【冒頭追記2021年4月30日;ここから太字が続く段落まで】
当ブログの読者さまの中には、素人ではありますがデータと状況を読む力は多少あるらしい(今まで出してきた見解で特に外したものはありません)私の見解を頼りになさっている方もいらっしゃるので、このたびの感染第4波について見解出します。
第4波はこれまでと異なり、ウイルスが非常に感染しやすい方向に変化していると思われます。例えば無症状者からの感染力を増す等の潜伏力(検査で発見されない能力)も上がり、なおかつ本文中でも述べていますが「感染閾値」が低い、すなわち、これまでより少量の飛沫の吸入でも感染成立してしまうことは確実なようです。
なお、自分は経路不明で「あそこで感染したかも」も無しで当然会食も無し。濃厚接触者は全て陰性で、本当に「あなたの風邪はどこから…?」状態。濃厚接触じゃなくても余裕で感染するってことやなあ。
— 森村廣 (@hiromu_morimura) 2021年4月29日
そこで、ワクチンが感染防御ではなく発症防止に効いているように、これまで多少なりともウイルスに曝露されていればS抗体等に基づく免疫も多少は誘発されるはずなのですが
news.tv-asahi.co.jp なまじ、これまで上手にウイルスから逃れてきた人が、この第4波で初めてウイルスの洗礼を浴びて急速な症状悪化や重症化を生じているのかもしれません。
そんな憶測はともかく、これまでより感染成立しやすくなっているのは間違いなく、ただその経路は依然として飛沫の吸入であると考えられ、感染を防ぐポイントはひたすら
「普段の警戒具合の不明な人に由来する飛沫の吸入量をとにかく減らす(ゼロにすることではない)」
にあることは間違いないのですが、特に現在拡大中の地域においては日常で会食時だけ気を付ければ良いという状況ではなさそうです。具体的には次の2点に留意されますようお願いいたします。
- とりわけ比較的狭い空間において、知らない人が発声している場面に居合わせてしまった場合は、その発声者がたとえマスクをしていても、換気の状況に充分注意して、できるだけ長居されませんように。
- 知り合いの中でも「普段の警戒具合がしっかりしている人」と判断する基準を、これまでよりも狭く、厳しくして、たとえこれまでは大丈夫と判断していた相手であっても、リスク対象とし飛沫の吸入を極力少なくするようなさって下さい。
難度は上がっておりますが、依然として、感染を避けることは可能であると考えます。注意するにも、その注意力も有限です。ポイントだけをしっかり押さえ(接触感染については事実上無視して良いと思います)
私はコロナ接触感染は新鮮な生唾に直接触れた手で直ちに顔を触るとかでないと無理だとみています。感染料理人から料理皿介して着座位置関係なしに多数感染とか聞いたことなくて→新型コロナ、接触感染のリスクは低い?「清掃は、通常1日1回で十分」米CDCのガイドラインが改訂 https://t.co/NMfju7dPSm
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年4月16日
どうぞメリハリある感染防御を心掛けて、第4波も逃げ切って下さいませ。※冒頭追記終わり長くてすみませんm(__)m
もうコロナのことは書くまい、と思っていたのですが……アナリティクスとか、Webでの個々の発信の反響を解析するツールを見ているとわかるんですよね?薪ストーブの商売上は、私がコロナについて何か発信するほど悪影響、良く思われないから辞めた方がいいって。
けど事業そのものがそうですけど「世の中にとって有為であれ」と自らに課して行っているのが一連の発信でありまして、環境調査というデータ読みの専門家として人生の大部分を過ごし、また化学物質による労働災害リスク低減のための仕事をしてきた人間として、そういうバックボーンも現に生かしながら今の仕事をしている以上、発信せざるを得ないのかなぁ……と思うことがありまして。
「私は赤い丸のところに座っていたんですけども、カウンターに店主が居まして
お互いにマスクした状態であいさつ程度話して
ドア付近にいた人は仲いいいお客さんだったので、私はカウンターに座りながら、
向こうはテーブルに座りながらお互いにマスクした状態で会話した。
news.tv-asahi.co.jp 手指消毒も励行、間隔もあけて、この証言のような状態なら、普通は感染しないはずなんですよね?ところが、冒頭写真ですが
Aさんは店主から感染したとみられています。
店では他に、Aさんが会話したお客さん
普通に「ひえー!!なんて怖いんだ!」と感じるだろうと思うのですね?今般の変異株による流行拡大。そこで、こういう考えを持つことになるわけです。
大阪「入院を断らざるを得ない」 https://t.co/Ap9iHRKQaO
— 堀田@ コロナを撲滅して日常を取り戻したい紅茶屋 (@Liyn_an) 2021年4月10日
記事中に書かれている感染状況をお読みください。
これで感染するのなら、時機を見ての営業自粛を躊躇する事は有りえません。
この堀田さんというのは、愛知、尾張旭にある紅茶屋さんなのですが、ご存知の方からしたら言うまでもないことなんですが、むちゃくちゃ頭のいい、凄い方なんですよね?(ご本人はなんて仰るかは別ですが)このブログでも、実は以前に堀田さんの見解を引用させて頂いております(太字強調は今回の再掲に伴うものです)。
薪ストーブ(&銅鍋)って、ホント「常識外」というか「究極の」道具でして、それで沸かしただけの「白湯」が、ホントやわらかくて、まろやかで、それだけで極上の飲み物になるんですよ??コーヒーも要らないくらい(笑)
我が家だけかと思っていたら、そうでもなくユーザーさんも全く同じことおっしゃるし、先日(9月くらいでしたか)紅茶の全国チャンピオンの堀田さんという方も「お湯の美味しさ」が紅茶を美味しく入れるための最大のポイントで、もとの水だけでなく、お湯を沸かす道具が違うと「お湯の味が落ちる」として、ステンレスではなく、銅の鍋を使うのが大事だと、ラジオで言ってました。
aiken-makiss.hatenablog.com だから、商売というか、ある分野でのプロとしてはメジャーな紅茶の世界での全国チャンピオンの堀田さんを念頭に、マイナーな薪ストーブの世界での超弱小販売屋に過ぎない私が何か論じるなんて、本来、釣り合わないにもほどがあるんですが……
このコロナに関しては、堀田さんと私は、真逆というほどのスタンスを堅持し続けているわけです。そして、堀田さんのスタンスの方が、薪ストーブ屋である私としても、本来そのほうが絶対に世間的にもウケが良い、それもよくよくわかっているわけです。
けどやっぱり、それまで生きてきたバックボーン、それを踏まえて全力で「今、目の前で起こっていること」を判断して、将来に向けて「今」最善を尽くそうというのが誠実であるというなら、この誰もが普通に「そうだな」と思うだろう
これで感染するのなら、時機を見ての営業自粛を躊躇する事は有りえません。
という堀田さんの発信について「いや……それ(営業自粛)は必ずしも妥当ではないと思いますよ?」と言わざるを得ないのです。
世の中には化学物質による労働災害リスク低減のための重要な仕事として「作業環境測定」というものがあります。ざっくり言えば、毒性物質がどのように空気中に発生し、漂い、どのくらい労働者が呼吸で体内に取り込むに至るか?というプロセスを、限られた現場測定データから考察し、リスク低減対策につなげるための仕事です。
私はその作業環境測定の仕事のプロでもありましたが、その感覚から言うと、本件は、まず最初にこう考察します。これはもう条件反射みたいなものですが。
店全体を換気するための換気扇が、図の右下の壁(入口のある道路ぞい)か、感染した図右下の「ドア付近にいた人」の頭上天井にあったはずなんですよ、というか「定常的な空気の流れがあったはず」という以外に、状況について説明がつかないのです。
なぜならば、Aさん自身は、この時点では「有害なエアロゾルの発生源」にはなり得ません。そうなるには感染成立してウィルスが増殖、排出されるようになるまでの時間が必要です。そして店主からのエアロゾルの自然拡散によって「ドア付近にいた人」だけが感染するというのも無理がある。図右下へ流れる、ゆっくりだろうけど定常的な気流があったはずと推察されるのです。
そして、空気の流れの次に考えるのが「有害なエアロゾルが発生するイベント、及びそのエアロゾルの空気中の残留時間」です。証言のように店主があいさつ程度話しただけ、というのは、Aさんがお店にいた時間帯はそうだったのでしょう。けどAさんが入店する前の時間帯のことは分かりません。
作業環境測定では「B測定」というのですが「有害なエアロゾルが発生するイベント」を含めて考えたリスク評価が欠かせないのです。そういうイベントは「ある瞬間だけ生じる」ことが前提となっています。
瞬間的なイベント……たとえば店主の大きなクシャミでも何でも良いのですが、そういった高濃度エアロゾルの発生がAさんの入店直前にあれば、Aさんが在所している間にも気中に感染に有効なエアロゾルが存在することになります。
【公開から2日後追記;主に化学物質による曝露問題を扱ってきた人間の感覚は「時間差」なのですが、生き物を扱ってこられた宮沢先生のこちらの動画内で言及ありましたが発生源としての「個体差」、スーパースプレッダーだったのかもしれませんね、この店主は。いずれにせよ「Aさんは、かなり運の悪い状況として発生源に遭遇してしまった」ということです。】
見た。涙が出た。納得できない部分は一つもない。言ってる内容は基本、中立中庸ですよ……現実問題として選択肢はそれしかない。こんなにも誠実で、切ない訴えが、我が国ではどうしてアングラ化を心配しなければならないのか?……単著「おどろきのウイルス学」は予約してあります。予約してよかった! https://t.co/E773Ch69to
— 大屋@薪ストーブ事業 (@aiken_makiss) 2021年4月14日
その発生イベントさえあれば、あとこの感染を成立させるために必要な要素は「ゆっくりとした気流」、それだけで充分です。もちろん、時間とともにエアロゾル濃度は減少していきますが、気流がゆっくり(いわゆる換気が弱い状態)なら、臭いがなかなか取れないかのように、エアロゾルが消失するまでの時間内に、Aさんや「ドア付近にいた人」は、感染成立に必要な量のウィルスを吸い込むことになるでしょう。
そもそも有害なエアロゾルによるリスクに、決定的に効いてくるのは「発生源からの距離」なのです。作業環境測定などでは言わずもがな、常識中の常識。そしてコロナでも。
3事例の共通点は、発症者と感染者の距離が近いことだった。
www.inshokuten.com 『【新型コロナ】会食時における感染事例、主な原因は「発症者との距離の近さ」』という標題そのものが結論を言っていますが、屋外とかではない、ある程度の閉鎖空間でも「距離が決定的に効く」という法則が成り立つのは、逆に言えば
ウィルスは一定量以上の量を体内に吸い込まない限り、感染は成立しない
ということでもあるのです。毒物、有害物質のリスクを考えるうえで、これまた基本中の基本、閾値(いきち・しきいち)が、ウィルス感染についても実際に存在する、ということです。閾値について説明しているWebサイトから引用します。
www.literajapan.com 要するに、ある一定量未満であれば、取り込んでも実際には問題ない(有害性が発現されない)という、そういう「境界ライン」があるということなのです。ウィルス感染も、逆に言えば「境界ライン」以上の量のウィルスを体内に取り込まないことには、感染は成立しないのです。これもウィルスを扱う現場では「常識中の常識」だそうです(「感染閾値」と言われるコロナ以前からの概念です)。
新型コロナでも閾値が実際には成立していることは、堀田さんも、もちろん気付かれています(おこがましいですが……本当に賢い人だと思います)。
コロナって、本当は感染しにくいんじゃないかと思う。
— 堀田@ コロナを撲滅して日常を取り戻したい紅茶屋 (@Liyn_an) 2021年3月30日
何故なら集団免疫が出来てるはずの感染地域で出来てない。
濃いエアロゾルを吸わないと感染しないのじゃないかと。
ただ、発症前が最も感染力が強いのが難儀で、誰がウィルスを持ってるか分からない。だから全員がマスクしないと感染拡大する。
一定量以上のウィルスを取り込みさえしなければ大丈夫(感染成立しない)なら、だったら「自粛」なんかするより、場面場面でウィルスの取り込みが少なくなる具体的な方法を工夫すればいいじゃん??方法なんて、いくらでもあるのだから……というのが私のスタンスで、私が明確に支持を表明してきた宮沢先生(私にとっても、まさに先生です)のスタンスでもあります。
「ウイルス感染」はそんなに簡単に起こらない
今回は、普段私が気になっていることを書きたい。それはウイルスの感染効率のことだ。一例としてエイズを挙げたい。エイズの原因ウイルスは正式にはヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ぶ。唐突だが、HIV感染者の男性がHIV陰性者の女性と、コンドームなしの性交をした時の感染確率を皆さんは知っているだろうか。それは概ね0.1%から1%とされている。100回から1000回に1回の性交で感染が成立することになる。もちろん、感染者の精液中にはHIVはたくさん入っているし、HIVに感染しているリンパ球も少なからず入っている。感染リンパ球からは感染性のHIVは数千以上出てくる。しかし、HIVの感染力というのはその程度なのである。
「ウイルス学の常識があれば、新型コロナは怖くない」https://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/documents/criterion91_miyazawa.pdfより
実際には、コロナの場合も化学物質と同様に「1回あたりは低濃度の曝露であっても、それが何度も繰り返されて体内に蓄積されることによる毒性発現(感染成立)リスク」もあるし、そもそも閾値自体に個人差も大きいし、この取り込み量以下なら絶対に大丈夫、という実験によって担保された数字もありません(だから実験データが取得できる有害物でも、さらに上の図のように「安全係数」を見込みます)。
それでも「絶対」はなくとも、まず大丈夫であろう、という状態、曝露量というものは感覚的であっても実際には有効な判断基準として存在します。変異株によって、閾値は、たとえば従来株の半分とかに下がっているかもしれないとは思いますが(あと状況からしてAさんは「かなり運が悪かった」(本人の注意だけでは防ぎきれない)とも思います)、基本的には自粛ではなく、個々の現場で「ウィルスの取り込み量を減らす工夫」を強化することによって対処すべきと考えます。
一息で言えば「理由がなければ感染しない一方で、その理由を全てミスなくカバーするのは相当難しいけど(誘われて断れない状況で連れていかれた場所がノーマスク多人数おしゃべり全開の高リスク空間だったりとか、Aさんのケースのようにお店の換気がそもそも甘かったのだろうとか)、たとえ相手が変異株でも、個人個人の注意で感染の防ぎようは相当程度あるのでは?」ということです(ちなみに堀田さんのお店での感染防止対策は、お店の側としてはこれ以上ない、完璧に近いと思います)。
私がここで言いたいことは、データとして不充分で、わからない、不確実・不確定な中では経験に照らしつつ「より確からしいこと」を選択していくしかなかろう、ということなのです。そして選択において目指すべきところは「世の中全体が、より幸せになれるだろう(不幸がより少ないだろう)状態」です。
社会的自粛は、これは自殺者増など言うまでもなく深刻な不幸を増やしますし(充分な経済支援と言っても公金の配布が絡む制度がそんなに上手に設計できるわけもなく、また膨大な財政赤字の問題も将来的に不透明なリスクが大きすぎる)、そもそも「自粛を一時的に強化徹底して、いったんゼロコロナ」を目指すとかも、日本では絶対に無理です。
president.jp もしも日本社会が、この中国くらいの「行動監視」「公権力の強制介入」を許すのであれば「いったんゼロコロナ」も可能であろうと思いますが、このウィルスが無症状者から極所で一気に爆発させるような感染形態を有している以上、日本でやられているような「緩い行動制限」では、弊害が明らかである一方で、実際はほとんど何の感染拡大防止効果もないと思います。
たかが薪ストーブ屋がなにを……と不愉快な思いをされている方も多いかと存じます。大変申し訳ありません。ただ、最後に、重要な「感染拡大防止における自粛の効果」という、堀田さん(というか世の中の真面目で良心的な多数派)と私(宮沢先生や大木先生を断固支持)の最大の意見の相違に関して、私の見解を箇条書きで簡潔に。
- データを見ている限り、人流(人の移動傾向)の減少は実際の感染収束の主要因ではない。これまでの全ての波において、人流が減少する前に、感染拡大に対して有効なブレーキがかかっている
- 人流の減少や、営業の自粛は、上記ブレーキに比くらべたら効果(プラスのメリット)はかなり間接的かつ限定であるのに、弊害(マイナスの副作用)は直接的かつ甚大
これらの点に関して、宮沢先生もそのように発信し続けて世の中からすごく叩かれ、憎まれましたし、あるいは永江一石さんのように、世間では「過激な少数派」扱いされる意見だとは思いますが
ロックダウンしなくても、経済活動止めなくても、県をまたいだ往来を制限しなくても、飲食店を潰さなくても、観光地を焼け野原にしなくても、自殺者を激増させなくても、
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) 2021年4月11日
コロナは勝手に拡大して勝手に収束する。そしてまた拡大する。そして収束していく。
今までがそうだし、これからもそう
私も、この見解に100%賛成ですし、理論疫学(SIRモデル)で説明がつかないといくら言っても、現実には「洋上に風が吹いたら、波(水位が高いところと低いところ)が連続的に生じる」ことが当たり前なのと同じ感覚くらいに捉えた方がいいと思います。理由は後からでも良くて、まず現象を受け入れることが大事です。
なお世間で生じている、深まっている分断の原因は、上記1.におけるデータが不充分であることに尽きます。データの読解が、サイエンスの素養を訓練されてきた、いわゆる理系人間でも難しい(誤読を誘われやすい)のです。
- 観測データの横軸(時間軸)が揃わない。理想的には「ウィルスが人から人に移ったタイミング」と「人流の程度」でグラフ化出来れば善いのだけど、実際によく目にするデータは「陽性者報告日」であったり、せいぜい発症日。
- 「推定感染日」を採用した、横軸が理想に近いデータもあるが、今度は「人流抑制の実態効果を示すデータ」がその精度に追い付かない。「推定感染日」におけるピークアウトの日付と人流抑制の実態効果の発現開始日が近接している。
- でも本当のところはピークアウトの日付ですらなく、変曲点、つまり感染拡大の加速が鈍った日付(感染日ベースでの実効再生産数が減少はじめたところ/かなり早期)において、その時点での人流抑制の実態効果との相関を考えなければならない。
一生懸命やっている人のことを、バカにするかのように言ったり、揶揄するというのは、本当に品がないことだと思うのですが……
ピークアウトの気配?そうなの??とデータ見に行ったら、確かにそんな気も(上昇角度が鈍化?)……西浦先生、これは、もはや「芸の域」に達しつつあると思う https://t.co/tKLaa4KHPp pic.twitter.com/mL0RvDQQXA
— 楡科榎 (@wohya) 2021年4月10日
堀田さんはじめ世間の多勢が支持する「8割おじさん」こと西浦教授に対して、どうしても怒りに近い感情すら沸いてしまうのは
一般人(いわゆる理系人間ではない人々)ならいざ知らず、あなたは、サイエンスの素養を訓練されてきたはずでしょう?!
という思いが、いわゆる「専門家」という立場の人に対してあるわけです。「感染症だから人と人との接触を減らすのが一番」……それはそうでしょうけど、実際に観測されている一番大切な部分に関して、先入観を排した極力正確な読解こそが、感染症専門家云々の以前に、理系人間としてまず第一の仕事でしょうが……という……
つまらない、意味のない記事を書きました。私のようなものが言ってもどうしようもないし、自分自身の商売的には不利になるだけです、わかっています。
けれどもデータが不充分で確実さに関して不明(ある程度、感覚でしかモノを言えない状態)であっても、いや不明であるからこそ、社会全体を見て、自分自身の頭で「より確からしい方向はこっちじゃないのか??」と考えたときには、少数派であればなおさら、勇気を持って明確に声を上げることは、ある意味、世の中のあらゆる構成員の責務であろうと考えます。
お医者さんでも、珍しいと思いますが、こういう発信をなさっている方もおります。「主に接触感染」という見解以外は、私も、このお医者さんの当該記事に賛成です(私は広義の飛沫感染が主だと思っております)。一連の「お知らせ」も併せてご覧いただきたいのですが(私は基本マスク不要までは賛同しかねますが)、お医者さんとしては明らかに異端、勇気のある発信だと思います。
www.kaneshiro-honest-clinic.com
最後の最後に、私はかつて、危険物(具体的には不純物ではなく純品としてのダイオキシン)を直接取り扱うラボの全責任者でもありました。コロナウィルスのリスクに関してはHEPAフィルターによる給排気管理とか現実的な維持管理が難しい建前は無視して、次のような装置・原理を活用した「気中ウィルス濃度の低減化」に積極的に取り組まれることを、施設の管理者さまにお勧めいたします。
もうこの際だから「ついで」に言えば、世間で不評をかこっている「うちわ会食」、私は「あり」だと思いますよ?発生した粗大飛沫(唾液)が、直接他人の顔にかかることや、食品や食器に付着することに伴って生じる接触感染を防ぐことに着目するなら!!だって粗大飛沫に起因するリスクが実際に充分少ないかどうかわからない一方で、対策を講じることに伴う「デメリット」は知れているもの……こちらでも「うちわ会食」と同じ考え方で指導・実践されてます。
www.sankei.com 不相応なくせに、長々と失礼いたしました。言いたいのは「全体の中でのバランス」なんですよ、私のいつもの主張ですけど。この記事に賛同できないあなたさまも、どうかコロナになんか罹ることなく、お元気で。それでは、また。