超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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【業務連絡】薪ストーブがあることのメリットをしっかり享受するために大切なこと

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 今日は全国的に雨で、朝から冷えこむ一日となっておりますが、お身体の調子はいかがでしょうか。こういう雨の日は、身体の調子さえ問題なければ、かえって気分が落ち着いて、普段ならできないコツコツ仕事なんかにも丁度いいものです。

 さて、そういうわけで問題は身体の調子、寒さ対策。薪ストーブがあれば、こんな朝でも安心……と言いたいところですが、実際には、そこがなかなか難しいものです。ご家庭ごとの差と言いますか、薪ストーブのユーザーさんごとの違いが一番大きいのは「この部分」、薪ストーブがあるというメリットを、いかに「朝」に活かし切れているか??です。断言します。はい。

 その点、弊社の扱うモキ製作所の薪ストーブは、かなり立ち上がりが容易で早いために有利なのですが、それも「焼却炉」などの異名を持つノーマルならではの「特殊事情」。弊社オリジナル「iGブースター」モデルでしたら、普通の薪ストーブと同じようになりまして、ポイントを押さえてコトに当たらないと、せっかく薪ストーブがあるのに、その便益、メリットを朝から享受することはできなくなります。

 逆に言えば、ポイントを押さえてコトに当たることさえできれば、「iGブースター」モデルであっても、ノーマルと同じように早い立ち上がりで「ポカポカの朝」を迎えることができますし、このポイントについては、あらゆる薪ストーブにおいて共通のことです。

 これからいよいよ寒い朝が増えます、そこで本日は「これから」に備えて、先日までの記事と打って変わって真面目な「業務連絡」を。面白くないようにみせかけて、そこは私です(笑)動画も出しますので、まあ、週末ですし、よろしければ是非お付き合いください♪

 

 さて、ポイントと言っても、極めてシンプルなことです。薪ストーブというのは、「本来の力」を発揮したら、非常に暖かいものです。では、薪ストーブが「本来の力」を発揮するために必要なこととは??

 

 本体の温度をしっかりと、確実に上げてやること。以上。

 

 ……今さら何言ってんの?(笑)とか言われそうですが、これ……特に、薪ストーブのような「アナログ」を初めて使うような方でしたら、これに似たようなことって、普段の生活では実感することって、もうないと思うのですよ。

 例えば自動車。もう、今や電気自動車が主流になりつつある雰囲気すらありますが、昔の自動車って、本格的に走り出す前に、エンジンを暖めるために必ず「暖機運転」しましたよね。いわゆるアイドリングってやつです。具体的には冷却水の水温計が上がるまで待ってからでないと、到底「本来の性能」は出なかった。アクセルを踏んでも、なんかガクガクしたり、パワーが出なかったり、ヘタしたらエンストまで……

 自動車なんて、速く移動することが第一ですから、乗ったら気持ちよく、一刻も早く走り出したいものです。でも、暖機運転もせずに「フルスロットル」くれてやっても、ロクなことにならなかった。そこで、特に冬の寒い時など、賢いユーザーさんは、あらかじめ、かなり早めにエンジンをかけてアイドリングを始めておいて、乗るときにはエンジンがしっかり温まっているように「ポイントを押さえて」使っていました。

 ……で、今や時代は変わりました。「アイドリング」なんてもはや死語、というか、温暖化対策の中で目の敵にされて、いかにアイドリングなしで、さっさと「本来の性能」を発揮させるか、そこに自動車メーカーのあらゆる努力が費やされて、まあ、スイッチ一つでパッと「フルスペック」が得られるようになりました。

 ……えーっと、自動車の例を出して、通じればいいんですが(私、年寄ですかね?(笑))……ともかく、今どき流通している製品って、基本的に、全部が全部、そうなんですよ。本来、ユーザーの側がポイントを押さえて「やるべきこと」を、たいがい、スイッチ一つ、ポンッて押せば、なんとかなるようにしてしまっている。

 そうなんです、私、今「してしまっている」と書きましたが、こんなことしているうちに、人間が本来持っている能力は、どんどん弱体化していって、AIに乗っ取られるなんて、もはや時間の問題です。そんな流れに対抗する「最後の砦」こそが薪ストーブ。薪集めから始まるアナログ要素があまりに多すぎるので大変ですが、逆にユーザーさんがそこを知恵と工夫で乗り切れば、頑張ったら頑張っただけ素晴らしい便益、とても大きなメリットを享受することができます。

 そこらへんが、薪ストーブでもスイッチ一つポンッて、知恵も工夫もメーカー任せで、誰でもメリットが得られるようになるには……幸か不幸か、まだまだ相当な時間を要するでしょう!!というか、まるで家内制手工業的な某メーカーさんの内部事情とかに接すると、まだ当分、絶対に無理だなとか、つい安心してしまいます(笑)

 前置きばっかり、いつも無駄に長いのが当ブログ。やっと本題に戻りますが……気を悪くしたらごめんなさいね?薪ストーブのユーザーさんって、私の接する限りでは「生き物」としての感性が鋭敏で豊かで、食べ物などの「命」の扱いも丁寧です。とっても心暖かくて優しい。ところが「薪ストーブ君」という装置に対しては、なぜか「冷たい」。

 どういうことかというと、早く暖まりたいということはわかるのですが、いくら早く、といっても、まだ本体が何も暖まっていない、準備の整っていない薪ストーブ君に、自動車でいえばアイドリングもそこそこに最初から「フルスロットル」、いきなり太い薪とかくれてやるわけです。

 薪ストーブ君からみたら「えーー??そんなご無体な~~」になっちゃうことを、けっこうやってしまうのです。これは意外に「どなた」でも。

 私も、よりによって、私と一緒に薪ストーブ君を使ってきたはずの妻が、「それ」を思い切りやってしまっているのを見て、慌ててこの記事を書きました。

aiken-makiss.hatenablog.com

  薪ストーブ君は、本体の温度を速やかに上げて「本来の性能」が発揮できるように整えてあげれば、朝から最大限のメリットを私たちにもたらしてくれますから、例えばスギやヒノキの細割りといった「2段目」の薪を、「薪ストーブへの愛情」として、まず、こうやって準備して頂きたいのですが……

 ……ごめんなさい、それに加えて、さらに「薪ストーブ君」からのお願いがありまして。

 

 とりわけこの「2段目」ですが、もう、てっっっ底的に乾かしておいていただきたいのです!!

 

 恥ずかしながら我が家も、相当困っています。今年はホント秋の長雨に「やられました」。薪置き場なんてほとんどない我が家の薪なんて、4か月程度しか乾かすことができず、カーポートの上に並べた、お天道様と風任せなのです。それなのに、今年の超長雨ときたら……orz

 その状況でも、薪ストーブを使わなければならない。そのためには「2段目」を徹底的に乾かさないと、やっぱりダメ……というわけで、冒頭写真です。

 何をやっているかと言いますと、夏に手に入れて割って乾かしてあった、例年だったら充分使えるスギ・ヒノキですが、今年はそれをさらにストーブの輻射熱で強制乾燥しています。

 少なくとも、手に持って重くなく、こんなふうに木口の年輪の中心に向かって割れ目が自然に生じるのが確認できるまで、強制乾燥させています(そこで絶対守って欲しい注意点は後述!)。

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 こうやって、てっっっ底的に乾燥した「2段目」であれば、都度必要な量を割って、ストーブの炉内の空間全体を、できるだけ空隙を確保しながら満たすように仕掛けてやれば、焚き付けが時間かかって大変とされるMD80ⅡiGブースター機でも、ほら、ご覧のとおり。着火後12分の時点の炎の様子です♪

youtu.be

 こんな炎なら、寒い朝でも、たちまちポッカポカ♪♪ついでにご飯の用意なんかもバッチリです。「本来の性能」が発揮される状態になるように、ちゃんと整えてあげて、道理をよくわかって扱ってあげれば、いくらでも「お返し」を、私たちに与えてくれます。それが、薪ストーブ君。

 そういうわけで、これから寒くなりますが、備えあれば憂いなし、ということでぜひ頑張ってくださいね♪なお、最後に一番大切なことを。

 ストーブの輻射熱を利用した強制乾燥は、明らかに火災の恐れのある危険な行為、あくまでも非常手段です。こちらの記事を必ずよく読んだ上で、慎重にやっていただかないと、大切な家を丸ごと炎にくべる羽目になります。

aiken-makiss.hatenablog.com

 

 ですので、本来は、充分な準備をしてから薪ストーブシーズンに臨んで下さいますように。そのあたりはこちら。とりわけ焚き付け(本記事でいう「2段目」)の準備は、速やかに本体の温度を上げてやることの本質です。薪ストーブがある暮らしにおける焚き付け準備の意味について、お馴染みガヤさんによる解説。特にこの記事の後半部分を、ぜひ。

www.makifuyu.com

 

 そういうわけで、気分的に落ち着けるこんな日くらいは、すべての薪ストーブユーザーのためになる記事も、たまには書きましょう(笑)

 薪ストーブ事業は好調のおかげさまで(あと本体の環境調査業の不振に伴い)普段は鬼のように忙しく、バタバタしていますが、ホントは大切なこともしょうもないことも含めて、書きたいことはいっぱいあるのです。

 そういうわけで次回は「メジャー路線」は、やっぱりガヤさんにお任せして(勝ち取れアドセンス!)、私は好き勝手に超ニッチな路線を楽しく……(笑)

 どうぞ、週末を楽しく過ごされますように♪それでは、また!