超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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2019薪ストーブシーズンイン!極少量の薪で里芋を煮て、サンマを焼く件

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 暖かい日が続きますが、朝晩は冷え込むようになりました。

 世の中、本当に色々なことがあると申しますか、良いことよりも、心痛むことが多く……そういう時ほど、癒されたいと申しますか、ホッとしたいと思うものです。世の中のためにも、大切な誰かのためにも、普段通りに頑張れる状況にある人は、元気に頑張りたいところです。

 そんなとき、ポカポカする暖かさ、美味しい食べ物というのは、人をホッとさせてくれて、元気にさせてくれる一番の「励まし」ではないかと思います。それが本物であるほどに。

 薪ストーブの価値というのは、私は「そこ」にあると考えております。厳しい中を元気に生き抜いて、世のため人のため「いい仕事」をして頂きたい。それも、何か特別な趣味とかではなく、日常の暮らしの中で力を得ることによって。

 すなわち、薪ストーブの価値自体が、大変な思いと言いますか、すごく手間なり、大げさなことであるなら「日常の暮らしの中で」というのも難しいです。そこで、あくまでも「手軽である」ということを、薪ストーブのある暮らしを実現するお手伝いの第一に掲げているのがプロとしての私です。

 ……というわけで、とにもかくにも朝晩が冷え込むようになってきたら、薪ストーブの「チャンス到来」です。というか単に寒いのをなんとかしたい、というだけなら服を着こめば耐えられるレベルですが「ホッとして美味しい」のためだけに、お手軽な薪ストーブに火をつけましょう、と!!

 この「お手軽」とは具体的にどんなものか、成果はいかに?!ということをご紹介するのが、この2019シーズンインの最初の記事の趣旨でございます!!……と、ここまでで、すでに700字。ごめんなさい、薪ストーブ自体は手軽なんですが、説明がやたらめったら多いのが、私でございます(笑)

 では材料です。とても美味しそうな里芋が手に入りました、寒くなったというよりも、実はこれが、薪ストーブを焚こうと思った、そもそもの動機。皮を剥いて銅鍋に入れたところですが、キメが細かくて素晴らしいです。これで200円でした。

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 里芋をだし汁で煮込むわけですから、そんな強火力は要りません。けど、比較的長時間の弱火力が必要です。よって、少ない薪でスッと立ち上がって、少ない薪で炎を維持できればちょうどいいことになります。可愛らしい薪ストーブ的なイメージですね。

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 今回使用した薪は、全部でこれだけです。重さを計ったら1.8キロでした。でも、構成が工夫されています。立ち上げでストーブ天板を速やかに暖めるためのヒノキ端材の細割り、そして小火力を維持するためのナラの細割、それから比較的大きなサクラです。↑この写真の撮影時刻が17時43分でした。

 ここからもう少し準備して、晩ごはん完成のタイミングを見計らって18時ごろに、薪ストーブに火を入れました。

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 ↑この写真が18時09分。炎が上がり始めたところです。火種は2センチ×8センチほどの牛乳パック一切れ、それではヒノキの細割りには燃え移らないので小枝を一握りかませました。

f:id:aiken_makiss:20191101140425j:plain ↑18時14分の写真。そろそろ立ち上がったかなと、薪ストーブの扉を閉めたところ。この薪ストーブは弊社のユーザーさんだけにご提供している「オリジナル改良版」ですが、ちょっと「クセ」があって、扉を閉めたときには炎の勢いが一旦弱くなります。このときは左に炎が偏っていますね……

 この扉を閉める段階に至るまでは、お住まいの環境に応じて、煙を出したくなければ、薪をもう少したくさん使って、炎をよりしっかり育てておく必要があるかと思います。「燠」(おき、炭火のようなもの)の量がしっかり確保できるまで薪を消費させて炎を育てていれば、炎の勢いはここまで弱まらないと思います。

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 煙は出ますが、そのうち再び燃え広がって良い感じになります。↑撮影時刻は18時17分。この美しい炎は「オリジナル改良版」特有のものです。あー、幸せ………(笑)

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 ↑18時31分の写真。弊社で扱っている薪ストーブは広くて高温になる天板を備えていて、里芋を煮る以外にも色々できるので、お豆腐とネギのお味噌汁、それからお湯も沸かすことにしました。さらにストーブの炉内に「台」を最初から仕込んであります、何故でしょう?って、答え、最初に出てますよね(笑)

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 ↑18時31分の写真です。この段階で、残っているのはヒノキの細割り3本と、ナラが1本、そしてサクラです。グツグツ弱火で煮込む段階なんですけど、あとから火力を強めることを想定しているわけです、何故でしょう?(笑)

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 ↑18時42分の写真。里芋は良い感じに煮えてきたようです。ここから、残してあったヒノキの細割りで炎を「再加速」、ちょっと大きめのサクラに火を移します。サンマを炉内で焼くのに、一定の炎の面積が要るので!しかも、ほのかなサクラの香りつき!!

 長いサクラ薪が燃えるように火を強めていくと、里芋の煮物は天板の真ん中だと火力が強すぎて吹きこぼれたので、少し天板の温度の低い手前側に置き直して、代わりに味噌汁を真ん中へ。サクラ薪の炎も次第に収まってきた19時過ぎにサンマを炉内に入れたのですが、タイミング見計らったり必死過ぎて写真撮れませんでしたごめんない!!

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 ↑焼き始めの写真、19時07分。細かい話ですが一番左のサンマ、転がり落ちて灰がついてしまったので白い模様がついてます。サクラですので、こんな炎も上がっている状態で入れます!

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 「我が家の薪ストーブは、魚焼きグリル~~♪」……薪ストーブで焼くサンマこそ、当ブログのメインテーマ!!今年は丸干しなんですが、やっぱり美味しそうに焼けていきます。↑撮影時刻19時08分。

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 どですか?!!この壮観な眺め(笑)ジュージューと、理想的な「遠火の強火」で、みるみる焼けていきます!!ひっくり返したばかり、↑撮影時刻19時09分でした。このあたりで里芋は火から降ろして、ゆっくり冷ましながら味を沁みさせるプロセスに移行です。

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 もう、こんな魚が焼ける熾火になってたら、天板の上も「程よい火力」、ちょうどお味噌汁を仕上げます。↑撮影時間19時12分、ただの豆腐とネギの味噌汁なんですけど、本当に何でだろう??と不思議なのですが、普通に作るよりもムチャクチャ美味しいのです!!

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 床置きで失礼ですが、サンマが焼きあがったところ。一番左だけ皿が違うのは、転がり落ちて灰がついたやつは、私が責任もって食べるのであります!!↑19時13分撮影。

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 最後に、写真分かりにくいですが2リットルの水からしっかり沸騰したお湯です。↑19時15分の写真。これをポットに移して、お仕事おしまーい!!と、行きたいところだったのですが……

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 ダメもとで、細い芋も放り込んでみました。19時16分の写真。サクラの力、「燠」のもちに賭けたわけですが、ひたすら扉を閉めておくだけです。あとから1回だけ、ひっくり返しましたけど。

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 ……で、冒頭写真につながるわけです!!19時19分。いや~~、お待たせしました!!……って読むのも大変でしたよね(笑)

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 で、肝心の「成果」は、どうだったか??というと……

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 ねっとりとしながら、スッと箸で割れる極上の柔らかさ!!

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 煮汁と絡めて食べると、もう、筆舌に尽くし難い旨さなわけです!!行儀悪いですけど(笑)昆布もトロットロで……極上のおでんですね、要するに♪

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 長い長いブログも、そろそろ終わりですが、最後に。お芋さんがどうなったかといいますと、さすがに「想定外の思い付き」、焼きは甘いですけど……↑これ、私のぶんです。

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 食べられるレベル、というか、ちゃんと、すごく甘くて美味しい。ネットリでなく、ホクホクした正統派焼き芋です!!上等なお菓子のよう。

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 美味しい緑茶と一緒に頂きました♪……我が家、薪ストーブがあると、お湯がふんだんにできるので、それで緑茶を大量に入れておきます。ペットボトルに入れて外出先でも飲めるし、ホントうれしい♪

 

 以上、とりとめのない話にお付き合いくださいまして、大変ありがとうございました。こんな具合に、一家に一台的に薪ストーブ(と適切なノウハウ)があれば、ホント、楽しい暮らしが始まりますよ~~!!……というわけで……

 

 鋭い方なら、気が付かれたかと存じます。これまで、この手の話は数限りなく書いてまいりましたが、すべてが「MD80Ⅱ(+iGブースター)」という機種によるものでした。今回、それとは違った機種が使われております。

 ご心配を、おかけしました!!メーカーによる本体生産終了に伴って、提供終了となった「MD80Ⅱ+iGブースター」に変わる、弊社が「イチオシ」として心からおススメできる新機種、完成いたしました!

youtu.be そもそも、この里芋を煮て、サンマを焼いたのも、本当のことを言えば、料理が上手で、普段晩ごはんを担当してくれている長女が、この動画編集に、本当に必死に取り組んでいてくれていたので、せめてもの感謝の気持ちで晩ごはんを作ったというわけだったのです!!

 ……なんというか……我ながらオソロシイ動画ですが「MD80Ⅱ+iGブースターに替わる、新たなイチオシ」のご紹介にも、なるかと思います。このブログの読者の皆様に、真っ先にご報告いたしますので、よろしければご覧くださいませ(まだ、編集、いじる可能性多いですが(笑))!!

 それでは、また!!本当に大変だったり、そもそも寒くなってきますが、ぜひ、お健やかに&お元気で!!