このブログで、たぶん、これから何度となく言うことですが……「薪ストーブ料理」って、何も、特別なものではないと思うのですよ。
遠赤外線を積極的に利用するということを相当意識した場合に限り「薪ストーブならでは」の調理法もあると思いますが、たいていは、ガスコンロでも、IHクッキングヒーターでも、オーブンレンジでも、基本的に同等(ないし同等以上)の調理ができる。
でも、まずは火当たりの均一さや、コンロとしての大きさの点で、「超優秀な調理台」であるので(ただし、モキ製作所の薪ストーブの話)、それを日常生活に活かさない手はないということは、こちらの記事でも言いました。
で、写真は、昨夜、遅く帰った私のために妻が用意してくれた「一人用鍋ふうプレート」。浅い熱伝導の良いプレートで、干し椎茸を煮ておいて、それが煮えたところで豆腐と小松菜を入れて、蓋を閉めて蒸し煮にするだけの調理。
早くて、簡単でしょ?別に、同じものって、ガスコンロでも全く問題なくできますよね?とりたてて「薪ストーブ料理」などと取り上げる必要性もないように思えるでしょ??
……でも、これは、立派な「薪ストーブ調理」として、ガスコンロ調理にはない魅力を、間違いなく備えているのです。もしガスコンロと薪ストーブが並んでいたら、絶対に「薪ストーブで作った方がいい」と自然に思えるのです。
なぜか。私も考えてみました。
……人は、料理を、作っているところから、すでに味わっているのですよ。
この「一人用鍋ふうプレート」も、ものすごく美味しかったけど、それはきっと、この薪ストーブの赤々とした炎が、まず視覚に訴えてきてたから。その上で、ぐつぐつ、ぐつぐつ、音を立てて、豆腐が踊りながら煮えているのですね?
あ、煮えてるな、と、フタを取ると、ばあっと、湯気を皮膚に感じます。匂いももちろんするわけです。新鮮な小松菜の香りとか、だし汁の香り。
……もうね、食べる前から、美味しいじゃないですか!圧倒的に!!
薪ストーブは、普通、リビングにありますから、これをそのまま、目の前のテーブルに持ってきて「いただきます」。
……美味しくないわけがない。
薪ストーブの「本質的な価値」って、そういうことじゃないかと思うのですよ……ということで、今日の記事はおしまいです。
ブログは、短く、簡潔に。昨日までの記事は、読んで頂ける方には読んで頂けたかと思いますが(深謝します)、あれではダメですよね、反省しました。
次回から、すごく思い入れのあるテーマで記事を書きます。その前に「箸休め」ということで。冬の幸せ、あなたにも届きますように♪