プライベートのみならず、お仕事も相変わらず多忙でして、お待たせもさせてしまっておりまして大変申し訳なく……決して忘れてなんかいないのですが、やっぱり煙突配置、取り付けって、とっても難しくて、だいたいの技術的アイデアがあっても、その実現性まで考えると「こうしましょう！」と、軽々には申し上げることもできず……
ですので、ホントはブログなんか書いている場合ではないのですけど、どうしても、お伝えしたくなっちゃうこともありまして、書いております。しかし、ええ、なにしろ酔っ払いの言うことですので、そういうことでお許しいただきたく。
私がブログを書くのは、いつも、驚きとか、衝撃とか、そういうものが背景にあるのですが、今回の衝撃はこちらの記事。
www.makifuyu.com ……ガヤさん、毎回、すみません（笑）いち薪ストーブユーザーたるガヤさんのやることに、いつも衝撃を受けてばっかりの薪ストーブ屋ってどうよ？？（笑）という問題はさておき、事実なんだから仕方ありません。事実はブログよりも奇なり……って、書き手によりますわな（笑）レベルが低い人間が書いている当ブログですが、それはそれで役に立つこともあるかもしれませんので、どうぞ最後までお付き合いを。
何が衝撃か？？っていいますとですね
ここで大事なことは、、、、
今シーズンの薪割りが終わった＝今年使う薪が出来たわけではない。
今年作った薪は、2年乾かさないとちゃんと燃える薪にはならないのです。
（1年でもいいと言う人もいますが、要は乾燥してればＯＫなのです。自分は夏を2回経験させるようにしています。）
なのでこの薪たちは来年の冬に活躍してもらうストックになります。
出展：もちろん上記ブログ
ガヤさんのこのブログは7月10日です。その時点で「薪割が終わってる」しかも、それは今シーズン用でなく、来シーズン用……
一方、冒頭写真は、我が家の7月19日の写真です。連休中に新たに森から伐り出してきて割った薪を、カーポートの上で酷暑に晒して乾燥を始めたところです。とりあえず0.3～0.4立米くらいあります。
モキ製作所の薪ストーブの実例として言えば、朝と晩、それぞれ数時間焚くことで、断熱等級2のスッカスカの我が家の21畳のLDKを、ひと月あたり6千円のエアコン光熱費程度だった暖かさを完全に上回る程度には暖める、という条件下で、3～4週ぶんくらいあります（数値で言えば、1日約7キロ、1週間で約50キロ、見かけ比重0.5として1週間で0.1立米の消費量です）。
それはいいんですが、これ……思いっきり、今シーズン用なんですよね（泣笑）……しかも、たった、たぶん3週分だと思うので、今、1立米くらい蓄積ありますけど、あと最低2回転以上、このサイクルを回さないと年間2立米、20週、5ヵ月は絶対に達成できない……
現時点において、片や、来シーズン用、片や、今シーズンすら賄えるかどうかわからない。この差はなんだろう？？というのが、私の衝撃だったわけです。
技術論的には、モキ製作所の薪ストーブという、なんでも燃やせる、未乾燥薪にもやたらめったら強い、という本体の特徴から来る違い、と、言えなくもないのですが……
違う
ええ、実は違うのです。私は、たぶん誰よりもよく知っています。どんな薪ストーブであっても、そこから価値を最大限に取り出そうとすれば、とにかく、薪を時間をかけて、風通しと濡れない状態を確保して、しっかり乾かすことが、一番大切であると。
そこを、どうにかごまかそうとすると、こういう無理なことをしなければならない羽目に陥ります。
aiken-makiss.hatenablog.com 乾燥不充分な薪しかなければ、そうでもしないと、モキ製作所の薪ストーブの場合、たしかに燃えるは燃えるんだけど、「欲しいもの」は手に入らない場合が多いです。たぶん。状況によりますが（量的に山のようにあって、物理的に乾燥させるよりも、燃やした方が、とにかく合理的だとか）……
でも、それがわかっていても、こうして、デキない私のような人間と、ガヤさんのようにちゃんと実行できる人間がいる。その違いはなんだろう？？と考え込んでしまったわけです。
一つ言えるのは、例えば私は、基本的に、人生なんとかなると考えている、出くわした状況に応じて、知恵と工夫をフル活用して、困難を乗り切ってしまえばいい、みたいな自信過剰というか、人生舐めたところがあるというか、あるいは薪ストーブだと本体の性能に依存するような他力本願というか……
確かにたとえば最近は、待ち合わせとか、その場で簡単に連絡が取れますよね？それで、固定電話しかなかった時代のような、事前の入念なすり合わせも、下調べもしなくなったとか、そういうこと自体は、誰でもあるにはあるのですが……
本質的な違いは
将来についての想像力（確信する力）
すなわち、今、やっている一見すると苦しいことや、辛いことが、今は見えない将来において、ちゃんとリターンを生むという確信、それをどれほどしっかり持って、現在の自分自身を律する、苦役に向かわせることができるかどうか。それをちゃんと持てている人ほど、苦しいとか、辛いとか、苦役とか、そういうネガティブさも持たないものです。
人間に知性というものが、もしあるとするならば、本当の「知性」とは、この将来についての想像力であるわけで、いざコトが起こってから、知恵と工夫で切り抜けたなんて、実は、知性でも何でもないわけです（笑）
想像力を働かせて、わからない部分は、あらかじめ、ちゃんと情報を収集し、想定に想定を悲観的に重ねて、最大限の準備を合理的に行ったことを根拠に、楽観的な精神状態でコトに当たろうというのが、真の知性であり、デキる、成果を出せる人間ということになるのです。これ、真理です、間違いなく。
その点では、私自身が、現状に流され、根拠なく人生なんとかなる、運次第とか、ただ楽観的にコトにあたって、コトが起こったら悲観的にめげるとか、そういう種類の人間ですので（笑）典型的なデキない人間であるわけなんですが……でも、だからこそ、誰もが、人生は楽しくあってほしい、と人一倍、願ってもいるわけです。
学び、成長することができる機会が実際に多いほど、自分自身を知りつつ、人生も捨てたもんじゃないと思えて、人生を楽しめるから
ただ、そのためには、たとえば薪ストーブだったら、やっぱり、実際に味わってほしいのです。その素晴らしさを、片鱗だけでも。どんなに準備不足でも。準備不足が単なる悲劇に終わってしまうのは、あまりにも寂しすぎると思うのです。
私が、モキ製作所の薪ストーブを扱っていて、本当によかったな、と思うのがココです。私が接するユーザーさんには、いろんな方がいらっしゃいます。それこそ、私を準備のための一つの材料として本当に上手に利用されて、着実に成果につなげていかれるだろうと思える方もいれば……
私が「これだけ」言っても（笑）、準備が不十分だったり、他力本願だったりして、大丈夫かな？？と思ってしまう方も。
私は、私を選んでくださる限り、その方の状況に実際の合わせて、モキ製作所の薪ストーブの特性をフルに活かして一生懸命、精一杯サポートします。ひとつお約束できるのは、どんな場合でも最低限「薪ストーブを笑って楽しめる」状態まで、そこからはご自身で伸びていけるところまでご案内します。
すなわち、どんなに準備不足であろうと、あるいは人間関係がだいたい原因なのですが、不本意な経緯に追い込まれたりして、純粋な技術論的には「ベスト」は、今は実現できていないかもしれないけど、ある程度以上の「素晴らしさ」を実際に味わうことができるようになります。確実に。これは、自信あります。
そして「素晴らしさ」を「実際に」味わうことができれば、人は、変わります。幸せになれるほうに。私自身もそうですもの。例えば薪ストーブに絡めていえば、今、ガヤさんのやっていらっしゃる薪の準備を、手放しで褒め、私も頑張らなきゃなって、素直に思える。同時に「どうしようもない己」も知り、それを笑うことだってできる。
とっても口幅ったいようですが、私は、薪ストーブを通して、自分のやっている仕事って、先生とよく似ているな、と思うことがあります。どんな素晴らしい先生がついたとしても、誰もが素晴らしい成果を挙げれるわけではない。やっぱり、本人次第なわけです。
先生から大切なことをどんどん吸収して自分のモノとして、あとは自分の判断でリスクも責任も取って主体的に伸びていく人もいれば、やっぱり、勉強熱心でも先生に「どうすればいいでしょう」と判断を他人に委ね続けてしまう人もいる。
いちばん大切なことは、それ……ダメとか、そんな話では全くなくて、笑えばいいと思うんです。そりゃ私だって、ユーザーさんには、より幸せになってほしい、より成果を挙げて欲しいと願うから、ああしたほうがいい、こうしたほうがいい、と書くし、面と向かって言うし、見本になるようなユーザーさんの事例とか、ガヤさんとか、紹介するわけですが……
そんなことよりも、薪ストーブを通して、自分自身の人生の真実、己を知って、たとえ少しでもいい、成長することができれば、人間としてすごく魅力的だし、何よりも素晴らしいと思うのです。もちろん薪ストーブに限らず、いろんなことから自分自身の人生について知ることができますけど、薪ストーブって、すっごく、いい機会になりますから。
薪の準備なんて、その、自分自身を笑い、自分自身を学べる機会としては、最たるものです。
幸せになるために、どうぞ、しっかり準備をなさってください。でも、実際に準備ができなくっても、心配する必要はありません。大丈夫です。私がついている限り、薪ストーブ本体に関してはモキ製作所という、とんでもなくつぶしの効く味方がある限り、絶対に、何とかなります（笑）
そう、誰もが、最初からデキたわけではない。たぶん、ガヤさんだって……わかりませんが！（笑）それでも、人生、必ず何かに導かれるように、何かに出会い、学ぶ機会を、学ぶことによる幸せを、そして人生の楽しさを、知ることができるのです。
そしてもし、私のように幸運にして学ぶ機会を得たならば、ほかの誰かに、その機会を与えることができれば……と願います。世の中の誰かの人生を後押しする「善い先生」になれると思います。私自身が「善い先生」であるかどうかはわかりませんが、とりあえず、こうやって仕事して、人生、楽しいです（笑）
「たかが」薪の準備の話から、そこまで言うか？？という感じですが、なにしろ最初に申し上げましたとおり、酔っ払いの言うことですから、どうぞお許しください（笑）
まとめますと、薪の準備、とっても大切です。できるだけしっかり乾燥させることができるように、今のうちから頑張って、割って、風通しを良くして、よく乾くようにしておいてあげて下さい。全くできていない人間が、偉そうにいうのも何ですが（笑）
ただ、何しろ、とんでもなく暑いですし、お身体だけは気を付けて、くれぐれも無理のありませんように。準備できなくったって構いません。必ずなんとかなります。具体的にどうすればいいかは、そのとき、一緒に考えましょう。大丈夫です！（笑）
ただ、願わくば、どうか善いご縁がありますように。人はパンのみにて生きるにあらず、人生で出会う一人一人の人の間で生きるのです、私が思うには。なにしろ人間ですから。
気が付けば、もう夜中の一時でございます（笑）それではまた、ごきげんよう。お元気で～～～～！！
