超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルに代わる新モデル「MD70Kiss」先行予約受付開始のご案内

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 いよいよ寒さが本格化してまいりました。薪ストーブをすでにお持ちの方は本格稼働、薪ストーブの導入をご検討中の方は、検討にも熱がこもり始めたのではないかと存じます。

 さて、弊社はこれまで一貫して、メーカーのキャッチフレーズである「無煙」、つまり煙が少ないことのみならず、「火がつけやすい」「燃料を選ばずに何でも燃やせる」「燃費がいい」「メンテナンスのコストがかからない」「きわめて高い耐久性」といった非常に優れた特性を備える『モキ製作所の薪ストーブ』だけを扱ってまいりました。

 ちなみに何度も言いますが、他メーカーのものも扱いたいのですが、なにしろよくある普通の薪ストーブと性能を比べたら、「2割、3割」ではなく「2倍、3倍」という性能差がありますので、いかんともしがたく、モキ製作所オンリーです。

 ただ、そのモキ製作所の薪ストーブも、強火力で燃やしているうちには具合良いのですが、そんなに火力は要らない、むしろ薪を節約したいといった理由から、穏やかにゆったり燃やそうとすると、ガラスが曇って炎が見えなくなる、小火力の炎を継続的に保つには相当な「焚き火」の腕前を要する、といった弱点がありました

aiken-makiss.hatenablog.com

 このうち、ガラスの曇りの問題に関しましては、生産終了となったMD80Ⅱの後継機種であるMD80Ⅲにおいては相当程度改善されておりますので、小火力の炎を継続的に保つようなニーズがない場合(例えば、室内が非常に冷え込む一方、スギやヒノキの原木は豊潤に手に入る、といった状況の場合)は、弊社としてもMD80Ⅲをお勧めいたします。

 しかし、昨今の都市部への人口集約(薪が手に入りにくい)並びに住宅の断熱性能の強化という時代背景のもと、小火力の炎を継続的に保つニーズは、今後も増大すると考えられ、そのようなニーズに対してはMD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルは圧倒的な強みを有しておりました。

 一言で言えば「熾火の蓄積が乏しい状態でも、ごく小火力の炎を保てる」という強みです。しかもその状態で「美しい炎を鑑賞し続ける」ことができます


燠の蓄積も乏しいのに、小さく小さく炎を上げる薪ストーブ

 このたび、ベースモデルであるMD80Ⅱが提供もとのモキ製作所において生産終了したことに伴い、後継機種であるMD80Ⅲでも同様の「iGブースターモデル」を提供できないか、検討もいたしましたが、最大の現実問題として「ご提供価格」の理由から早々に断念しております。

 すなわちMD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルは、税抜き本体価格として、ベースモデル24万8千円にブースター5万円を加えた29万8千円でご提供しておりましたが、原理とベースモデルMD80Ⅲの本体形状との兼ね合いから、ご提供価格がMD80Ⅱベースよりもさらに10万円以上アップした40万円以上になることは確実で、しかもブースターの性能としては、ある程度低下する懸念もありました。

 40万円以上でも作って欲しい、という声もユーザーさんから頂きましたが、性能は変わらない(又は低下傾向)なのにお値段は大幅アップという、そんな「新商品」は弊社としての事業ポリシーに反し、また40万円超という価格そのものも、弊社としての事業ポリシーに合っておりませんでした。

 具体的には、事業として薪ストーブを提供している弊社のポリシーは、趣味の薪ストーブのご提供ではなく、あくまでも「現実的な暮らしの支援」です。あくまでも生活のための実用品である以上、適正な価格範囲というものがあると考えます。↓このような薪ストーブも、もちろん、とても楽しいのですけどね……

j-town.net

 以上のような理由から、MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルに代わる新商品を、ゼロベースから鋭意検討して参りましたが、このたび、自信を持ってご提供できる新商品が完成いたしました。

お客様宅に設置された「MD70Kiss」(オプションの専用台付き)

新旧の本体を並べた写真がこちら(お勧めの専用台をつけた状態です)。

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 名称は「MD70kiss」、語呂が良いので開発コードや略称は「70キス」と読んでいますが、正式には「MD70ケー・アイ・スクエア・スペシャル」というもので、やはり、どうしても圧倒的に優れた製品であるモキ製作所の「MD70K」をベースに、MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルで得られたノウハウを全て投入して独自に開発したものです。その詳細は後日「本体Webサイト」にて公表いたします。

【2020年9月17日追記;お待たせしました。ようやく公表いたしました】

www.aikenmakiss.com

【2020年6月22日追記;MD70Kissのプロモーション動画を公開しました。特に「ノーマル」のMD70Kと比べて、どこがどう違うのかを解説しておりますので、よろしければご覧下さいませ】

youtu.be

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毎日の暮らしの中で、朝の点火を待っているMD70Kiss

 MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルとの違いを、自動車に例えた比喩で簡単に言いますと

  • MD80Ⅱブースターモデルは穏やかな乗り心地を愉しむセダン
  • MD70kissは性能や走りを愉しむ軽スポーツカーだけど軽トラック的機能も備える

 このような違いは、そもそものベースモデルの違いに起因しています。重量70キロで家庭のリビング向けだったMD80Ⅱと、重量50キロでアウトドア&災害対応向けのMD70Kでは、やはり「性能」と申しますか「性格」として相当異なってきます。

 具体的な違いを説明しますと、MD70kissは立ち上がりのスピードや「より少ない薪で暖まる」という基本性能においてMD80Ⅱブースターモデルさえも圧倒します(感覚2割程度)。最高出力ではMD80Ⅱが勝りますが、小回りや俊敏さではMD70Kが優れる、これはベースモデルの違いを考えれば当然の帰結でもあります。

 さらに弊社として改造時設計に工夫を凝らしているので、性格の異なる運用として「ノーマル」と「ブースター」の切り替えに「装置の取り外し」を要したMD80Ⅱブースターモデルに対して、MD70Kissでは「連続的」です。「ノーマル的性格」から「ブースター的性格」まで、いつでも、即座かつ連続的に可変できます。

 とりわけモキ製作所のノーマルの薪ストーブが持つ「圧倒的な火の点けやすさ」や「生木でも燃やせる」運用幅を、ほとんどそのまま活用できるのはMD70Kissならではの利点です。

 あと「軽トラック的機能」と申しましたが、それはこういうことです。

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 これもモキ製作所の薪ストーブの優れた点なのですが「かまどモデル」、つまり天板を介することなく炎を直接鍋などに当てることが可能で、強火力をダイレクトに活用して大量のお湯を一気に沸かすなど、自動車でいう「軽トラック的な運用」を可能にしております。

 ちなみに、この「かまど加工」は、旧MD80Ⅱでも、税別2万円の追加で可能でしたが(つまりブースターモデルとしての本体税別ご提供価格としては31万8千円となる計算でした)、私は推奨しておりませんでした。理由は次の2点でした。

  1. 「かまど」を載せるために蓋を外すとき、煙が、わずかだけど、どうしても室内に漏れる
  2. 蓋の存在によって天板に段差を生じてしまい、その結果、天板調理活用のための有効面積が、事実上かなり減ってしまう

 このうち、理由1.についてはMD70kissでも同じなので、やられる場合は「覚悟」をして頂きたいのですが、理由2.については、本体形状の違いから相当程度軽減され、MD70kissでは許容範囲と判断しております。こういうことです。

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 かまどの蓋による「段差」、見えますでしょうか?MD80Ⅱでは、この段差の外が狭すぎて何も置けませんでしたが、MD70Kは置けます。そこで重要なのは手前側の鍋の「はみ出し」はMD80Ⅱの場合、薪ストーブの扉の開け閉めと干渉して危険でしたが、MD70Kでは安全に開け閉めできます。

【2020年2月15日追記;あと、これは実際に暮らし始めて痛感したのですが、「かまどモデル」、気が向いたらいつでもバーベキューみたいに遊べて無茶苦茶楽しいです。というか料理もすっごいラク(笑)多少、匂いや煙は部屋にもれますが、いや、普通の「焼肉」よりは、たぶん全然軽微だし、このラクさには代えられません】

 

 

 そして、何よりも重要な「小火力での炎の継続的な安定性」や「炎の美しさと、それを鑑賞し続ける価値」については、MD70KissもMD80Ⅱブースターモデル譲りの価値をちゃんと備えています(正直、ここばかりは「本家」であるMD80Ⅱブースターモデルの方が勝ります【2020年7月2日追記;改めてシーズン振り返りますと、このあたりの価値もMD70Kissの方が上回ります。ただ万人に優しいMD80Ⅱブースターモデルと違って、灰による蓄熱を積極的に活用するなど、扱いに馴染んでいく中でテクニックを習得していく感じです。】)!!

【2020年2月15日追記;MD70Kissは運用の幅がすごく広いため、毎日付き合っていくうちに、炎の様子についても新たな発見が多いです。MD70Kissと暮らして馴染んできた今では、MD80Ⅱブースターモデルと暮らしていた頃よりも、炎に見とれることがずっと多くなりました。例えばこちらの動画をご覧ください。】


アウトドアを系譜とする徹底した実用性を備えているのに、この炎の美しさときたら……

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モキ製作所製の薪ストーブ「MD70K」改、MD70Kissのユラユラっぽい炎の例

もう一つ、何故か画像リンクで取得できませんが、↓こちらの動画もどうぞ♪

モキ製作所製薪ストーブMD70K改、「MD70Kiss」による炎の例

 そのように、MD80Ⅱブースターモデルに比べても、さまざまな「より優れた点」を備えた「MD70Kiss」ですが、唯一の問題は、制作に時間とコストがかかる点です。本体Webサイトの記事にて詳しく紹介しますが、専門家として、こちらの鉄工所さん

sus-terra.com

と、こちらのガラス屋さん

www.labdepot.net

 という、それぞれの分野で「人並外れた」経験と実績を有するお二方の専門家のノウハウと技術を結集、全面的な協力を仰いで(要するにお願し倒して)製品化にこぎつけたのですが、お二方とも超忙しくて、お値段もギリギリまで抑えて頂いているので、納期的に急かすことができません。ご提供できる数も、相当限られてくると思われます(弊社として事業継続できるギリギリの数かと)。

 そこで、ユーザーさんの便宜を図りたく、これから製造していく「MD70kiss」の先行予約受付だけ、開始いたします!!(090-5601-3074ないしoffice-ohya@aikenmakiss.comまでご連絡を)。なお実機については、弊社、愛知県犬山市にて稼働しておりますので、よろしければご見学にお越しくださいませ。

 なお、肝心の「MD70kiss」のご提供価格でありますが、税込み本体価格として31万7千9百円【先行予約特別価格での受付は2020年5月をもって終了しましたm(__)m今は本来の価格で提供中です】32万7千8百円となります。実はMD80Ⅱブースターモデル(32万7千8百円)と同じ算出で価格設定をしようとすると、MD80Ⅱブースターモデルよりも高額になるのですが、そこは私が具体的に一台一台の制作工程において相当汗をかく人件費交通費的部分をサービスとする(製品価格に転嫁しない)ことで「意地でも」MD80Ⅱブースターモデルよりも安価【先行予約特別価格は2020年5月受付分をもって終了しましたm(__)m】と同額に設定しました。

【追記;2021年6月1日以降受注分につきましては、メーカーであるモキ製作所のベースモデルMD70Kの値上げに伴い、MD70Kissも税込み34万1千円に値上げとなりますm(__)m】

aiken-makiss.hatenablog.com

 もしMD70Kissが売れ始めたら、値上げして外部委託しないと自分の身が持たない(事業が回らない)かもしれませんので、「今ならおトク!!」だと思います(笑)

 あと煙突径がMD80Ⅱの150ミリに対して、MD70Kは120ミリですので、その分でも導入コストを抑えることができることになります!!【2020年7月2日追記;特にご希望なければ、150ミリでシステムを構築しています。数万も変わらないし、150ミリで組んだ方がメリットが多いので。】

 ……というわけで

 

 新製品を出すなら、旧製品よりも良いモノを、よりお求めやすい価格【先行予約特別価格は2020年5月受付分をもって終了しましたm(__)m】お値段は据え置きで

 

 という「商売の基本」を地で行く弊社、今後とも、ご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!!m(__)m m(__)m