日曜日、朝8時5分くらいからのNHKラジオ「音楽の泉」という番組をご存知でしょうか？
クラシック音楽を紹介する45分ほどの入門番組なのですが……ちょっとすごいのです。放送開始は1949年。現在の解説者の皆川達夫先生で三代目だそうですが、その音源の選び方が素晴らしい。時代を超えた名演というか、私も自分でオーケストラをやっているので、多少は詳しい部類なのですが、毎回「へぇぇ」と感心する、いや、そんなのおこがましいですね、次から次へと、毎回すごく教えて頂くことばかりの曲目、録音、そして解説。
この人の経験、頭の中って、ホントどのくらい知識と見識に満ちているのかと、85歳を超えているとか、そんなご年齢らしいですけど、本当に、ずっと、いつまでも、この人の選ぶ音楽を聴いていたい、と、そんなふうに思わせる番組です。もちろん私だけでなく、私よりもずっと音楽を知る人にも愛されている番組です。
バタバタで必死になっている時でも、聴くだけでも聴くようにしているこの番組、今日も、昼前から夜まで出かけるのですが、いつもの日曜日よりは時間がありまして……楽しみにしているこの時間を彩るのが、やっぱり薪ストーブです。
youtu.be このバッハというのも、知れば知るほど、とんでもない人で、まあ、おそらく音楽の天才というのは、その気になって物理学でもやらせれば、ホントいい仕事するんだろうな、というような、工夫と創造性と美しさに満ちているわけですが……
凡人の私は、美しい薪ストーブの炎のある暮らしが、手間やお金もすごく少なく楽しめる幸せを、一人でも多くの人にリコメンドするくらいしかできません（笑）
……というか、今日はブログのためではなくて、毎朝のように火を点けて、銅鍋でお湯を沸かして（昨夜のお湯は、朝一番に家族のために緑茶を大量に作っておくので、それで結構使ってしまったし、コーヒーも淹れるので）、冷凍庫に、とっておきにしておいた「タカキベーカリー」のパン（半額で買ってあったもの（笑））を焼いて、ついでに、やはり冷凍庫にあった切り餅なんかを、楽しく焼いていたのですが……
美しい炎を眺めつつ、美味しく焼ける香りを感じながら、皆川先生の選んだバッハを聴いていると、とても楽しいし、贅沢だなと。
……で、とっさに動画に撮ってみました。途中でメールが着信したり、マナーモードもへったくれもない、私の休日の日常ですが！！（笑）
ちなみにこの時の薪の運用は、スギ立ち上げ→広葉樹（たぶんシデか何か、重いナラとかではない）→サクラで、冒頭写真は、パンとか餅がほぼ焼き上がって、サクラが残り火を上げているところです。お湯も沸いています。
もうちょっと炎が上がっていたので、冷凍庫から出して袋を開けたタカキベーカリーの「ライ麦＆りんごロール」のもう半分を焼いて、サクラの炎が収まりかけてきたところで、これまた、半額で買ってあった赤魚の開きを焼きます。
薪ストーブの燠火は、ただでさえ美味しいものを、この上なく美味しくしてくれます。この正価580円の、我が家にしてみれば超贅沢な赤魚は、脂もしっかりのっていて、取り出そうとしたら脂が熾火に落ちて、その部分から盛大に炎が上がっていました。
ちょうど起きてきた寝坊助な末っ子などに食べさせてやろうと思っていたのですが、あまりに美味しそうに焼けたので、妻や、私も思わず一緒に、たちまち食べてしまいました。先にパンとかを食べ終わっていた妻や、私にすれば、順番が………ということはありましたが！（笑）
さらに寝坊助な、でも魚好きな長女にも残してあげました。少しだけ。「遠慮のかたまり」ならぬ、「三分の良心」（笑）
美味しいコーヒーも頂いたので、これから大車輪で色々と用事を回して、出かけてきます。業績思わしくない中小企業に勤め、子供3人、贅沢に使えるお金はないけど、薪ストーブのおかげで、なかなか、贅沢な暮らしだと思います。けっこう幸せです。
それでは、また。
