超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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一度だけ許して?ローストチキンde楽しい薪ストーブChristmas!!

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 えー……薪ストーブ料理をテーマにしながら、ローストチキンみたいな「特別なメニュー」なんて扱わない、日々の暮らしでのメニューを扱うんだ!!…と宣言している当ブログですが……

 一度だけ、許してください!!特別な日の特別なメニューなら、いいでしょ??というわけで……やってしまいました。クリスマスの特別なパーティーメニューとくれば!やっぱりローストチキン(笑)!!

 ただ、そこは「超簡単」をうたい、「料理の味は調理器具次第」と信じて止まない当ブログらしく、手間のかけ方や仕掛けは最小限に超シンプルに、しかし調理器具には超こだわって「神さま、仏さま、調理器具さま……」で作るローストチキンを、失敗も含めて詳しくご紹介♪

 写真18枚にも及ぶ特別記事。長いです。が、役に立ちます!!たぶん(笑)全ての工程が考え尽され、知恵と工夫(?)が詰まっています。では覚悟して、超詳細レシピをどうぞ♪♪

 

 

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材料です。メインの丸鶏はやっぱり国産でしょう。我が家では普段は絶対に買わない値段帯の贅沢食材ですが、そこはパーティー。でも冷凍解凍品ということで898円最安値。繁忙期でない食肉処理なので丁寧かもしれないという期待もあります。ちなみに生だと最安値は1280円でした。

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ちょっといきなりグロテスクでごめんなさい。でも命を頂くってそんなもの。お腹の中チェック。やっぱり、なにやら取り残しもありそうです。指突っ込んで全部むしって……

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きれいになりました!こういう「ひと手間」は、どんなに「超簡単」でも大切だと思います。美味しく、気兼ねなく頂くために。

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お腹の中に、塩を塗りたくります。塗りたくるというか……「ふりかけまくる」ですね。普段、実際に処理されている方ならわかると思うのですが、指で触ると「塩粒が禿げる」ので。本当は、ここでローズマリーとか本物のハーブを使いたいところですが、そこは超手抜きしてこんなのです。37グラム188円くらいかな?超適当♪

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 でお腹の空間をニンニク片で満たします。適当に大量に用意しましたけど、実際に使ったのは一玉から一玉半くらいでしょうか?我が家のストックは芽が出ていたので半分に割って除いてあります(笑)

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お腹面というか、裏に来る面に塩を「これでもか」と振りかけます。焼き魚、焼き塩の要領ですね。私、肉料理ってほとんどしないので、基本は魚料理からきちゃいます。どうしても(笑)

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……で、鍋に押し込みます!鍋の大きさは23センチクラス、内径は20センチくらいでしょうか。紐でしばるとかノーサンキューです。ダッチオーブンだと焦げ付き防止にアルミホイル敷いたりとか、キャベツ敷いたりとか……そんな面倒なの「邪道」です(笑)いつも、簡単に、シンプルに、そして潔く結果を受け入れる……それが当ブログです!!

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そこに、表というか背中面にも「これでもか」と塩を振ります。各種レシピを眺めると、どうも、塩はたくさん使った方が良さそうです。実際に、トータルとして37グラムのハーブソルト包装の大部分、30グラムくらいは使いました。でも全然塩辛くなかったです。

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……で、一時間、置きました。塩粒が溶けて、ちょっと内部に浸透しているのがわかります。これも魚料理「塩で〆る」の要領ですね。大切な工程だと思います。これでメインの準備は終わりですが……

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……私は、この料理の「本当の主役」は、実は野菜じゃないかと思います。長崎産の小さな新ジャガ一袋、200円は絶対しなかったはず、よく洗って皮ごと。ニンジンは小さいのを4本ほど。両方とも下ごしらえも味付けも何もしていません。鍋いっぱいに押し込みます(笑)

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ここで調理の主役、薪ストーブ!!我が家にしては強いめの燠火を用意しました。炎が収まっても、お湯がちゃんとグツグツ沸騰している程度です。けど……たぶん、この「書き方」はモキ製作所の薪ストーブでないと通用しないかも。鋳物製のストーブに比べたら「かなり」穏やかな燠火だと思います。そもそも暖房でそんなに要らないし。

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で、投入したのですが……ここで失敗。ユーザーとしての我が家は、普段、軍手とか手袋の類は「何もなし」に薪ストーブ運用しているのです。販売する立場としては「安全のため用意してください」と言いますが。で、軍手ない!!って探し回るのに5分ロス。妻も別のトラブルに巻き込まれて支援なし。燠火のタイミングを見計らうのに初期の5分はあまりにも痛かったです……くれぐれも準備は抜かりなく!!

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40分経ったので、ストーブのガラス扉&一度フタを開けて様子をみてみました。グツグツ言って、いい匂いをさせているのですが……やっぱり焦げはできていません。残念。「おまじない」で上にも置いたのですけど(開ける時には灰は吹き飛ばします(笑))……天板ではパーティーメニュー準備始まっています。チーズは溶けますがパンは無理がありそう(笑)

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最初の5分のロスは大きくて、加熱が強すぎたってことはなさそう。むしろ、すごく柔らかな火当たりだったので、ダメ押しでもうちょっと。ガラス扉を開けて空気をいっぱいにして熾火を活性化。あと「おまじない」でフタの上にも。これで15分、放置してみました。

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いったん取り出して保温しているところ。パーティーメニューって一通りそろえるの、大変じゃないですか??アジのフライが上がるのを20分ほど待っているところです。でも、もう一度炎を立ち上げてパンを焼いてチーズを溶かすために10分もしないうちにテーブルに移動させました。写真に写っていたパンとチーズは、お腹空いたし、フライングで食べちゃいました(笑)

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フタをパカッと開けたところです!!湯気と、いい匂いが一気に立ち上って、子供たちが「わぁっ!」って歓声をあげます。パーティーですからね~~♪この保温力も「狙いどおり」です。焦げがない、やさしいやさしい仕上がりになっちゃったのが、ちょっと残念ですが(笑)そこは来年にリベンジを!!

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完成!パーティーメニュー、全景!!……このうち薪ストーブが担当したのは、左下側の4皿。ローストチキンと、パンと、チーズと、ブロッコリーです。大きなジャガイモは別蒸し。ちなみにブロッコリーは「茹で」ではありません。高温予熱した無水鍋による調理。来る2月11日に尾張旭でのイベントで実演します。またご案内しますね~♪

 

 ……そういうわけで、いかがでしたでしょうか?ここから、ちょっと(?)「解説」を。今回、失敗して強火の燠火をロスしたので、焦げはできませんでしたが(冒頭写真のようにお腹面が少し焼き色になった程度)、お野菜は「狙い通り」、全部、ものすごくしっかり火が通っていて、本当に美味しかったです♪

 その「勝算」は、ここで用いられた耐久衝撃温度差700℃にも及ぶ超耐熱セラミック鍋にありました。記事で用いられた青色のものはオークションで1000円くらいで買った今はないメーカーの昭和の時代の製品ですが……現在も唯一(たぶん)生産されている「東彼セラミックス」さんのWebサイトが、その理由を説明してくれています。

 

TOCERAM/有限会社 東彼セラミックス Webサイト「TOCERAMの特長」

 

 ここで注目すべきは、遠赤外線の効果。ともかく、すごいのですよ。薪ストーブ以外の熱源では、この超耐熱セラミックで焼く焼き芋が一番美味しいとか、自分的に立証済み。放射される波長特性によるんですって。ふーーーん??あと、理由はよくわかりませんが火当たりもやわらかく均一です。ご飯も美味しく炊けます。

 この調理器具があったから、私は、ここで野菜を「本当の主役」として期待したのです。実際にホント素晴らしかった~~♪ローストチキンから肉汁がいっぱい出てて、それと絡めたらもう絶品!!子ども達も、肉はもちろんですが、野菜もバクバク食べていました。

 そして「土鍋」の基本!!保温効果も高いですから、こういう「時間差」がどうしても生じやすい「パーティーメニュー」でも、ある程度潰しが効くのが、これまた、ありがたいところなんです。

 そういうわけで、当ブログのメインテーマ「料理の味は調理器具次第」……半分本気で半分冗談です(笑)ともあれ、ホントに美味しいローストチキン、我が家では、きっとクリスマスでしかやりませんが、薪ストーブを導入されたら、ぜひ研究なさってみてはいかがでしょうか??

 なお、ご参考までに、炉内に収めるハンドリングも含めたサイズも考えると、モキ製作所MD80Ⅱでは、トーセラムの現行製品で言うと、このニューセラミックス鍋のラインナップのうち「TSP-130-OPM」あたりがオススメです♪(「O」は、オーバル、楕円の意味)

 

TOCERAM/有限会社 東彼セラミックス Webサイト「商品価格表」

 

 アマゾンでも売ってますね♪

 

Amazon TSP-130-OPM-B ニュートーセラム鍋 直火対応型

 

 ……調理器具LOVEなあまりに、昨日も妻とケンカした私ですが、別に調理器具メーカーの回し者ではありません。たぶん。それでは、たいへんな長文レシピ?にお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。

 次回は、通常運行に戻ります。今回は調理をこれ以上なく真面目に一生懸命書いたので、息抜き?に「暮らし」の一コマをご紹介しようかなと。乞うご期待~♪