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2回接種を完了した方にこそイベルメクチンが有効だと考える科学的な理由(下)

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【(中)はこちら ※コロナワクチンのリスクについて※】

aiken-makiss.hatenablog.com

【2022年5月24日冒頭補足;イベルメクチンの「悪影響」として言われる肝機能障害の実際のところについて、別記事を仕立てて解説しましたので、肝機能障害についてはこちらをお読みくださいませ。】

aiken-makiss.hatenablog.com

5.イベルメクチンを飲むのはどのくらい危険なのかーイベルメクチンの毒性リスクの検証ー

 イベルメクチンのリスクとして、もちろん副作用があります。一般によく効く薬ほど副作用があるものであって、副作用がない薬などありません。イベルメクチンの副作用、すなわち毒性リスクに関しては、それこそワクチン以上に色々言われていますが(とりわけワクチン推しの立場の皆さまから)、実際のところはどうなのか??これも出来るだけ生データに近い情報から検証するのが科学的には有効です。

 イベルメクチンは、何しろ古い薬です。もともとは動物用として販売開始は1981年、人間用としては1987年の承認以降、1988年からWHO(世界保健機構)の特別プログラムやNGO等の協力のもとに実施された世界的な大規模配給を通じて、オンコセルカ症やリンパ性糸状虫症、そして疥癬に対する治療薬として、配給開始後十数年間だけでも数百万人以上(700万人という説も)の使用経験があります。その1987年当時の安全性検証の生データはWeb上にはありません。

 しかし、日本では糞線虫症治療薬として2001年から2002年にかけて医薬品医療機器総合機構によって審査された際に、許可を申請する側と規制する側でどのようなことを論点に安全性も含めてどのような生データに基づき、どのような議論が行われのか?詳細な報告書が残されています。Web上で閲覧可能です。

www.pmda.go.jp とりわけ、こちらの「審査報告書」(PDFファイル)が圧巻だと思います。イベルメクチンについて、どちらかと言えば否定的な情報を中心に記載しているWikipediaでは、どうでも良いWeb記事を引用する一方で、なぜか、この資料が引用されていないのですが……

https://www.pmda.go.jp/drugs/2002/P200200036/63015300_21400AMY00237_Q100_2.pdf

 もちろん結論は「承認して差し支えないと判断する。」ですが、この報告書を読んで、当時の審査の慎重さ、網羅性、執拗さ(?)に、私は正直驚きました。この執拗さの四分の一でも良いので、mRNAワクチンの審査において慎重さや見識を加えて欲しかったと天を仰ぐような気持ちですが……

 考えれば、折しも審査が行われた2001年とか2002年というのは、世の中が、やれダイオキシンだ、環境ホルモンだと、化学物質の毒性リスクに大盛り上がりしていた頃です。「環境ホルモン」なんて、皆さん、ご記憶ありますでしょうか??今や、誰もその言葉を口にしませんよね……現場で生データを出す当事者の一人として、あの騒動に関わった私に言わせれば「騒ぎすぎ」でした。すっごい予算がついて湯水のように消えていきました。

 そんな当時の世相を反映したのしょう、結果、幸いなことに、イベルメクチンの副作用に関しては、相当詳細な生データに近いところでの多岐に渡る毒性リスクについての議論を知ることができます。取り上げられた生データの概略は次のとおりです。


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https://www.pmda.go.jp/drugs/2002/P200200036/63015300_21400AMY00237_U100_1.pdf より

詳しくは実際に「審査報告書」をご覧いただきたいのですが、私が理解した重要ポイントだけを紹介すると以下のとおりです。なお「無毒性量」とは、その用量では有害な影響が観察されなかった最大の投与(摂取)量のことです。

  • 1日あたり体重1kgあたりの無毒性量は、様々な動物とケース(検証目的)で試験されており、現在のイベルメクチンの一般的な用量である0.2mg/kg/dayに対して、最大では5.0mg/kg/dayの無毒性量が確認され、0.2mg/kg/dayを下回ったのはマウスを用いた催奇形性試験での0.1mg/kg/dayの1つのケースのみ、ただしこれは母動物への影響についての量で、次世代の発生影響(本来の催奇形性)における無毒性量は 0.2mg/kg/dayであった。
  • 人間に近い種としては、幼若サルで 16 日間経口投与毒性試験が実施され、無毒性量は1.2mg/kg/day以上、新生児アカゲザルを用いた 15 日間経口投与毒性試験では 0.1mg/kg/day以上であった。
  • 1日ないし2日間の総投与量として0.15mg/kg 以上の用量では効果に有意な変動は認められず、その結果を用量反応曲線とみなすと総投与量0.2mg/kg で効果が上限に達し、海外の報告から 0.8mg/kg までの用量で忍容性が示されていることなどから、中心投与量の目安として0.2mg/kgが設定された。

 要するに、豊富な試験実績に基づき設定された0.2mg/kg/dayというのは、効果は充分で、なおかつ成人の服用量としては、ずいぶん安全(少なくとも4倍くらいまで)が見込まれている量だということです。

 現在、医師の任意団体であるFRONT LINE COVID-19 CRITICAL CARE ALLIANCEの推奨プロトコルでは1回につき0.4〜0.6 mg/kg(食前または食後に投与)これを1日1回、5日間または回復するまで投与、ということになっていますが、これを、とりわけ連続5日間というところを守っている限り、悪影響はまずないと思います。

 私自身は「0.2 mg/kg/day、連続では5日間まで」を個人的には限度に設定していますが、動物実験結果から判断すると、これでは悪影響は出ようがないと思います。すなわち「審査報告書」によればイベルメクチンそのものの半減期は11.8時間と24時間の半分を切るので、許容量いっぱいを毎日飲み続けたとしても許容量を超えることはなく、総代謝物についての半減期2.9日をもとに、仮に代謝物全てに活性があるとしても、1日あたり耐用摂取量について計算すると0.048mg/kg/day、これが生涯かけて毎日飲み続けた場合の理論安全量なので、これの5倍量に満たない0.2 mg/kg/dayを5日間飲んだところで、そんな、何か悪影響を及ぼすのは無理だと思います。

 何度も繰り返して恐縮ですが、ポイントは「量」なのです。これまで、イベルメクチンの副作用事例をもとに危険性を指摘する声はたくさんありましたが、その特徴は、何かしら悪影響が認められたという全ての事例で「過量投与」「過量服用」が行われているのです。本当に何度も言いますが、どんな「安全な薬」でも、量を間違えると毒になります。効果の高い薬ならなおさらです。

 上述したツィッターで収集した生の声で、イベルメクチン服用で健康被害が出たと発信されている権田権太 (@gondagotta)   さんの服用量は、1日あたり60㎎を10日間連続だったそうです。1日あたり60㎎は体重60kgとすれば許容量(60kg×0.2mg/kg)である12mgの5倍、10日間は2倍です。私が考える限度に対して単純には10倍になります。

 イベルメクチンは忍容性の高いことで非常に実績と定評がある薬ですので、本当にイベルメクチンによる影響なのかは、私にはなんとも判断しかねますが(過量摂取に伴う副作用報告で一般に言われている症状でもなさそう)、あと体格にもよりますがさすがに10倍の服用量だと何か悪影響が出てもおかしくないかな、とは思います。

 どんな薬においても、とにかく大切なのは量を守って、効果を焦るばかりに「たくさん飲む」といった行為に決して及ばないことです(権田さんは、情報収集での誤りだと思いますが)。

 なお用量「0.2 mg/kg/day、連続では5日間まで」を守って頂く限り、悪影響が出ないことは、私が絶対間違いないと保証しますが(と言いつつ、そんなの何の判断材料にもならないと思いますが(笑))、効果があるかどうかは確率問題です。個人差も大きいと思います。ワクチンにも「必ず効く」がないように、もちろんイベルメクチンにも「必ず効く」はありません。効く可能性はかなり高い、とは思いますけど(上述のとおり、感染予防効果は85%)

 この効くか効かないか、イベルメクチンの服用量と効果の関係においては、肥満の影響が大きいようで、現場で治療に当たってきた長尾先生は、次のように仰っています。

最近、発症早期の方、50代の方に投与しました。えー、メタボなんですね。

12ミリを3日間、これねぇ、全然効きませんでした。

(略)

抗体カクテル療法を4本、4回もやったんです。それでもまだダメ。

どういうことか?それだけね、内臓脂肪から炎症、ま、悪玉ホルモンですね、炎症を起こすホルモンがいっぱい出てて、さすがのイベルメクチンも効かない。

何故効かないか?これ、イベルメクチンというのは脂溶性って言って脂に溶けるんです。だから太った人がイベルメクチン飲んだら全部脂肪細胞に溶けちゃって、脂肪に、あの、蓄積するという……ですから血中濃度が上がらないんです。

(略)

北里研究所によると12ミリ掛ける3日間連続、なんですけど、色々聞くとですね、その倍くらい飲んでも全然大丈夫みたいですね。

外国の文献みると1日60ミリ、だからまあ12ミリの5倍、飲んでいる人もいる。だから、僕はその、太っている人が効かなかったというか、量が足りなかったんだなあと思ってます。

www.nicovideo.jp このような話もありますので、太っている方は効きが悪い、ということは、副作用も出にくいとも考えられますので、服用量を適宜増やして頂ければと思います(具体的なところは詳しい方に相談して頂くか、もし誰もいなければ、「どの量までなら用量を増やしても何も悪影響が出ないか」の保証は、そもそも誰にも出来ません何事も、最終的にはご自身の判断ということになります)が、参考までに私の考えを述べることはできますので直接ご連絡くださいm(__)m)。

 以上、服用量、摂取量の問題がリスクを考える上での本質ではあるのですが、ツィッターその他での意見を見ていると、イベルメクチンの副作用の内容として「催奇性」をやたら強調される方もいらっしゃるので、それについて少しだけ。

 催奇性というのは、動物実験で薬剤を投与した母体から産まれてくる子に奇形(口蓋裂)が認められるというものですが(大騒ぎになったダイオキシンでも全く同じことが強調されました)、それに関してイベルメクチンにおける試験結果で私が気になるのは、こんな生データ。まず、当該試験について説明した文章を(太字は当ブログでの引用による)。

 0.2、0.4 及び 0.8 mg/kg/day 群において、それぞれ 1 匹、3 匹及び 3 匹の母動物が初回投与から 8 回投与後までに死亡した(一般状態不良のための中途屠殺を含む)。これら死亡・中途屠殺動物のほとんどに振せん、昏睡状態あるいは間代性痙攣が観察された。0.1 mg/kg/day 群の母動物あるいは高用量群の生存動物においては、毒性症状は認められなかった。母動物の体重増加に薬物投与の影響は認められなかった。生存及び死亡胎児数あるいは生存胎児体重に関し、薬物投与の影響は認められなかった。0.4 及び 0.8 mg/kg/day 群において、それぞれ 4 匹及び 3 匹の生存胎児に口蓋裂が観察された。他の薬物投与に関連した外形異常、内臓異常あるいは骨格異常は認められなかった。
 これらの結果より、母動物の一般毒性に対する無毒性量は 0.1 mg/kg/day、母動物の生殖毒性に対する無毒性量は高用量でも変化がみられなかったことから 0.8mg/kg/day 以上であると判断した。また、次世代の発生に対する無毒性量は 0.2 mg/kg/day であると判断した。

https://www.pmda.go.jp/drugs/2002/P200200036/63015300_21400AMY00237_U100_1.pdf

 これを読んでまず疑問に思ったのですが、0.2mg/kg/day投与群で母体が1匹死んだって(これが唯一の無毒性量0.2mg/kg/dayを下回るデータの根拠)、母数いくつなんだろう?と。そこでこの試験における生データの表(出典同じ)を見ると……

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https://www.pmda.go.jp/drugs/2002/P200200036/63015300_21400AMY00237_U100_1.pdf より

 n=25のうちの1匹、しかも一般状態不良のための中途屠殺、なんとなく投与量が増えるほど悪影響も増える傾向もあるように見えますけど……試験結果全体見てびっくり。

  • 口蓋裂は対象群(イベルメクチンを何も投与しなかったグループ)においても認められている
  • 骨格異常に至っては、対象群(7/292)よりも、イベルメクチン0.1mg投与群(2/265)、同0.2mg投与群(3/280)、同0.5mg投与群(5/224)のほうが少ない

……これって、実験動物群の品質管理、ホントに大丈夫なの??イベルメクチン関係なく、単なる実験動物群の不均一性を眺めているとかって、本当にないの???

 私は化学実験のプロであって、生物実験はわからないのですが、これ、近年の生物応答を利用した全排水毒性(WET:Whole Effluent Toxicity)試験の品質管理レベルだったら、試験成立条件(実験動物群が充分健康な状態で飼育されていること)を満たしていないか、結果に統計的な有意差が認められなくて終了、という評価になるレベルなんじゃなかろうかと……

 こう……生データを叩き出す現場に20年以上身を置いた感覚で言えば、この、試験を実施した人も、マイナーな疾病に用いるための超マイナーな薬剤についての試験をやっただけ、という認識で、まさか、社会全体の趨勢に影響を及ぼす超重要薬剤の使用の可否を左右する実験データになるとは夢にも思っていなかったでしょうけど……どなたか、この分野のプロの方がいらっしゃったら、この催奇性試験ってどれほど信頼性があるのか、ご意見を伺いたいところですm(__)m

 いずれにせよ、口蓋裂を起こしやすい系統の実験動物群(それそのものは正しいのですが)で、イベルメクチンを与えなくても観察された口蓋裂が、イベルメクチンを与えた場合も観察されたという話で、取り立てて「催奇性がある!」と騒ぐようなものではないと私は思います。

 あと、これも上述したツィッターで収集した生の声で指摘されていた「耐性ダニ」等、駆除対象としている標的生物における耐性出現のリスクに関してですが、これはそもそも次のような「仮説」に過ぎません。

  • in vitro(試験管内などの人工的に構成された条件下)でイベルメクチンへの耐性を示す腸内寄生虫の存在が確認されている(ただし自然界の節足動物では確認されていない)
  • 4年ないし4年半の間で、多数回(30回と58回)のイベルメクチン投与を受けた2人の患者で疥癬の再発が複数回にわたって認められた
  • よって多数回のイベルメクチンの集中的使用によってイベルメクチン耐性ダニが発生した可能性がある

 元論文はこちらです。2004年の論文です。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov これ……素人(一応、大学院出てから20年近く働いたあとに自然科学分野で査読付き学術論文を書き上げた経験ありですが)意見ですみませんが、作用機序としてイベルメクチンが「直接」ヒゼンダニをやっつけるという仮説に基づいたら、さらにそういう仮説も「上乗せで」出てくるだけの話であって、その「直接やっつけ仮説」は違っていて、実は患者の生体が持っている免疫力が強化されることで、間接的に疥癬ヒゼンダニを叩いているという作用機序で考えたら

  • 免疫力をイベルメクチンで強化しようにも、もう強化すべき免疫力がそもそも当該患者2名には残っていなかった(疥癬でそんなボロボロな人って、そもそも基本的なバイタル相当弱っているでしょう)

……という話で終了、じゃないすか??と思うのですが…………orz

 現に、この論文が出たのが2004年、それ以降も、イベルメクチン耐性ダニの出現は、実際には何も報告されていないと思います(専門家の方、いらっしゃったら誤りご指摘下さいm(__)m)。そりゃ「現場で耐性菌を出現させないように気を付けているから、出現しないんだ」と言われたら、そんなの検証しようもない話で、コメントもしようがありませんが……

 そもそも、このイベルメクチンの作用機序(駆虫薬としての駆虫機序)については、薬剤が直接対象動物に作用しているのかどうかは、件の「審査報告書」においても実際には「おそらく、こういうことであろう」という示唆、あくまでも仮説レベルであって、「解明されていない」というのが正確なところであると読めます。次のような記述でした(太字は当ブログでの引用による)。

 本薬の作用機序については、完全に解明されていないが、線虫の筋肉及び神経に存在するリガンド作動性クロライドチャネルとの関連が示唆されている。本剤は、線虫の神経又は筋細胞に存在するグルタミン酸作動性クロライドチャネルに特異的かつ高い親和性を持って結合し、クロライドに対する細胞膜の透過性が上昇して神経又は筋細胞の過分極を引き起こす。その結果、寄生虫が麻痺を起こし死に至るものと考えられる。

 対象として疥癬ダニが追加された際の審査報告書は、作用機序についての記載はもっと苦しいです。そりゃ「作用機序がわからない」では、承認されないので、でっち上げでも何でも書かなければ仕方ないのですが……興味あればお読みください。それはもう、むちゃくちゃ苦しい論述です。

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https://www.pmda.go.jp/drugs/2006/P200600064/63015300_21400AMY00237_A100_1.pdf より

 イベルメクチンの実際の作用機序は、今、ようやく解明が進んでいるという状況で、20年ほど前の「直接駆虫作用仮説」に縛られて、30年以上の実績を経ても未だ実在として認められない耐性ダニ出現の可能性を、ことさらに深刻なリスクとして「使用するな」という主張は、数多のメリットを勘案すれば、どうにも科学的合理性が欠けると言わざるを得ないと思うのですが、いかがでしょうか。

 以上、経験的に知られている用量を守る限りでは、イベルメクチン処方に伴う具体的な悪影響は、事実上何ら確認されていない、非常に安全性、忍容性の高い薬剤であるということが、最も重要な事実であって、イベルメクチン否定派の方々の主張における科学的考察、すなわち「具体的な観測データに基づく事実関係の整理」として最も欠けている部分であると思うのです。

 長い記事となっておりますが、終章に移る前に「事務連絡」を数点。まず、このイベルメクチンの安全性については、私のような素人意見ではなく、専門家による詳細なレビューがありますので紹介だけしておきます。興味ありましたらご覧ください。

alzhacker.com 次にもう1点、薬剤というのは、どこかの誰かが製造して、誰かが販売して利益を得るための商品ですから、偽物だったり、品質が悪かったりする可能性は、これは必ずあります(国内でもジェネリック医薬品の製造メーカーである小林化工とか問題になりましたよね?)。一般的な買い物と同様(あるいはそれ以上に)、どこのブランドの製品を、どのルートで調達すれば安全か?ということは慎重に見極める必要があります。

 イベルメクチンは、現在、コロナの、とりわけ感染予防目的で処方を受けるのは事実上無理だと思いますので(それに相当高額ですし)、個人輸入ルートでの購入になると思います。参考までに、私がイベルメクチンを購入したルート等を以下に挙げておきます。すべて、12mg錠を購入しました。

pochitama.pet

osakadou.cool

betterhealth.jp

 一般には値段が高いルートほど、発送形態など総合的に信頼できそうな印象でした。そうでないところも、梱包などに不安を感じることもありましたが、薬剤の品質そのものには特段問題なさそうだと感じました。これらのルートに限らず、私が思うに、たぶん、こちらも大丈夫じゃないかという気がします(私として実際に購入した経験はありません)。

okusurinavi.shop

 小林化工の例は、日本の製造業の衰退を意味するようで残念ですが、「0.2 mg/kg/day、連続では5日間まで」なら服用しても安全性に問題ないということについてはデータ読み屋として私が保証しますが、医薬品の品質については私としても何も保証のすべもなく、全くの自己責任ということでご了承願いますm(__)m

 最後に1点。こんな記事を、素人の私が出さなければならないなんて、社会の状況は何かおかしいと思います。人口削減の意図だとか、製薬マネーだとか、裏に何があるのかは私には全く分かりませんが、特許切れしていて極めて安価で、サプリメントのごとく安全に飲める特効薬であるイベルメクチンは、一部の勢力にとっては明らかに「邪魔」です(少なくともメジャー製薬会社はイベルメクチンが普及すれば「せっかくのパンデミック下でも」全く儲かりません)。何かしら入手をさせない動きも今後出てくるやもしれません。あるいは手元に届くまで時間がかかって事態に間に合わないかもしれません。

 そのあたりの困りごとについては、イベルメクチン使用を実際に試して他人にも推している人に相談なさってみて下さい。私の知る限り、現段階でそういう動きをしている人は、大切な人を救いたいと必死なばかりの善い人ばかりです。上述の私の個人的な体験の中で述べましたように薬機法の制約はありますが、なにかしら手を差し伸べてくれることと思います。

 

6.おわりにー科学的ということの本質を踏まえた、合理的な判断とは?ー

 本記事では、科学的とはそもそもどういうこと(どういう態度)か?ということを軸に、コロナワクチン及びイベルメクチンについて考察してきました。そもそも、この記事を私ごときが書こうと思った動機は、とりわけ3回目接種に突き進むことを是とする論考が、いかにも「科学的」であるように見せかけながら、本質においては全く「科学的」からかけ離れた主張であったからです。たとえばこちら。

president.jp 記事の主張は次のような内容です。

  1. 科学的根拠に基づいた医療=EBM(Evidence-based Medicine)が、世界的な主流となっているのに、それ以前の医学教育を受けた世代の一部の医師は、いまだに“使った、治った、だから効いた”というだけの「ランクの低い」体験的エビデンスだけで判断しており、よって、それは科学的とは言えない誤った判断である。
  2. イベルメクチンの有効性を証明したとされる論文はエビデンスレベルが低く、信頼性にも問題がある。
  3. 東京都医師会である尾崎治夫会長は、アフリカ諸国でイベルメクチンを寄生虫の駆除薬として服用した国と、していない国の感染状況を比較して「効果がある」と主張しているが、感染状況の違いがイベルメクチンによるものかどうかはわからない。
  4. イベルメクチンは肝臓のCYP3A4という酵素によって代謝されるため(引用者註;実際には「CYP3A4 が本薬の代謝反応に関与していることが推定された」だけ)、肝機能に問題があれば血中濃度が想定以上に上がり過ぎる恐れがある(引用者註;実際には体内分布は肝臓が最も高く、次いで腎臓、肺、心臓、脾臓、筋肉の順であり、いずれも血漿中濃度より高値であるが、各組織からのイベルメクチンの消失は血漿からのそれと類似しており特定の組織へ残留する傾向は認められず、ラットを用いた実験では糞便中への排出が84.9%であった)し、自己判断での服用では副作用の有無も確認できず、危険である。
  5. イベルメクチンは、現時点で「コロナの特効薬」と言えるほどの科学的根拠はなく、イメージだけが独り歩きしており、承認されているような他の選択肢(対処法)もあるのに、このイベルメクチンをあえて選択する理由がない。

 これらの主張は一見もっともらしく聞こえますが、一言で言えば「そんなエビデンスもないのに、もし間違っていたらどうするんだ?」という政治判断的な、あるいは言葉悪いですが優等生的な規範意識だけに基づいた主張です。

 この記事をここまで読んで下さったあなたなら、お気づきになって欲しいのですが、この記事のような主張が最も大切にしているのが「(自分としては)間違いたくない、失敗したくない」ということなのです。

 間違いたくない、出来るだけ正しい側でいたい、もし間違えていたとしても誰かのせいにして「仕方なかった」ことにしたい……「専門家」の看板を背負っている人なら、誰もが陥る保身の心理構造です。

 それは、単なる立場に応じた政治的な主張であって、科学的とは言いません。特徴的なのは1.の主張です。体験的エビデンスに基づく判断は「そのような判断は、誤まりを含んでいる可能性が高い」というだけで、“使った、治った、だから効いた”という判断に基づく仮説自体が、科学的に常に誤っているというわけでは全くありません。

 そもそもEBM(Evidence-based Medicine「科学的根拠に基づいた医療」)が科学的に正しい、というのは「誤りに陥らない可能性が高い」という「失敗するリスクを低減することを担保する」という医療に望まれるの一つの側面を重視した方法論としては科学確率論的に正しい、というだけの、ある意味「言葉遊び」です。

 EBMが科学的に真実(治療法として本当に正しい)かどうかは、本質的には科学的であるかどうかとは全く別問題で、EBMなら結論自体も科学的に正しい、なんていうのは、社会科学で言えば「多数決で得られた結論なら何でも、社会的に正しい」に等しい暴論です。

 実際には「科学的」という手順を正しく踏めば、誰がやっても同じ結論に行き着くなんて、逆に、あり得えないことです。科学的な手順で提唱されたある仮説が、真実かどうか、誤まっているかどうか「真実に肉迫する確からしさ」は、それを提唱した人によって全く違ってきます。

 個人的な体験、肌感覚だけでも真実に相当近い仮説を提唱できるセンスの優れた人もいます。その一方で、過去の論文を調べ上げるだけ調べ上げて「出来ない」という結論だけで終わる人もいます。このような違いを左右するのが、上述した「肌感覚」です。青色発光ダイオード発明に至る経緯なんて、まさにそんな例でした。科学とはそのような「人それぞれによる差の極めて激しい営み」なので「偉大な科学者」という人が存在するのです。

 すなわち、科学的とは、本来、誤りを恐れずに仮説を立てて、自らフラットに検証していく態度そのものを指すのです。誤りを最初から避ける態度など科学的でもなんでもありません。そんなものは科学的知識を利用した単なる保身です。

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本記事の冒頭章で提示した画像再掲します

aiken-makiss.hatenablog.com

 そもそも科学は、それ自体は偉大なものでも、あるいは目的でもありません。この真実を何とか明らかにしたい、目の前の人を何とかして助けたい……そんな強い目的意識が偉大なのであって、その時、自身の肌感覚を含めた能力をフル活用して、観測データに基づき、法則性、普遍性を見出して、見出したことは本当に目的に叶うのか、確かと言えるのか、有意性、再現性などを自分自身で検証していく、このような極めて泥臭い人間の営みが科学の本質です。

 そのように一連の試行錯誤と客観的な検証を、自分の置かれた状況の中で、目的に対して最大限の効果を狙いながら真摯に重ねていくという、そんな「失敗を恐れず、目的に誠実に向き合う態度」こそが「科学的」ということの本質に他ならないのです。

 長尾医師の態度こそ、まさに科学的であり、その結果、たまたまイベルメクチンが効くという事実に行き着いただけと理解できます。少なくとも、誰かの本を読んだり権威の言っていることを鵜呑みにして、イベルメクチンが良いとか(あるいはダメだとか)言っているところが全くありません。だから、信頼できるのです。

 以上、まとめますと本記事は、科学という営みの本質に基づき、次のような客観的な観測事実から、とりわけ3回目接種をお考えになっている方に、「薬効(毒性発現)は量次第」という科学的原則を踏まえながら、合理的判断のための材料を提供しようとするものです。

  1. コロナワクチンは感染予防効果が認められないのみならず、その他の効果としてそもそも疑問があり、効果あると認められる重症化防止についても本来の中和抗体による効果でなく単なる免疫抑制作用による結果に過ぎない可能性がある(コロナでは重症化しないかもしれないが、ガンその他の病気全般において罹り易くなる)。
  2. コロナワクチンは筋肉注射によって体内導入される計画量において深刻な副作用が懸念され、現に社会的にも様々な健康被害が表面化していると認められ、追加接種によりさらに事態が悪化する(健康被害、感染被害とも増える)ことが、科学的な作用機序から予想される。
  3. イベルメクチンは、コロナ感染予防に効果があるという観測データが各種存在するのみならず、複雑な免疫系の調整を高度に行うことで免疫力を高め、コロナ後遺症及びワクチン後遺症の改善に効果を示し、さらにガン細胞にも有効に作用するなど、これまで仮説として言われていた駆虫剤としての単純な作用機序をはるかに超える広範囲な薬効を持つことが明らかになってきている。
  4. イベルメクチンは、これまでに安全として処方を重ねられてきた実績用量の範囲内でも様々な薬効が現に観測され、新たな薬効も期待され、同範囲内においては、副作用がこれまで何も認められていない(そのような観測データが見当たらない)。

 感染症はじめ疾病全般への対処において、何事も絶対に効果があるとか、ありません。私は、4.だけでも判断材料として充分だと思うのですが、オミクロン株による感染拡大に際して、1.2.を重視してワクチンのブースター接種だけは取りやめ、イベルメクチンではなく新薬を待って対処するという判断でも全然アリだと思います。

 世間に溢れる報道や周囲の意見に煽られることなく、ともかくご自身として、様々なリスクをどう判断し、何に賭けるのが、より合理的なのか??是非とも慎重なるご検討を頂きたいと願っております。

 

 本記事は、以上です。最後の最後に、このブログの書き手として、ここまでお読み下さったあなたさまに、極めて主観的なメッセージを。

 こんな読みにくい長文の記事を、こうして最後までお読みになられたのも、たぶん何かの運命です。書き手が自ら言うのもなんですが、なかなか出来ることではないです。

 実は、全ては確率の問題でしかありません。どれだけ合理的な選択を重ねてきたつもりであっても、人生には、どうしようもないことも沢山あって、過ぎたことは運命と諦めるしかありません。

 それでも、これまでに偶然にも接することができた情報も参考にしながら、これから実際に下す判断によって、そして今現に、自らに備わっている生き物としての力を信じ、大切にすることによって、未来は確実に変えることができます。

 私など何の力もありませんが、この記事は、コロナワクチン被害に苦しめられる方が、どうか一人でも少なくなりますように、と祈りを込めて書きました。あなたさま自身にとってより良い選択を、あなたさまのこれからの人生に幸多からんことを、心よりお祈りしております。

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