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超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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薪ストーブって街中でも使えるの?

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 私、いわゆる「公害」を専門に扱うことが本業の会社に居ますから、特に思うのですが、最近、煙だとか、臭いの問題っていうのは、世間は本当に敏感になってきていて、いくら薪ストーブがブームらしいと言っても、薪ストーブに憧れを持っていても、「無理だよね」って最初から諦めてしまうことって、あると思うのです。

 そもそも基本的に、薪ストーブの導入というのは、よほど恵まれた状況にでもない限り、とりわけ街中なんかだと、基本的に「マイナス」から検討がスタートすると思うのです。煙や臭いの問題もありますし、部屋の広さの問題、薪の問題、手間の問題……そんな問題とのバランスで「薪ストーブって、大変そうだから、やっぱりいいや」と諦めてしまう。

 で、ここで「いや、そんなの大丈夫ですよ♪」って言い切ってしまえたら、非常に簡単なのですが、例えば煙でしたら、「逆に言えば」ですが、実際にはどんな高性能薪ストーブでも、煙モウモウに運転しようと思ったら、いくらでもできてしまうのです。

 要するに「状況と使い方によります」としか、どうしても言えない。とりわけ臭いなんて、薪ストーブでは無臭(誰も感知できないレベル)になんて絶対にできないのです。臭いほど「人による」問題もないですし、人間関係も大きく影響してきますから、薪ストーブが何らかの問題の「引き金」になる可能性自体を否定するなんて、できないのです。

 でも、世間の中で暮らしていくのに、そんな心配ごとを言いだしたらキリがないので、実際問題は「マナー」つまり「常識的に問題がない」ように配慮するしかありません。常識的に問題がなければ、薪ストーブがあることによる幸せは、普通のご近所さんであれば充分享受することができます。でも、もう、ご存知とおり、この「常識的に」が一番難しいのです。

 とりわけ薪ストーブって、それぞれのメーカーが、好き放題に「うちの薪ストーブは煙が出ません(少ないです)、大丈夫です。」と主張しています。それでも、実際は、「常識的に」かなり問題になるような薪ストーブだって、あり得るのです。

 特に焚き付け(立ち上げ)時の煙というのが、実際の場面としては一番問題になりやすいです。排煙処理機能付きの高性能薪ストーブが「巡航運転では無煙」ではあっても(排煙処理機能が何もないのはここでは論外とします)、立ち上がりまでの煙は、どのメーカーの薪ストーブでも苦手です。絶対に無煙とはいきません。

 たとえば、先日、弊社のユーザーさんになろうか検討されている方から「このストーブってどう思いますか?」という相談を受けたのですが、国産薪ストーブとしてモキ製作所と同等に良さそうにも言われるこのストーブ。この動画での煙の様子、どのくらいこの機種で「普通」なのかわからないのですが、この状態なら「常識的に」街中は無理でしょう、と言わざるを得ません。

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 「じゃあ、モキ製作所の薪ストーブはどうなんだ??」と言いますと、それによる薪ストーブ普及事業を展開する弊社としましては、やっぱりそこは「証拠」、動画で示そうと。それをご覧になって頂いて、大丈夫そうかどうか、街中でも使えるのかどうか、ご自身でご判断いただきたいと思うのです。

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 自慢ではありませんが、薪ストーブの煙を撮影した動画って、そもそも少ないのです。特に薪ストーブの焚き付け(立ち上げ)で、バーナーや、着火剤もなしで、煙の様子を正直に出してみた正規代理店として公式の動画って、たぶん、他にはないんじゃないかと思うのです。

 この動画では、臭いまではお伝えすることはできませんが(「撮影している私は、臭いは全く感じませんでした」とは言えますが)、できるだけ「モキ製作所の薪ストーブの実際のところ」をお伝えしようと、時計を示しながら、暖まりを示したくてお湯を沸かしてみながら、一切の編集なしに、公開してあります。そこは真実を追求する調査会社ならではのこと、緊張しながら、もう、一生懸命にやりました(笑)動画の一コマ。

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 そのようなことで「実際のところ」をご覧になって(カメラの動画性能が悪く、お見苦しいところも多々ありまして、誠に申し訳ありません)ご判断いただくとして……

 この動画を「鵜呑み」にされても、ある意味困りますので、モキ製作所の薪ストーブのユーザーとなられる方に、この動画の解説というか補足注意点を。

  •  基本、低出力で運転させる我が家での立ち上がりです。もっと出力を上げたいときは、動画で最初に外に確認に行くまでの時間帯に投入する細薪の量を増やしてやると良いです。その場合、最初の煙の量は確かに増えますが、よく乾燥した上質の細薪を充分な量で用意してあれば、炉の温度が早く上がる効果の方が大きいので、より大きな炎で、より早い時間に無煙にすることができます。
  • 動画でもいったん扉を閉めてから薪を一本だけ追加しますが、途中で薪を追加投入する場合、それによって出力を維持でなく上げたいとすれば、薪を一気に投入すると炉の熱が負けてしまって煙が多く出ますので、そこは炎とのバランスを見ながら、炉内の薪の量を徐々に増やしていく慎重さが必要です。例えば炉内が炎でいっぱいという高出力状態まで最初の段階で持って行ってあれば別に気にしなくて良いですし、煙を気にしなければ低出力状態からでも薪を一気に入れても良いのですが……

 私も、この仕事をしていてつくづく思うのですが、「モキ製作所の薪ストーブって街中でも使えるの?」の答えは、要するに「使えます。ただし、それには状況に応じたノウハウが必要です」ということなるのです。そのノウハウの部分を侮ると、実際には「使えない」という事態になります。

 当事業では、本当に「やむを得ず」、モキ製作所の薪ストーブ「だけ」を扱っていますが、それは、まず、この薪ストーブの「基本性能の圧倒的な高さ」が重要な理由でして、「ベース」となる基本性能の高さに、ノウハウを組み合わせることで、かなり色々な状況に対応できるというのが、総合的な理由です。

 ベースとなるMD80Ⅱノーマルモデルの基本性能の高さは、この動画でもある程度表現されています。例えば、この動画で投入された薪の量は、私も動画終了後に計測してみて驚きましたが、わずか1.2キロ(十二キロ、ではなく、一・二キロ)です。それでも、500㏄の水を着火から17分で沸騰まで持っていける。この「省燃費ぶり」が、実際に薪ストーブのある暮らしを楽しむうえで、どれほど有利に働くか。

 そして、動画でおわかりのように、これだけ充分にドラフトを出せる煙突ラインなのに、実際は横引き1.8メートルに対して横引きからの立ち上がりは3.2メートルしかないのです。これは、狭いところや、設置条件として厳しいところでも、対応できる幅が極端までに広いことを示しています。

 そして、説明の繰り返しにもなりますが、どのくらいの出力(暖かさ)を得たいかという運転としても、ガンガンに燃やしても良いし、繊細に穏やかに燃やしても良い。その「対応範囲の広さ」、「潰しが効く」ことを、私は「実用性能の高さ」として表現しています。

aiken-makiss.hatenablog.com

 そこに関して、モキ製作所のノーマルの薪ストーブの「唯一の欠点」ともいえる、例えば狭い部屋などに見合って低出力運転させよう(つまり、穏やかな炎で楽しみたい)とすると、相当高度なテクニックはいるし、そもそもガラスがあっという間に曇ってしまうという問題も、弊社はオリジナルパーツ「iGブースター」によってクリアーさせています。

aiken-makiss.hatenablog.com

 ですので、「あなたが扱っているモキ製作所の薪ストーブの欠点は?」と時折、聞かれるのですが……私は、こうお答えしています。

 

「欠点というよりも『何が欲しいか?』ということです。上質な薪が豊潤にあって、年に一回のメンテナンスに手間や費用がすごくかかっても構わなくて、日常生活では炎の鑑賞装置としての薪ストーブを簡単に楽しみたい、というなら、海外鋳物製などの高級機が良いでしょう。でも、知恵と工夫によって、より少ない薪で、より少ない維持管理の手間や費用で、暖房も、料理も、高級機以上に目一杯楽しみたいというなら、このモキ製作所の薪ストーブは絶対にお勧めです。」

 

 言葉を変えますと「ノウハウが要る」というのが、唯一の欠点です。住宅も高性能化し、周辺環境がどんどんシビアになっていく中では、いくらモキ製作所の薪ストーブの基本性能が高くても、ノウハウがなければ、実際には幸せにはなれません。

 モキ製作所の薪ストーブのそういう「欠点」に対比させて言いますと、年一回などのメンテナンスに膨大な手間や費用がかかり、普段は上質な薪を大量に消費する「高級機」は、その手間やコストが負担にならなければ、「簡単に」幸せを手に入れることができるかなと思います。言葉が悪いですが「お金持ちの趣味」的な要素です。

 ただ、立ち上がりの時間帯に最も濃い煙が出ることを考えれば、焚き付け、立ち上げが短時間でできることはとても大切なことでして、もしも、この動画が「高速昇温」だと本当に言うのなら、「海外鋳物製の高級機の薪ストーブは街中では厳しい」と言わざるを得ないかもしれません。そのあたりは、正規代理店などによる勇気ある公式動画の公開を待ちたいものです。

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 ちなみに、高級機の代名詞ともいえる「触媒機」に関して本当に良心的で上質な動画を公開されている「魚屋」さんの動画では、バーナーや着火剤なしの焚き付け(見ていて、この手の機種にしては、かなり煙の少なくて済む、上手な立ち上げだと思います)で、着火してから20分後の煙の状態が確認できますので、よろしければこちらもどうぞ。

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 そのようなわけで、「薪ストーブって街中で使えるの?」というテーマについては、ご自身でご判断して頂くとして、薪ストーブを設置販売して普及を図る本事業では、私は、どちらかというとハードの提供よりも、知恵と工夫、「ノウハウのご提供」を仕事の主軸にしておりますので、導入をご検討になられるなら、そこは、安心してご相談ください♪

www.ai-ken.co.jp

 以上、「知りたい」にお応えする番外編でした。どうぞよろしくお願いいたします。