超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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あふれる焼き汁を閉じ込める料理は基本を押さえるだけでオッケー♪

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 まだお休みの方もいるかと思いますが、今年のお仕事「始動」ということで、ここは、華々しく調理するお話を。元旦に、ちょうど、こんな記事を書きました。2017年の表紙を飾ったこの写真、最高の天然ブリの素焼きの表面が美味しそうに焼けているところ。実際、とっても美味しかったです♪

aiken-makiss.hatenablog.com

 この記事の中でもちょっと書きましたが、料理には基本があります(えらそうに(笑))。私は、料理については、レシピそのものよりも、基本となるポイントや、それを実現するノウハウについて知ることが大切だと思っていまして、せっかく当ブログを読んで頂くのであれば、そのあたりを薪ストーブに絡めて徹底的に書きたいなと思っています。

 で、冒頭写真ですが、ブリの照り焼きがメインとなっているある日の夕食。メインの料理が飛び切り美味しいと、やっぱり幸せじゃないですか!メインと言えば、やはり肉か、魚!!じゃあ、肉や魚を美味しくいただく基本といえば??

 ……肉好きの人ならハンバーグなんかも、わかりやすいでしょう。肉や魚を美味しく調理する基本は「いかに、焼き汁を中に閉じ込めておくか」に尽きるのです!!閉じ込めておくことで、ナイフを入れるなり、箸を入れたところで、熱々でジューシーな焼き汁が染み出てくれば、食べる前からもう幸せです(笑)

 その幸せを実現するのに重要なノウハウは、昔からこれしかありません。「一番最初に、焼き物となる食材の表面を、高温を利用して焼きつけてしまうこと」。なぜ鋳鉄や分厚い鉄板、あるいは分厚いアルミのフライパンが良いのか、なぜフライパンをしっかり予熱するのか、その理由がここにあります。

 高い熱容量を生かして「高熱の貯金」をしっかり作っておくわけですね?それで、一気に焦げ目ができるほど、最初に、表面をしっかりと焼き付けてしまう。そしたら、表面のたんぱく質組織を締まって、中の焼き汁が出ていってしまわないように、食材の内部に閉じ込めてしまうことができるのです。

 このノウハウは、どこまでもやわらかく、どこまでもまろやかな煮込み料理になるように、銅のお鍋を使うといいですよ♪といったノウハウとは……もう180度くらい、真逆になります。煮込み料理では、最初に表面を締めてしまっては、決して美味しいものにならないので、どこまでも優しい火当たりが求められるわけです。

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 モキ製作所の薪ストーブの天板は、均一でやわらかな火当たりを容易に実現できるために、煮込み料理に大変な威力を発揮しましたが、寒~い晩、夕食の団らんのために、ガンガンに燃えている場面では、今度は「理想的な焼き物料理」のために「うってつけの性能」を発揮するんです!!

 ポイントは、これまた高熱を大量に蓄えている薪ストーブの高温の天板を利用して、しっかり予熱したフライパンに、ジュ~~~!!っと、盛大に音を立てさせて焼き物を載せるだけ。我が家では、側面からの熱回りも良い超厚手のアルミ製の調理器具を使っていますので、あとはフタをして、時々ひっくり返してやるだけで出来上がり~~♪ 超簡単です。

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 ……ステーキとかをちゃんと焼くなら、本当は、表面をしっかり焼き付けたあとは、中に火が通り過ぎないように、フライパンをいったん冷やしたり、弱火に切り替えたりしなければならないんですけどね……まあ、ブリの照り焼き程度なら、ごめんなさい、ホントいい加減なもので成り行きでも美味しくできます。分厚いステーキの焼き方は、またご紹介します。

 ともあれ、この日のメインのブリ照り程度なら、しっかり焼き付けてから、フタをして中に軽く火を通すだけで、実際の出来上がりも、本当に美味しい。大満足。

 ……え??「レシピそのものよりも、基本となるポイントや、それを実現するノウハウについて知ることが大切」って、えらそうに言って、その程度かって??大丈夫!!要するに、基本さえちょっと知っておけば、あとは基本的に「薪ストーブにお任せ~~♪」で、たいがい美味しくできてしまうのですよ。不思議なことに(笑)

 たぶん、温度、熱容量あたりが、モキ製作所の薪ストーブの天板は「ちょうどいい」のでしょうね、熱源として♪

 いかがでしょう??熾火の量とタイミングを慎重に見極めて、五感を駆使して……とか、とかく職人っぽくてテクニカルな「炉内料理」の世界とは全く違って、しっかり加熱するだけがポイント、それで「ジュ~~~!!」っって音と煙が華やかに演出されるお気楽な「天板料理」。美味しいものを、超簡単に。厳冬期の我が家の主力の調理法です。

 さて、そのようなわけで、それほどガンガンに焚く必要もなかった、「これまで」は、もっぱら「炉内料理」、つまり熾火の活用に解説の重点を置いていましたが、いよいよ厳冬期に突入する「これから」にあたって、「天板料理」の扉を華々しく開けてみました(笑)

 それでは、これから、天板料理をどんどんご紹介!!~~………と言いたいところなんですが、今、すでに書いちゃったように……かなり、単純でお気楽なんですよ、天板料理って、実は……ブログにするだけのネタってあるかしら?(笑)

 ……あと、このお正月って、暖冬だったじゃないですか??だから、正直、天板料理をする機会って、おでんとか、お雑煮を除けば、あまりなかったのですよ。だから、またしばらく、炉内料理に話題を戻しちゃうかも。

 ともあれ、毎日更新で薪ストーブのある暮らしの魅力を目一杯ご紹介する当ブログですが、楽しんで頂けますように全力を尽くしますので、本年も乞うご期待~♪