燠火の話から脱線ばかり、なかなか前に進むことができない当ブログですが……前前々回は「静かな燠火で作る美味しいおつまみのポイントは水分だ!」という話をしました。もう、誰も憶えていらっしゃらないか?(笑)
今回は「油分」の話をして、さっさと熾火シリーズを決着させて、モキ製作所の薪ストーブこそが持ち得る価値である「広大で高温の天板」の活用に移行しようと思っているのですが……
いけません。ここのところ、急に冷え込んできて、お酒が美味しい季節になっちゃいました。とりわけ夜ですね、夜。今日なんか、寒い週末。飲み屋さんなんか「稼ぎどき」じゃないかと思うのです。
こんなとき、薪ストーブが自宅にあれば……というのが、冒頭写真。
題して、「薪ストーブの、魔法」。
……やっすいもんですよ?体重も心配ない。ご飯のあとに、ちょっとだけ(笑)
量なんて要らないんです。お財布にやさしく、手間をかけるにしても、ごくごく簡単。ただ焼いただけの分厚くて大きな原木シイタケと、スライスしたチーズ。チーズのコクが焼きシイタケのシンプルな旨味にベストマッチでして……そこに、とっておき&お気に入りの、美味しいお酒!!
…とっても、贅沢な気分になります。実際、とても贅沢な時間。これは、直接的には「焼きシイタケの力」かな?と思うのですね?そんな、パクッと食べられるような「ちっぽけな存在」ではない。噛むとアツアツでジューシーな汁が口の中に溢れて、豊かな噛み応えが、しみじみとした滋味を一層たしかなものにしてくれます。
高級料亭とかにも全然負けない、最上の香りと味わい。
炎を見つめながら、とてもいい香りを楽しみながら、ただ待つだけ。その先の「後片付け」ったって、なんの心配も要らない。ただただ、静かで、旨味だけに浸れる時間……
……これ、実は、薪ストーブだけがくれる、「時間の価値」なんですよね……
だから、「薪ストーブの、魔法」と言いました。「要素技術」としては、たぶん分解可能で、魚焼きグリルやら、オーブントースターでも、似たような料理は作れるかもしれない。夏とか、季節のいい夜なら、屋外の焚き火とかで、ほぼ同等の「時間」も実現できる。
でも、冷え込む夜、仕事でクタクタの心と身体、ああ、これで、やっと週末だ、というときに……
ものすごく手軽で、扱いやすい薪ストーブ、どれだけ心強いか。ありがたいか。
特別に高価でも何でもない、「あ、これは良いかも、美味しいかも♪」とたまたま出会った食材が、とんでもない「贅沢」に化ける。時間の、贅沢に。
……これを「魔法」と言わずに、何を魔法と言いましょうぞ?(笑)
……ちょっとね、真面目な話をしますよ?私、失礼ながら、お金持ちの贅沢な人に、ステータス的で、インテリア的に贅沢なツールとしての薪ストーブを売りたいとか、そんなこと、少しも考えていないのですよ。
私自身も、生活、いっぱいいっぱいなので身に沁みて知っています。このご時世、真面目に頑張って働いたって、子供の教育とか考えたら、生活なんて「まず贅沢なんてできない」。人に会うとかでない限り自分自身は何年も同じ服を着たりして、欲しいものがあっても「私には贅沢だ」と、家族を優先させる……
そういう人にこそ、私、この薪ストーブを使ってほしい、導入してほしいのです。だって、本当に「魔法」なんですもの(笑)お金かけたり、手間かけたり、全然心配しなくても、こんなに「贅沢な時間」が過ごせる……
余計なことを言えば、私が、この「目的」のために、自信を持ってお勧めできるのは、今のところモキ製作所の薪ストーブ「だけ」なんですよ。困ったことに。その理由については、事業Webサイトで色々書いてますが、それはまあ、基本的に無粋な話でしょうから、また、ぼちぼちと。
週末、ですね。もちろん、土日働いていらっしゃる方もいるでしょうから、その方の「週末」は、また別。私が申し上げたいのは、お仕事から一時的でも解放されて、さて、明日は家族の時間、自分の時間を、有意義に過ごそう、そんなタイミングに、いかがですか?「魔法の時間」……ということで♪
次回は、いい加減に、熾火シリーズ「最終回」、静かな燠火で美味しいおつまみを作る最後のポイントを……と、思うのですが、脱線ばかりのこのブログ、果たしてどうなりますことやら(笑)
乞うご期待!(?)