今朝は寒かったですね~~!!寒い時ほど、その価値がよくわかる薪ストーブ。今回は今朝の我が家でのエピソードを。単なるエピソードだけでなく、実用的な知恵も満載ですので、ぜひお付き合い下さい(笑)
さて我が家、これは毎朝なのですが、私が一番先に起きてリビングの電気をつけて、薪ストーブのガラスの曇りをきれいに磨いて、火を点けます。断熱もスッカスカの我が家のリビングはとても寒いので、早く暖まってくれないと困ります。だから、最初は製材所さんから買って来た、スギの端材を使います。
軽くてペラペラですぐ燃えて、油分やリグニンのような、ハイカロリーな成分が多いために高温になるので、立ち上げ時には特に都合が良いです♪
でも……これ、いずれは、ちゃんとまとめた方が良いかなとも思うのですが、針葉樹、とりわけヒノキならまだしも、スギ「だけ」だと、運用は可能なのですが実際問題「使いにくい」です。きれいに燃えるようにするためには、どうしても空気を多めにする必要があり、高温で火力が上がった状態になるので、たちまち燃え尽きてしまいますから……忙しい朝に、気が付いたら燠火も消えかかってるとか、ちょっと困っちゃいます。
そこで、私は薪ストーブの温度が上がったら、ちょっと太めの広葉樹薪一本、これを「種火」にしておいて、「たちまち燃え尽きる」スギの端材を適宜足して、火力調整をやりながら、朝の支度を進めます。
全員分のコーヒーやお茶を淹れて、さらにポットに補充するためのお湯を必要量計算しながら沸かして……
ちなみに我が家では、不快な乾燥を全く感じない一方で、結露はとにかく嫌だし(見えない壁内結露とか、あり得るスッカスカ住宅なので)、薪の熱エネルギーが「水分子の分子間力」の切断に使われるのは「単なる無駄」だと思っているので、特に私がハンドリングしていれば薪ストーブの上にお湯が乗っている時間は最小限になっています。置きっぱなしにはしません。お湯を沸かすのも「計算ずく」なのです。
そうして私がスギの端材を必要量で放り込みながら、自分自身に課している朝のミッションを一通り終えた頃には、薪ストーブは、広葉樹が穏やかに燃えて、スギは熾火になっている状態になっています。今朝は寒かったので、部屋の中は、まだちょっと肌寒いです。
「そろそろ、起きてくるかな?もうちょっと部屋を暖めておいてやるか……」
そう思って、薪ストーブの出力を上げるためにスギの端材を放り込んで、炎が再び盛大に上がり始めた頃に、ちょうど妻が起きて来ました。
「おはよう……今日は寒いね~~」
まだちょっと寝ぼけ眼で、薪ストーブの前でじっと暖まっています。ネコと一緒に。冬眠から目覚めて身体が暖まるのを待っているような感じ?(笑)
そんな妻を尻目に、コーヒーの道具などを洗い終えた私は、薪ストーブの上で沸かしておいた最後のお湯をポットに移しました。これで、薪ストーブの広大な天板が空きました。朝食は妻が作るので、天板の温度が上がっていれば「コンロ」としてとても便利です。
そこで毎朝の犬の散歩に出る前に、また燠火がちになっていた薪ストーブに、再びスギの端材をくべようとしたら……妻が言うのです。
「あ、今日は、あんまり温度上げないで。」
部屋は暖まったけど、まだ「暑い」というわけでは決してありません。いつもなら、上げておくところ。
「そうなの?わかったー。じゃ、サクラくべとくね?」
手に取ったスギを戻して、広葉樹の薪の中で、適当に燃えやすそうなサクラを見繕ってくべておきました。これで、温度はそれほど上がらないけど、穏やかに燃え続けてくれるという計算です。
寒いな、と思っていたら、外は雪が降っていて、とてもビックリしました(笑)
愛犬の散歩に出たらびっくり。きれいな雪化粧です! pic.twitter.com/LzYx3Bo8mR
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2017年3月7日
今日は、珍しくスムーズにコトが進んでいて、散歩から家に戻っても比較的時間がありました。そこで家に戻った私を待っていたのが、冒頭写真の簡単ケーキ!!とても上手に、ふっくら、良い色に焼き上がっています。
「穏やかに燃えるようにしておいてくれたからね~~(笑)」
……甘いもの大好きな私です(笑)休日ならともかく、平日の朝に、こんな美味しいケーキが食べられるとは思ってもなかった。思いもよらぬ「プレゼント」。いつもは帰ってから「グビッ」と飲むためにコーヒーを残しておくのですが、それも今日は全部飲んでしまって(笑)フワフワ焼き立てのケーキを、とても幸せに頂きました♪
いつもは、はっきり言って「戦争状態」の我が家の毎朝。起きてから家を飛び出すまで、目も吊り上げてキリキリキリキリと超仕事モードの私です(笑)でも、だからこそ、たまには、こんな幸せが、すごくうれしい。
実用性能の高い超便利な薪ストーブのある暮らし、決して「忙しい」「戦争状態」に対応するばかりだけでもありません、というわけで……今日の記事はおしまいです。
次回も、前回の予告通り、薪からちょっと離れて調理の話を。先に予告しちゃうと、従前業務も終わって心に少し余裕もできたので「ピザ、再び」です。
乞うご期待~~♪