超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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「薪ストーブ(&銅鍋)ならでは!」で作る、超簡単で身体にも優しいスープ

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 お正月って、ご馳走を遠慮なく食べことができる、年間通してでも、またとない機会なので、ついつい食べ過ぎてしまって身体も重たいし、なんだか整わない感じじゃないかと思うのです。それでいて仕事が始まったら忙しいことこの上ありません。わかっていたことですが(笑)

 そこで今回は、そんな時にもってこい、超簡単なのに美味しいスープというか、身体に負担もなくて安心して頂けるお料理をご紹介。しかもポイントは「薪ストーブならでは」の基本特性を、思い切り活かした調理法になります。

 まず材料。

  • ネギ
  • イモ
  • 塩&黒コショウ 又は 醤油&七味ないし一味唐辛子

以上。出汁要らんのか?と思うでしょうけど、これでまとまります。大丈夫。原典はこちら。私にとっての「バイブル」です。もしご興味あれば。

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 ポイントは同書のとおりなんですけど、ネギとイモを同量重量使うことにあります……というか、早くもネタばらししますと、スーパーなんかで、時々、本来は「ご馳走用」だったろう立派な下仁田ネギとか、ちょっと萎びて叩き売りされてたりするじゃないですか??ああいう「どーん」と存在感たっぷりなのを見つけたら「こここここれはなんとかしなければ……!!」となるわけです(笑)

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 今回、下仁田ネギじゃありませんけど、立派な白ネギが、シールが少し映り込んでますが、要は、まあ破格でして。重さを測ってみてます。300グラムちょっとありますね。全部が使えるわけでもないので減少分を見越して……

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 イモで重量バランスを取ります。原典は「ジャガイモ」指定なのですが、なにしろ「あり合わせ」が基本なので、ちょっと芽が吹いちゃってますけど家の中に残っていたジャガイモ、足りないので重量を合わせるためにサトイモも加えちゃって……サツマイモは試したことないのでわかりません(笑)

 まあ、お料理なんて、素材の相性が合ってれば、大概どうにかなるもんだと思うのです。ネギとジャガイモは「あちら」では定番だし、お味噌汁でも基本ですよね?で、里芋も別にそこに加わっていても普通に美味しいので……

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 準備としては、ひたすら刻みます。なにしろ原典では最後に低速回転のブレンダー。あるいは漉し器を使って手で潰すか。でも私は面倒なので、それも省略したくって……心配しなくても、薪ストーブなら、全然問題ないのです!!

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 ……で、お得意の薪ストーブを立ち上げて……本体重量わずか57キロ、MD70Kissなら着火して5分もあれば立ち上がります。

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 「どやっ!」…って、あなたが言うか(笑)すみません、面白かったので写真撮っちゃいました。

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 で、お鍋を火にかけるわけですが、ここでポイントは「銅鍋」です!!銅鍋がなければ、アルミの厚手鍋か、せめてステンレス多層クラッド。大切なのは最後はまろやかに仕上げたいので、火当たりが柔らかくなるように、熱伝導率が高くて、側面からも包み込むように熱が加わる素材形状であること。

 もし薄手の雪平鍋とかで作られるなら、薪ストーブであれば「まあまあ」いけるかとは思いますが、原典の指示通り、ブレンダーか手漉しで潰すかの操作があった方が良いと思います。

 なにしろ均一な熱源である薪ストーブ&火当たりのやわらかい(すなわち、鋭いスポットのような熱源であっても、その部分だけ焦げ付くとかなくて、全体へのマイルドな熱に変換してくれる)ことでは最強の銅鍋の組み合わせ。カレーなどが本当に美味しくなるのは、もはや言うまでもありませんが、ただのお湯を沸かしただけでも「まろやかさ」が違うのです!!

 お湯の味が違う、という話は、私も最初は気のせいかと思いましたが、薪ストーブを愉しまれている方が全員が全員口を揃えておっしゃいますし、これ、たぶん、ホントです。

 ↑以上のことは、なんでもない料理のはずなのに、調理器具次第、すなわち薪ストーブを使うことだけで美味しさが段違いになるという、本ブログとしては最重要部分ですが、「この料理」においては、最初に加える水の量が重要で「ネギを入れた状態でひたひたになるよう」ということが原典で示されているポイントです。

 ちなみに原典では「足りなければお湯を足すこと。決して水を使わないこと」という旨が書かれており、これも要するに「不均一」が嫌われる、味をざらつかせることになるからだと、私は理解しております。

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 原典では特に指示はないのですが、サトイモだからかな、アクが出てきますので、取れるものなら取っときましょう。そのほうが、たぶん美味しい。優しく仕上げたいので。

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 お鍋を火にかけてから20分程度で、イモがお箸でスッと割れる程度の柔らかさに煮えたので、ネギを加えます。エイっと!

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 5分もすれば、ネギも少し煮えてくるので、調味料にお醤油を入れます。

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 原典は「塩」指定なのですが、アレンジでサトイモ入れちゃったので、ここはやっぱり、醤油かな~~ということで!!蓋を閉めて、さらにクタクタになるまで煮ていきます。さらに5分ほど茹で続けて…

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 完成でっす!!火にかけてから、ざっくり35分。ネギの青い部分の色が、くすみ過ぎない程度のところで。イモはすっかり柔らかく煮崩れるくらいになって、ネギの白い部分もクタクタになっているあたりが良いです。

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 七味唐辛子をパラパラと振りかけて、ストーブから降ろして、諸々の準備が出来たら、あらためて、パカッ……ジャーン♪♪いただきまーす!!

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 ……せっかくやって来たところ申し訳ないけど、あなたは食えんよ?残念ながら。

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 ネコのために、熾火でアジの開きを焼いてあげます(笑)

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 はーい、上手に焼けました♪……先に焼けた方は、ネコ様が、すぐにご所望になったので写真撮れませんでした(笑)ちょっとタイムラグはありますけどね、スープを食べながら7分程度で焼けるので、まあ、良しということで!

 そんなわけで、調理のブログなんか書いているくせに、基本的にローテクな私がやることなんて、実際こんなものです(笑)でも、こんな超簡単なのに、本当に美味しいのですよ??ホント薪ストーブすごいと思います。まさに『料理の味は調理道具次第』本ブログのメインテーマです!!

 簡単だけど美味しい、というだけでは、こんなブログわざわざ書こうと思わないのですが、超簡単なくせに、むちゃくちゃ美味しいのです!!優れた原典のレシピもさることながら、それが「薪ストーブ(&銅鍋)ならでは!」の実に驚くべき効果なのです。

 とりわけ家にジャガイモとかが常備してあって、立派なネギを大量に手に入れることがあったら(あるいはネギ見つけたらジャガイモ買ってもいいですが)、ぜひぜひお試しあれ!!手もかからない、薪ストーブの上に置いておくだけなのに、お代わりしたくなる、もっと欲しくなる一品が出来上がりますから(笑)

 美味しい食べ物って、ホント、何かにつけ効果絶大なのです。それでは、また。寒さに負けずに、お元気で!!