前回記事でコメント欄でお叱りを受けたりしたところですし、今回は冗長はやめて端的に!(笑)
モキ製作所MD70K改、弊社オリジナル「MD70Kiss」ですが、初号機の納品を来週に控えて製造現場も最後の追い込み、零号機のテストにも執念を燃やしてここまで重ねて来て、製造現場の緻密さも、零号機でのテストの成績も、「こんなにすごいのか」とワクワクというか驚愕ばかりの日々でした。
冒頭写真、この「MD70Kiss」がどれほど「優れた」ストーブかを示しているかなと思います。でも、この写真の意味するところは、モキ製作所並びに弊社MD80ⅡiGブースターモデルのユーザーさんでないと、わからないと思うのです。
ちなみに、朝に普通の出力で運転した、その晩の焚き付けです。朝の運転が高出力だったわけではありません。「フワフワの、雪原のようだな……」と、炉内の状態に驚愕しながら、灰も取ることなく、そのまま火付けの動作に入ったところが冒頭写真です。
「きれいに最後まで燃やし切る能力」が半端ない薪ストーブです、「MD70Kiss」。炎のゆらめきだとか、そういうものはMD80ⅡiGブースター機に負けますが、ユラユラ炎は燻ぶりと紙一重で、きれいに燃やし切るにはマイナスにも働きます。
これからの弊社ユーザーさんは、残念ながらMD80ⅡiGブースター機では可能だった「わがまま」「無理」も、あるいはそういう「贅沢」を可能にするための苦労も知ることなく、この「きれい好き」な「MD70Kiss」と暮らして頂くことになるわけですが……
暖かくて、料理が美味しくて、手間が少ない
これを究極に突き詰めたような機体だと私は思います。その証拠的な動画がこちら。この冒頭写真の続きで、大量の灰による保温効果を活かして、太い薪の単独燃焼に移行した様子を撮影したものです。
蓄熱が乏しいのに、単独の太い薪が炎を上げて燃え続ける薪ストーブ「MD70Kiss」
この「きれいに最後まで燃やし切る能力」の高さが、この薪ストーブの性能の高さを象徴していると思ったので、一般的な薪ストーブや、MD80ⅡiGブースター機が得意とした「贅沢な価値」とは、また違う「価値」としてご紹介しておきたく。
……薪ストーブ、特にモキ製作所など、着火性と即暖性をウリにしている薪ストーブの経験がないと、「これの、何がすごいのか??」さっぱりわからないのではないかと思いますが(笑)とにかく薪ストーブで楽しく暮らしていただくことを使命にしております弊社として、使命に適う最高の「自信作」ということで!!!
そして、やはり人生そのものを楽しむ冗長さがあってこそ、当ブログです。これが動画のあとの、燃え尽きたところの写真、やっとネコが気が付いて、ポカポカ輻射熱にあたりにやってきたところです。和みます(笑)
それにしても、さすがにこの次は、火をつける前に灰を取らないとダメですね(笑)着火で若干苦労しましたから……って、特定の機種の薪ストーブを使い込んでいる人でないとわからない内容を、ロクな説明もなしに書いてしまってすみません。
でも、これから初めての薪ストーブとして、「MD70Kiss」のユーザーさんになって頂くのなら、薪ストーブってこんなものと自然に思っていただけると良いと思うのです。命を、最後まで、きれいに活かすことこそ、薪ストーブの本質ですから。
それでは、また。あなたのもとに、薪ストーブで楽しく暮らす日々をお届けできるのを楽しみにしております!!