超簡単薪ストーブ調理

当社で販売している薪ストーブで、どんな冬の暮らしが待っているかを紹介しているブログです。  興味を持って頂けましたらぜひお問い合わせ下さい

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【番外編】会社の看板作って学んだこと(下)

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 雨の日々ですね……大雨とか、いつ来るかわかりませんので引き続きご注意を。そんな中、一昨日ですが、緊急のお知らせということでMD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルのご提供中止の告知をいたしました。

aiken-makiss.hatenablog.com

 ご心配やら、お問い合わせのご連絡を予想外にたくさん頂いてしまいました。本当に恐れ入ります。別に特許侵害で訴えられたとかそういう話でもありません。仔細は「MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルご提供終了の理由及び今後につきまして」という記事に、すでにまとめてありますので、状況が許せば速やかに、遅くとも8月中には公表いたします。

 なお誠に残念ながら、提供終了は緊急告示当初の「見込み」ではなく、「確定」となりましたので、緊急告知は本文見え消し訂正しましたが、ここで、あらためてその旨をお伝えしておきます。本当の本当に残念ですが、くよくよしていても仕方ありません。日々を大切に過ごすまでです。

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 そのようなわけで、緊急告知の前は、こちらの「(上)」を書いたところでしたので、今日は、その続きを。

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 この記事では、この薪割り機をオブジェ化してしまうような硬い木の表面のギザギザを、平らにしなければならないというミッションが、看板作成過程において生じたという話をしました。問題は「そこ」でした。

 要するにカンナの台座になっているような、硬い木であるわけです。それがチェンソーでのカットに伴って凸凹になっているのを、どうすれば平らにすることができるか??

 もちろん良い道具と知識経験があって、日常的にその作業をしている「本職」の手にかかれば、なんてこともないでしょう。でも、こちとら何も経験も知識もない、何の道具もない「素人」です。

 しかし、今は昔と違ってネットがあります。調べれば「たいていのこと」が、ものすごく簡単にわかります。この意味って、本当に大きいと思います。少なくとも「職業人」は、革命的な影響を受けているように思います。

 たとえば、我が家にしても、株式会社を作ったわけですが、どうやって会社を作るのか、やったことも知識もない手続き、本来ならどこかの「職業人」に依頼でもするのが普通だったかと思いますが、ネットを頼りに全部「自前」でやれてしまいました。

 そして今度は看板が必要ということで、せっかくの「株式会社」なんですから、ある程度は立派なものを、とか思えば「職業人」に依頼するのが普通だと思いますが……

 そこもやっぱり、ネットです。長女は、これまた木工には何の縁もなく、看板を作ったことなんてなかったけど、ネットで調べて「浮き彫り」という彫り方が良いこと、「との粉」や保護塗料が必要なことを調べてきて、作業イメージと、調達を進めてきました。素材の木も、結局はネットで調べて最終的に「ヒノキ」を確保できました。

 そこまでが「(上)」でのあらすじです。それだけのことで、あれだけ長い記事が書ける自分の才能が怖いです(笑)

 で、続きです。繰り返しになりますが「(上)」では触れなかったこと、そもそも薪割り機をオブジェ化してしまうような超硬い木、それがチェンソーでのカットに伴って表面が深く凸凹になっていたわけですが、そんなのをどうやって平らにしたか??

 これは木工習慣ゼロの我が家、具体的な「新兵器」が、新たに必要とされたわけですが……

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 で、この「ディスクグラインダー」(新品)が、お値段いくらしたか?というと……私が買った時は税込み3100円程度でした。

www.amazon.co.jp

 こういう「ディスクグラインダー」って、研磨だけでなく切断とかもできる、ある意味「万能ツール」で、インパクトドライバーの次に必須とか言われる道具だそうで、私の仕事である薪ストーブの設置現場でも、しょっちゅう見かけていました。

 もちろん、「便利だな~、私も欲しいな~~」とか思っていたのですが、この記事にありますように

鉄やレンガを切断するディスクグラインダーの使い方をご紹介!

  感覚で、少なくとも7000円とか、安物でもそのくらいします。かといって、中古屋さんで売っているものは、こちとら素人ですから「値打ち」が全然わからない、という「うかつに手が出せない道具」と思っていたのですが……そこは天下のアマゾン。

 

 新品で3000円ちょっと。しかも「値打ち」についても、レビューである程度検証可能。

 

 私も、今後、もしかしたら「設置工事作業のプロ」として、良い道具を手にすることもあるかもしれませんが、今は私は「設置工事作業は本職の大工さんの手によるのが最善」としていますので、ディスクグラインダーも「とりあえず使えれば何でもいい」程度なのですね??

 だったら、この安いので充分なわけです。安かろう悪かろうかもしれない、でも市価イメージの半額以下です。新品で。もちろん、これそのものが、世間を騒がせている「実習生問題」よろしく、どこかで誰かがひどい働かされ方をされなければ実現できない価格かもしれない。けれど……

 

 自分にとって「そう大したもの」でない以上、「安さ最優先」で割り切るしかない。そこに労力費やしたり、悩んだりしている時間とか、ないので………

 

 今さらながら、すごく「現代」という時代の日本の特徴が出ているんじゃないかと思ったのです。ディスクグラインダーに限らず、モノの値段には理由があって、とりわけ倒産セールよろしく「叩き売り」ではなく「事業の継続可能性」まで考えると、それなりの値段でないと、本来、提供するのは無理なんです。

 そして「事業の継続可能性」まで踏まえた製品であれば、高級品でなくてもブランドを背負っているから、「良心的な安さ」の範囲内で、たとえば長く使えるとか、普通の人には見えない大切な部分にも、高級機のごとく「ふんだん」ではなくても、ある程度のコストをかけてあるわけです。

 すなわち、値段も機能も耐久性も「中くらい」、そういう「普通の値段の、普通のもの」の方が、実際には、作る職業人も、使う消費者も幸せだろうと思います。「お任せ」で、ちゃんと「そこそこのもの」が出てくるわけですから。

 けど、すでに100円ショップが隆盛になって久しいように、安かろう、悪かろうかもしれなくても「とりあえず使えればいい」程度の用であれば、やっぱり値段の安いものが選ばれます、どうしても。良心的な職業人としては悔しい限りですが。

 こういう傾向って、外食産業とか、どこでも一緒です。実際は「しょせん安物の限界」というか、高額なハイスペック品に劣るのはもちろん、職業人が良心的にをかけてつくった「そこそこのもの」にも劣るのですが、多少劣っていても(少なくとも「長い目で見れば」とか時間軸をなくせば)用としては足りてしまうから、それでいいやと。

 今回も、ディスクグラインダーが3100円であれば、木を削るための「ディスクペーパー」も100円でした。100円ショップで売っていたものですが、それで十分用が足りてしまいました。今回の作業のために限って言えば。

 安く済んでよかった、と、喜びたいところですが、実はこういう世の中は、選ぶ側にとっても選ばれる側にとっても、本質的には「リスキー」なわけです。その理由も、背景も色々述べ続けることができますが、ブログも短く簡潔に、ということで、1点だけ。

 

 「選択と集中」といえば聞こえはいいけど、例えば「お金に余裕がない」というような厳しい状況が普通になっているので、一点豪華主義的ともいえるような「二極化」が、放っておくと、世の中でどんどん進む。

 

 すなわち良心的な職業人が中間程度のお値段で提供するモノやサービスは、必要十分な品質や、長く使い続けられることも想定されているために、ある意味「冗長な」コストを、常に抱え続けています。わかりやすい例が「部品交換可能な構造と補修部品のストック」ですね。

 その冗長なコストをかけられた部分は、困ったことに単なる企業の甘え、惰性である場合と(冗長なコストを正しくかけるって、本当に難しいのです……)消費者からほとんど見分けががつかないのですが、経験・見識に裏打ちされた正しいコストである場合は、とりわけ時間が経ってみると安心安全の価値を発揮します。

 でも、当面は役に立つことは少なかったり(長く使われることがないとか)、その「価値」が目には見えなかったりするので、結局は、冗長なコストを持つ中間程度のお値段の製品は、それが実際にはいかに優れていようとも、「安さ」の前に敗退していきます。

 見えない部分にも「ささやかな思い」を込める良心的な職業人にとって、酷な現実を言えば、素人でも、安いものを使っても「とりあえず」の成果が実現できてしまう世の中になってきた以上、ただ良心的に仕事に集中したくとも、それでは立ち行かなくなってしまっているわけです。

 そもそも、もちろん世の中に「お金に余裕がない」ということさえなければ、安いものを追及する労力をかけるよりも、「無難に越したことがない」「だいたいみんな使っている」ということで、中間程度のものを、皆で同じように使えるので、いちばん問題なく幸せなわけですが……

 

 すなわち、かつての「一億総中流社会」というものが、社会として、なんと、豊かだったことか……一見無駄や冗長にみえる中に、職業人として、消費者の末永い幸せを願う「思い」が込められ、新たな可能性も育まれる余地があったのです。

 

 でも、バブル期に「本業」が疎かにされ、当時の余地を活かし切ることなく至った現代は、社会に余裕がありません。少子高齢化もありますが、そもそも「イノベーション」を仕掛けてこなかったわけですから……

 つまり私たちは何をすべきかという本質論が失われ、より少ない労力でより多くの富を生み出せるような仕組みの大胆なブラッシュアップが「何も」進まなかった。その間に、日本社会の独り勝ちだったシステム的な強みも、アメリカあたりに盗まれて競争に負けまくり。いま、アマゾンはじめ、全部アメリカ企業ですよね………

 ちなみに私が一番、そのことを痛感したのは、こちらの書籍。今なお古びない、お勧めの名著です。

booklive.jp ともかく今の日本社会は、ですので「世の中全体が、お金に余裕がない」ということを、社会一般の前提とせざるを得ません。

 そうなると、本質的に大事なことは「ここにはコストをかける」、つまりお金をたくさん投じても相当良い成果を求めに行くべき部分と、「ここは安さを最優先でいく」、つまり、成果としてある程度で仕方ないと割り切る部分、この峻別を「できるだけ正しく」かけていくしかない、ということです。人生でも、社会においても……

 この種の峻別は、失敗のリスクも、もちろん高いばかりでなく、弱者に犠牲を強いる非情な面も伴うかもしれず……私が、今回3100円のディスクグラインダーを手放しで喜べないように。

 

 でも最終的には「皆で」豊かになりたい、と思うのです。でもそのために、「今は」まず、最小限の投資で、最大限の効果を生み出せる「確実な仕組み」、合理性に貫かれたシステムを、戦いながらでも、とにかく作っていくしかない。

 もちろん、できればリスクや、弱者切り捨て的な面も極力減らしながら、上手に、ですが……アマゾンの3100円の工具買っておいて、言えたものではありませんけどね……

 

 看板一つで、なにを大げさな、と思われるかもしれませんが、今までは「背景・前提条件の整理」で、ここからがやっと本題です(笑)

 もともと「選択と集中」を性分とする私、「(上)」編でも述べましたが、看板「なんて」作るつもりなかったのですね?すくなくとも今、そこにコストや労力をかけている場合じゃない、みたいなことで。割り切って捨てる部分じゃなかったか?と。

 けど、自分の信頼している長女の言い出したこと、私は「しぶしぶ」、そのことだけを根拠に、弊社として看板を作るべく、いろいろコストも労力もかけてきました。

 私だけでなく木の表面を平らに削るのは、手で削っていた時の絶望的な敗北感も含めて妻が、最終的にはディスクグラインダーで粉だらけになって奮闘してくれましたし、長女は長女でコツコツ、コツコツと「浮き彫り」を続け、墨を磨って文字を塗り、最後に保護塗料(私が入念に選びました(笑))で仕上げをしました。

 「お客様に納得できる価値を届け続けるべく、固定費を減らし、小さく小さく」という経営方針に沿いながら「人」への信頼だけを頼りに、会社の看板に労力と時間を投入し続けた。その結果どうだったのか……??

 

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 ……看板って、ホント大切なんだと「ようやく、わかりました」(笑)。文字は、私が従前の調査の仕事の時に、写真撮影用の黒板にチョークで文字を書いていたノリで、チョークで自然体で普通に書いたので、ヘタくそかもしれませんが……(笑)

 旧日本軍が、兵士の命よりも、軍旗だとか、写真を一生懸命守ろうとしたのも、わからなくもないなと、初めて思いました。長女がデザインした鳩のロゴマークも、私はとても気に入っていますが、穏やかなヒノキの木目に添って描かれた浮き彫り文字の看板は、実物として、まるで「会社そのもの」を、まさに象徴するかのような存在になりました。

 あまりにも良くできたので、外に置くのももったいなくて(表札に「大屋」って出てるし、現に郵便物とか何の支障もなく届いているので(笑))、玄関スペースに妻が上手に飾ってくれました。

 

 「……いや、私は最初、実は『こんなときに、看板なんて……』って思っていたんだけど、それでもあなたが作りたいっていうから、それだけで作ることに同意したんだけど……なんというか……うん、作って良かったなあ……」

 

 「それは良かった(笑)……けど、言わなかったっけ??これ、新実さんがお祝いに来て下さったときに、『看板、作った方が良いよ』ってアドバイスを頂いたんだよ?だから、そのアドバイスに素直に従って、作ろうと思ったのよ?」

 

 「新実さん」というのは、私と同世代ながら、こちらの会社をもう10年以上前に作られた「独立の先輩」です。旧愛研の薪ストーブ事業の立ち上げの経緯にも不可欠な存在でもありましたし、弊社の設立を受けて、先日、お祝いにと、わざわざ弊社まで足を運んでくださったのです。

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 ちなみに薪ストーブの導入をお考えで、その依頼先として弊社を候補に入れる皆さんは、総じて賢い方が多く、新築なら必ずと言うほど「地盤調査」に少なからずコストをかけられています。

 株式会社水地盤研究所は、ある意味、地盤調査のプロ以上のプロ、なにしろ、一般的な調査方法で検査できますとかを明らかに超えて、よりコストパフォーマンスや信頼性の高い調査方法を独自に提案できる技術レベルの会社さんですので、一度相談なさってみてはいかがでしょうか?

 

 いろんなことをお話しているので、わかりにくくなっているかと思いますが、まとめます。筆力の不足により、これだけ長くなっても、まだ書き切れていないのですが、本記事で申し上げたかったのは、こういうことです。

  • すでに厳しい世の中になっているので、ここは当面の用が足りれば良いと割り切って最安値を利用する、ここは大切なのでコストないし労力を惜しみなく投じる、という峻別を「正しく」行っていくことで、最終的には豊かさを生み出していく仕組みを作っていかなければならない。
  •  ただ、コストを投じる相手を選ぶにしても、そもそもコストをかけるべきかという峻別そのものも、非常に難しいので、結局は「人」、この人の言うことなら信頼できる、ということを根拠に行っていくしかない。企業の場合は「経営者」を見るのがとにかく大事(具体例書きませんでしたが、真理ですので死ぬほど強調しておきます)。

 こうしてお話していることって、一言で「薪ストーブ」と言われる分野でも、本当に、全くと言うほど同じなのです。なにしろ「薪ストーブ」そのものは、今のネットの時代、自前かつ低コスト的に、いくらでも実現可能です。たとえばこんな具合。

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 語弊を恐れずに言えば、薪ストーブに求めるのが「この程度」で良ければ、明らかに弊社なんて必要ありません。いかにも低コストで自分で導入可能で、それでも「薪ストーブ」として、手軽で、しかも「とりあえずの用」も足りているのがお分かりいただけるかと思います。

 もちろん、薪ストーブに求めるものが、海外製鋳物製品に代表されるような「高級ステータス感」であれば、これでは全くお話にならないので、それこそ設置総額(炉壁炉台、それから家の屋根や壁に穴を開ける費用までを全部含んで下さい、ここ、薪ストーブ業界の常識にご注意です)としては150万円とかにもなるようなお金と、均して年間で何万円かの維持コスト(薪代以外の、本体機能の維持)を投じて、いわゆる「薪ストーブライフ」を楽しむのも選択肢でしょう。

 私がここで述べてきたような理屈では、たとえば弊社のような「中間程度のお値段のもの」は、いかにも「中途半端」、基本的に淘汰される方向性です。けど実際には、この「低コストお手軽路線」or「高級ステータス路線」の二択しかない状態では、幸せになれない方も多くなってしまうと私は思うのです。

 だって、輻射熱暖房の暖かさは素晴らしいし、料理だってしたい、できれば日々の暮らしの中で、生活の一部として、例えば石油ストーブのように手軽に薪ストーブを使いたい。けどご近所の手前、煙も心配だし、普段は生活道具だけど、時々は、薪ストーブならではの「ワイングラス片手に」的な贅沢さも味わいたい……

 そういう「わがまま」って、普通に、あっていいと私は思うのです。

 そのとき、その「わがまま」は、そもそも「絵空事」ではなく、投資をしてまで実現すべき「確かな価値」なのか、投資するとすれば「どのように」投資をすれば実現できるのか、結局は「人」で決めれば良いと思います。

 その点については、例えば「私」は、薪ストーブというものに関して、次のように考えています。

  • 基本的に「暖房」は、毎冬、いくらお金を注ぎ込んだところで、それそのものは何も生まない「コスト」にすぎない。すなわち毎冬かかる暖房費(ランニングコスト)そのものは、何かの「将来の投資」になるわけでも何でもないので、徹底的に抑え込まなければならない。
  • しかし「暖房の方式」による効果の違いは明確にあって、それがポカポカ暖まることができるなど最上の品質を備えていれば、それだけで人に活力をもたらすし、薪を触り、炎を眺めることは、安らぎのみならず、人にアナログな生き物としての感覚を呼び覚まし、学びをもたらす。
  • よって初期投資としては「中間程度」にはお金はかかるけど、「ランニングコスト」は、あらゆる暖房方式、たとえば上記動画のものよりも確実に安くでき、煙のシビアな状況に対応でき、日常生活での手軽さは上記動画同等以上、そして取り出せる価値は「贅沢さ」も含めて「高級ステータス路線」をも軽く凌駕できる薪ストーブを「システム」として提供したい。

 これと同等の「システム」が、べつに外部の「職業人」に投資をしなくても、自分で少しネットで調べて、安いものを手配すれば手に入ると思われるなら、それも「選択と集中」の中での一つの判断であろうと思います。真面目な話。

 けど、考えてもみてください。モノやサービスの形としてデジタルであろうとも、アナログであろうとも「本物」というものは存在します。でも「本物」は本質的に「マインド」に依存し、「マインド」は、簡単便利なデジタル的なものからではなく、アナログ的なものからしか育まれません。アナログ的なものって、人付き合いがまさにそうであるように、そんなに簡単に手に入るようなものではないですよ?(笑)

 薪ストーブは「アナログ」の最たるものだと思います。このあたりは「(上)」の記事を最後まで読んで下さった心やさしい方だけに、通じるお話(笑)

 

 ……とかですねぇ、偉そうにいっても、その中心であった「MD80Ⅱ+iGブースター」を失ってしまった今、かなり、困っているんですけどねぇ……(笑)

 けど、せっかく会社の看板も、こうやって作ったことですから(本当に、心底、そう思わせるところが「看板」の不思議な力です)、まったく予期しなかった最大限の困難があろうとも初志貫徹、精一杯頑張ろうと思っております。

 真面目な話、会社存亡の危機を迎え、やるべきことは一杯です。大変残念ですが、とてもブログどころではありません。中間報告としては前述の「MD80Ⅱ弊社オリジナルiGブースターモデルご提供終了の理由及び今後につきまして」という記事を今後お読み頂けましたら、弊社に何が起こって、何に取り組んでいるか、おわかりいただけることと存じます。

 とにかく大切なことは、豪雨災害もそうですが、何があっても確実に生き延び、パフォーマンスを最大限に発揮して、大切な人を幸せにすることです。大切な人を幸せにするためには、自分自身がちゃんと幸せにならないと始まらないことは言うまでもありません。

 それでは「当面のお別れ」となる記事でしたので、言いたいことを全部言ってしまって、読むの大変で、本当に申し訳ありませんでした。「本体Webサイト」の方は、これからシーズンに向けてコンテンツを順次、追加拡充してまいりますし(ツィッターで告知します)、ご質問、ご訪問の相談など24時間年中無休でお受けいたしておりますので、いつでもご連絡くださいませ。

 それではまた、シーズンに入るころにはお目にかかりましょう。これからいよいよ暑くなりますが、お身体にはくれぐれもお気をつけて、どうぞ、お元気で!!