良いのか悪いのか、人生、やたら忙しい時ってあるようです。
良いのは「必要とされる」こと。けど悪いのは、それで儲かるとか、そんなことないんですよね……貧乏暇なしとは、よく言ったもので、この言葉は「そんな働き方をしているから貧乏なんだ」と、ヘタな働き方を揶揄するものかもしれませんが……
天に徳を積む
そんな大したものではないのですが、まあ、私を見込んで名指しで相談を頂いて、いい加減な答えや、自らに利益誘導する（意図的に自分の商売につなげる）ような答えをするでもなく、私ならでは、私でなければ「ちょっと」（もちろん私と同等以上にできる人も沢山居ると思います）難しいかな、と思う程度には「まともな答え」「気の利いた答え」を返しているつもりなので、少しは世の中の役に立っているのではないかと思うのです。
しかし儲けがないのは、私はいいけど、家族には申し訳なく。
連日の忙しさに私自身もヘロヘロなので、お客さんとの打ち合わせから直帰、早い時間に家に帰った今日、リビングに入ってみると、妻が何やら焦っていました。買い物に行ってきた、そのままらしく、いろいろ食材が置きっぱなしになっているので晩ごはんを作ろうとしていた心づもりはわかるのですが、どうやら「それどころではない」事態に陥っているようです。
我が家、それぞれが独立している感じで、少なくとも私と妻は自分自身の世界を持ち、「それどころではない」問題も妻の世界でのこと、私が関与して特にどうにかなるわけではなかったので、私ができることといえば、テンパっている妻の代わりに晩ごはんを作ってやることくらいだったのですが……
私もヘロヘロです。晩ごはんとはいえ、私が作るならレトルトカレーで誤魔化したいくらいの勢い？です（笑）妻の買ってきた里芋やら大根やらの食材を引き継いで、立派なメニューを作る気力はありません。
けど、ここは、普段、良いところを家族には何も見せる機会がないわたくし、超簡単で、しかも、満足度の高いというか「おお！」とゴージャス感も出せるような豪華メインディッシュをバーン！作りたいものです。
冷蔵庫を覗くと、鶏むね肉パックがありました。しめしめ。これでもう大丈夫。
作り方は、こちらの動画です。長いですけど。作り方の手前の前置きが（笑）
youtu.be ともかく動画、長いので、言葉で超詳しく説明しますと、パックから出した鶏むね肉に、なんの下ごしらえもせずに「ハーブソルト」を適量振りかけます。裏返して振りかけるのだけは忘れずに。塩を振ったむね肉丸ごとをそのまま、脂身の皮を下にして超耐熱セラミックの鍋に入れて蓋をして、炎の上がっている薪ストーブの炉内に叩き込んで7分から15分くらい待ちます。以上。
焼けたら溶接用皮手袋で素早く（ココ大事、長時間鍋を持ってると火傷します）天板の上にあげて（ココも大事、ヘタに木の鍋敷きとかに置くとウッドバーニングになります鍋敷きが）、蓋を開けてみてジューとか香ばしい匂いとか「これは、焼けたんとちゃうかな……」と、あなたの野生の勘が囁いたら焼けてます。たぶん。勘だから関西弁。
具体的な時間は、炎の上がり具合で加減してください。多少前後したって恐れる必要はありません。超耐熱セラミックの鍋なら「ヒートシールド」の役割もあるし、遠赤外線への変換機能もあるので焦げても表面だけで知れているし、しっかり焼けたな、という感じで良いと思います。
世のお父さんの必殺ワザ「キャベツ炒め」と一緒に添えて、はい出来上がり。とってもふっくらジューシーで、豪華で美味しいメインディッシュです♪
……でも、いや、マジで、薪ストーブで作ると、とんでもなく美味いのです。こんな超手抜き料理なのに、家族は大喜び……なんか、どっかで見たような記事だな、と思ったあなた、とっても鋭いです！答えはこちら（笑）
何が言いたいか、と言いますと、頑張る人の強い味方です、薪ストーブ！薪ストーブは裏切りません！！稼ぎは少なくても心は錦、天に徳を積むべく外で戦って疲れ切った世の旦那さまも、薪ストーブさえあれば、ご家族の前でもたちまちにしてヒーローです！！！
たぶん（笑）
人間、根っから強いほうがやっぱり素敵だと私も思います。しかし私なんて相当ヘタレでして、自分自身の力や腕前というよりも、「強い味方」に身の回りに集まってもらって、それで結果を出す、という方法論を、己を知るようになった頃から好むようになりまして（というか、実際、それでしか勝てないので）……
そんな私の座右の銘、当ブログの主題は
『料理の味は調理器具次第』
ですので、今回は直球バリバリの力作？でした（笑）……って、本当は、ほかに書きたいことも一杯あるのですが、何しろ気力が続かないのでこのへんで。それでは、また。
これからいよいよ寒くなりますので、どうか暖かくして、風邪など召されませんように。
