超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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【オフシーズン特別編】真夏でも超楽しい!!薪ストーブ de バーベキュー♪

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 薪ストーブのシーズン中は怒涛の平日毎日更新、オフシーズンなのでお休みしておりました当ブログ、突然お騒がせしてすみません、暑い日が続きますが(というか、梅雨のような蒸し暑さで困りますよね…)お元気ですか?

 本日は8月16日、世間ではまだ盆休みの方もいらっしゃるかと思いますが、創業46年経っても高度経済成長期以降は人が増えたり成長するわけでなく「ずっとそのまま」、典型的な日本の中小企業である弊社、「お盆休み」は15日のみで仕事です。

 そんな古くからの中小企業の勤め人に過ぎない私、これまた例に漏れず経済的には豊かとはいえず、例えば勤務している平日には、お昼にお弁当を買うとか、のど乾いたからちょっと飲み物を買うとか、そんなことは一切せず、水を入れた水筒と家から持ってきた食料だけで一円もお金を使わずに家に帰る暮らしを続けておりますが……

 人とのご縁だけには恵まれておりまして、例えば、薪ストーブ設置販売を仕事にする前は、三菱重工業名古屋のB to Bビジネスの営業担当だったのですが、さすが日本を代表するような会社になると、驚くほど素晴らしい人も居まして、そこで「お師匠さん」と私が呼ぶ方とご縁を頂きまして

「どんなにつまらないように思える仕事であろうと、今、自らに与えられた任務に対して、陰日向なく、誠実にやっていれば、見ている人は必ず見ている」

 などと、お師匠さんは、自らの境遇などに泣き言ばかり言う弱い私に、人としての道を諭してくれます。そして、そうやって生きていると、やっぱり「この人は!」という「ちょっと、タダモノではないよな……」というような方ともご縁を頂きます。薪ストーブユーザーさんとしては初心者で、私よりお若い方ですが、言語化能力とか、各種こだわりなど、どうもタダモノではない、このお方

 

kanaya.hatenablog.com

 この「ガヤさん」の凄さは、8月に入ってから書かれた、3本の記事から成る「燻製シリーズ」に、すごくよく出ていると思うのですが(はっきり言って「薪ストーブ調理もの」としては、当ブログのはるか上を行っています。当ブログの理屈っぽい調理論を愛して頂けるくらいでしたら、マジで、当ブログよりもお勧めです)、ともあれ、私も

『いつまで焚くの?馬鹿なの?』

 とおっしゃるガヤさんに負けずに、お盆の最中、外気温33度に達したこの時期に焚いてしまいました、薪ストーブ(ガヤさんも、燻製のために焚いていましたけどね(笑))!!

 ……ここまでで、すでにほぼ1000字。いやー、ブログって楽しいですよね、という長文馬鹿の私ですが、やっぱり、こんな真夏に薪ストーブを焚こうなんて、ネタでも普通は思いつかないわけです。ガヤさんに負けたくない、という意地はありましたが(ちょっとウソ(笑))、本当の理由は、業務上の「やむを得ない理由」に端を発していました。

 「やむを得ない理由」と言っても、この仕事そのものの私にとっての魅力は、やっぱり素敵な皆さんとのご縁であるわけでして……断りなしですが、たぶん、お許しいただけるでしょう(笑)「あらさん」という、とても素敵な方がいらっしゃって、あらさんご自身は残念ながらブログを持っていないのですが、当ブログや、ガヤさんのブログでコメントで登場されています。

【追記:あらさん、ご自身のブログを開設されました。人柄がにじみ出る、写真と優しい文章による体験記です】

okanoue-bento.hatenablog.jp

 その、あらさんが、お盆前のことでしたが、本当に遠いところ、わざわざ、我が家に薪ストーブをご覧にお見えになったのです!!せっかく我が家にお見えになるのに、薪ストーブを実際に焚かないわけには参りません。そして、この調理ブログの存在価値として、調理したものを実際に召し上がっていただかなくては、やはり、それはウソになってしまうでしょう!!(笑)

 お見えになった日は、台風明けの、とても暑い日でした。しばらく前にも実は別のお客さまにデモを案内しておりまして、その時の薪は2kgちょっとでしたか燃やしたのですが暑くて辛くて、今回はもっと減らそうと1.6kgの薪。後でネタばらししますが、それでも、きっと充分お楽しみ頂けるんじゃないか?という見込みが「新兵器」によってもたらされていたので、実際にやってみたわけなのですが……

 当日も、普段と同じくクーラーなしの我が家、しかも、幼稚園に行くか行かないかのとても可愛らしい二人のお子さんが、同じ部屋で過ごしているという中で、薪ストーブが焚かれる、という……「常識」からしたら熱中症間違いなし、という「トンデモ」状況だったのですが……

 全然、平気(というか、午後のチェンソー体験の方が、百倍くらい大変でしたよね??あらさん(笑))。

 実は私だけ、だったのかもしれませんが、でも、幼稚園に行くか行かないかの二人のお子さんも、とっても元気に、というか、本当にうらやましいくらいに、楽しく賑やかに幸せそうに、薪ストーブ料理を平らげて頂いたので……いや~~、かえって、眼福でした。遠い日の記憶。ありがとうございました<m(_ _)m>

 さすがに、クーラーなしというのは、 我が家の特殊事情によるものですが……

 「薪ストーブ焚いても、いけるじゃん、全然、大丈夫じゃん??」

 と、味を占めた我が家(実際、家人の命により(笑)我が家用にも同時に調理をさせてもらったら、それが「美味しい、美味しい」と実に大好評で文字通り味を占めたのです)、大学生の長女、高専の次女が戻って一家全員が揃った機会に、これでバーベキューをやろうと、思い立ったわけです!!

 太陽がサンサンと照り付ける8月12日のお昼前、我が家の薪ストーブを、好き好んで、完全にプライベートで立ち上げました。バーベキューのために。我が家の特徴として、夕方から夜にかけて暑くなるので、夕食はさすがにやめようと判断したのです(笑)

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 改めてやってみて、つくづく思ったのですが、炭火を起こすバーベキューよりも全然ラクに火がおきます。煙たい思いとか、熱い思いとか、一切する必要なく、非常にあっさりと、美しいばかりの炎があがります。これで室内が暑かったら辛いですが全然そんなことなく。例のごとくクーラーもつけていません。

 まさか、私も、真夏のこの時期に「炎を眺める贅沢」を味わえるとは思いませんでした。子供3人を抱え、世間的基準では経済的に決して豊かな暮らしぶりとは言えない我が家、お盆で家族全員が揃っても旅行にも行けず、当日、車を停める場所もないほど一杯だったスーパーで見かけた多くのご家族と同じく、徹底的な「安近短」、近場でバーベキューを楽しむのが関の山といったところですが……

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 こんなにも、美しい炎を、居ながらにして楽しめる。こんな「贅沢」って、まずないと思うのです。炎があまりにも美しかったので、コーヒーのためのお湯を沸かしながら(もちろん、得意の銅鍋ですが、薪が1.5kgほどしか使わない短時間なので、底の面積の広い薄手の鍋です。コトン、コトン揺れます)……とっさに、動画まで撮影してしまいました!!


モキ製作所「MD80Ⅱ」+株式会社愛研オリジナル「iGブースター」による燃焼の様子

 我が家は特殊事情により「エアコンなし」ですが、この程度の小出力であれば、別に普通のご家庭でも、エアコンをちょっと効かせてやれば、決して我慢大会とかにならずに充分快適に、こんな美しい炎を楽しんでいただけるはずです。

 そして、熾火が出来上がったら、用意してあった肉と魚をとにかく焼いていきます。時間のかかる野菜は諦めて、遠赤外線で焼いてこそ美味しさが際立つ肉と魚だけに絞りました(笑)屋外バーベキューよりもずっと小さな熾火ですが、そこは薪ストーブならではの調理上の利点。ガラス扉を閉めた状態で「遠赤外線オーブン」の効果を狙います!

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 何度も言いますが、扉を開けた時にいい匂いがする「だけ」で、煙が大変とか、ましてや目が痛いとか、「全く」ありません。真夏に、外でやるバーベキューよりも、もう百倍くらい「ラク」です!!

 それでいて、出来上がりは「パリパリ&ジューシー」で、もう最高。焼けてお皿に開けたそばから、子供たちや妻がパクパク食べてしまったので「あ、写真!」と思ったときには、大きかった丸ごとムネ肉もこんなになっちゃって……すみません(笑)

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 やっぱり、このジューシーさが、すごいです。屋外の炭火バーベキューでは到底出せない。 薪ストーブならではの「包熱効果」によるもの。しかも、これは、知恵と工夫の一つなのですが、立ち上がりを針葉樹の建築端材、熾火をサクラになるように薪を工夫したので、サクラの燻製香まで、ほのかに乗っているという……

 「化石燃料のお湯を使うな!(太陽熱温水器があるので)」とか、自分が稼げないのを棚に上げて家族に節約ばかり強いる私ですが、おかげで面目躍如、たまには、こういうイイところも見せないことには……ねぇ?(笑)

 

 ここで、このブログの読者さんには、ネタばれしておきます。実は今回のような真夏のバーベキュー、今までの「シーズン中」では不可能だったのです。モキ製作所の薪ストーブが、いくら熱しやすい、つまり少ない薪で暖まるという特徴があっても、ノーマルの「MD80Ⅱ」では、1.5kgとか、そんなに少ない薪を、穏やかに満遍なく燃やして、一定量の熾火を作るなんてできないのです。パッパッと不均一に最初から最後まで炎を上げ続けておしまい。

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 それが可能なのは「iGブースターモデル」であればこそ。我が家の薪ストーブ本体を、このたび、とうとう入れ替えるという選択をしました。「iGブースターモデル」の導入を予定されている、あらさんが、せっかくおみえになるので、それに間に合わすべく調整を重ね……あかん、間に合わないか?と思っていましたが、台風の「おかげ」で来訪予定がずれ込み、ご来訪前日の夕方にギリギリ設置できたのです!!

 お客さまへは、また個別に説明しますが、こちらのレビューにもありますように(3月あたまの休載期間中の臨時ブログで登場いただいた方です。「iGブースター」についてのユーザーさんによる本邦初の言及記事です!!大変ありがとうございました)……

scarecrow1205.blogspot.jp

 ノーマル「MD80Ⅱ」よりも、ずっと火がつけにくいのがiGブースターの難点でして、ノーマルだったら使えるけど……という我が家の超安易なトンデモ煙突ライン(横引き1.85m)で、果たして、ホントに立ち上がるのかどうか??一度も使ったことのないピカピカの「iGブースター」を装着した、ドキドキの初火入れに、あらさんには、立ち会って頂くことになったのです(笑)

 結果、ギリギリでしたが、こうして無事に立ち上がってホント良かったです。これで最悪想定での燃焼状況が実証的に得られましたから、これから自信を持って、iGブースターをお勧めできる煙突ラインを提案することができます。ビバ、我が家のトンデモ施工!(笑)その施工をしてくれた某正規代理店、上手に儲かってることだろうなと思いますが、それも含めて「ご縁」に感謝です。

 

 ……急に話を変えますが、今の世の中、はっきり言って、お金をより多く儲けた人の「勝ち」です。「お金を儲けた」というそれだけで、一目置かれ、もてはやされます。

 その「世間基準」から言えば、せっかく裕福な家庭に育ち、地方国立大から旧帝大の院まで出させてもらったのに、年収とかで言えば大企業や役所に入った多くの同窓生とかにもはるかに及ばず、業績を伸ばせる見込みもない中小企業に勤める私は、同窓生が集まれば間違いなく肩身も狭く、親にも家族にも申し訳なく、忸怩たる思いを抱えることも少なくありません。

 でも、お師匠さんにせよ、ガヤさん、あらさん、そして案山子さんはじめ、今までに薪ストーブの仕事でユーザーさんになってくれた多くの方々、そして「iGブースター」を開発された「いで爺」さんや、その性能検証にあたって頂いた遠く北海道のユーザーさん……私は、本当に「ご縁」に恵まれて、結果的に、こんな「楽しい、幸せな思い」をさせてもらっています。

 経済的にはともかく、私は、本当に恵まれた、幸せな人生を送っているなと。

 薪ストーブ事業って、実は、全然儲かりません(笑)ただでさえ業績のパッとしない弊社内でも、とても肩身の狭い思いをしておりますが、自らとして「届けたいもの」「実現したいこと」があるので、一生懸命やっております。利益を上げたいのであれば、もっと別の手段の方がきっと効率的だし、世の中の認知だって得られやすいでしょう。

 私だって、実は、高学歴な人間によくありがちな、相当プライド高い人間ですから(笑)社会的にも認知を得たいし、家族にもいい思いをさせたいし、少なくとも事業としてやる以上、利益が上がることも願っております。けれど、利益は、あくまでも「届けたいもの」ありき、事業を継続させるための手段に過ぎないと思います。利益を上げることを目的にした事業は、人の道として「違う」と思うのです。

 本事業の目的は、ただ一つ。より多くの方に、より多くの幸せを手にしていただくこと。具体的には、化石燃料を使わない、真の意味で、等身大で美しい、知恵と工夫に満ちた、とびっきり楽しくて愉快な暮らしを届けること。

 そんなことをいえること自体、いかにも恵まれているからなんですが、でも、この恵まれた、幸せな人生を私に与えてくれた「ご縁」に対し、私が何か報いることができるとすれば……そういうことではないかと。

 ユーザーの皆さんに、より楽しく、充実した暮らしを手に入れて頂くための応援団。モキ製作所「MD80Ⅱ」+愛研オリジナル「iGブースター」は、そのために最も合理的な、あくまでも私に言わせれば、ですが、今のところ「唯一の選択肢」です。

 そういうわけで「オフシーズン特別編」、とっても長くなりましたが、薪ストーブ、決して冬だけではありませんよ?夏でも、これだけ楽しくて、愉快なことがありますよ♪というご紹介でした。

 さて本ブログ、今回は特別編でして、薪ストーブシーズンインまで、基本的にお休みを頂いております。それまでは、薪ストーブをめぐる諸事情を熱く語った「専攻課程ブログ」か、もっと楽しい読み物、ということでしたら、ガヤさんのブログにてお楽しみください(ガヤさん、勝手に振ってしまってすみません(笑))

kanaya.hatenablog.com

  それでは、また!!