超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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キミは「こみちのパン屋さん かて」を知っているか??―食通(笑)が「これは通う価値アリ」と太鼓判を押す理由(後編)

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 西日本を中心に凄まじく暑い日が続いてきましたが、ちょうど今日あたりから、雨も降ったり(豪雨災害ご注意)、気温も落ち着いてきたり、変化があるのかもしれません。しかし雨が降れば非常に蒸しますし、やはり夏は夏、真夏ですから、体調、崩しやすいです。お元気ですか?

 いずれにせよ薪ストーブはいわゆる「オフシーズン」、そこで薪ストーブブログが綴る「後編」、パン屋さんのお話、こちらの続きですが……

aiken-makiss.hatenablog.com

 

 こんな時期に、薪ストーブブログを読みに来られるあなたは……「コアな人」認定!(笑)

 

 ……ということで、最初にちょっとだけ、薪ストーブ(ブログ)についてのお話をさせてください。純粋に「かて」さんのことをお読みになりたくて、前記事及び当記事にのみお越しいただいたなら、薪ストーブに関する若干コアな話を含みますので、以下しばらく、軽く読み飛ばして下さい。

 さて、私は薪ストーブのブログなんてものを書いているわけですが、毎回の記事を書く動機って、基本的に一つしかないのです。

 

 こ……これは……!もはや、書くしかあるまい!!という衝撃

 

  そもそもこのブログ自体が「こんなにも美味しいものが!こんなにも簡単に!!出来てしまう!!!」という衝撃が、その存在の根拠になっているわけです。そして私は、何ごともそうだと思うのですが

 

 衝撃を受ける、モノやサービスの裏側には、必ず「本物」が存在する

 

  薪ストーブで言えば、モキ製作所の薪ストーブ(とりわけMD120までのモキ伝統の形を引き継ぐもの)は、間違いなく「本物」です。この薪ストーブが「本物」であるからこそ、衝撃を受けるほどの調理パフォーマンスを発揮する。

 では「本物」って何か?「本物」と「それ以外」を分けるものは何か?と言いますと……

 

 最初から「本物」というものは存在しない。「何か」を求めて実際に選択を積み重ねてきた、その結果として「本物」が存在し得る。

 

 モキ製作所の薪ストーブも、最初は単なる偶然だったと聞いています。たまたま、なんでも燃やせた、煙も出ない、完全燃焼をしているようだ……でも、茂木社長からしてみれば、これこそ、まさに彼が「求めていたもの」だったのだと思います。

 で、茂木社長がすごかったのは、そこからです。ちょっと技術論に入ってしまうのですが……

 

 煙の出ない完全燃焼状態は高温が必要→より早く高温にできなければならない→極端なまでの「温度の急上昇(裏返しの急冷却)に完璧に耐える本体」があればいい

 

 これ、薪ストーブの常識で言えば、本体設計の思想として完全に逆、あり得ない発想だったわけです。けど、それを実現してしまう。モキ製作所の薪ストーブの「類似品」のようなものも、巷に一杯ありますが、未だに、この「温度の急上昇(裏返しの急冷却)に完璧に耐える本体」「急加熱と急冷却を完全に前提としている薪ストーブ」という部分で、モキ製作所に肩を並べることができる薪ストーブは、他にこの世に存在しません。

 つくづく面白いと思うのは、それを可能にする技術は、精緻な鋳物を作る技術ではなく「鍛冶屋の技術」しかなかったのです。そして茂木社長は、家業としてそれを持っていた。そして、廃棄物の有効活用という思想も薪ストーブ以前から持っていた。

 

 茂木社長や、モキ製作所の思想や技術など、持てる全てが「無煙薪ストーブ」という製品に集約されていって、その結果として、調理も含めたいろいろな付加価値が生み出されていった(説明をずいぶん端折りますが(笑))

 

 この集約の徹底、すなわち実際の選択の集中こそが「本物」の成立の、おそらく唯一の条件です。ここでモキ製作所が「いや、薪ストーブなんだから、鋳物の重厚さや装飾性を……」とか、もしも言い出したら(笑)、絶対に「本物」にはなり得なかった。

 要するに、本物」になりたければ、「本物」を生み出したければ、実現したいものに対して、自らが持てる、ありとあらゆる資源を集中させていく、ないし、全てのものを関連付けていくことが肝要なのだと思います。

 

 当ブログおなじみの、長い長い、前置きおしまい(笑)で、やっとパン屋さんのお話です。お待たせしました。

 

 「こみちのパン屋さん かて」の女性店主、オーナーシェフであるMさんですが、普通の記事の取材的に聴き取った話をしますと、最初からパン屋さんをやろうと思っていたわけではなかったそうです。けれど若いころから料理の世界で身を立てていこうと思われて(その動機まではお聞きしておりません)、料理の学校を出られて、料理店に勤められ、それでも、また迷うというか、勤め先を何度か変わられたりしてきた、そこまでは、本当に「よくある話」だと思いますが……

 偶然勤めたパン屋さんで「これだ!」と思われてからが、Mさんのすごいところで、作りたいパンを作るためには、パン屋さんに勤めるのでは限界があるので、自分自身でパン屋さんをやるしかないと考え、路上販売から始めて、お客さんの支持を得て、六甲の街に自分のお店を構えるまでになり、さらに……と……

 

 大胆というか、普通なら、そんなことしないでしょう??というような「選択」を、これまでの人生で実際に積み重ねてきたのがMさんです。

 

 ですから、私がお会いした現在のMさんは、すでに「本物の風格」にあふれていました。ただ誤解ないように言えば、風格って、本来偉そうなものではなく、「本物」は、いつでもチャレンジャーでもあるのです。「もっと、もっと」、この追い求めることこそが、本物がずっと本物たる唯一の条件ですから、本物であるほどに謙虚でもあります。

 では、どんなところから、Mさんから「本物の風格」を感じたのか?このあたりから、私、薪ストーブ屋ならではの視点で、話を進めていきたいのですが……

 

 ……まあ「ちなみに」ですが、最初から身も蓋もない話をしますと、薪ストーブを入れるって、相当お金もかかる話でして、六甲山の山の上に、居を構え、さらに薪ストーブを入れようと、決して安くない旅費を負担していただいてまで、遠方の業者(大屋)を相談に呼ぶ、しかも、そんな導入費用も何もかもを、路上販売から一人で始めたパン屋さんとしての稼ぎだけで賄うって……

 普通なら「そんなことあり得ない」と思います。でも、だからブログに書こうとか思ったのではなく(そもそも「たまたま」呼ばれて会いに行った人が、こんな有名パン屋さんのオーナーシェフだなんて本当に全く知らなかったのです)、単に「この人、いったい、何者だろう??」という個人的な関心から、Mさんの出自などについても色々伺ったわけですが……(だから、結果的に、有名な「こみちのパン屋さん かて」の女性店主さんについての記事が書けるわけですが(笑))

 

 実は私が、Mさんという人に関心を持ったそもそもの理由は、その路上販売からここまで成功したサクセスストーリーなんかでもなかったのです。

 

 だってですね……「モキ製作所専業」なんて変な薪ストーブ屋を、愛知からわざわざ呼んでおいて、薪ストーブ本体の特徴とか、本体がどうなっているとか「何も」聞かなかったのですよ??ホントに。

 実際問題、最近、遠方からでも弊社が呼ばれるときに必ずというほど、その動機を構成しているといえる有名(?)な「iGブースター」ですら、Mさんにかかれば「何それ美味しいの?状態」でした(笑)

 最後の最後、帰り際になって、お父さんかな?自分以外の誰かに「モキ製作所」を選択する理由を説明しなきゃならないとのことで、そういえば、という感じで、やっと薪ストーブ本体の特徴とか、ご質問下さいましたけど!!そんなMさんのお茶目なご様子が、もう、私には楽しくて楽しくて(笑)

 そもそも六甲山の山の上のご自宅に案内されて、Mさんと、Mさんのご主人のご夫妻がそろって、私の前に着席されて、私から話を聞こうとなったときに、まず最初に話題になったのが……

 

 森の手入れ、木の手入れ

 

  木を伐る、枝を伐るということをどう考えたらいいか、その意味や危険性、道具、経験の問題、枯らさないように切るにはどうすればいいのか、そして切った木材をストーブの薪にしていく際の気候や地面からの湿気の影響、注意点、薪としては、どこにどう置くべきか……

 こんなことって、珍しいのですが、それも本当に豊かな自然に囲まれて、圧倒されるような森の木々の存在感と、美しく響く野鳥の声(たぶんクロツグミとか、そういう複雑で美しいさえずり)、吹き抜ける風にも混ざる森の湿気……おのずと相談の順序だってそうなるのかもしれません。

 そもそも、ご自宅として、そういう場所を選んだMさんご夫妻ですから、飼われている猫たちが山でいかに暮らしているかというエピソードだとか、周囲の皆さんがどんなふうに暮らしているかも交えながら、この地で、皆が末永く幸せに暮らせる「技術」、「知識」といったことが、相談のかなりの部分を占めたのです。

 もちろん、薪ストーブをどこに置くか?煙突をどう設置するか?という「いつもの」話題もありましたけど、それ以外の話題のほうがはるかに多くて、薪ストーブの専門家としても、最も重点を置いて説明した話題が

 

 「チェーンソーって、私にも扱えますか?使うなら、どんなチェーンソーが良いですか」

 

という質問への答えとか

 

 「手に入る木の種類っていろいろありますけど、なんでも使えるのですね??それって素晴らしいです。でも、薪にするなら、どんなふうに置いておけばいいか、木の種類に応じて、いろいろ考えないといけないのですね……」

 

 などという部分

 

 Mさんの頭の中には、この地で手に入る「命」を、いかに有効に暮らしに生かしながら、この地で暮らす「命」の幸せにつなげていくか、という課題、ほとんどそれしかないように感じられました。

 

 すなわち、もちろんMさんご夫妻だけでなく、お子さん、お父さん、そして犬や、猫たち……皆がいかに幸せに実際に一緒に暮らしていけるか、が、Mさんの関心の主題であることがひしひしと伝わってきました。薪ストーブは、あくまでも、その中の選択肢の一つに過ぎないことが、とてもはっきりしていたのです。

 また、さらに面白かったのが、その薪ストーブを導入して、暮らしを上手に成立させるための「薪ストーブに関して大切な部分」についての説明ですが、結果的に、もっぱら女性であるMさんだけが聞くという状態になっていて、その間、Mさんのご主人が何をなさっていたかと言いますと

 

 小さなお子さんの世話(遊び相手)や、食事の用意

 

 お昼に、Mさんに説明している間に、ご主人が作られた、シンプルだけど、とても美味しいご飯を頂いたのですが、驚いたことに、もともとは料理なんてできなかったそうで……いやいや、これ、むちゃくちゃうまいですよ、みたいな。

 

 「僕は、彼女がこうしようと決めたことに、ただ、ついていっているだけです。」

 

  などと、ひょうひょうとおっしゃるMさんのご主人に、私は強い興味を抱いて、いろいろ根掘り葉掘り聞いたのですが……私は、このMさんのご主人こそが、実は、本件薪ストーブ営業(笑)における「キーパーソン」だということは、お会いした瞬間から、なんとなく感じていました。

 

 「私が、この人の「お眼鏡」に叶わないことには、薪ストーブ導入の話は「ない」な……」

 

 私がご夫妻について感じた印象を、語弊を恐れずに素直に言えば、創造力にあふれ、本質に切り込むことについては超一流、でもそれ以外の社会的雑事については少しおぼつかないかもしれない(失礼!(笑))、ほとんどアーティストのごとく天真爛漫なMさんの身の回りを、眼光鋭く見張るというか、社会的雑事に絡んで降りかかる問題からMさんを守っているのがご主人、という感じ。

 Mさんと共にパン屋さんを営む以前は、アパレル・ファッションに関連する業界で、会社員として勤めてこられたそうです、ご主人。料理とパン屋一筋に生きてきたMさんが、普通に考えたら全く接点のないこの人を、どうして自らのパートナーとして選ばれたのかまでは、伺う時間がありませんでしたが……

 

 華やかな制作と販売の世界が、その裏において、人や、組織が、どんな原理で、どんな本音で、どんなふうに動くことによって成り立っているか

 

 ご多分に漏れず、ご自身も中国の製造現場などで苦労された経験のあるMさんのご主人は、おそらく誰よりも「残念な世界の現実」をよく知っている。その人が、夢を追うMさんを、それこそ全面的にサポートしているわけです。

 

 「僕は、彼女と違って、何もできませんから(笑)」

 

 いえいえいえいえ!相当、色々できただろうことくらい、少し話をすればわかります。そういう業界に居たこともあるのでしょう、おしゃれというかセンスも良いし、何よりも、人間としての相手のレベル、危険性を推し量る力量は「敏腕マネージャー」と呼ぶに相応しいです。いや~~私も、たぶんですが、ご主人のお眼鏡にかなったようで、ホッとしました(笑)

 要するに、Mさんのご主人は、ご自身が自ら判断し、選択する力量も、センスも、プライドも、かなりあるけれど、そんな人が、ひたすら奥さんであるMさんのサポートに徹している。現に薪ストーブに関する私の説明も、Mさんからのまた聞きで充分という感じで、ご自身では、ほとんど直接聞くこともなく、Mさんの選択を全面的に信頼し、委ねているご様子でした(子供さんの相手をしている様子が、本当に微笑ましかったです)。

 Mさんご夫妻の営んでいらっしゃるパン屋さんが、もともとはMさん一人だけの路上販売から始められたものであることだけは、駅に迎えに来ていただいたご主人から最初にお聞きしましたが、行列のできる銘店として、熱心なファンを多く抱える、かなり有名なパン屋さんであることなんて、盆暗な私は、当日話をしていても、最後まで、わからなかったのですが……

 そのことをパンを実際に頂いて、あまりの美味しさにびっくりして、ネットで検索して「すごい店だったんだ!」と知る前から、私は、Mさんという人については、本当に感心してしまっていたのです。

 

 「いったい、この人は、他にもいくらでもあったはずの人生における選択肢から、いったい何をもって、こんな選択を積み重ねてきたんだろう??」

 

 料理の世界を志して、パン屋さんを選んだというだけでなく、たとえば、どこに居を構えるか、どこでパンを作るかだって「選択」ですし、そこでどんな暖房方式を採用するかも「選択」。そもそも、どんな人を人生のパートナーに選ぶかも「選択」です。

 そこで、居を構え、パンを作る場所として、苦労して手に入れ、商売上有利だったはずの街のお店をいったん閉店してまで、この本当に自然あふれる六甲山の山の上を選び(森林インストラクターである専門家の視点からも、本当にすごい、何度でも通いたい素晴らしい場所です)、そこで薪ストーブを使った暖房を採用したいと考え、そもそもこんな人を人生のパートナーに選んでいる……私からしたら、その選択、お見事!!としか、もはや言いようがなかったのです。

 その選択の根拠が、冒頭写真のイラストにあるのだと思います。このセンスの良いイラストは、Mさんが、山の上に居を構えるとともにパンの製造場所をそこに移すために、せっかく軌道に乗ったお店をいったん閉店してから(ネットに今も残る記事からして、かなり残念がられたようです)、パンの製造販売の再開を知らせるために作成、配布した案内に描かれたものです。

 今は小さいお子さんを育てる母親としての役割も本当にしっかり、一生懸命こなしながらなので、実現の目途は立たないかもしれませんが、イラストには、Mさんがこれから先におそらく目指しているもの、すなわち、自然の中で暮らしているあらゆる生命が、そこを訪れる人が、皆、幸せに過ごしているという「姿」が、明確に描かれています。

 そしてMさんの現在の選択は、準備は、私が拝見した限りですが、確かに、このイラストに沿っているように感じられました。

 

 「彼女のセンスは、僕も、いいなって思いますから……」

 

  Mさんのご主人がMさんにひたすらについていく理由を、私が尋ねたとき、ご主人は、そんなふうにお答えになりました。たしかに、Mさんの選択の背景には、ほとんどアーティストとも呼んでも差し支えない、独自の、並外れた「センス」が存在することは、私も間違いないと思います。

 でも、私は、Mさんの選択は、街のパン屋さんとして「命」と日々ひたすら向き合って過ごす中で、あるいはそれ以前から、自らの暮らしでも、自らが精魂込めて焼いたパンを求めにやって来てくれたお客さんにも、植物や動物、風や雨や光といった自然と共にある幸せや喜びを感じられることを願い、そこに向けて準備を積み重ね、ないし、全てのものを、そこにつなげようとしてきたからではないか?……

 その願いこそ、パン屋さんに「これだ!」と感じたMさんの「内なる自分」が求めてきた「本当に欲しかったもの」ではないかと思ったのです。

 そんなMさんは、自然の中で暮らすことの実際の難しさもよくわかってきたこのごろ、偶然、とある薪ストーブ屋を目にとめて「薪ストーブは無理だと思っていたけど、これならいけるのでは?」「薪ストーブを入れるなら、この人にお願いしたい」たったそれだけの、おそらく直感だけを根拠に、実際に相談に呼びました。

 その薪ストーブ屋は、かつて工学分野の研究者になると本人も周囲も期待して疑わなかったけど、自転車で全国を放浪して回るうちに、自然と共にある人々の暮らしに関心を持つようになって、研究者として「環境」に転向、その後さらに挫折と紆余曲折を経ながら、人の暮らしが自然と共にある、そんな社会の実現に少しでも寄与したいとひたすら願ってきて、結果的に薪ストーブを自らの天職と確信するに至ったという、一風変わった経歴の人間でした。ええ、なかなかいないと思います、実際(笑)

 そんなふうに、何を選ぶか?という選択は、「本物」として育っていくほどに、より確かな、迷いのないものになっていきます。選択の場面において、迷いのない状態を支えるものの正体を、一言でいえば、おそらく

 

 己を知ること

 

 実際に選択(行動)することと、己を知ることはセットです。「こみちのパン屋さん かて」のオーナーシェフMさんは、自分が本当に欲しいもの、大切にしたいものを、これまで試行錯誤と選択を積み重ねていく中で、ひたすら真摯に追い求めてきたからこそ、今、ご自身のことを、良くわかっているのではないかと思います。できることはできる、できないことはできない、ということも含めて。

 Mさんは、できないことはできない、と、おそらく割り切って、決して無理をして、できるようにならなきゃ、とはしなかった。そのぶん、ご主人のような人を実際問題、人生におけるかけがえのないパートナーとして、相当頼りにされているのではないでしょうか?まったく聞いてないのでわかりませんが(笑)

 それはともかく、このMさんのご主人も、びっくりするくらいに「己をよく知る人」だとお見受けしました。男って、私も含めて普通は、いろいろプライドとか、変なものが邪魔をする生き物ですので、「自分は何もできませんから」とひょうひょうと言い切るなんて、これまた、なかなかできることではありません。

 そんな「己を知る」お二人が、実際に選択を積み重ねてきて、今、一緒に営む「こみちのパン屋さん かて」。そのパンが美味しくない、本物ではない……というのは、逆に考えにくいことではないでしょうか。改めて言いますが「これは通う価値アリ」です。衝撃の美味しさです。太鼓判です。

 

 今後、「こみちのパン屋さん かて」のオーナーシェフMさんが、どこまで自らの夢を追い求め、また実現させていくのか、将来のことなので、私にもわかりません。けれども、いつかきっと、イラストに描かれた姿を実現させていくのではないかと私は思います。なぜなら……

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  Mさんの焼くパンは、実際に、こんなにも、人を幸せにしてくれますから。

 ちょっと焦げ過ぎたかもしれませんが(笑)焼いてみたら、さらに、美味しさが増します。香ばしいパリパリの薄皮に、しっとりもっちり、滋味あふれる生地……まさに至福の時間、本当に、ごちそうさまでした♪

 

 以上、薪ストーブしか特に秀でたもののない「食通(笑)」が贈る、異色の「パン屋さんレポート」、いかがでしたでしょうか?ここに書いたことは、薪ストーブ屋としての、しかも相当独特なフィルターを介したものであり、本当に真実かどうかは、正直わかりません。そこはやっぱり、実際に食べてみて、お感じになられたことだけが「答え」だと思います。

 でも私はやっぱり、「本当に欲しいもの」「本当に大切なもの」を真摯に追い求める人生は、楽しくて、衝撃と発見に満ちたものになると思っています。「こみちのパン屋さん かて」さんのパンだけでなく、願わくば私の提供する「薪ストーブのある暮らし」も、そんな楽しい人生の一助となるものでありますように。

 

 そういうわけで今回も、大変な長文に最後までお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。薪ストーブはオフシーズンですが、余裕があれば、次回は、この猛暑の中だからこそ、薪の準備で発見(?)したことを、「モキMD80Ⅱ+弊社iGブースター」ユーザーさんを想定して書きたいと思っているのですが、気力&体力が……歳でしょうかねぇ?(笑)

 とにかく、お身体にはお気を付けて。もうすぐお盆休みですが、ご家族や大切な方と、楽しい時間をお過ごしになられますように。

 それでは、また。お元気で。