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【緊急提言】このとてつもない国難に際して出来ること

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 冒頭写真、3月26日にツィッターでシェアされていた、アメリカの医師の方の述懐です。こちらのツィート。

 昨夜、志村けんさんも亡くなりました。それを聴いて急に本気で不要不急の外出を控えようと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、この感染症の特殊性は、閉鎖空間で空気が入れ替えられずに止まっている場合、事実上の空気感染を起こすことにあります。有料記事ですが、無料で見られる43秒の動画を見て頂くだけでも結構です。

www.asahi.com この「マイクロ飛沫」は、咳などだけでなく、ただの荒い息や、盛んな会話などでも発生し、漂うわけですが、その状況を映像で可視化したのがNHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」番組でしたが、今はNHK+による再配信も終了し、視聴は困難になっております。この状況で「公益」ってのものをどう考えているんだ??NHK!って感じですが……

【公開当日追記;公開されたブログ読んだ妻が一生懸命探してくれました。仕組みがよくわからないのですが「民放テレビ公式ポータル」にて4月3日(金)17時まで、以下のサイトでNHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」の視聴が可能です。私の知る限り、見た誰もが「認識が変わった」と唸ります。まだご覧になっていない方、お見逃しなく!!】

tver.jp 結論を言えば、感染者が身近にいれば、その人は咳とかクシャミとか何もなくても、普通に会話しているだけで感染します。ですので症状のあるなしに関わらず「全員が」「自分以外の誰かに(罹っているかもしれない)ウィルスをうつさないようにするために」マスクをつけなければならないのですが……あいにく、マスクは間に合っていません。最も必要だろう医療現場や、介護福祉の現場ですら足りていない。

 そういうことで、感染してしまったらどういうことが起こるか?というと

この病気の怖さというのは、ホントに8割の人はホントに軽いんです。歩けて、動けて、仕事にも行けてしまうし、軽いんです。ただ、残りの2割の方は確実に入院が必要で、全体の5%の方は集中治療室に入らないと助けられない。現場で患者さんを診ているとよくわかるが、悪くなる時のスピードが物凄く早い。ホントに一日以内で、数時間で、それまで話せていたのに、どんどん酸素が足りなくなって、酸素を上げてもダメになって、で人工呼吸器にもうつけないとこれは助けられないという状況に、数時間でなる。それでも間に合わなくて、人工心肺もつけないともう間に合わない……ということが目の前で一気に起こるわけです。

 要するに、私たちの社会は、とてつもないウィルス相手に戦っているわけで、首都圏を中心とする、この週末での外出自粛が、感染拡大のスピードを低下させる効果を上げることを願うばかりですし、すでに、飲食店、理髪業、美容サロンなどのサービス業も含めて閉鎖、サークル活動はおろか私的なパーティも全て罰則、取り締まり対象とするロックダウン(都市封鎖)を行っているドイツと比べれば、現時点では「まだ」東京の感染者密度は低いもの(10分の1程度)と推定されます。

 とはいえ、相手は増殖力、感染力ともに、条件が整いさえすれば「爆発的」なものを持つウィルスです。何よりも「実際の現場の危機意識」が共有されていないのが最大の問題です。本当に、どうか相手を甘く見ることなく、徹底した行動変容、防御を図りたいわけですが、その理由は、「誰もが重体になり得る」可能性があることもさることながら……

 もっと深刻な問題は、経済です。今回の外出自粛も、ひとえに「そこ」が目的です。

 収束までこぎ着ければ、反動で需要は伸びるかもしれません。それまで自粛として、なんとか耐え忍ぶことが必要ですが……

 問題は「その後」だと思います。影響は、時間を追って表に出てきて、お店がつぶれて

 事業がつぶれて

 そこで働いていた人は、生活保護、など、セーフティーネットも、あるにはありますし、事態が事態なので、当面は、なんとか救われることもあるかとは思います。

 ただこれ、私自身、まったく他人事ではないのですが、自分自身で事業をやっていた方は、「事態が事態」という理解が時間とともに薄れていくのと裏腹に、資金繰り、経済面でじわじわと追い詰められて……

 今、私たちが面しているのは、これまでに全く経験のない、とてつもない国難です。おそらく戦後最大といって間違いないのではないでしょうか?世界全体が痛めつけられていて「お金がない」という状態を、どこも助けてはくれない状況になると思われます。

 そこで我が国の政治に対し、何か期待しようにも、これは、なかなか難しいと思っております。永江さんが吐き捨てるようにつぶやいたことに、私も同意せざるを得ません。

 ただ、自粛に伴う損失の直接補償など、思い切った手をタイムリーに何も打てない政治はともかく、行政の現場は、コロナ対応の最前線でもそうですが、この状況下で、できることをやろうとしています。

  よって、今ひとつ言えることは、たとえば、こちらの方がおっしゃるように

 この状況下で、あるいはこれから生じるもっと深刻な状況下において、信頼に値する人からの発信、情報であることを見極め、真っ当な支援策をちゃんと頼りにすること。助けを求めて、視野狭窄に陥らないこと。

 このたびのコロナ禍で見えてきたものは、結局は「人間の質」のようなもの。この状況に乗じて、他人を陥れてでもお金を巻き上げてやろうとか、他人も不幸の道連れにしてやろうとする気の毒な人間(なにかしら、そうなった理由があるのでしょうから)もいるし……

www.at-s.com

 良心からなんだけど(だから余計にたちが悪い)「新型コロナウイルスは26~27℃のお湯が効く」というデマが出回ったことも記憶に新しいはずです。その一方で

 早い段階から、現場で起こっていることをよく見つめて、公益のためになる情報(とりわけ一次情報や、専門バックグラウンドから検証済みの情報)を発信していらっしゃる方も、普通にいらっしゃるわけです。

 いろんなレベルで、本当のことを含んだ情報が、必要な人にちゃんと届けば、意外となんとかなると思いますし、そもそも適切な情報が必要な人に届いたときに、生じる効果というのは、劣勢をひっくり返す、これまで無理だと諦めていた事態を「勝ち戦」まで大逆転でもっていくことだって現に出来ると思っています。

 そして、適切な情報で結びついた人と人は、そのつながり(ご縁)から助け合うこともできるはずです。

www.landerblue.co.jp

 

 そういうわけで、実は結局は「人間というものに対する見極め」が、何よりも重要という話になってしまって、それは私が思うには、知性、見識、そして何よりも人格という一般論に戻ってはしまうのですが……ちなみに「人格」について、具体的にどういうものを指すのかといえば、こちらの本なんかが良いです。この本に照らすと、私なんて「まだまだ」、「さっぱり」です(笑)

type.jp もし、自粛で時間が出来てしまったけど……とおっしゃるなら、この原著を読まれてみることをお勧めいたします。

 以上「緊急提言」と言いながら、実は、だいたい有名どころ、定評のある情報を引っ張ってきて、あらためて紹介してみただけで、そう大した内容ではありませんでしたが、最後に2点。

 私たちは、結局は、私たち自身の社会のあり方について、問われているわけです。このたびのコロナ禍は、多くの人にとっては、たとえば「人格」の不足であるとか、そういう「私たちの社会」がもともと抱えていた問題を浮き彫りにしたに過ぎません。

 私も産まれる前ですが、二度の大戦、高度経済成長、バブル崩壊、震災などを経て、私たちの社会が、どう変わって来たのか、あるいは変わって来なかったのか、あらためて考えて、ご自身の立ち位置、今後の人生の方向性を定めなおすきっかけにつながれば良いのかなと思います。

 相変わらず長くなりましたが、いずれにしても、この目前に迫った都市封鎖、ロックダウンによる社会の致命傷をなんとか回避しつつ、ご自身も、大切な人も守り抜いてこその「これから」です。この先生の言っていることも「本物」です。ご存じの方のほうが多いかとは思いますが、改めて。

snjpn.net これから生じる未曽有の危機自体は、もうどうしようもありません。ただ、危機の深刻度を浅くしたり、より善い人生を目指しながら生き延びることはできます。不安から視野狭窄に陥いるのが一番いけません。覚悟を決めて、よく食べて、よく眠って、今まで以上に誠実な、善いお仕事をしましょう。

 それでは、また。お元気で。