超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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薪棚?ありません。エンジンチェーンソー?持ってません。でも、ひと冬の暖房代を2万円以内で納めるには?①

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 森林インストラクターである世帯主の野望によって、ほとんど全体が森と化した敷地。その中に低くそびえる薪ストーブの煙突。横引き1.8mに対して横引きからの立ち上がり高さ3.3mしかないという、薪ストーブの煙突ラインとしては「普通ありえない」トンデモ設計……

 そんな、専門レポートみたいな説明は、どうでも良いとして(笑)冒頭写真、樹木医でいらっしゃる「フォレストニア」の加藤社長のブログから頂きました、我が家の写真です。

ameblo.jp

 しかし、まさに、この写真が象徴しているように、ユーザーとしての私は、薪ストーブの大変さとか、本当に何も知らず、何も考えずに、何も調べずに、ただ、その薪ストーブ「だけ」を設置してしまいました。

 それは、単に「庭から出る剪定枝もバイオマス資源であるはずなのに、何も有効に活用せずにゴミとして燃やしてしまうのは嫌で嫌で……」という、一般にはたぶん珍しい動機から、その3年前にラジオでたまたま聴いた「モギプレート」という魔法のような原理で「何でも燃やせて煙も出ない」薪ストーブがある、という「夢のような話」だけを頼りに、薪置き場とか、本当に、「何も」考えずに設置したのです。

 今思えば、本当に、笑っちゃいます。それで薪ストーブを運用しようなんて……いや~~「知らない」ってことって、ホントに怖いもの知らずですよね~~(笑)

 これで、私がお金持ちの贅沢生活をしていたなら、まだ現実味があるのですよ。けど、断熱性能「等級2」の寒い家に住みながら、薪ストーブ導入前の冬の暖房費は月々6千円。愛知県とはいえ、愛知県のチベットとも言うべき(?)犬山市。そこで、この断熱性能でこの暖房費用は、ケチケチ生活とだけ申し上げます。

www.ai-ken.co.jp  

 つまり、薪を購入して賄ったらどんなオソロシイことになるかとか、何も考えなかったうえに、薪棚?なにそれ美味しいの??そもそも、庭を全部森にしちゃったのに、薪棚なんて、どこに置くの??という状態で始めた「薪ストーブのある暮らし」。もうメチャクチャです(笑)

 もう少し言えば、薪ストーブ、たしかに昔から憬れではあったのです。けれど、こんなに暖かいなんて、こんなに楽しいなんて、全く考えず、期待もしていませんでした。期待していなかったからこそ、導入できたのかもしれませんね。ちなみに、原資は全く想定外の「臨時収入」、大好きだった祖母が亡くなってしまって、その遺産相続。

 それでも、実際に薪ストーブのある暮らしを始めてしまってからは、ひと冬ざっと1万円、光熱費を削減しながら、それまでよりも、ずっとずっと幸せに暮らせるようになりました。そして、ひょんなことから、初めて「巷の薪ストーブの常識」、たとえば、こんな感じですね?それを知ったわけです。

blog.goo.ne.jp

 「巷の薪ストーブの常識」を知った私が、自分自身が遭遇した「実際の幸せっぷり」との、あまりの落差に驚愕し、そして、この「夢のような」薪ストーブが、少なくとも当地愛知県では、全くというほど知られていない、普及していないという事実に愕然として、事業として立ち上げたのが、今、お読み頂いているブログであったりするのですが……

 そんな長い長い前置きはともかく、焼き芋にせよ、万能性にせよ、「我が家にも薪ストーブを導入してみない?」とご家族で話し合いを始めた場合、普通には、まず出てくるのが「薪って、どうするのよ??」という話だと思うのです。

 当事業も、環境保全のために間伐材を燃やせる薪ストーブを普及させましょう、という理念を掲げている以上、購入でも、現実的に薪ストーブのある暮らしを楽しめる、薪の供給ルートも開発しております。

aiken-makiss.hatenablog.com

  しかし、それでも、薪を全量購入で賄うと、ひと冬の暖房代は6万円とかになり、そして実際問題、それでも、まだ「ケチケチ暖房」、楽しむというには厳しいです。薪ストーブのある暮らしの楽しさを知ってしまうと、薪は、本当に、いくらあっても「足りない」、そう思うようになります。

 そこで、薪を自分自身でなんとか調達しようとすると「薪棚」は常識です。私も、今なら、そのことがよくわかります。構築できるなら、屋根付きの、できるだけ大きな薪棚を、ぜひ構築された方が良いと思います。より確実に幸せになれることでしょう。

 さらに、鋳物の薪ストーブのお友達なら、皆、そうやっているのですが、いちばん安く薪を調達するには「原木調達&エンジンチェーンソーによる現地カット」です。当地方では、まさに本日、丸山ダムにて原木配布が始まったところです。弊社のユーザーさんであるK様から、わざわざお電話で教えて頂きました。本当にありがとうございます!!

 

河川・ダムの刈草・樹木等の無償提供、公募による樹木の伐採

 

 しかし、私には、エンジンチェーンソーもありません。というか、斧すらありません。斧で薪を割るって、実際問題、けっこう技術も体力も居るし、ちゃんと割れた薪はパーンと音を立てて派手に飛んでいくし、あれはあれで、かなり「面白い」というか「気持ちいい」ですが、まあ、それ自体が「薪割り」という「趣味」の世界に近いと思います。私も、もし気力と体力があれば、延々とやっていると思います(笑)

 当事業は、我が家のように、資金もスペースもなければ趣味に投入する気力や体力もない、そういう場合でも薪ストーブの魅力、薪ストーブのある暮らしを目一杯楽しんで頂く「ハイコストパフォーマンス」を提供したく、そのために「ナゼ?」を知ってご納得頂ける知恵と、実際の運用の工夫のヒントを提供することを、終始一貫した方針としております。

 その「ハイコストパフォーマンス」な薪ストーブ普及こそが、各ご家庭での森林資源の具体的な活用につながり、もって環境保全に寄与するという理念がバックボーンですから。だから、当事業で普及を図るは、モキ製作所の薪ストーブ、一択なのです!!決して、モキ製作所ありき、ではなく。

 そういうわけで、これから、薪ストーブの暮らしに欠かせない「薪」の自己調達を、資金もスペースも気力も体力も、薪ストーブに充分振り向けられない状態であっても、知恵と工夫で乗り切るための方法について、いよいよこれから、具体的にご紹介していくわけですが……

 

 大変すみません、当ブログ、ここで、一時休載のお知らせです。

 

 弊社は、環境調査測定を本業とする会社であり、私も、薪ストーブの当事業以前は環境調査測定のプロとして仕事をしておりました。このたび、弊社内でも、どうしても、私でないと対応できない超緊急の仕事が発生しまして、スケジュールも内容も極めて厳しく、ずっと考えていましたが、やっぱり、このブログと掛け持ちすることができません。

 11月の開始以降、この文章量とクオリティーで、これまで一度も崩したことがない、怒涛の平日毎日更新を「誇り」としてきました。私としては、意地でも、この「毎日更新」を守りたかったのですが……だから、何か軽いテーマを扱って「続けること」自体を目的にしてしまおうかとも思ったのですが……

 私は、当ブログ、口幅ったいようですが全身全霊で書き続けてきました。大変ですが、幸せなことでした。それを「続けること」自体を目的とするようなことにしてしまうと、きっと「おざなり」な文章になってしまう。それは、やっぱり、これまでご愛読を頂いていた当ブログではないだろうと。

 あともう一つ、今、この薪をテーマに書かなければならない理由があります。当事業をやっていて、本当に不思議なのですが、本当にジャストタイミングで、何らかのご縁があります。今日、2月20日(月)の朝、ハンドルネーム「きんぎょ」さんからのご質問が書き込まれているのに気が付いて、回答した記事が掲示板にあるのですが……

 

株式会社愛研 環境保全事業 モキ製作所の薪ストーブ普及販売 掲示板

 

  このNo.108の記事で、私は、これからブログで薪の話をします、と書いてありますが、それは、このきんぎょさんのご質問を見てから、そうしようと決めたわけではありません。携帯に直接頂く質問やお問合わせだけに対応している(電話に出れない、気が付かない時もありまして大変すみません)週末の土曜日、ちょうど独り言をつぶやいておりました。

 書き手も、読み手も、ちょうど、この「薪についての本当のこと」についてちゃんと考えたいと思っていると、確信的に感じています。今まさに、機が熟しているのです。それなのに、他のテーマで、しかも、ブログを続けること自体を目的におざなりに書くことなど、やっぱりできません。

 

 この薪ストーブの事業に、ちゃんと集中できるようになったら、このテーマをこの上なく誠実にしっかり扱って、私にとってすごく大切な当ブログを再開します。実は、動画とかもすでに撮影してあるのですよ~~!!我ながら、おっかしいんですよ?早く、ちゃんとご紹介したい(笑)

 今のところ、3月6日までには、なんとか元の仕事を片付けて「ここ」に戻ってきたいと思っています。メール等でのお問合わせには、引き続き随時対応させていただくとして、当ブログとしては、かなり長くお留守にしますが、どうかその日まで、お待ちいただけませんでしょうか??

 本日、異例の「2つめ」の記事、とっても長文となりましたが、明日は朝から、「元の仕事」に、できるだけちゃんと集中して、きっちり終わらせて、薪ストーブの仕事にできるだけ早く、しっかり戻れるようにしたくて、本日のうちに書き上げました。

 一時とはいえ、お別れのご挨拶となります。まだまだ寒い日が続きますが、薪ストーブのある暮らしが実現する日を夢見ながら、できるだけ暖かくして、どうか、お元気でお過ごしください。

 それでは、また!!!