職業柄、今や「薪ストーブのある暮らし」のお手本であるべきはずの我が家。けれども、薪棚も、エンジンチェーンソーも、こだわりに満ちるはずの斧も(ちなみに、包丁とか、刃物の類には無茶苦茶こだわる私です(笑))……薪ストーブと言えば!というものがほとんど何もありません。
そんな我が家で、唯一誇れるものが、これ!電動薪割り機!!エイッ!!!というか「ジ~~~~………」
パカッ
きれいに割れました。
解説付き(?)の、実際の動画はこちらです♪もしよろしければ。
とっても安価な電動薪割り機で、大きな原木を割ってみた(うまく行った編)
……というわけで、今日は薪を割るお話です。
改めて、ご無沙汰しておりました~!!!!
2週間ぶりの再開。無事、なのか、実際のところはちょっと微妙なのですが、従前、私のメインであった環境調査業務が終わりまして、当ブログに戻って参りました!!
せっかくなので、調理のネタを貯めたかったのですが、休載のあいだ、いや、元の仕事も「物書き」なのは一緒なんですが、やっぱり楽しいものではないので、心に余裕もなく、まだご紹介していないような薪ストーブ調理に色々チャレンジするというわけにも、残念ながらなかなかいかなかったのです。
というか、それ以前の問題として、今シーズン、製材所さんの端材とかも購入して、これまで、ご機嫌に過ごしていたのですが……ちなみに、私、年間の薪の購入費用は2万円以内って決めていますから、2万円分です。ガソリン代込みで。
で、もうその2万円使っちゃったのに、調子に乗り過ぎて、薪が足りない見通しになりました(笑)薪ストーブ調理を扱う当ブログではありますが、薪がなければ調理もへったくれもありません。緊急事態です!!
で、休載のあいだ、何をしていたかと言いますと、ひたすら薪を割っていました。来シーズン向けだけでなく、またこれから書きますが、今シーズン向けのものも。
冒頭に紹介したのは、我が家が唯一誇れる薪割り機です。薪ストーブと言えば斧じゃないのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。ええ、重い斧振り回す薪割りも実際にやってみているのですよ?実際にやらないで専門家の顔をするわけにはいきませんから。
でも、それは、良い原木、そうですね、直径では20センチくらいあって、ポンと自立するものを相手にするなら、割り甲斐もあって、とっても気持ち良いです。ところが、我が家の原木のメインって、これまた今後お話ししますが、腕くらいの太さの、直径10センチにも満たない、グネグネ曲がっちゃったような、なかなか自立してくれないような「剪定枝」「森林整備除伐樹木」なんですね?
そんなゆがんだ原木を、神経質にバランスとってそっと立てて、斧を狙い通りバッチリ振り下ろす……やっぱり、相当、疲れます(笑)上手になってくればきっと違うのだろうな、とも思うのですが。ちなみに私、これでも昔、剣道少年でした(笑)
いけません、大好きなブログに戻って来れたのが嬉しくて、すぐに長文なってしまう私ですが、何が言いたかったか要約しますと、「薪が足りない」という緊急事態に追い込まれて調理にチャレンジどころではなくなって薪割ってましたと。そこで、一番頼りになったのが、冒頭写真の電動薪割り機だったと、そういうことです!!
さて、長文であるだけでなく、やたら「本質論」のような理屈を好む当ブログですが(お付き合い下さいまして、本当にありがとうございます(泣))、以前、薪ストーブの本体についての本質論は、こちらの記事で紹介しました。当時、かなりの人気記事でした。
では、「薪ストーブのある生活」の本質って何か、つまり、普通の生活では出てこなくて、薪ストーブがあれば出てきて、生活の幸せ自体を支配する一番重要なことって何かと申しますと……
薪(原木)を割ること
以上。
割ってありさえすれば、あとはちょっとした知恵や工夫でどうにでもなるのです。幸せな暮らしが待っています。逆に言えば、割っていなければ、なかなか難しいし、割るのが大変だと幸せとは言えない。
当ブログ、調理をテーマにしたブログです。せっかくなので、薪ストーブのある生活を、調理にちなんでたとえると、薪ストーブのある生活って
干物にしない限り、美味しく頂けないけど、上手に干物に出来ればとっても幸せに頂ける魚
といえば、一番わかりやすいかも……え?わかりにくですか?(笑)でも、ホントに似てるので、なんとかお付き合い下さい。
すなわち魚を干物にするって、実は、それなりに大変で、ノウハウも必要です。乾燥のやり方が微妙な味を決めるので、乾燥にはもちろんこだわってもいい。でも!!とにかく魚を開かないことには始まらないのです。そもそも乾かす前に腐ってはどうしようもありません。条件(魚の種類や、乾燥方法)によれば、一部に丸干しという例外もあり得るけど、一般に幸せな(贅沢な?)魚の干物は、ことごとくというほど、開かれています。
乾燥方法どうのこうのという前に、とにかく、開かなければ始まらない。薪ストーブのある生活も全く同じ。とにかく原木を割らないことには始まらないのです。
割るべき理由は魚の干物と全くいっしょ。普通は、あるいは、幸せをもたらす良い燃え方をする薪ほど、割らないことには乾かないから。樹皮は「生きている体」を保護するために、もともと乾燥を防ぐための組織なので、樹皮があるままだと、乾燥防止にサランラップを巻いているがごとく、全然というくらい、乾かないのです。条件が良ければ年単位でかろうじて乾いてきますが、それは「丸干し」的例外。割るにしても細すぎて付き合い切れないとか、そんなのです。
一方で、乾燥させる方法は、これまた魚の干物と全く同じように、天日乾燥だろうが、機械乾燥だろうが、温度を上げようが、風を送ろうが、まあ、いろんなやり方があります。これもおってご紹介します。
しかし、ともかく、割らないことには始まらないのです。よほどのんびりできるのなら別ですが、その何年にも渡る乾燥スペースどうするの??地面にそのまま置いといたら腐っちゃうよ?ということなのです。腐るのも干物作りと同じです。
だから「上手に干物に出来ればとっても幸せに頂ける魚」というのはズバリで、干物にするためにまず開く作業が大変だったら、すごい手間かかったら、干物がどんなに美味しくても、なかなか幸せとは言えない。
まず、いかに、手間をかけずにスムーズに割るか、というのが、幸せな薪ストーブ生活の本質なのです。
斧も何もなかった我が家、薪ストーブのある生活は、ナタ1本からのスタートでした(笑)ナタでも結構割れるのですが、当然、すぐに行き詰りました。それを助けてくれたのが、電動薪割り機というものがこの世にあると教えて、実際に我が家に貸し出してくれたあるお方。おっかなびっくりやってみてあまりの便利さに驚愕したのが本当に懐かしく思い出されます。
割れた状態、あるいは割っていなければ完全に乾いた状態の薪として、全量を購入できるなら別ですし、斧での薪割りも、趣味としては本当に楽しいとは思います。けれど、私のように薪割り以外の趣味に没頭するとかして(ちなみに私の趣味はオーケストラの一員として音楽を楽しむことです)人生の時間が惜しくて、お金も節約したいなら、この電動薪割り機だけは、絶対に買うべきです。斧に比べて圧倒的に早くて簡単です。
もちろん、上記Facebookページでリンクした「安物」ではなく、もっとハイパワーのモノとか、エンジン薪割り機でも良いのですが、ともかく薪割り機は必需品でしょうということで。
少なくとも、薪割り機があることで、薪にできる原木の可能性がぐっと広がります。斧で割ろうにも「立たない」グネグネ原木でも、あるいは、私レベルではそうでしたが、斧を渾身の力で何回叩き込んでもなかなか割れずに粘る原木でも、薪割り機だったら、いとも簡単に割れる、ということもありました。
薪割り機、すごい!薪割り機、偉大!!
……たった、それだけのことを申し上げるのに、こんなにも長文になりました!!いや~~、当ブログに戻ってきましたね~~って、調子に乗ってたら、呆れられてしまいますよね(笑)
ブログは短く、簡潔に。この続きはそうしようかと。続きですが、この偉大な薪割り機でも、注意しなければならないことがあります。それは何かをご紹介しようと思います。
それでは、次回も乞うご期待~~♪