超簡単薪ストーブ調理

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秋冬のパンデミックを乗り切るため、そしてこれからの人生をより楽しむために食生活の改善を!

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https://twitter.com/fdzaraf/status/1429914330464616449 より

 重症者数過去最大、10代から30代において感染拡大著しいということで優先接種枠が設けられるなど、日々緊迫したニュースが飛び込んでまいりますが、こんな場末な理屈と長文に満ちたブログを読みに来られますあなたさまにおかれましては、きっと感染などしていないのではないかと思います。

 もし、不運にも感染の憂き目にあっておられましたら、実際のところ、生のウイルスによる獲得免疫は、これからの防御としては最強ですので「この時期」に訓練を受けられたことを真面目にお喜び申し上げます(命あって後遺症も酷くないことが前提ですが)。

 もう第5波の感染のピークは実質過ぎており、あとは消化試合を油断なく戦うだけですが、問題は11月くらいからのパンデミックです。来ない方がおかしい。内容はわかりませんが(新型コロナの変異株なのか、従来型コロナの逆襲なのか、はたまたインフルエンザなのか)、これまでにないリスクを伴って来るものと考えておくべきです。

 ただ新型コロナは、まさに本質的には風邪であるわけですが、感染自体は免れることができない事態になっても、重症化にさえ進行なければ「寝てれば治る」というか寝て治すしかなく、それほど恐ろしい病気でもありません。恐ろしいのは風邪に引き続いて進行する自己免疫疾患です。冒頭写真に引用させて頂きました。

 私の理解では、身体が「このウイルスは撃退できない!」と判断した場合に、免疫がやけくそ?になるというか、白血球が免疫系の調節のために分泌するインターロイキン類というサイトカイン(細胞間で情報を伝達するための、素人イメージとしてはホルモンの精緻版のような感じ)の過剰産生を引き起こし、自己免疫疾患状態、つまり自己の免疫攻撃によって血管内皮細胞が損傷する事態に至るようです(インターロイキン類にも多数の種類とそれぞれの作用機序があり、私の雑駁な頭脳では複雑なメカニズムの解説は到底無理っす……)。

 そこまでのメカニズムはともかく、血液が流れる血管での損傷は止血してカバーされなければなりませんから、最終的には血液凝固因子が活性化して、血栓の形成というか、フィブリノーゲンというタンパク質がフィブリンという繊維状の高分子に変化して、いわゆる「ドロドロの血液」(ゲル化状態)になっていきます。

www.toho-u.ac.jp

 この血栓を多く含む血液による毛細血管の閉塞、そして酸素が届かなくなることによる組織の壊死(臓器の損傷、最終的には多臓器不全)……という展開が「ただの風邪」とは異なる、コロナにおける重症化の正体です(重症化に伴ってウイルスそのものが大増殖しているわけではない)。

 ただ、そのような血栓による臓器傷害の問題は、脳梗塞心不全など急性で致命的なものも含めて、新型コロナ以前から「生活習慣病」におけるリスクとして認識されていました。

また正常の血管は、その内面を内膜という一層の「サラサラシート」に覆われていて、血管内は血栓が出来にくい状態に保たれています。しかし、加齢や喫煙、過度のストレスやアルコール、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)により傷つきやすくなり、その部位に血栓を生じます。定期的に健康診断を受け、日常の生活習慣改善に努めましょう。

nara.med.or.jp その文脈において、糖尿病が最も恐ろしいのは、高血糖によってもともと血管内皮細胞が傷だらけになっているためです。

www.nhk.or.jp この「もともと傷付いている血管内皮細胞」と「コロナによってもたらされる自己免疫の暴走による血管内皮細胞の損傷」が重なると、血栓に輪をかけて血栓が形成され、極めて深刻な血液凝固障害が引き起こされることになります。

 よって、このたびの新型コロナでは、そのような血管障害リスクを身体に抱えさせてしまう、タバコ、高齢、そして生活習慣病(とりわけ糖尿病)としての基礎疾患や、肥満が重症化要因として広く認識されてきたわけです。

 しかしこのたびの感染第5波では、若年層、肥満なし、基礎疾患なしでも重症化するということがたびたび言われ「この新型コロナはやっぱり恐ろしい、誰でも重症化してしまう」「デルタ株は強毒化している」というイメージを作ることになりました。

 ところが……

 やはり!!症状が悪化していく(自己免疫疾患にまで移行する)には、ちゃんと原因があったのね?!という感じです!!

 要するにウイルスを撃退すべき段階で、肝臓が悪いと免疫系が充分に機能できず、ウイルスを排除できなかった免疫系が暴走して血管内皮細胞の障害、そして血管凝固障害にまで至ってしまうという……

 私ごとき場末のブログ書き(笑)がいくら微力であったとしても、矢継ぎ早に更新してでもお伝えしたいのが、faithhopelove先生(心優しい内科医の先生という以外は素性はわかりませぬ!(笑))が、上記に挙げたツィートで仰るような

次回の感染波では見た目『健康』だが脂肪肝ある多くの中年若年者がコロナ肺炎で入院することが予測されます

 そういう事態から、せめて、この場末な理屈と長文に満ちたブログを読みに来て下さる心優しいあなたや、あなたの大切な方には、出来る限り免れて頂けますようにと。何しろ、危機に少しでも備えるための時間は、まだありますから!!

 要諦は、唯一つ。免疫系に、そんな暴走するような事態になるまで追いつめられることがないように(肝臓で作られる「補体」というタンパク質は免疫系でとても大切な役割を果たすようです、宮沢先生が動画でそんなこと言ってました)、ちゃんと免疫系がその力を発揮できるように、出来るだけ身体を整えておくということです。

 そもそも、脂肪肝というのは「肝機能障害」を生じているわけですから、コロナ関係なく、これを機会と捉えて、しっかりと改善を試みるのが吉です。長いですが解説引用。

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の病気は自覚症状がほとんど表れない。そのため脂肪肝と診断されても放置してしまう人が多い。しかし肝細胞に中性脂肪が過剰に蓄積されると、肝臓内の血流障害が起こる。すると酸素や栄養素がすみずみまで行き渡らなくなり、肝機能が低下する。

脂肪肝はアルコール性と非アルコール性に大別される。かつては大酒飲みの人がなるものと思われていたが、飲酒しない人でもなる後者が増えていることが、最近注目されている。非アルコール性脂肪肝の1~2割が肝炎につながることもわかってきた。

栗原クリニック東京・日本橋(東京・中央)院長の栗原毅氏は「脂肪肝を放置すると肝炎、肝硬変、さらに肝臓がんへと進行するケースがある」と警告する。脂肪肝のうちに生活習慣を改善することが大切だ。

アルコール性脂肪肝は、もちろん飲酒を控えめにすることが第一の改善策となる。

非アルコール性脂肪肝を克服するには、過食をやめ運動不足を解消することが必須条件。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて中性脂肪になる。そして処理しきれなかった分がどんどんため込まれるという。

style.nikkei.com faithhopelove先生は、脂肪肝について、特に痩せている場合は、食べる量でなくて食事の内容、食生活のバランスの問題に起因する栄養失調であると説きます。

 栄養失調という状態は、糖質が相対的に多くなってしまっていることが原因なので、対策はいわゆる糖質制限食となります。

 ただ、言うが易し行うが難しというのが、この糖質制限です。お金がない忙しいその他の理由によって、食事を糖質に頼るのは一番簡単ですから、つい糖質過多な食生活になりやすいものです。

 しかし、安易に流されずに食生活を改善していくことは、コロナで重症化しないのみならず、人生の時間全体をより充実させていく、自分自身のパフォーマンスをより発揮させていくこともつながっていきます。

 かくいう私も、特に、このコロナを巡っては世の中の大勢とは概ね逆の立場を堅持し続けたために、主要顧客層の客離れを生じて、もともと質素な暮らしだったのがさらに質素を極めておりますが(キャベツの外葉を食べずに捨てるなんて、そんな勿体ないことは「あり得ない」とか(笑))

 糖質制限食には実際は程遠いですが、faithhopelove先生述べておられるような原理的な部分は一応普段から意識しています。そのおかげで、一定の体形&外見年齢(笑)を維持できているのかなと思っています。

 そういう「外見的に得する?要素」も、コロナで重症化しないだけにとどまらないメリットじゃないかと思います。

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著者近影;2週間ほど前

 髪の毛がないのは、社会人駆け出しだった20代の頃に、残業時間だけでも170時間を超えるような任務(こちら↓の記事の最後ですね)に従事した際にゴッソリ抜け落ちて二度と戻らなかったという戦傷です(笑)

mbp-japan.com そんな私ですが、年齢、幾つくらいに見えますか?もうちゃんと白髪交じりなんですよ?でも、幾つなのかよくわからないって時々言われます(笑)答えは上記の記事から飛んで頂いたらすぐにわかります。

 でも幾つになっても人生って面白いと思うのは、世の中には私なんかよりもずっと「凄い人」がゴロゴロしているのです。私が特に全幅の信頼を寄せているのが宮沢孝幸先生と長尾和宏先生、あと花木秀明先生も。知識も知恵といった賢さだけでなく人格見識も素晴らしいと思います(人間ですから欠点?もあり、個性的なのがまた楽しいです)。

 faithhopelove先生も、本当に偶然知ったのですが、ああ、この人は凄い人だって、ツィートの内容とかを拝見していると、つくづく思います。呟かれていること、何かと気付きになりますから是非フォローなさってみて下さい。すっごく賢いというだけでなく、とても善い人です。コーヒーがお好きなのも私としては親近感ですね(笑)

 私のおススメのコーヒーの淹れ方はこちら。なにしろ本ブログは調理のブログですからね、本来は!!(笑)

aiken-makiss.hatenablog.com

 さて、どんな状況になろうとも、希望を捨てず、より良い明日を信じて、前に進むことが大切だと思うのです。そのより良い明日を信じる材料が、今、何が起こっていて、そこで自分としてはどのように行動選択していくのが良いのか「羅針盤」だと思うのです。

 私自身は、このコロナ禍において羅針盤など、本来は到底持ち得ませんが、先ほど述べたように宮沢先生、長尾先生、花木先生といった方々の見解を羅針盤としていて、今回、このブログとして初めて紹介させていただいた(私が知らなかっただけ(笑))faithhopelove先生も「確かな羅針盤」であると見做しています。

 しかし、faithhopelove先生を、そのように位置付けるからこそ、このコロナ禍における重要な行動選択に関して、とても気になる問題があります。マスクの是非・効果です。

そもそも飛沫を発生させないという「発生源対策」が一番重要かつ有効

 

この基本原則は、強調しすぎても強調しすぎることはありません。

 なにしろ、このような衛生対策における基本原則は、日本社会で脈々とした歴史を持っており、例えば1938年に改正された戦前の「工場危害予防及衛生規則」にも、このような強制規定が入っているのです。第34条の2第6項。

工場医は,毎月少なくとも1回工場及び其の附属建設物を巡視し,設備又は作業方法にして衛生上有害のところある場合は,応急処置又は適当なる予防の処置を為すべし

 出典 https://www.jstage.jst.go.jp/article/juoeh/35/Special_Issue/35_1/_pdf

 だから、新型コロナウイルスによる感染拡大を食い止めるべく、2省と3都市の住民の全員に対し、公共の場でのマスク着用を義務付けた中国は、結果的かもしれませんが、圧倒的に正しかったのです。

 

 外出を控えることも大切ですが、なぜ、日本国内で、この衛生対策における基本中の基本「発生源対策としての全員のマスク着用」を、ほとんど誰も声を大にして言わないのか??不思議でなりませんが、もともと環境中の化学物質毒性と産業衛生分野のプロとして仕事をしてきた人間として、せめて、このブログの読者さんだけにでも、お伝えしたく。

aiken-makiss.hatenablog.com たぶん政府や分科会が咳エチケットとしてのマスク以外に、症状がなくてもマスクを!とか言い出す、ずっと前から、自分を守るのではなく他人を守るための「発生源対策としてのマスク」、いわゆるユニバーサルマスクの必要性を、1年5ヶ月間ほど、ずっと一貫して主張し続けてきた筋金入りのマスク主義者が私です。

 実はしばらく前から、faithhopelove先生はじめ、自分が信頼できると見做す何人かの方々による「マスクは不要(有害)」という明確な発信を目にし続けており、自分が堅持してきた主張とのズレに対処する必要性を感じています。

 コロナも時間が経ってずいぶん色々なことがわかってきましたので、改めて検討するべき時期に来ているのかなとも思いますし、実は、改めて検討した結果も、だいたい出ています。

 とても長くなりますので、これについては回を改め以下の追記にごくサラリと記載します。マスクの問題はともかく、脂肪肝の可能性に思い当たる場合は、糖質制限を中心とする食生活の改善を、とにかく直ちに開始して頂きたく。それでは次回、続きをお楽しみ(?)に お元気で!

 

【以下2021年9月4日追記】

 マスクですが……これまでにわかってきたとおり「接触感染」や「飛沫感染」という概念を相当薄くして(実際に感染する可能性は無視できるほど特殊なケースと考えられる)、「空気感染」であるとして、次のように考えるのが現実的、ということが結論となります。

  1. 感染における防御は、粗大飛沫(粒子径100μm等)であるほど容易。すなわちウイルスは鼻腔粘膜であるとか「フロントエンド」で捕捉され、よほど大量の曝露でもない限り、自然免疫を中心とした原始的な防御によって撃退される【夏季の感染伝播状況】。
  2. 実際の感染成立の有効性は、感染者の呼吸等によって排出されるエアロゾルの粒子径に依存し、微細粒子(粒子径2.5μm等、いわゆるPM2.5レベル)として肺の奥にストレート到達するほど、防御は困難となり感染成立を許してしまう【冬季の感染伝播状況】。
  3. マスクは、防御目的はもちろん、発生源対策としてもエアロゾルの粒子径が大きいものの透過を防御するのに有効であり、微細飛沫になるほど補足効果的には難しくなり、全重量ベースでの補足率と粒子個数ベースでの補足率に差が開く【トータルではなく粒子径ごとの捕集効率が実際には重要】。

 感染成立も含めた有害性には「粒子径」が大きく効いてくるということです。吸い込まれた粒子がどれほど肺の奥まで到達しやすいか?ここが近年有害性について認識されてきた最大のポイントです。PM2.5として、あるいは石綿の有害性としてクローズアップされてきた問題ですね。

mbp-japan.com そうなってくると、実は、感染伝播を最も左右するのは、空間中のウイルスの総量ではなく

 

【肺の奥まで届く大きさの微細飛沫の気中濃度】×【その空間で呼吸している時間】

 

ということで決まると考えられます。この際、オープンな空間であれば、微細飛沫の気中濃度は、単純拡散として発生源からの距離の三乗に反比例します(近接している人ほど感染させられる)。

 しかし、感染者が居る密閉空間でにおいては、時間の経過と共に、密閉空間気中での微細飛沫の蓄積が生じて(例えば5μmでは30分ほどだが1μmだと12時間経っても空気中を浮遊し続ける)、最終的に微細飛沫の濃度は均質化かつ感染成立濃度にまで至ると考えられます(スーパースプレッダーなら短時間で感染成立濃度に至る)。

 

 すなわち、実際問題としては、肺の奥に届いて感染成立させるに有効な(とりわけPM2.5的な)粒子径の微細飛沫への曝露は

 

【空間の密閉性】×【その空間での滞在時間】

 

ということに、ほとんど近似できることになります。その中で、マスクの効果はPM2.5レベルの微細粒子を、感染者の吐息からどれだけ長時間に渡って補足除去し続けることが出来るか?という「性能維持」の度合いに依存します。

 一般に、ろ過資材には「破過」という、使用時間と共に対象物質の捕集効率が低下していく現象が時間と共に生じることが知られています。対象物質を捉まえるのに使われていた空間が埋まってしまうようなイメージです。

 とりわけマスクでは、繊維の間隙(とりわけ微細な間隙)が水蒸気の結露によって閉塞してしまう現象が、どれほど生じやすいか(外気温その他との兼ね合い)に支配されるものと考えます。

 ちなみに、大声を出すなどで発生する飛沫については、普通にイメージされるとおり粒子径の大きな飛沫が増えるので、マスクで有効に防御される可能性は高いし、20センチとか、ごく近くで会話するようなケースならマスクの有無はリスク制御に相当効くと思います。

 ↓このあたりの情報が参考になると思います。

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