超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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絵になる情景が気付かせてくれる「あたりまえの幸せ」の価値

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 休日が明け、いよいよ本格始動かと思うのですが、日曜日など、寒かったですよね……これから、ますます寒くなるようですが、そうなると活躍するのが薪ストーブ。朝晩だけでなく、日中も、穏やかな燃焼ではありますが、長時間つけっぱなしになったりするわけです。

 昨日、次回はワクワク感いっぱいの贅沢メニューの話をします、と申し上げたばかりなのですが、ごめんなさい、私、薪ストーブの魅力は実利3割、情緒7割かな、というくらいに、実は情緒を大切に考えておりまして……やっぱり予定を急きょ変更しまして、長時間つけっぱなしのときの「情緒」の話を。

 自分自身で撮った写真ですので、手前味噌になりまして、本当に申し訳ないですが、冒頭写真、なかなか「絵になる」とお思いになりませんか?

 使い込まれた銅の鍋、それで煮込み料理を作っているのですが、そのフタに、腕がスッと伸びて触れている、ただそれだけの「絵」なのですが……

 本当に、何の変哲もない日常の一コマなのですが、なぜだか、情景として「すごく美しいな」と思って、とっさに写真を撮った一枚です。

 薪ストーブの魅力として欠かせないものとして、「情景」があると私は思っています。以前に、「愛しい存在」と共に過ごした時間を「記憶の宝物」にするうえでの、情景の価値についてお話をしました。かつて、長い間「人気のエントリー」上位記事でした。

aiken-makiss.hatenablog.com

 これは、薪ストーブによって「愛しい存在」が絵になる機会が増えますよね?というお話だったのですが……日常の、本当に、なんの変哲もない何気ない一コマが、絵になる機会が増えるのですよ。

 あるお客さまに、新年の挨拶をしたときに、諸々の話の中で、こんな話を紹介していただきました。

「幸せというのは、お金があるとか、成功したとか、そういうことで幸せになるのではない。今ある「あたりまえ」の幸せに、ちゃんと気が付くことができるかどうかが、幸せになれるかどうかを決めるんだ」

 このあとに「どんな状況でも幸せだと思える人間が、結果的に成功するんだ。成功したから幸せになれるんじゃなくて……」と続いていて、お客さまは、成功しようと目の色を変えて必死に足掻いているばかりの私に、そうじゃないよ、と、大切なことを伝えてくれようとしたのではないかと思うのですが(笑)それはともかく。

 美しい、絵になる情景というのは、間違いなく、自分自身が、今、いかに幸せであるか、つい見えなくなりがちな「あたりまえ」の価値に、はっと気付かせてくれるきっかけになります。

 愛しい家族と暮らす日常の一コマ。それが、意図しなくても、美しい絵になることがあるというのは、実は、相当本質的な「欲求」で、そのために、部屋を片付けたり、レイアウトを工夫したり、飾ったりするんだと思うんですね?

 インテリアとしての薪ストーブの価値を語りたいわけではないのです。冒頭写真の美しさは、インテリアとしてきれいに飾られただけの薪ストーブでは、絶対に出せない。美しいと言っても、この時期、台所を預かる手は、あかぎれだらけかもしれない。煮込み料理だって、その中のただの日常の一部に過ぎないでしょう。

 けれど、だからこそ、ここには、その「脈々とした生活の積み重ねがもつ価値」がなくては出せない、美しさがある、つまり「あたりまえの幸せ」が「見える」からこそ美しいと思ってしまうのです。大袈裟でしょうかね?

 薪ストーブって、そういう側面を大きく持っている装置だと思うのですよ。美しさを演出し、情景にしてくれるのです。「あたりまえの幸せ」が見えることによる「効果」は、実は、計り知れません。これ、なんとも抽象的な話で恐縮ですが……わかるかたには、絶対にわかるはず。

 美しい、そのことに何よりも価値を見出すこと。「美しい」と思えるものを身の回りに増やしていくこと。「上質な幸せ」の条件です。たぶん。

 

 そういうわけで、いかにも即物的に、超簡単な薪ストーブ料理を扱うはずの当ブログですが、「また」脱線ということで、お許しあれ~~(笑)

 さて、脱線ついでに、このブログをご愛読いただいている方には、お詫びかたがた、今まで言っていなかった重要な「本当のこと」を白状します。本日、ちょうど、他の薪ストーブショップさんで、当ブログ一押しの「MD80Ⅱ」を導入された方から、深刻なお悩みのご相談もいただきましたし、事業Webサイト全体でも検索ワードになってきていますので。

 冒頭写真に使われているモキ製作所の薪ストーブ「MD80Ⅱ」、この炎の美しさをテーマにしたこの記事と同じ機体なのですが、ノーマルモデルではありません。ノーマルで、この美しさを出すことは……かなり困難、少なくとも旧型であるが故にノーマルモデルのまま使用せざるを得ない我が家では、冒頭写真のような情景は、手に入れることができません。

aiken-makiss.hatenablog.com

 どういうことかと言いますと、ガンガンに焚かない限り、本当に、すぐにガラスが曇って、炎が見えなくなってしまうのですよ……ノーマルモデルでは。だから、時には写真を撮るために、撮影の直前にガラスを拭いたししております。白状すれば。すみません。

 そこで、私、実際のユーザーさん候補の方には、この「ガラスの曇り」問題を必ず説明して、解決策として、冒頭写真や炎の美しさの記事で使われている、弊社オリジナル後付けパーツ「iGブースター」(税別価格5万円)をご紹介しております。ガラスの曇りだけでなく、本質的な性能向上をもたらすものです。

 今まで、このブログでは、商売上の話はしないように心がけて来たのですが、この「iGブースター」だけは、これがオプションで、しかも、薪ストーブのある暮らしの価値に、この記事のように直結している部分がありますので、そろそろ、どうしても触れておかなければ「なんだ、ノーマルのような書き方で導入を煽っておいて、追加オプションがないとダメなんて詐欺じゃないか?!」などと、お叱りを受けかねません。

 そこで、次回は、特別篇として、この弊社オリジナルパーツ「iGブースター」を紹介する記事を挙げさせていただきたく。関係ないや、と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あにはからんや、当ブログを含めた事業全体の価値を象徴するような話をしますので、よろしければ、ぜひお読みください。

 それでは、次回も乞うご期待♪