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超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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この動画、面白い……!!同じ「薪ストーブ」なのに、こうも違う?!

 


薪ストーブは暖かいか?

 

 当ブログ、料理を切り口にしながら、薪ストーブのある暮らしをご紹介する中で、関連する様々な問題にも触れてまいりましたが……ちょっと今回は、さらにさらに番外編。

 冒頭動画、「魚屋」さんによる動画。ちなみに本当によくできています。上手で、楽しい。お手本にしなきゃいけないな、と思います。たまたまレコメンドで出てきたのですが……公開して間がないのに「いいね」がすごい数。人気があるはずです。お勧めです。

 で、「薪ストーブが本当に暖かいのか」というテーマは、当ブログでも、ちょうど先日の寒波の時に「実証試験」を行って動画付きで報告しました。

aiken-makiss.hatenablog.com

 ですので、この「魚屋」さんの動画を、どうなんだろう??って、ワクワクしながら、見始めたのですが………

 

 もう……視点というか、問題意識のポイントが「全く」違う!!!

 

 いや、「無補給で火が何時間保てるか」という実証が、暖かいかどうかへの答えっていうのは……「暖房つけっぱなしにできるの??」ということであって、暖房つけっぱなしにできれば、そりゃ、暖かいですよね??という話で……

 でも私、この「魚屋」さんの動画、内容としてはかなり評価していまして、触媒機というんですけど、煙が出ないようにするのに「キャタリティックコンバスター」という触媒で、ススや煙を煙突手前で二次燃焼させるタイプの薪ストーブの「一番の長所」というのは、まさに、こんなふうに燻り焚きをさせることができるということですので、それはそれで価値があります。

 驚愕したのは、そっか、薪ストーブが暖かいかどうかっていう同じテーマ設定に対して、そういう切り口、捉え方があるのか、という「世界の違い」。

 こちとら、そんな、上等な薪を(長持ちさせようとするなら、スギとか針葉樹では絶対にムリなのです)、その炎や暖を楽しもうとするのではなく、誰も居なくなるけど火を持続させるため「だけ」に、炉の中に大量に放り込もう、という発想は最初っから全くなくて……

 だって、薪はもともとは「命」だし、薪の調達って、大変ですもの。炉の中に入れた薪は無駄なく炎の美しさや輻射熱としての暖かさを直接享受すること「だけ」に使いたいと思っています。実際問題として、当事業は「命をより輝かせる(有効に活かす)」ということを理念としてスタートしています。

 それはともかく、そうやって薪を燃やし続けること自体を目的化したような暮らしでの薪代って、一体どうなんだろう??という疑問に、ちゃんと答えて頂けるのがこの「魚屋」さん。もう!ここも素晴らしい!!


薪ストーブの燃料代金!

 ここで、またもや驚愕。薪ストーブを売っているショップの人に聞いてみたら、こんな話でした……ということで、動画の時刻としては1分ちょうどあたりから、ぜひ見て頂きたいのですが、薪代について、すごく面白い話を紹介されるんです。概ね、こんな内容です。

非常にそれは難しい回答ですね……月曜日から金曜日までは普通の暖房を使って週末だけは薪ストーブを楽しむという家もありますし、昼間ほとんど人がいなくて帰ってきて夕方、6時・7時くらいから、夜の11時・12時くらいまで使うという家もありますし、一日中誰かしら家にいるので、すっと焚きっぱなしという家もあります。それによってだいぶ違いますね……ざっと、使わない家で1万円くらいからですね、ずっと焚きっぱなしでやった場合は15万円くらいかかるんじゃないかな、月にですね。

 なんというか……したり顔で話す、薪ストーブショップのご主人の様子が目に浮かぶようです。普通の感覚で聞いたら「そんなクソ高い暖房、誰が使うの?!」と言いたくなるような話を、「ま、薪ストーブというのは、そんなものですから……」と、丸め込むのがお上手というか……ごめんなさい(笑)

 何に驚愕したかと申しますと、当事業では、月曜日から金曜日までは朝と晩、毎日焚いて、週末は家にいるなら長時間焚いて、という、つまり「よくあるご家庭での主暖房として薪ストーブを使うこと」を『当然の前提』として想定しているからなのですよ。

 そして、それで「月に1万円くらいの薪代」が普通の感覚での許容ラインだろうと仮定して、薪を実際に購入でまかなった場合のビジネスモデルを構築しようと色々努力しています。

aiken-makiss.hatenablog.com

 つまり当事業では、薪ストーブを「主暖房」で使わない、薪ストーブ以外の暖房をメインにするなんて、最初っから、「全く」想定していないのです。

 ところが、動画の薪ストーブショップの主人の答えの中では、主暖房で使わないことをむしろ前提に、「人によりますね」と、薪代の説明をしていて、驚愕したというわけです。

 何度も言いますが、薪代っていくらくらい?って聞かれれば、当然、弊社としても「範囲」で答えます。でも、前提は、あくまでも「主暖房」なんですよ。当然です。その中での「薪代の範囲」。それを、こうも見事に当然のごとく覆す薪ストーブショップさんと同じと、「薪ストーブ販売」という業態で同一視されてしまう弊社っていったい……

 同じ「薪ストーブ」でも、提供しようとしている「価値」は、まるっきり違うのに~~~!!!

 ……それにしても、この「魚屋」さんって、本当に説明が上手な「まともな人」だと思うのです。薪を自分で準備する手間を説明するのに「薪にするまで、同じ木に6回触る」という言い方もすごく具体的だし「それ(手間)を工賃換算すると、非常にすごい金額になる」っていうのは、本当にその通り。

 私も、ちょっと愚痴を言えば、意外と、この、薪が手間賃の塊だ、という認識って、普通の人って、なかなか持っていただけないのですよ……残念ながら。薪を物質としてしか見ない。だから、この「魚屋」さんの薪代いくら?の動画は、是非、皆さんに見てほしい。

 それにしても「薪ストーブ」という言葉が意味する世界が違うだけで、この「魚屋」さんの動画には、一つ一つ、確かな真実があります。こちらのメンテナンス動画も、素晴らしいです。


薪ストーブのメンテナンス

 触媒機の真実。毎年の手間や難しさもさることながら(動画のとおり、自分では手を出せない部分もあるし、こうして掃除しても、数年に一度「キャタリティックコンバスター」は新品に交換しなければならない)、動画の45秒くらいからの天板を外したところを、ぜひ見て頂きたいのですが……

 触媒機って「バイパスダンパー」っていう機構がありましてね、焚き付け時の濃い煙を「そのまま」放出する仕組みになっているわけです。その濃い煙の通路になっているから、あれだけ煤というか炭が、びっしりと溜まってしまっている。焚き付けではそれだけモクモクと煙が出るという証拠です。そこが一番の問題。

www.ai-ken.co.jp

 焚きっぱなしなら良いのですが、我が家では絶対にムリです。運用できない。こんな大変な薪ストーブは。ちなみに、我が家のモキ製作所の薪ストーブは、立ち上がりがアホほど早いだけでなく、この動画で言う「メンテナンス」に相当する作業が「何も」発生しません。

www.ai-ken.co.jp

 

 ……どうですか??同じ「薪ストーブ」でも、この「世界の違い」。

 

 この「世界の違い」が、私が、当事業を立ち上げる、そもそもの動機になったことだったんですが……だって「普通の薪ストーブ」が、こういう大変なものだということが、世の中で適切に認識されて、不幸が生み出されていないなら、私は、モキ製作所の薪ストーブの単なる一ユーザーとして、ただ幸せに、気楽に暮らしていましたもの……

  この「魚屋」さんの動画、動画として本当にこなれていて見やすいですし、何よりも誠実です。「そのまんま」。だから、誤解して頂きたくないのですが、この動画そのものは、すごく高く評価しています。

 私も、知っていたつもりですが、今回、この動画で「ああ……ホント、世界が違うんだ」と改めて感嘆し、たぶん、その「世界が違う薪ストーブがある」ということも、世の中には全くというほど知られていないんだろうな、ということを再認識しました。その驚きを、敬意も込めて改めて記事にしたのが今回の趣旨です。

 そういうわけで、いかがでしたでしょうか??今回ばかりは、事業をしている私の視点で書いてしまいましたが……同じ「薪ストーブ」にも、色々あるんだなって、感じて頂けましたら、本当に、幸いでございます。

  次回は、また、もとの調理の話にちゃんと戻りたいと思います。ホントかな?(笑)

 それではまた。乞うご期待~~♪