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超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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薪ストーブの特性を最大限活かすべく考え抜いた究極の調理器具(笑)とは??

調理器具 贅沢メニュー 肉料理 使い勝手&魅力

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 【「最終回」なのに、自らの未熟を素直に冒頭に表明して追記のおことわり】炉内でしたら、鍋と食材との関係で容量に余裕があることが条件ですが、鋳鉄系の鍋を使って、食材を鍋の中で中空に置いて鍋底に直接接触させずに、なおかつ、冒頭写真のように上に炭を置いてやれば、炉内の熱が遠赤外線に変換されて食材に全方位から当たって理想的に焼き上がります。こちらの動画、お見事です。汁は焦げてしまうので鶏オンリーしか焼けませんが、ご紹介。

youtu.be

 「この手」を思いついていなかったという前提のもとで、以下の記事をお読み下さい。関連記事は追記訂正済みです。もっとも「この手」は、やはり火が強すぎるので、牛やわらかステーキには使おうとは思いませんが(笑)【追記終わり】

 

 「料理の味は調理器具次第」と信じて疑わない当ブログ、冒頭写真、「なんじゃこりゃ?」と思うかもしれませんが、やってしまいました。自主開発というか改造(笑)「炉内肉焼き専用オーブン鍋」!!

 前回まで、一夜のパーティーメニューを「暖房運用メインの薪ストーブ」で次々と繰り出すことになって、それぞれの品を、どうやって「最高のもの」として食卓に供してきたか、理屈を延々と話して参りました。おつかれと思いますが、いよいよ最終回です。

 メインディッシュの「牛やわらかステーキ」、これは、まず肉汁を閉じ込めるために、「遠火の強火」で表面をさっと焼き付けました。これだけでは、中は「冷たいままの生肉」、いくらレアが良い言ってもそれでは全然ダメです。血が滴るように仕上げたとしても、ちゃんと暖かくないといけません。

 そのために、表面を焦げ焦げにすることなく、お肉の中まで、じっくり、やわらかく、ジューシーさを保って火を通す必要があるのですが……それについて、当ブログにおいて、これまでで最も力を入れて訴えてきたのは

 

お肉には、耐熱セラミック鍋を使った炉内調理が良いです

   程よい焼き目でふっくらジューシーな、美味しいお肉が食べたい - 超簡単薪ストーブ調理

 

薪ストーブ熾火&耐熱セラミック鍋の炉内調理なら、どう転んでも、絶対に美味しい形に焼き上がる 

   わかりやすく贅沢なメニューを薪ストーブでワクワク感満載にしようよ② - 超簡単薪ストーブ調理

 

 ……ということで、強い熱をやわらかな熱として内部に伝える(熱伝導率が非常に低く、吸収した熱を遠赤外線に変換して放出する)というセラミックの特性と、全体が均一に加熱される(熱伝導率が低い調理器具でも熱が均一に回る)という炉内調理の特性を、両者ミックスさせた最強コンビが「ベスト」であろうという話だったのですが……

 そこに、さらに、ピザに挑戦した際の、この知見を加えまして

 

薪ストーブの炉内は、下からの火力と、上からの火力を比べると、下からの火力が「あまりにも」強い 

   薪ストーブで美味しいピザを焼こう①「とっても奥が深い世界」 - 超簡単薪ストーブ調理

 

 下からの強い熱をセラミックの熱伝導率の低さを活かして和らげる一方で、上には強い燠火を直接置いて、上からも直接火を回してやろうと。その「究極への挑戦」(笑)が冒頭写真!!

 実際の手順としては、あらかじめ燠火で炙って表面だけを焼いた肉を、予熱なしで冷えた状態の耐熱セラミックの鍋に入れます。燠火からの強い熱が伝わるまでの時間差を利用するためです。肉の表面は焼いてあるので冷えた状態の鍋でも焦げ付きません。そして蓋として分厚いアルミ鍋(コーティングなしの「オーブン鍋」の蓋)を被せて、炉内にセットした五徳の上に置きます。

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 それから、上面からは速やかに加熱が進むように、冒頭写真のように、元気な燠火を炉内で鍋の上面に移し替えて、あとは扉を閉めて、静かに待つだけ。燠火ですから、炎はもう上がっていません。

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 ……で、待つこと4分(これは、これまでの経験からの勘です)、ジュージュー音が聴こえて、いい匂いがします!!

 炉内で鍋の上に置いた熾火を転がり落とすように取り除き、細かい灰を吹き飛ばしてから、熱々の鍋をテーブルの上に持ってきて、カパッとアルミの蓋を開けてみると(全工程、溶接用皮手袋を推奨します。品揃えの良いホームセンターなら1350円で売ってました。以前はミトンでやって焦がしました(笑))……

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 牛やわらかステーキが、最小限の肉汁の流出で、とても美味しそうに焼けていました!!

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 内部は、まさに理想的な加熱具合!!まさに「メインディッシュ」、バッチリ大好評でした~~♪♪

 

 ……というわけで、長かった一夜のパーティーメニューの解説も、ようやくこれで終わりです(笑)若干の(?)追加解説を。

 

 題名、「究極の調理器具」なんて銘打ちましたが、本当のことを言うと、まだまだ改良の余地があるのです。 なぜなら、これ、上面アルミ製の蓋を使いましたが、鋳鉄の蓋なら、もっと良いのです。残念ながら、どこを探しても合うものがなかったのでアルミです。

 そもそも、アルミのオーブン鍋って「無水鍋」とかも魅力的ですが……(ほらほら「ガヤ」さん、ちゃんと、アサヒ軽金属以外の製品も引っ張りましたよ~~(笑))

www.musui.co.jp

 こういうアルミ鍋を、本当にオーブン代わりに使おうにも、アルミは表面から熱を遠赤外線に変換して放射する性能が低いために「食材と接触しない上面を輻射熱でこんがり焦がす」ということが、そもそもできないのです。その点、鋳鉄なら、熱が良い具合に遠赤外線に変換される利点がありまして、何度も引用して恐縮ですが、こちらの記事の中間部くらいで

aiken-makiss.hatenablog.com

 鉄に比べたセラミックの利点を説明する中で、遠赤外線を発生させる性能としてはセラミック>鋳鉄>>アルミであることを紹介しております。だから、ダッチオーブンだとか鋳鉄系の鍋だと、下からの熱が伝わり過ぎて、すぐに焦げるという問題はあるものの(追記:冒頭追記説明のように、鍋底から食材を中空に浮かせればクリアーにできます)、一方、上からも、ちゃんと焦がすことができるという利点もあります。

 そのあたり、遠赤外線を発生させる性能は「表面の状態」に依存するので(早い話が金属光沢があるとダメ。ピカピカの銅とか最悪)、「負け惜しみ」で一応、表面を金属アルミから酸化アルミに変えるべく、重曹で処理したりしてもいるのですが……

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 ……まあ、実際のところ、限界がありますわね(笑)鋳鉄には及びません。「下面からはやわらかい加熱」「上面からは輻射熱でこんがり」は、薪ストーブ炉内調理の理想、まだまだ「見果てぬ夢」です。

 

 ……え??「さっさと、オーブン機能のついた薪ストーブ買えば?」ですって??

 

 ……いやいやいや、それでは、またロマンがないのですよ(笑)薪ストーブ調理の本質って、そもそも「知恵と工夫」なんだと思うのですね?

 MD80Ⅱとか高性能薪ストーブって、やっぱり輻射熱で早くポカポカになれる素晴らしい暖房装置だし、iGブースターなら穏やかな炎もすごく美しい。それがやっぱり薪ストーブを通して提供したい一番の価値で、それに加えて「その人ならではの知恵と工夫」がフル活用された、美味しいものが出て来るわけです。暖を取り、炎を楽しむつもりでやってきた人の感激って、ひとしおじゃないかと思うのですよ。

 

 だってそこに、その人ならではの「プラスα」、喜んでもらいたいという「思い」が込もっているから。

 

 そんなロマンって、素敵だと思いませんか?さらに言えば「素敵な人生」って、どういうものか。個人でも、組織でも。「薪ストーブ調理」には、その答えが凝縮されていると私は思うのです。

  1. 命という貴重な存在(薪だとか、食材、あるいは自分自身)を最後まで余すことなく活かし切るべく、それぞれの特性に応じて、最大限、理に叶ったものになるように「形」や「方法」、「仕組み」を整えて……
  2. その命が活かされたことによる成果を享受する人が、ちゃんと幸せになること

 素敵だと思うのですよ。だって、とても美しいじゃないですか。無駄なもの、余分なものが何もなくて、本質的な存在価値が、キラキラ輝いているって……人も、組織も。

 「それぞれの命の持つ本来の特性(能力や可能性)を活かす」、そのためにこそ知識があり、技術があると私は思うのですね?例えば逆説的ですが、人間の本来の能力を活かすのに「自動運転」という技術はどうなんだろう??とか。自動運転になることで、運転のための能力は不要となり、リスクも下がるわけですが、じゃあ、その省力化されたぶん、どこか別のところで人間の能力は、ちゃんと磨かれ、より素敵に発揮されるのか??とか……

 薪ストーブ、とりわけ本事業はMD80Ⅱのような薪ストーブを扱っているわけですが、その魅力は、そこに採用されている技術が、非常に合理的で、文句なしに、命(薪だとか、食材)の持つ本来の価値を、人間の感性や能力を、最大限生かすものになっていることにあると思うのです。

 

 尊い命を余すことなく活かして、それによって、幸せになる

 

 難しいようにみえて、話は、本当はいたってシンプル。「超簡単」なのです。いかにも複雑に理屈こねまわして、ちゃんと、戻ってきましたでしょう?当ブログ(笑)

 

 ……そういうわけで、今シーズン、11月から突然始まってこれで101記事を数えてきました当ブログ、毎回の理屈満載の長々とした文章に、これまでずっとお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。私も、書きたかったことは、もう、みんな書いちゃいました(笑)

 あと、少しだけ、補足的にお伝えしたいことがありますので、2回ほど実務的な記事を書こうかと思っておりますが、当ブログ、本編としては今回でお終いです。本日で年度末もいよいよ最終日。明日から新年度。朝のラジオで聴いていた気象予報士の伊藤みゆきさん、私も毎回楽しみにしていましたので驚きましたが、今日が最後の出演ということでしたし、まさにそういう日です。

 わたくし、かつては組織の本流の中心にいましたので、人事も当然手掛けておりましたが、そこは紆余曲折のサラリーマン人生、今は、明日から自分自身がどうなるかすら何もわかりません(笑)薪ストーブ事業は廃止はないはずですが、「本業」が極めて厳しい状況ですので、兼務で私も何か重いミッションを背負うことになるかもしれません。

 色々ありましたが、このシーズン、大好きな薪ストーブの仕事に集中させてもらって、本当に、幸せな時間を過ごさせていただきました。毎日更新のこのブログは、その仕事の中でも「中心」、私にとって本当に励みでした。

 来シーズン、戻って来れれば、戻って来たいなと思います。書きたいことはみんな書いたので、こんなに長くなることはないかな?と思いますが(笑)

 ブログは短く簡潔に。今回は4111字。今回も最後までお付き合い下さいまして誠にありがとうございました♪

 それではどうぞ……お元気で!!