薪ストーブには色々ありますが、弊社の基本コンセプトは本体Webサイトのヘッダーのとおり
薪ストーブ「で」(暮らしを)楽しむ
です。とにかくそこをまず起点に事業を展開しております。
イチオシ薪ストーブであるMD70Kissの特徴となっている炎の美しさにしても、あくまでも暮らし易い、すなわち使い易いことを優先させたら、結果的に、すごく美しい炎も実現できたという形になっております。
aiken-makiss.hatenablog.com 薪ストーブが「炎とともに暮らす」という意味である以上、結果的には、この炎の美しさというのは、ほとんどそれ単独を趣味にしても良いくらいの大きな価値を持ってはおります。
しかし「趣味の薪ストーブ」というのは、たとえ火がついてなくても、そこにあるだけで顔がニヤけてしまうような……「暮らし」とは根本的に異なった次元で、人生に豊かさを与えてくれるものなのです。
極論を言えば、プラモデルのような存在の延長にあると言えば良いのでしょうか。飾るために存在することに価値の第一があるのだけど、しかしそれが、ただの飾りだけではなく、本来の実用品さながらに、しっかりと機能もしてくれたなら、ものすごくワクワクしませんか??
na-nagaoka.jp ミニSLって、そういう「趣味のモノの分かりやすい例」だと思うのですね?本来SLというのはインフラ、輸送手段です。すごく実用性を発揮して大量の人や物資を運ぶことが求められるものでした。
インフラとしての役割を終えてしまったら、いくら愛着があったとしても、趣味の目的で維持(動態保存)するとか到底ムリです。実際に稼働させて「リターン」を得ることができなければ、膨大な維持費あるいは稼働費を賄うことが出来ず「ただ置いておくだけ」が精一杯となります。
でも、ミニSLのように、維持も、運用もそんなに手間がかからない、本当の意味で「現実的に負担のない範囲」で遊ぶことを本質目的としたものならどうでしょう?同じSLでも、これなら、人々をワクワクさせニコニコさせる、とても現実的な道具になり得るわけです。
もちろんミニSLだって、実際に人も運べますから役にも立つのですが、実際にはその「人も運べる」そのものがロマンなわけで、「一度にどのくらい運べるか?」なんて問題にされないわけです。使う、動かすこと自体がいかに楽しいか?だけが問題になります。
薪ストーブも「趣味のための薪ストーブ」があるとすれば、プラモデルと同様、まずそこに置いてあるだけで「ロマン」になり得るということからスタートしなければなりません。そこを起点に考えていった場合、私が散々推奨してきた「暮らしのための薪ストーブ」と比べて、大切にすべき性状が全く異なってくるって、お分かり頂けますでしょうか?
すなわち、それほど難しく考えなくても、気軽に置ける一方で、そこに置いてあるだけで、触るだけで、ワクワクさせられて、さらに実際に稼働させてみたら実用品なみにちゃんと機能してくれる。その健気さにしびれてしまう……
そこに「実用性の高さ」なんて、もちろんあれば素晴らしいけど、本質的には野暮な話です。ただ、できるだけお金をかけなくても維持運用できること、なおかつ長く使える&耐久性があること、そのあたりだけは、実用品とも共通になります。
よってまとめますと「暮らしのための実用品」ではなく、「趣味の薪ストーブ」としての要件は、次のような4点あたりに整理されるわけです。
- あくまでも趣味の範囲内として、できるだけ低コストかつ気軽に導入できること
- ハードとしての質感、デザインに優れ、何も火がついていなくても、そこに置いてあるだけで価値がある(愛着が持てる)こと
- 実際に使ったときに、作動させるための手順など、操作そのものが楽しいこと(扱いが簡単であることが、必ずしも正解とは限らない)
- 運用維持にコストがかからず、できるだけ耐久性にも優れること
このように、例えば1.~3.については実用品に求められる要件とはまるで違ってきます。実用品としての薪ストーブの要件については、例えばこちらの記事にまとめました。読み比べて見られても楽しいかも(笑)
aiken-makiss.hatenablog.com 弊社はこれまで、薪ストーブを冷蔵庫、洗濯機に並ぶ「暮らしの実用品」と位置付け、ひたすら実用性の大切さを訴えてきたので、「趣味の薪ストーブ」については、これまでほとんど言及してこなかったのですが……
実は、理想的な「趣味の薪ストーブ」は、すでに日本で販売されており、今まで、一言も申し上げて来ませんでしたが、弊社、以前から、その「趣味の薪ストーブ」の正規代理店でございます(笑)
www.salamanderstoves.jp 以下、このサラマンダーストーブが、なぜ理想的なのか、上記4点に基づいて解説いたします。
1.あくまでも趣味の範囲内として、できるだけ低コストかつ気軽に導入できること
薪ストーブの設置って、ご存じ、本体よりも、煙突やら設置費用が高いのです(↓こんな感じ)。
もちろんサラマンダーストーブでも「暮らしで実用品として毎日使うもの」として想定するならば(詳しくはお問い合わせ頂きたいのですが、私としてはMD70Kissと違って限られた状況下でないと実用品としては推奨し難いかと考えております)、重い断熱二重煙突の施工など、実用品の薪ストーブと同等コスト、設置難度になってしまうのですが……
この写真(後ピンだ、ごめんなさい)のように、煙突は極めて簡易でも、ちゃんと燃えてくれます。これはサラマンダーストーブ、正直凄いと思います。
もちろんサラマンダーストーブも「断熱二重真っすぐ」の煙突の方が焚き付けで炎が立ち上がり易いことは言うまでもありませんが、「趣味の薪ストーブ」としてでしたら、その焚き付けの手間だって「楽しみの一つ」ですから、ちゃんと燃えてくれるなら全く問題ないと思います。
煙突が簡易でいけるなら、趣味の一環として自分でも設置やれますから……どうでしょう?本体が送料&税込みでも19万円切りで、そこに安いハゼ折り煙突でしょう?煙突関係部材は、同じく送料&税込みでもたぶん10万円切れると思いますよ?!全部で30万円以内!部材代のみでご自身でDIYやり切れることがこの費用感の大前提ですが!!
ちなみに30万円なら、人によりますが、まあ、趣味としても許容範囲じゃないかなと思うのですが。私なんかも楽器演奏でトロンボーンを趣味にしておりますが、お値段、だいたい、そんなものです。バイオリンとかもっと高いですよね?!カメラもレンズ沼にハマれば、30万円とか、そんなのあっという間ですよね?!!(笑)
2.ハードとしての質感、デザインに優れ、何も火がついていなくても、そこに置いてあるだけで価値がある(愛着が持てる)こと
こここそサラマンダーストーブの真骨頂です。実物本体、実際に見事なものです、惚れますよ?ミニSL的なロマンは確実にあります。
なにしろ薪ストーブとしてはムチャクチャ基本に忠実なのですよ、本体構造、扉の造り込み、炉内耐火構造、灰出し構造、なにより一次、二次を備えた燃焼機構……手抜きなし!!
ですから「その気になれば」実用品としても、本当に使えてしまうのですよ?もっともミニSLと同じく、本当に用が足りるか、という評価は別ですが……つまり出力や調理能力などが、ご家族人数分に対して実際に間に合うかどうかは別として、少なくとも単独の薪ストーブとしては、無茶苦茶ちゃんと使えます(日本語ヘン(笑))。
むしろ「巷のよくある薪ストーブ」って、実は私、あんまり気に食わないのですよ。けっこうデザインは重厚クラシカルでも中味を見れば、外側は「ハリボテ」だったりとかよくありますので。「なんだ鋳物に見せかけて実際の中身は板金じゃん……」とか。
でも、このサラマンダーストーブは、正真正銘、古典的な鋳物です。要は本物なんですよね?一方、リアヒートシールドとか、本当に付加的な機能部品(軽くて放熱性に優れる必要がある)はちゃんと板金になっているなど、合理的で美しいのです。
そういう美しい「本物っぷり」こそが、そこに置いてあるだけで価値がある、愛着が持てることにつながると思います(逆に言えば、もし、日本刀飾るなら、模造刀だったら、なんとも興覚めでしょう……みたいな)。
3.実際に使ったときに、作動させるための手順など、操作そのものが楽しいこと(扱いが簡単であることが、必ずしも正解とは限らない)
ここもサラマンダーストーブが本物たる所以。完全マニュアル(フルマニュアル)操作系なんですね?炎を扱うためのエアーコントロール。コントロール自体を楽しむので、操作系は大事です。ボタン一つで簡単便利では困るのですね?趣味のものですから。
自動車でいうところの、オートマか、マニュアルミッションか、というあたりですが、実用性ならオートマの方が手間かからなくてラクに決まってます。でも運転そのものを楽しむ趣味なら、マニュアルの方が絶対に楽しいですよね?それと同じです。
一次吸気系は、その気になれば「何でも」できるし(アッシュトレー扉を開放するワザとか)、二次吸気系なんて……なんというか萌えます(笑)ちなみに薪をジャンジャンくべてドンドン燃やすだけなら、ホント笑っちゃうくらい簡単に使えます!!
サラマンダーストーブのフルマニュアル操作系は、できるだけ薪をゆっくり、じっくり燃やそうとかすると、たぶん、それなりに難しく感じられるかと思いますが、だからこそ楽しいのですよ!!その点「巷のよくある薪ストーブ」ときたら、もう……(以下、自主規制)
4.運用維持にコストがかからず、できるだけ耐久性にも優れること
このポイントについては、サラマンダーストーブって、実は圧倒的に有利です。すなわち「小さい」というのは、同じ強度&厚みの鋳物でも「大きい」薪ストーブよりも、実質強度的には断然有利になります(魚を飼うための水槽なんかが、材質強度と大きさの関係をイメージするには良いかも)。
そして、ちゃんと一次と二次の燃焼機能を備えているとはいえ、それぞれ非常にシンプルな仕組みが組み合わされた「フルマニュアル」、一つ一つの操作システムは極めて単純で、なかなか壊れようがないのです。
交換部品もガスケットと炉内バーミキュライトくらい(長期間使用していると劣化したり割れたりする)という印象ですね。維持管理費は長期消耗品以外はかからないと思います。
そもそもメーカーそのものが「マルチフュエル」をうたってます。というかボディが小さいので、高密度高出力の燃料を少量ずつ使うのが最も合理的です。
燃料として薪はもちろん、木炭、豆炭、練炭、石炭まで。
www.salamanderstoves.jp そもそもイギリス製っていうお国柄もあるのかもしれませんが……私の中では、こういう鉄製品を作らせたら、やたらめったら頑丈というイメージです。
ともかく高温燃焼燃料というのは「巷のよくある薪ストーブ」では本体を傷めてしまうために、普通は厳禁なんですよ(モキ製作所は例外)。それを使ってOKと公式にうたうのは、堅牢性&耐久性すごいということです。
要は「重くて高い」というだけのことはある、ということです。日本の工芸品でも南部鉄器の鉄鍋とか「一生もの」とか言うじゃないですか?あれと同じイメージですね、気に入った趣味のモノは、お金をかけることないのに長く維持できるほど幸せです!!
まとめ
弊社、物品販売を事業としておりますが、大切なことは「それは、人を幸せにするものか??」ということに尽きるのです。優れた実用品としての薪ストーブは「もちろん」人を幸せにしてくれます。さらに実用を通した日々の体験やご縁を通して、人生をより豊かな、実り多いものにもしてくれます。
aiken-makiss.hatenablog.com 弊社は、この価値をずーっと推してきましたから、実用一辺倒に見えますでしょうし、やっぱり実用って総合的リスク想定やらエネルギー利用最適化などが伴う「工学」ですから、難度も非常に高くて、そちらへのプロ対応を業務の基調としております。弊社ならではの存在意義、弊社にしかできないだろう案件を多く手掛けてきました。
しかし、別に優れた実用だけが人生の全てではないこともよく存じ上げております。趣味のものは、実用品とは異なり、まさに趣味として、人を幸せにしてくれますから。趣味で飾ってあるものって眺めるだけで幸せだし、趣味のための時間って、それで気兼ねなく遊べて実際使って楽しいほど、心満たされますから。
世の中の人々が薪ストーブに求めるものも、実用一辺倒でない以上、薪ストーブ屋として「趣味の薪ストーブ」についても「これだ」と思うものは、むしろラインナップとして存在してしかるべきでしょう。
ここでご紹介したサラマンダーストーブは、高い実用性も備えた、まさに「これだ」と思える薪ストーブです。プロ設置を基調とするMD70Kiss等とは少し異なり、ユーザーさんの状況やお持ちのスキル経験(あと使用目的頻度)によりますが、基本的には、かなり気軽に低コストで導入頂けるものと考えます。
もちろんシビアで切実な、暮らしの結果保証を伴った薪ストーブ設置という、数多の実戦で磨き上げられたプロの知識経験技術に裏打ちされておりますので、趣味とはいえ専門店、そのあたりはご安心くださいませ。
以上、暖かくなって参りましたし、趣味のもの、気軽に楽しむためだけのもの、いかがっすか??(笑)という宣伝でございました!!どうぞよろしくお願いいたします!!!m(__)m