昔、子供の頃、ホットケーキというのは、なんだかすごく憬れるご馳走でした。自分でやってもみるのですが、あのキツネ色が、フワフワさが、どうやっても出せなくて。
いろんなことがわかるようになった今、私は、薪ストーブの販売なんて仕事を手掛けるようになっていて、調理をテーマにしたブログなんてものまで書くようになっているのですが……
私は昔と変わらず「本当のケーキ」は焼けないような気がします。ふわっふわのスポンジですね、あれ、どうやって焼くのか??なぜなら電気を使った調理器具というのが、私はどうにも嫌いで、百歩譲って電子レンジ、それ以外は何とか「炎」でやりたいと思ってしまう。
どうしてかというとエネルギーとして「どんなことにでも使える」最高品位を誇る貴重な電気は、知能のような働きのコンピュータとか「電気だけにしかできない用途」だけに使いたいという「超」がつく環境原理主義者でして……私。
電気オーブン?そんなの絶対ヤダ、自分では使いたくない、というのに超甘党でケーキ大好き。そんなどうしようもない私の救世主が、薪ストーブなのです!!
冒頭写真、バナナケーキです。バナナケーキといったって、ホットケーキミックスにバナナを1本潰して混ぜ込んで、もう一本はスライスして押し込んで焼いただけのものなんですが……これが、もうムチャクチャ美味いんですよ!!
香ばしく焼けた表面、バナナの部分は蜜が甘く焦げて、中はと言えば、フワフワの生地の中に仕込まれたバナナがトロ~リとろけて……
この幸せが、電気オーブンはおろか、型も何も使わないで、仕込んだ器をただ薪ストーブの上に置いてみたというだけの簡単さで手に入れられるのです!焼きはじめ、こんなの。
薪ストーブの天板の均一で焦げにくくて柔らかい火当たりで、生地が穏やかにふっくら膨らんできます。フタはしばらくで取っちゃいました。
我が家では、当ブログの読者さんならお馴染みの、この器……無水調理もできる、鋳造アルミにテフロンコートがされた、アサヒ軽金属の「オールパン」というフライパンの一種なのですが、その同じものが二枚あるので、ピッタリ重ねてから、クルッと、ひっくり返します。
これで、つまり「もう一枚のフライパン」で、バナナを乗せた面を焼くわけです。フタをしなくても、こんなふうに美味しく焼けました♪ お皿の上でひっくり返して取り出して出来上がり~~
……たったこれだけなのに、ムチャクチャ美味しい……
その理由は、ひとえに、薪ストーブの天板の火当たりの柔らかさにあるのだと思います。ふんわり、ふっくらと、いかにもやさしく焼けてくれます。
アサヒ軽金属のオールパンも、偉いと思いますけどね(笑)でも、我が家、これ、ガスコンロではやりません。だって、このやわらかい美味しさ、全体の均一なふんわり感って、ガスコンロではどうにも出せないんだもの……
そういうわけで、今日は、本当に、単に薪ストーブは偉大だという話。
私、根っからの甘党ですから、バナナケーキにしても、手間をかけて、ちゃんと焼いたほうが良いかもしれない。だけど、見た目は良くないかもしれないけど、これ、本当に美味しいのですよ……中のバナナのとろけ具合といい、表面の蜜の焦げ具合といい……
本当に、休日なんか、これが食べられると思うだけで、幸せです。しかも本当に手間要らず。それでこんなに美味しいバナナケーキは、他にないんじゃないかと思うので薪ストーブのある暮らし、ちょっと自慢です(笑)
これで1500字!それではまた!