今回の記事、ブログではありますが、昨日公開した動画の題そのまんまです。
youtu.be 何もない、薪ストーブが立ち上がって、料理をいくつか作って、魚を焼いて、ネコが食べるというだけの淡々とした内容ですが、よろしければご覧ください。
連休中は「何かしなきゃ」「どこか出かけなきゃ」と焦りがちですが、「何もなくても」幸せを実感できるというのは、本当にありがたいことだと思います。この動画のメッセージは、表面的には以上です。
で、このブログ記事で紹介したいのは、この動画に「秘める」という高度さは何もないですが、私としてこの動画に込めた裏話を。特に、今の時代、これからの時代で一番大切だと私が思っていることです。
これまで、暮らしていく、生きていくうえでの「幸せ」というのは、けっこう「自分の外」にあったような気がします。どこかに出かけて素敵な体験をするとか、出会いがあったとか、美味しいものを食べて感動したり、素晴らしいモノを手にして満足する……等々。それはもちろん、今も、これからも有効だろうとは思います。
でも、これからは、少なくとも、「自分の外」に依存していては、幸せを得るのは難しくなっていくと思います。日本社会は、これから衰退の一途を辿ると思われますから。
その推論は、例えばこういうことから読み取れます。まず我が国のコロナ対応が結果的には大失敗に終始しつつあること(日本社会としての戦闘力の大幅低下)は、まずワクチンに起因する健康レベルの低下として、もはや間違いないと思いますが、それ以外においても……
横から失礼。後遺症つらいですよね……隔離を原則とする方針を取ったことが「風邪」としての蔓延形態を有する疾病への対策としてはそもそも無理があったということかと。せめて保健所を介さず、直ちに町医者で対処し全国の町医者の経験知を集め初期対応すれば後遺症抑制にも寄与したかと。マスクも(続
— 楡科榎 (@wohya) 2022年5月3日
初期の頃において、人流抑制なんてやっているより、感染伝播場面での発生源抑制として有効と私も強く信じてましたが https://t.co/SqT6L0i6rL 特に感染性を増していく(おそらく吐出ウイルス量の増加、デルタ以降のct値低下傾向)の中で、ほぼほぼ無意味となり、今は弊害だけが残る状況かと考えてます
— 楡科榎 (@wohya) 2022年5月3日
このような、疾病そのもの・ワクチン・マスクに起因して長く尾を引く後遺症的な損害影響が、これから一番大きいと思います。そもそもそれ以前に、すでに国力に直接影響する深刻な大損失が明白になっております。
毎年140万人が死ぬ超高齢化社会である日本で、主に老人が2年間累計で28,000人が死んだだけで、77兆円の血税と21万人の出生数を失うほどの大騒ぎをしたというのが、日本におけるコロナ禍の総括だよ。どの角度から見ても、空前絶後の大愚行だろう。
— 説教おじさん (@partyhike) 2022年4月12日
そこに来て、今般のウクライナ情勢を巡る我が国の立ち振る舞いです。これまで見事なまでに、この上ない米国追随の方針を明確にしております。
米ブリンケン国務長官が、NATO首脳会議に日本が参加と表明。しかし日本政府は未決定だった(出席への強烈な圧力)。 pic.twitter.com/1iuI2uW90R
— 付箋 (@KDystopia) 2022年5月4日
裏で手を引く米国。「(大統領とも関係の深い)エマニュエル駐日大使は今年1月の着任以来、日本政府の対ロシア、対ウクライナ政策を主導するかのように強烈な存在感を発揮している。...大使は面識のないファ社の柳井社長にいきなり電話をかけて事業停止を迫ったそうです。」https://t.co/KPlRoF0yf3
— 付箋 (@KDystopia) 2022年4月2日
もちろん、この方針での施策の大推進が、間違ってなければ、むしろ「素晴らしい」というべきです。例えば、こちらの記事のような見通しが本当に正しければ、政府の対応は何も問題ありません。
gentosha-go.com しかし問題は、これは、希望的観測ということに思えてならないのです。このたびの戦争が長引く、これだけは間違いない、ロシアの中でのプーチンの支持率も一定程度低下していくことも間違いないですが、大事なのはトップが頭に描いている戦略です。それに関して、こんな話もあります。
ウクライナ戦争がウソだらけなのは、米英が作っているウソをプーチンのロシアが根強く訂正せず、ウソを放置しているからでもある。何度も書いているが、ウクライナ戦争が長期化するほど、この戦争で作られている米国側と、露中など非米側との決定的な対立構造が長く続き、資源や食料を握る非米側が優勢になり、米国側はインフレが金融崩壊に発展して破綻・敗北していく。米英が作ったウソの構図をロシアが放置した方が、この戦争は長期化する。それを知っているプーチンは、露政府にウソをあまり訂正させず放置している。露軍はウクライナでの戦闘をゆっくり展開している。これも長期化のためだ。米国側のマスコミ権威筋は、戦争は急いで終わらせないと失敗なので露軍は負けているとしたり顔で言っているが、全く間抜けである。
tanakanews.com 今のところ私は、この田中宇さんの見立ては「正しい」と見ております。背景として、このような解析があります。スイス陸軍大佐、軍事情報専門家、NATOと国連の代理人であるジャックス・ボー氏へのインタビューです。
他国を攻撃することは、国際法の原則に反します。
しかし、そのような判断に至った背景も考えなければならない。
まず、プーチンが狂っているわけでも、現実から遊離しているわけでもないことをはっきりさせなければならない。
几帳面で、システマチックな人、つまりとてもロシア的な人です。
彼はウクライナでの作戦の結果を知っていたのだと思います。
ドンバスの住民を守るための「小規模」な作戦でも、ドンバスの住民とロシアの国益を優先した「大規模」な作戦でも、結果は同じだろうと、明らかに正しい評価を下したのである。
そこで、彼は最大限の解決策を講じた。
note.com 現場現実を良く知るリアリストが何と言っているか、よろしければ一度、全文お読みになることをお勧めします。また、このような解釈は、日本人ジャーナリストからも出されていて
大前も正しく指摘しているように、「プーチンはウクライナを併合しようとしていたわけではない。『ミンスク合意』の履行を求めていた。……ところがゼレンスキー大統領は『ミンスク合意』を履行しなかった。……その結果、プーチンの堪忍袋の緒が切れた」というのが、実は単純極まりない事態の本筋である。
【GW明け、おまけ;こちらも貼っておきます】
ロシアは当初からリストアップしていた攻撃目標(キーウなどの占領は最初から計画外でした)をほぼ全て攻略し、大方の勝敗はついているのに、英米や日本のメディアでは、まだウクライナの側に勝機があるかのような報道をしています。
要するに、まだまだ戦争が続いて欲しいのです。このように、外野の応援団が鉦や太鼓で気勢を上げ、ゼレンスキーが「徹底抗戦」を叫び続けている間にも、ウクライナの国民は毎日命を落としています。
私は、単に、いろんな仮説を客観的に眺めて、どの仮説が実際に起こっていることを無理なく合理的に説明しているか?信頼性が高そうか?という観点から判断しているだけなのですが……
私には、どう見ても「プーチン(ロシア)が概ね計画通りに物事を進めていて、西側は経済損失ばかり大きく焦ってヒステリー状態に追い込まれつつある」としか見えなくて……ワクチン接種が始まった時も、私の見立ては世間と乖離しておりましたが、今度こそ、私の見立てが間違っていることを祈らずにはおられないのですが……そこに飛び込んできた、このニュースです。
Youtube番組に出演した後で、ロシア外務省が、岸田文雄首相、林芳正外相、岸信夫防衛相、日本の大学、メディア関係者など63人を入国拒否にするというNewsが報じられた。日本の過多の対米従属に呆れ返っての通告であろう。ある外交官曰く「限りなく国交断絶に近い状態で、日本外務省の大失態だよ」と。
— 一水会 (@issuikai_jp) 2022年5月4日
私は「あーあ、やっぱり」と、予想はしていたけどもガッカリもいいところ状態という感じです。何しろ、この一連のスレッド、ぜひぜひ読んで欲しいのですが
13/
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) 2022年5月3日
この「ウクライナ戦争」、実は何が争われているのでしょうか?
誰が現在優位に戦っているのでしょう?
欧米メディアを見ていると、ロシアが苦しそうな印象です。
しかし、「通貨戦争」という点では、欧米のほうが苦しそうに見えます。
私は、これからドル基軸通貨体制の終焉が本当にあり得るのではないか?と、大いに心配しております。その時に、資源国であるロシアと仲違い状態である我が国は、果たしてどれほどの独自の国力があるのか?と言えば、コロナ禍に揺れていた昨年の国会の中で、唯一というほどまともな問題提起を続けてきたきた青山先生は、現状に関して、こう仰っています。
理由は「日銀への信頼が日々、損なわれている」ため。
— 青山 まさゆき (@my_fc1) 2022年5月4日
ずっと言い続けてきた通り「いったん信頼が失われれば「日本は経済的大惨事に見舞われ」る。
納税はたしかに苦痛だが、必要なこと。それを避けるため、お札を刷って納税に代えて楽するなんて続くはずもない。 https://t.co/UxaSZkOgTH
……私も、全く同じ感覚を持っております。
私は無知無学なのでわからないのですが……平時ならいざ知らず、原始的な方法、例えば金による貨幣の信用担保、資源国である強みを生かした貿易取引とか、金も資源も全くブラフでもない国家が、そういう「わかりやすさ」で仕掛けたら、戦時には案外有効なのかもなと。翻って円は自国民借金というだけ https://t.co/7UNqPvy2n1
— 楡科榎 (@wohya) 2022年4月30日
ともかく現状、対ドルの円安だけでなく、円に対してルーブルも、うなぎ上りが止まりません。止まる要素もなさそうです。
【この記事を公開した数時間もしないうちに、私が一目置く「外骨」さんも、ちょうど、こんなことを……】
欧米に比べてコロナの被害は極めて少なかったのに、未だに社会経済を完全に再開できないのは、日本という国が二流未満ということなんだと理解しています。そして経済は凋落傾向が鮮明となっていますが、肝心の国民に危機感がまったくない。まぁ、本当に優秀な人は海外に脱出してるんでしょうが。
— 外骨 (@mediclubman) 2022年5月5日
【2022年5月13日追記;私は、この北野さんは凄いと思っていて、彼は、長期的にはロシアは敗北すると見立てています。私は、これは両者我慢比べ状態で、ロシアも傷みますが中国経由で日本の自動車部品を輸入して凌ぐこともできるわけで、やはり根源のエネルギーを握られている西側諸国の方が、事態が長引けば長引くほど厳しいのでは?と危惧しています。でも、良い論説だと思います。ぜひ、こちらも。】
……ごめんなさい、これ、調理のブログですよね?しかも、薪ストーブの。はい、失礼いたしました。長い脱線はこのくらいにして、本論に戻ります。
ともかく、「自分の外」に依存するのではなく、自己完結的に幸せを確保する手段を持っておくことは大切であろうと思います。もう手前味噌となんと誹られようとハッキリ申し上げておきますが、私の扱っている薪ストーブは、まさに、それを具現化したツールです。
何しろ、どんな燃料でも使えて、煙でご近所さんとの関係を悪化させるリスクは少なく、少しだけ寒い時にちょっと焚いたり、とても寒い時にはガンガンに焚いたり、さらに暖房のみならず調理熱源としても万能で、しかも大事なことは超耐久性長寿命で、定期交換部品も一切ない……お勧めは、しておきます。
でもでも、今回のブログ、一番申し上げたいのは「幸せをもたらしてくれる善い薪ストーブがあれば、それで安心」なんかじゃないんですよ。それだけだったら、いちいち記事には仕立てません。
大事なことは、人は、決して一人では生きられないということです。絶対に、社会の中でしか生きられない。多少の自給自足的な備えがあったとしても、それは所詮は気休めにしかなりません。
そこで私が申し上げたいのは「みんながどうしているか」ではなく「この人!」です。自分以外の他人で、特定の「誰が」、いったい信頼に値するのか??ここを、よくよく見極め、今こそ、「新たに」関係性を築いていっていただきたいのです。
賛意しかありませぬ https://t.co/WFJCkNrnBG
— 楡科榎 (@wohya) 2022年5月5日
こちらに書きましたが(引用元のツィートは永江さんのフォロワー数の減少要因に関する論述でした)、永江さんはすごく「いい人」だと私は今でも思っています。
ホントそれ。私もずーっと「師匠」的に慕っていましたけど、ワクチンを巡って、ついていけないと離れましたもの……一刻も早い日本経済の復興のためにという思い余る動機があったことは理解しているのですが、「ファクト」を掲げる人の論説にしては、あまりに勝ち負けに固執し過ぎて信頼が失われました https://t.co/zUI3v4nVHh
— 楡科榎 (@wohya) 2022年5月5日
でも、残念ながら、人間、いろいろありますから……誰しもです。例えば老いることで、その人の保守的な部分に思考が固執化するようになったりとか、どんなに「いい人」であっても、その人に信頼が置けるかどうかは別問題です。
本当に残念ながら、これから日本社会の状況は、ますます厳しさを増すだろうと私は思います。そこで大事になるのは「誰とつながっているか」この一点だと思います。これまで「いい人だから」と繋がりを保ってきたけど、あえて、別の人とのつながりを求めにいくことも必要じゃないかと思います。
残念な時代になりました。日本人は多くの人が「いい人」だと思います。それぞれ良心を発揮して苦労を重ねてきたわけです。出来たら、皆で一緒に、それぞれ「ハッピーエンド」として人生を終わりたかった、けど、たぶん、そうもいかなくなってきたようです。
私たちは、生き残れる人だけでも、しっかりと充実した人生を生きて、ちゃんとハッピーエンドで締め括らなければなりません。
梅雨入りしている沖縄を除き、全国的によく晴れたゴールデンウィークの中日に、えらい重い話を書きました。そういう融通の利かなさは、私の不徳の致すところではあります。そこも含めて、私(大屋)という人間は信頼が置けるのか、あなたさまの検討の俎上にあります。望むところです。今、一番大切なことだと思います。
でも、私はともかく、宮沢孝幸先生は、信頼して良いと思いますよ?凄まじく頭がよく、感性も優れた方です。もし、この本、まだお読みでなかったら、お近くの書店でもお買い求めになって、ゴールデンウィークの有意義な時間の使い方に、ぜひ加えてくださいませ。
www.php.co.jp 以上「ゴールデンウィークの過ごし方」という記事でした(笑)おあとがよろしいようで。それでは、また。ごきげんよう。