超簡単薪ストーブ調理

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【緊急業務連絡】iGブースターの「1、2、3」

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 秋らしからぬ夏のような暑さから急降下して、いよいよ薪ストーブシーズンインですが、弊社のユーザーの皆さん(大部分がMD80Ⅱ+iGブースターをご使用)に、改めて、焚き付け時のやり方、使い方について改めて&緊急に、ご説明しておきます。

 きっかけは、我が家での「ケンカ」。我が家、仲がいいようにみえて実は……いや、やめましょう(笑)ともかくケンカもしますが、今回は薪ストーブがケンカのタネになりました。

 その原因が、我が家では苦節3年、今シーズンからやっと導入できたiGブースター。これ、ノーマルを使い続けてきた妻が、初めてiGブースター機の焚き付けをやってみて、もう……煙モウモウ、すさまじい状況というか、何十分も格闘した妻から苦情の山をもらうことになりました。

 「いや……それだと、絶対に、立ち上がらないと思う……」

 私からすれば、もはや、そうとしか、他に何も言えなかったのです。でも妻は、ノーマルならこれでもちゃんと火が点いた!私のやり方は間違っていない!!と……まあ、ケンカになりますわね……

 よく考えたら、ノーマルのMD80Ⅱの火のつけやすさは、もう、本当に「とんでもないレベル」なのです。ドラフトがやたらめったら強いので、強風下の火災のごとく、なんでもかんでも火が点いて燃えていってしまう。乾燥不十分な薪でもへっちゃらです。

 私は、反省すると同時に、改めてすごく危惧しました。納品説明では、iGブースターリリース以前から、丁寧に炎を育てるやり方で、焚き付けを実演説明してきた私は、iGブースターモデルになっても、その方法は何も変わっていないので、説明できている「つもり」だったのですが……

 iGブースターモデルは、ノーマルMD80Ⅱと比べたら「極端に」火が点けにくい。

 このことにフォーカスして、「必ず、このようにしてください」という説明まではできていなかったな……と。そうです、ノーマルMD80Ⅱを基準にすると、iGブースターモデルは「非常識」、そこを「ちゃんと」「具体的にどうするか」を、説明しなくてはなりません。

 そこで、iGブースターなら「具体的にどうしなければならないか」が、冒頭写真です。説明します。

 焚き付けを含む薪は、3種類(3段階)で用意します。

  1. 牛乳パックなど、小さな火種から火が移ることができる「1段目」
  2. 「1段目」から火が移り、炎を盛大に上げることができる「2段目」
  3. 本燃焼のための、よく薪として売られているような「3段目」

 「1段目」が直径1センチ程度か、それ以下の、極論、割りばしのような、よく燃える細かい木材です。「2段目」は直径2~3センチ程度の 、粘らずにボキッと気持ちよく折れるくらいに充分乾いた枝か、スギやヒノキのような針葉樹の乾燥済みの薪や建築端材をナタや「キンクラ」で細割にしたものです。

 iGブースターモデルの焚き付けのポイントは「2段目」にあります。この「2段目」で、どこまでしっかり温度を上げることができるか。「2段目」で温度を上げてしまえば、多少乾燥不十分な薪でも「3段目」としていけます。

 あるいは、早く暖まりたい、早く立ち上げたいときは、「2段目」を大量に準備して、ぜいたくに使えば、間違いなく目的は達成されますし、場合によっては、この「2段目」だけで、部屋は充分暖まります。

 ですので、iGブースターモデルをお使いの場合は、とにかく「2段目」を大量に確保することを第一に 、スギやヒノキの薪があれば、それは「3段目」には回さずに優先してナタや「キンクラ」で割って「2段目」に回してください。

  業務連絡は以上です……って、これ、もしも、普通の鋳物の薪ストーブ使われている方なら、キョトンとしていると思うのですね?「そんなの、今さら、この人、何言ってるんだろう??」って。

 恨み言。ノーマルのモキ製作所の薪ストーブって、火が点けやす「過ぎる」んです。だって、「2段目」なしで、火が点けれちゃうんだもの……本当に。このたび、妻がそうやって火をつけようとしているのを見て、私は「ああ~~~…………」って、現実を突きつけられた気がしました。

 モキ製作所の薪ストーブの「常識」は、普通の薪ストーブの「非常識」。ふだんは良いのですが、思わず大ゲンカのタネになってしまいました(;´д`)トホホ……

 そういうわけで、iGブースターをお使いの皆様におかれましては、今シーズンも、薪ストーブのことなんかでケンカすることなく、「1、2、3」をしっかり意識して、どうぞ仲良く、幸せにお過ごしくださいませ~~

 それでは、また!!