実のところ、私は、運だけで生かされている人間だなーって、つくづく思います。
昔から文章書くのはちょっと好きで、例えば大学生協の「読書のいずみ」という媒体で、
www.univcoop.or.jp 三重大工学部の、ペンネームだったかどうか忘れましたが、読者投稿欄で、1990年代の前半当時、常連＆ちょっとした有名人でもありました。私（笑）
でも、今、それが高じて、こうやって「薪ストーブのブログ」なんてものを書いて、お客さんから薪ストーブ導入の相談を頂いたり、それが結果的にお仕事の依頼にまでつながっていったりして、生活も出来ているわけですが……
単なる長文屋だけなら到底無理、やはり「薪ストーブ屋」としての中身がないと。で、私が「運がいい」というのは、私が多少なりとも「薪ストーブ屋」としてお力になれるとすれば、その中身は、かなりの部分を「他人から」教わっているのですよね。
最近は、同じ団地内の歩いていけるところにヨツールF3という機種の、私よりもずっとベテランの薪ストーブユーザーさんがいらっしゃって、楽器と犬がきっかけで、偶然、色々話をしていたら「あら？薪ストーブ使ってらっしゃるんですか？？」みたいな
彼が数日前に撮ってくれた写真です。年賀状に使おうかしら（笑）
彼とは、いろいろ共通点もあって、犬好きとか、楽器やってるとか、美味しいものに目がないとか……でも「最近の」共通点は「独り身」！！おかげですっかり仲良しです。
人生、生きていると色々ありまして、別に本当の意味での独り身ではないのですが（彼は世間的に言うところの「独り身」です）、今、私は独り身のような生活をすることが多くなっていまして……薪ストーブって、そういうシチュエーションでも「最強」なんですよね？？彼はまさにそういう「薪ストーブの使い方」としてもベテラン。
ですので、本当に色んなことを、実機でのデモンストレーションも交えながら、教えてくれるのです。そうすると今まで「話だけ」だった部分が、本当のリアルでわかってくる。しかもそれは、やはりネットによく書かれる話とは一線を画しているのです。
私の人生なんて「単一」ですが、彼に限らず、色んな人から、こと薪ストーブについて「複数」の経験を、ネットでなく生々しい一次情報として教えてもらうことをもとに、さも「薪ストーブ屋」であるような顔して、こうしてブログを書いているだったりします……あ、言っちゃった（笑）
今回は、そういうわけで「正体」、本当のところをバラしてしまった「ついで」に、そんな独り身生活におけるお料理の真理を垣間見て頂く話を。
独り身でも、時間あれば良いのですが、彼もそうですし、私も生きて行くために相当ハードワークで忙しく暮らしているわけです。お金もですが、それよりも時間が、とにかく貴重。そんな中で、真っ先に削減対象となるのは「自分のためだけのご飯」のためのお金、それに作成時間なんですよね……
ですから、メニューは確実に美味しくて栄養もあって、かつルーチン効果で作成時間を最小化するために毎回同じワンパターンという手抜き＆手抜き、バリエーションとか何もあったもんじゃなくて、とてもお見せできるものじゃないというか、少なくともこんな調理のブログ書いてますとか、本当におこがましい状況にあるわけですが……
でもね？さすがに、こんなのを見かけてしまうと……いや、これは「美味しいかどうかわからない」「いつものルーチンから外れる」っても、行かなきゃいかんでしょう？？
早い話が「キット」ですから適切な「作り方」が設定されているわけですが、それを見ようもなにも
……無理（笑）読めない、肝心な部分が。そこで、それは何でも経験の応用というほど偉そうなものではないですけど、お鍋って、結局のところ出汁をとって、それで色々クツクツ茹でますから、しかもこれパッケージですから実物見ればわかる！
そもそも常に現地・現物です。現物を間近に見たり、直に触れて得られる「なんとなくイケるかも？」という勘って、やはり大事です！
中味を取り出して確認して、ああ、このタレを入れて、加える水の量だけは読み取れたので、水入れてダシ汁として、具材を煮るんだなと。うどんと、レモン果汁は最後だなと。そして、この食材は「当たり」だ、美味そうだという見立て。
そのあたりは、なんというか、鍋の基本です。
タラ鍋は、本来、新鮮なやつを頭も内臓も全部使って、タラだけで味を出すものなのですが、そんな贅沢はできませんので、あらかじめ鍋用に出汁を取って（煮物用と同じ混合出汁ですが、濃さは半分程度かな）、沸騰したところに白菜の根っこ近くから放り込んで、煮始めます。
熾火だけで鍋が沸騰してしまうので、やさしい味に仕上げたい私としては、空気を絞りに絞って、極力低出力を維持しようとしています。熾火を基調とする極低出力運転、それなのに全くというほど曇らないガラス、「iGブースター」にしかできない芸当です。
ここから先は、白菜の葉っぱのほうを投入し、エノキを投入し、豆腐を投入し……このとおり、軟弱野菜だけで構成しています。タラ鍋って、本来、すごく繊細な鍋ですから。具材にふさわしく、あくまでもやさしく煮ながら、タイミングを計っていきます。
「超美味しいお鍋」というに相応しく、タラ鍋は滋味の深い出汁も含めて最高レベルの味ですが、アンコウ鍋とかと違って、タラそのものが火が通りすぎてしまったら台無しです。豆腐もそう。白菜も葉っぱのところはクタクタよりも丁度いい火の通り具合があります。水分も白菜から出てくるのを見込んで最小限に仕上げます。それぞれの具材の火の通り加減を最適にした「一発勝負」の仕上がりです。
食材をいろいろ入れていく段階になったら、私はもう動画どころではないし、そもそもグラグラ沸騰なんてノーサンキューなので、熾火を基調にした極小火力のまま、炎もほんの少ししか上がっていない状態
aiken-makiss.hatenablog.com 本来は、鍋って、↑このくらい気合を入れて、薪ストーブの性能もフル活用しながら、全身全霊で作るものなのですが……
独り身だったら、食材以外は、とにかく超手抜き！
でもやっぱり、鍋は美味しいほうが良いに決まってます！！そこで、すっごい味方になってくれるのが、まず薪ストーブと……
……これこれ！！銅鍋でっす！！！
薪ストーブ＆銅鍋が、死ぬほど偉大なのは、とにかくなんでも美味いのですよ、ただ水を沸かしただけの白湯からして、もう、他の道具を圧倒してしまう。アサヒ軽金属も同じ文脈で偉大ですけどね～～
aiken-makiss.hatenablog.com 独り身の場合、守るべきポイントは「薪ストーブで銅鍋を活用すること」以上です（笑）
銅鍋って、そもそも凄いのは、ほんのちょっとの穏やかな火力で、もう充分なんですよね～～
これが食材を仕込んだ（？）銅鍋を薪ストーブに乗せた直後で
炎がほぼ収まった状態からのスタートだったのです。けど、こんなにもグツグツと！！さすが薪ストーブ＆銅鍋の最強の組み合わせ！！ pic.twitter.com/Rkw26jsqMC
— 大屋＠薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2020年12月4日
ハイ、煮えました～～～おうどんも最後に加えて、蓋をする必要もありません、モキ製作所の薪ストーブ＆銅鍋は、こんな燠火でも、すぐに沸騰しますから、のびないうちに！！
レモン汁を加えて、いただきまっす！超手抜きなので、鍋のまま！！（笑）
超美味しいのであります！！……鍋って、家族のための時のような全身全霊さって、別に要らん……カモ……
……まあ、あのぅ……なんというか、人生って「運」、もう少し言えば「縁」だと思うのですよね？？この超簡単鍋も、普段全然馴染みない、買わない、知らない商品。実際に美味しいかどうかなんて完全に運です。もし、人生において「本人の力」というものが、何か人生の行く末、人生の質のようなものを左右するとすれば……
「縁」を捉まえることができるかどうか？？
本当に、これだけだと思うのです。人間、感情の生き物ですし、そもそも自分自身が可愛い。自分には甘いのに、他人には厳しい。そんなものです。私自身だってホントそうです。
そもそも「怖い」と思うのですよね？目の前の、どこの馬の骨ともしれない他人との出会いを「縁」として大事にしようなんて……結果的に、どんな目に遭うかわからない。現に酷いめにあっているんじゃないか？これは紛い物なんじゃないか？？と疑うに充分な出来事だってあるわけです。けど
これはもうダメだと手放したくなったときに踏ん張れるか、放り投げたくなる感情を堪えることができるか？？
紙一重です、ホント偶然、たまたまです。たまたま「自分の力」が放り投げたくなる感情に「そのとき」勝った。より正確には負けることの方が多かったけど、「そのとき」だけでも勝てたことが、その後の人生の行く末を大きく、本当に大きく変えます。
本当に偉そうなことを言えば、一歩引いて、楽しめると良いですよね？
だって、この日の鍋にしても「70％引き」なんて、普通に考えて、おかしいじゃないですか？？ありえない（笑）ここまで誰も買わないなんて……とか警戒して、買わないでおこうという選択もあり得るわけです。
けど、美味しいかもしれないし、ここは楽しんでみようって……私が「70％引き」を迷いなく「買いだ」と思ったのは、今まで、そういう「運」や「縁」に生かされてきたからです。
薪ストーブ以前の元来の長文屋にしても、これ、実は「凄い人」からのマンツーマンの手ほどきを、実際に布団かぶって泣き腫らすほどひどい目に遭いながらでも、放り投げなかった結果、偶然、受ける機会を頂けたりとか、そういう偶然がありまして……
まあ、そもそも、薪ストーブとの出会いも、単なる偶然もいいところでしたし、銅鍋も偶然、けれどそれら「偶然の産物」があれば、余程不味い鍋だって、別物に生まれ変わるくらいのパワーがあるって、知っていますから！！
そういう「宝物のご縁」って、気が付いていないだけで、きっと、どこかにありますよ？
私が思うには、やっぱり、人生は楽しんだもの勝ちです。お金を守ったもの勝ち、なんかでは全くなくて。私なんて、決してそんな大した人生なんかじゃない。今も「独り身」だし（笑）忙しいばっかり。けど、けっこう、楽しいですよ？
そんなわけで「独り身の愚痴」でした！！（笑）明日からのメニューはすでに決定、なにしろ、偶然、5食入りで298円特売をゲットしまして……
aiken-makiss.hatenablog.com 最後の最後に「タネ明かし」すれば、70％引き寄せ鍋も、5食入り298円も、見つけて、買ってきてくれたの、私じゃなくて、ちょうど今、東京に行って頑張っている妻なんですけどね～～（笑）
すべての人に、縁と、幸せがありますように。それでは、また。お元気で！！
