超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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【番外編】今年最後のお仕事

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 あと数時間で、新しい年です。お元気ですか?ちなみに私は酔ってます(笑)

 私……ダメな父親だと思うのですよ。仕事、仕事で。休みの日もいつも必死。少なくとも家族からしたら、全然楽しくないというか、気が休まらないと思うのですね。

 失敗ばかりの人生なので、なんとか勝ちたい、つまり望む結果が出したいと強く願って、そのために、本当に時間を惜しんで、なんだかんだやっているので……

 そんな私に、家族のためにできることって言えば、飛び切り美味しい食材を見立てて、薪ストーブで美味しいものを作るくらいなんです。大晦日は、そんな父親らしい(?)お仕事が、形になりやすいチャンスです(笑)

 最近は、ホント、野菜が高くて……でも、白菜がちょっとあったし、あと、冷蔵庫の中を見たら、エノキと豆腐があったから、これは鍋だなと。買い出しに行って、青菜はすごく高かったけど、ネギは普段の値段に近くて良いのがあったのでネギを買って、これをメインにするなら……ということで、別のお肉の美味しいお店に行って鶏もも肉を買いました。匠の鶏だったかな100グラム148円もするような、ウチにしたら贅沢品です(笑)

 薪ストーブは昼間から焚きっぱなしだったので、夕方から鍋を見越して、薪の種類も太さも乾燥具合も考えて、我が家の庭を陽射しから12年守り続けて秋口に伐採したシラカシの幹と、「とっておき」のサクラの太薪。iGブースターでじわじわと燃えます。

 蓋を開けたままのお鍋で出汁をちゃんと取ったところに、ネギと鶏もも肉から投入して、丁寧にアクを取って、白菜を入れて、エノキを入れて、豆腐を入れて……「じわじわ燃焼」のまま、ほとんど沸騰させずに時間をかけて丁寧に仕上げたお鍋。

 実は、あと魚を入れようと思っていたのですが、目利きな買い出し人としては、あまり良いのがなくて「うーん……」と思っていたら、代わりにお値段的には鍋に入れる魚と同じくらいのところで刺身用びんちょう鮪の美味しそうな柵があったので、それを買って、とっておきの秘蔵の包丁(軟らかいモリブデン鋼の変哲もない包丁ですが、日本が元気だったころの製品で、本当によく切れるのです)で切って……

 あと陸前高田のユーザーさんのところで「これ、美味しいよ」と頂いた塩蔵わかめ、「とっておき」だったのですが、ここぞとばかりに、これを戻して(ホント美味しかったです。ありがとうございました)……

 大晦日の、父親作のメニューの出来上がり(妻が野菜切ったり、すごくアシスタントしてくれたので、実際には両親作です(笑))♪

 食べる家族のみんなが、どの料理(?)も「美味しい!」と、お世辞抜きで、目を丸くして言ってくれるのは、私にとっての最高の慰みというか、とりあえず、この家において父親として皆のために私にできることって、ホント「それだけ」しかないので……

 

 薪ストーブは、普段、仕事に追われ、世の中の厳しさを誰よりも身に染みて知り、家族にとっては一緒に居ても気の休まることのない口うるさいだけの父親にとって、最高の「祝福」(というか懺悔?(笑))なのです(笑)

 

 そして、今年は酉年でしたから、ブログお友達のガヤさんの真似をして、私も鶏で締めました。ローストチキンとか、やる元気は残っていないので、皆が鍋を食べ終わって薪ストーブが燠火になりかかる、炎がギリギリ上がっているタイミングを見計らって(薪の燃え具合のコントロール、かなり失敗したか?と気が気でなかったけど、きれいに行きました♪)……

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 ここで、「サクラの太薪」の意味が出てくるのです。完全に燠火ではなく、まだ炎が上がっているので、炉内は、オーブン的な包熱効果だけでなく、サクラからの煙で燻された燻製香要素も加わります(写真の鶏肉の下の黒いのが、まだ炎を上げていたサクラですね、砕くと赤々と炎を上げます)。

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 表面こんがり&パリッと焼き色に、中味はこの上なくジューシーに焼き上げて……

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 我が家にお越しいただいた方ならご存知かと思いますが、家族の全面的な協力あってのこの仕事です。薪ストーブならではの絶対に美味しい自信作、私の今年最後のお仕事です♪

 ……よく考えたら、これ、家族全員に揃って食べさせるのは初めてでしたね(笑)普段は遠くに下宿していて初めて食べる子もいて、本当にびっくりしながら、美味しそうに食べてくれたのが、たぶん、私には過ぎた幸せだろうと。

 今年も、本当にありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。