超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

※各記事の画像は選択後、右クリック「画像だけを表示」でオリジナルサイズで表示できます

寒い冬の休日は、朝から焚き火遊び+アルファ

f:id:aiken_makiss:20181216093741j:plain

 おはようございます。今朝は寒かったですね~~各地で初氷も観測されたようで、当地、愛知犬山も、コーヒーを入れているうちに、朝日も差し込んできて明るくなってきましたが、外はまだ冷え冷えでございます!

 昨日も、朝8時から夜8時まで、ほとんど休みなく薪ストーブの仕事をしていたのですが、お客さんに、必ずというほど申し上げることがありまして、昨日も、午前の方にも、午後の方にも申し上げました。

 

 「この薪ストーブがあれば、冬の暮らしが、本当に、根本から変わります。」

 

 一番変わったなと実感するのが、寒い休日の朝かもしれません。普通なら、エアコンをタイマーで仕掛けるにせよ、お布団から出たくなくなるものです。なにしろ、お布団の中の方が快適ですから。私もそうでした(笑)

 けど、薪ストーブ、具体的に特定してしまってすみませんが、モキ製作所「MD80Ⅱ」愛研オリジナル「iGブースター」改良モデルがあれば、違います。朝から、楽しい「焚き火遊び」です。

f:id:aiken_makiss:20181216094731j:plain

  モキ製作所の薪ストーブの本来の特徴ですが、とにかく火がつけやすい。小枝を一握り、牛乳パックを4センチ×10センチほどをコヨリにして種火にして、小枝に火が移ったら、その上に燃えやすいスギ、ヒノキで「焚き木組み」を作って……5分は絶対にかかっていません。この炎です。気分はすっかり……というか、リアルに「焚き火遊び」♪

 上の写真から、さらに3分後。このあたりは真似をしていただきたくないのですが(上級者向け(笑))、着火性の良い、比較的密度の軽い太薪をポンポンと載せます。

f:id:aiken_makiss:20181216100733j:plain

 ただ、いくら薪を見極める技量が必要にせよ、こんな「横着」ができるのも、立ち上がりのやたらやりやすいモキならでは(笑)本燃焼の穏やかなユラユラ炎が早く見たくて。なにしろ、焚き火遊びですから。しばらく「扉半開」、つまりノーマルの状態を維持します。

f:id:aiken_makiss:20181216101048j:plain

  太薪を置いた写真から、さらに3分後。火が太薪に燃え移ってきたのを確認して、エイッと扉全閉。ここから「iGブースター」の世界です。すでに、美しいです。さすがに炎の勢いは一気に弱まり、燻りがちになりますので、煙のリスクの高い環境では真似をしないでください(笑)

f:id:aiken_makiss:20181216101337j:plain

 自慢するようで申し訳ないですが、あくまでも「火遊び」です。うまくいくかどうか、失敗しても構わない領域に挑戦しています。扉全閉にしたら、炎の勢いは一時的に弱まるだろうけど「たぶん、いける!!」わたくしの野生の勘がそう言っていましたので……上記「弱くなった写真」から、さらに3分後……勝負に、勝ちました!!(笑)賭けに出てうまくいくと、とっても、気持ちいいです♪♪

f:id:aiken_makiss:20181216101722j:plain

 賭けに勝った写真から、さらに1分。最初の「焚き木組み」の写真から10分後です。ここまで燃えてきてくれれば、もう安心といいますか、基本的に、焚き火遊びはおしまいです。あー楽しかった♪そしてそろそろ、暖かさを感じてきます。寒い朝なので、達成感もひとしおです(笑)※※上級者向けです、くれぐれも。良い薪もあって運が良かっただけ。動画取ろうとしたら、まず失敗すると思います(笑)(笑)※※

 焚き火遊びを終えたら+アルファ。上の写真からさらに10分、最初の「焚き木組み」から20分。せっかくの薪ストーブなので、もちろん、活用しない手はありません。

f:id:aiken_makiss:20181216102410j:plain

f:id:aiken_makiss:20181216102639j:plain

 パンを焼いて、昨晩、沸かしておいたお湯(もちろん銅鍋(笑))を、お気に入りの銅の片手鍋に規定量入れて、天板で軽く沸かし直しして、コーヒーを入れて、朝ご飯、冒頭写真です。もちろん、部屋はすっかり暖かです。 

 寒い冬の休日も、起きたら、こんな「楽しみ」が待っているなら、お布団から出るのも苦でもなんでもありません。冬の暮らしは、この薪ストーブがあれば「根本的に」変わる、そのイメージをお伝えできればと♪♪

 

 ……で、標題の記事は、↑ここまでです。ここから先は、相当生々しい本音を書きます。あまりに落差がありますので、薪ストーブのある暮らしを、これから、実際にやろうか?できるのか??と真剣に悩んでいらっしゃる方だけ、以下、お読みください。

 

 さて、休日の焚き火遊び楽しいとか、書きましたけど、薪ストーブのある暮らしにおいて、一番大切なのは「そんなこと」ではないのです。これは、あくまでも「おまけ」に過ぎません。

 本当に大切なことは、ひたすら、現実、数字とのにらめっこなのです。だって「そんなこと」のために、多大な労力や、費用を投じる余裕なんて、どこにもありませんから。少なくとも税込み年収700万?……はあ、それどこの国のお話ですか??みたいな由緒正しい中小企業勤務サラリーマンである私(47歳なんちゃって部長で、妻は専業主婦です(笑))の暮らしぶりでは!(笑)

 ちょうど先日、森林ジャーナリストの田中淳夫さんの記事で、興味深い論説があったので、思わず「反論」を書いてしまったのですが、少なくとも私にとって、お客さんに薪ストーブがお勧め出来るかどうかの判断基準は、あくまでも「実用的暖房器具」足りえるか??だけです。ロマンとか「そんなもの」で判断したことは、一度もないし、ロマンを引っ張り出す必要性もありません。

www.facebook.com ひたすら、数字、数字です。ほかの暖房方式に比べて、現実問題として安く、少なくとも同等にならなければ意味がありません。そして、実際に、面倒なく、手間なく使えること、さらに、安全とか、近隣への臭いとか、煙被害とかの現実問題。それらを実際にクリアーできるかどうか??周辺環境、設置環境、本人のご性格&嗜好、家族とのご関係……本当に、いろんなことに左右されますから、そこを総合的にみて判断します。

 昨日も、ちょっとお仕事で、そういう現実問題を本当にクリアーできるのか?どこに証拠があるのか?揉める場面があったのですが、「私」が実例です。私、到底、そんな「お金持ち」なんかではありません。住んでいるところも住宅密集地です。田舎なんかではありません(たぶん(笑))。パリッパリに現実を見据えて、シビアにシビアに……

 

 薪もメンテナンスも含めた「ランニングコスト」が、導入前に比べて本当に一円でも下がるか??地震と台風のこの国で、本当に長年安心して使っていくことができる「暖房器具」なのか??

 

 寒い冬の休日の焚き火遊び+アルファ(銅鍋で沸かしたコーヒーまじ美味しいです。神戸上島義弘ブレンドさん、こんな美味しい豆をあり得ないお値段でありがとうございます!)の「贅沢」も、その現実問題の裏打ちなくして、安心して楽しむことはできません。

 モキ製作所の薪ストーブ、唯一の欠点は、使い手に「相当な知性」を要求します。知識ノウハウなしでも、使えなくもありませんが、それでは、この製品の「真価」は、三分の一も発揮されることはないと思います。

 ちなみに私自身も「独学」無理でした。ユーザー時代に長野まで教えを請いに、高い(往復数万円)交通費はたいて実際に行っています。設置工事では取り返しのつかない大失敗もしてます(気が付いたら、一番強度的に厳しい南側の大開口窓面の真ん中の貴重な壁の筋交いを薪ストーブ屋さんに切られてました)。

 でも、そうやって現実をシビアにシビアに検討し、備えをしたうえで手に入れた「実用品薪ストーブ」の価値、それは、思わぬ、本当に予想以上の「+アルファ」を、冬の暮らしにもたらしてくれます。このブログ自体、たしかに、そこ「+アルファ」が動機にもなっております。

 私のユーザーさんですが、先日、こんなことをおっしゃっていました。

 

 『現代の暮らしって、確かに、便利だと思いますよ?けど、豊かか?というと……それは、違うんじゃないかと、思います。』

 

 なるほどなぁ……と、改めて。贅沢です。ロマンに満ちています。そう、お金なんかないし、便利ではないかもしれませんが、ものすごく豊かです。私の暮らし。中小企業のなんちゃって部長に過ぎない私にだって、手にすることができたのです。これをぜひ、皆さんにも味わっていただきたい、確かに、そう願って、仕事をしています。

 でも……違うんです。それは、暮らしの安心・安全あってこそ。もちろんお金のことも含めて。お金、人生で二番目に大切です。事実上は一番大切といっていいでしょう。そしてお金でもとりわけ、「今は」見えない安全安心、ランニングコストこそ、もっとも大切です。少なくともその気になれば見えるコストくらいはシビアにシビアに、一円単位の現実でご判断いただきたく。長い目で見た実際の幸せのために。極めて高額な初期投資を決して無駄に終わらせないために。

 ……野暮なことです(笑)こんなこと、できれば言いたくない。けど、こちとら真剣勝負なので、どうかお許しを。逆に言えば、天国と地獄ではございませんが、休日の楽しい焚き火遊びと、その裏にある現実を、同時に言えば、大切なことも、わかっていただけるかな……と。

 それでは皆さんお元気で!(唐突)また来週~~~!!(笑)※※実際のお客さん最優先なので、ブログの更新に関しては、まったく保証はありませんごめんなさい※※